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やっぱりこの学校は
こんなはずじゃ
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私はただ、幸せになりたかっただけなのに。
兄は男高の教師。弟は2人とも男高の生徒。私だけ女高。お母さんとお父さんは私を望んでいなかった。男高に息子が全員入っていればいい顔ができるから。でも、私は女。男高の入学資格は持ってる。でも、持っていても女高に入学した私はお母さんとお父さんにとって想定外だった。
「なんで、女なのよ。」
私が女高に入学が決まった日。お母さんそう小さく溢した。お父さんもそれに続くように「性別転換させてあげたいな」と言った。
お母さんはそれには同意しなかった。それは費用が倍かかってしまうから。
「あの学校に受かっていなかったら売るところだった」
本人を目の前によく言えるなと感心した。
女高に入ってから私はすごく楽しかった。寮友達も出来て、クラスメイトとも仲良くなれた。
それだけじゃない。私に好きな人が出来た。かっこよくて、私の憧れ。
私は女高で良かったと心から思う。
そんな一時はあっという間に終わってしまう。
4人高女の投票期間に入ってしまった。私はもちろん、好きな人に入れた。だが、私に入れてくれた人は誰もいなかった。それのせいで、私は花盛校長とお話しすることになってしまった。
「こんにちは。七宮智寧さん。どうして今回一票も入らなかったのですか?」
「・・・わかりません。」
「教えてあげましょう。」
花盛校長は軽く笑ってから言う。
「学校に貢献していなかった、智寧さんには可愛さがなかった、美がなかった。それが今回一票も貰えなかった理由です。さて、一票も貰えなかった方がどこに行くのか。ご存知ですよね?」
私はこれから地獄に足を踏み入れないといけないんだなと心の底から思った。
「入ってください。」
花盛校長は私を大きい扉の中に招き入れた。
「白鳥さん。新しい子です。」
私は花盛校長の言葉に耳を疑った。
「あ、あず梓ちゃん?」
「智寧ちゃん。」
目の前に、私の大好きな人がいる。かっこよくて、私の憧れ・・。
それから、私は梓ちゃんに腕を引かれて、1つの檻に入れたれた。隣では全裸の女が「私を抱け」と叫んでいる。
「智寧ちゃん。服脱いで」
梓ちゃんは私を嫌な目で見る。
「お願いだから。言うことを聞いて。じゃないと私。」
服を脱ぐのに迷っている私に梓ちゃんはそう辛そうな声音言った。私は従った。
ここでは3食出る。でも、時々違う檻の人達が私の目の前を通り過ぎている、その顔はなんだか、火照っていて吐息が混ざっていた。
いつか、私が、やらないといけない。
そんな気はしていた。でも、その相手が実の弟。
梓ちゃん。大好き。大好きだよ。
兄は男高の教師。弟は2人とも男高の生徒。私だけ女高。お母さんとお父さんは私を望んでいなかった。男高に息子が全員入っていればいい顔ができるから。でも、私は女。男高の入学資格は持ってる。でも、持っていても女高に入学した私はお母さんとお父さんにとって想定外だった。
「なんで、女なのよ。」
私が女高に入学が決まった日。お母さんそう小さく溢した。お父さんもそれに続くように「性別転換させてあげたいな」と言った。
お母さんはそれには同意しなかった。それは費用が倍かかってしまうから。
「あの学校に受かっていなかったら売るところだった」
本人を目の前によく言えるなと感心した。
女高に入ってから私はすごく楽しかった。寮友達も出来て、クラスメイトとも仲良くなれた。
それだけじゃない。私に好きな人が出来た。かっこよくて、私の憧れ。
私は女高で良かったと心から思う。
そんな一時はあっという間に終わってしまう。
4人高女の投票期間に入ってしまった。私はもちろん、好きな人に入れた。だが、私に入れてくれた人は誰もいなかった。それのせいで、私は花盛校長とお話しすることになってしまった。
「こんにちは。七宮智寧さん。どうして今回一票も入らなかったのですか?」
「・・・わかりません。」
「教えてあげましょう。」
花盛校長は軽く笑ってから言う。
「学校に貢献していなかった、智寧さんには可愛さがなかった、美がなかった。それが今回一票も貰えなかった理由です。さて、一票も貰えなかった方がどこに行くのか。ご存知ですよね?」
私はこれから地獄に足を踏み入れないといけないんだなと心の底から思った。
「入ってください。」
花盛校長は私を大きい扉の中に招き入れた。
「白鳥さん。新しい子です。」
私は花盛校長の言葉に耳を疑った。
「あ、あず梓ちゃん?」
「智寧ちゃん。」
目の前に、私の大好きな人がいる。かっこよくて、私の憧れ・・。
それから、私は梓ちゃんに腕を引かれて、1つの檻に入れたれた。隣では全裸の女が「私を抱け」と叫んでいる。
「智寧ちゃん。服脱いで」
梓ちゃんは私を嫌な目で見る。
「お願いだから。言うことを聞いて。じゃないと私。」
服を脱ぐのに迷っている私に梓ちゃんはそう辛そうな声音言った。私は従った。
ここでは3食出る。でも、時々違う檻の人達が私の目の前を通り過ぎている、その顔はなんだか、火照っていて吐息が混ざっていた。
いつか、私が、やらないといけない。
そんな気はしていた。でも、その相手が実の弟。
梓ちゃん。大好き。大好きだよ。
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