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やっぱりこの学校は

一生一緒にいるということは:2

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 耳を澄ましていると、玄関の開く音がする。そして、閉める音と鍵をかける音。
 「直也なおや行ったんだ・・」
 自分から言っておいて実際に行かれると、寂しくなってしまった。
 「はぁ。」
 ため息をついて、ベットに座る。スランプなのか小説を書けなくなっていた。最速の電話が多くなった。
 「何もかも、めんどくさい」
 ベットに大の字になって寝っ転がる。

 「・・・最近、1人になることなかったから掃除してない。」

 僕は飛び起きて、気分転換がてら掃除を始めた。

 黙々と上の階から徐々にやる。掃除機をかけて、モップがけ、棚拭き、窓拭き。エアコン掃除・・・見える箇所、見えない箇所、いつも以上に綺麗にして行く。

 「やり過ぎた?」
 まずは自分の部屋からと意気込みやって扉付近で見てみる。キラキラ光が放っているように見えた。

 ふぅと腕でおでこを拭う。

 次は直也の寝室と。
 「・・・何もない部屋だな」
 寝室はベットしか置かれていない。同じように掃除機をかけて、モップがけ、窓拭き・・・物が少ないためすぐ終わってしまう。
 
 隣の直也の部屋に入る。
 ここも同じように、本棚が多いから本を傷つけないように丁寧にやって行く。

 廊下に出て廊下も掃除がけ、モップがけ、手すりの掃除。
 階段も同じように、してリビング。いつのまにか、お昼の時間が過ぎていた。そのタイミングでお腹が鳴る。
 「・・・何か作るか。」
 
 キッキンに立つ。何を作るか考えていなかった。

 冷蔵庫を開けて、中を確認する。冷蔵庫の中はあまり入っていない。
 無塩バター、卵・・・・他諸々
 「・・・お菓子しか作れない」
 最近のお昼と夕飯ははつさんに頼っていて、作っていなかった。
 しょうがないので、お菓子を作ることにした。作るのは簡単なシフォンケーキ。
 「はぁ・・・作るのめんどくさい。」
 測りを出し材料を測る。
 「卵4つ、薄力粉70g、油大さじ2、砂糖70g、牛乳50cc。

 ボウルを2個取り出し、卵黄と卵白を分ける。
 卵黄の方に砂糖を3分の1入れて白っぽくなるまで混ぜる。サラダ油を入れてまた白っぽくなるまで混ぜる。牛乳を入れてまた混ぜる。

 2、3回振った薄力粉を入れて混ぜる。

 卵白の方に残りの砂糖を3回に分ながらハンドミキサーでツノが立つまで泡立てる。

 メレンゲの4分の1の量を卵黄を混ぜ合わせたやつに入れ、馴染ませる。残りのメレンゲを入れ、すくうように持ち上げ切りように混ぜ合わせる。

 型に流し込んで、少し高いところから2、3回落として空気を抜き、170℃で予熱したオーブンに入れて30分焼く。」

 覚えてるレシピをぶつぶつ言いながら僕は作って行く。お菓子を作る時の独り言は何故か癖になってしまっている。焼いている間、使った皿を洗う。ついでに流しを綺麗にしていた。


 オープンが焼けたことを知らせてくれる。

 中を見ると綺麗に焼けている。さらにひっくり返して微熱を取る。お腹は空いても食欲はなかった僕だったが、匂いを嗅ぎお腹が減ってきた。

 1、2時間放置して、見てみると冷めていて、取り出した。

 4つに分残りはラップして冷蔵庫に閉まった。一切れをもう半分にして、半分も冷蔵庫にしまう。

 直也がいないため「いただきます」とは言わずに食べる。
 「・・・」
 無言で食べる。美味しいとは言わない。それでも、作って良かったと思う。









 

 
 今回のレシピは知人から教えてもらったレシピを参考にしています。実際に私も作り美味しかったです。
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