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やっぱりこの学校は

惚れ直す?

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 「惚れ直したんじゃないのか?」
 真斗まさとが独り言を呟く。直也なおや白斗はくとを探しに行っていない。

 「惚れ直したんじゃないのか?」

 同じことをもう一度言う。

 「。」

 目の前にはいなくなったと思った白斗が暗い顔をして立っていた。
 「父さん。よく分かったね。」
 「俺はお前の父親だからな。」
 「毎日だよ。僕は毎日直也に惚れているよ。気持ち悪いね。」
 あははっと苦笑いをする。白斗を見て真斗は覚悟を決めた。
 「・・・男高に入る前、白音しろねに会って来たんだ。」
 「お母さんに?」
 「あぁ。てっきり俺は白音から会うことを禁止されてると思ったから。会えないと思ったんだが、白音は出していなかった。」
 「お母さん、元気だった?」
 「少しやつれていたが、あの頃よりは良い顔をしていた。」
 「良かったぁ」

 白斗がふわっと笑う。目元は腫れていた。
 「白斗、泣いたのか?」
 真斗は白斗に近づく。
 「父さん。お願いがあるんだ。」
 「なんだ?」
 「
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