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事実の公表
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【 イアンの視点 】
「では、最後に。
王家には不当な婚約破棄の代償として、号外を発行し、各領地に各5千部、王都に1万部を無料で配ってください。
内容は事実です。ラヴィアへの虐めなどの冤罪や強姦未遂被害も。殿下の不貞が何を引き起こしたのか、殿下が無責任に何をしたのか包み隠さず載せてください。裁判での証言や判決や刑の執行も載せてください。
そして最後には謝罪文を載せてください」
「…慰謝料は」
「請求しません。
今でも思い出すとパニックを引き起こし、妻を薬で眠らせることがあります。お金では解決できません。
どんな目に遭ったのか公にして冤罪だったことを知らしめなければ傷は癒やされないでしょう。
国中、恐らく他国にもラヴィアは淫乱だったから王子殿下から婚約破棄をされたと周知されています。王子殿下のせいで」
「すぐに用意しよう」
「原稿が出来て発刊されるまで王都におります。
原稿が仕上がったら裁判所に提出してください。これは刑の1つですから管轄は裁判所です。
お供の法務官が徹夜で部下と仕上げるでしょう。殿下は謝罪文に集中してください」
俺は裁判所に提出した書類の写しを渡した。
翌日、ホテルにオルドレイ公爵が訪ねてきた。
「まさか冤罪だったとは。侯爵も人が悪い。言ってくれたら慰謝料をがっぽり請求できたのに。
首など切っても仕方ないじゃないか」
……。
「まだ純潔なら戻してくれないか」
「断ります。既に宣誓して籍も移っています。
それに、違法賭博で逮捕される父親の元になど戻せません」
「え?」
「俺が首を斬り落としたかったのは、あんたの首もだよ。公爵、妻に近付いたら屍を国境から隣へ投げ込んでやる」
「なっ!」
「では失礼します」
騒ぐ公爵を置いてホテルの一室へ戻った。
その日、公爵は逮捕された。
労働刑程度だろうが、ラヴィアを守らなかった代償を負わせないとな。
4日後、俺と裁判所が合格を出した号外が発行されたが まだ十数部しか出来ていないため、裁判所、教会本部、東西南北の国境を守る当主、公爵家以上の当主と国王陛下の兄弟姉妹に送ることにした。残りは王宮内の掲示させ、俺は1部を手にしてバルド領へ戻った。
帰りの道中、レミは“今からでも王子殺りましょうよ”としつこかった。
屋敷に戻り、ラヴィアをベッドに座らせ、隣の部屋には主治医を待機させて新聞を渡した。
涙を見せたがパニックにはならなかった。
「どうして?」
「結婚後、冤罪の可能性が高いと判断して、目撃者探しをさせて証言を取った。卒業生は散り散りで、誰が見ていたのか誰が聞いていたのか分からず、総当たりだった。貴族への接触も簡単ではなくて時間がかかってしまった」
「だからどうしてですか」
「ラヴィアが今でも苦しんでいたからだ。
妻を守るためには苦しみの種を取り除かないと」
「カレン・クロイナーのその後はご存知ですか?」
「王子の剣の腕が未熟過ぎて、一度で両手を斬り落とすときより重症になった。結局 国王陛下が処刑をしたそうだ」
「パトリック王子殿下は」
「簡単には決まらないだろう。謹慎になっているとは聞いたな」
「父の件も?」
「君を返せと言ってきた。
違法賭博で負けている公爵の元に帰したら、君はまた売られてしまう。そんなことは許せない。
そもそも俺はラヴィアを手放すつもりはない。
ラヴィアは俺だけの妻だ」
「ありがとうございました」
「今後も俺が守る」
「本当に?」
「本当だ。守らせて欲しい」
「……はい」
ラヴィアの手を握り、手の甲にキスをした。
逃げないでくれてホッとした。
何故かその日から、呪いの影響は更に薄れた。
「では、最後に。
王家には不当な婚約破棄の代償として、号外を発行し、各領地に各5千部、王都に1万部を無料で配ってください。
内容は事実です。ラヴィアへの虐めなどの冤罪や強姦未遂被害も。殿下の不貞が何を引き起こしたのか、殿下が無責任に何をしたのか包み隠さず載せてください。裁判での証言や判決や刑の執行も載せてください。
そして最後には謝罪文を載せてください」
「…慰謝料は」
「請求しません。
今でも思い出すとパニックを引き起こし、妻を薬で眠らせることがあります。お金では解決できません。
どんな目に遭ったのか公にして冤罪だったことを知らしめなければ傷は癒やされないでしょう。
国中、恐らく他国にもラヴィアは淫乱だったから王子殿下から婚約破棄をされたと周知されています。王子殿下のせいで」
「すぐに用意しよう」
「原稿が出来て発刊されるまで王都におります。
原稿が仕上がったら裁判所に提出してください。これは刑の1つですから管轄は裁判所です。
お供の法務官が徹夜で部下と仕上げるでしょう。殿下は謝罪文に集中してください」
俺は裁判所に提出した書類の写しを渡した。
翌日、ホテルにオルドレイ公爵が訪ねてきた。
「まさか冤罪だったとは。侯爵も人が悪い。言ってくれたら慰謝料をがっぽり請求できたのに。
首など切っても仕方ないじゃないか」
……。
「まだ純潔なら戻してくれないか」
「断ります。既に宣誓して籍も移っています。
それに、違法賭博で逮捕される父親の元になど戻せません」
「え?」
「俺が首を斬り落としたかったのは、あんたの首もだよ。公爵、妻に近付いたら屍を国境から隣へ投げ込んでやる」
「なっ!」
「では失礼します」
騒ぐ公爵を置いてホテルの一室へ戻った。
その日、公爵は逮捕された。
労働刑程度だろうが、ラヴィアを守らなかった代償を負わせないとな。
4日後、俺と裁判所が合格を出した号外が発行されたが まだ十数部しか出来ていないため、裁判所、教会本部、東西南北の国境を守る当主、公爵家以上の当主と国王陛下の兄弟姉妹に送ることにした。残りは王宮内の掲示させ、俺は1部を手にしてバルド領へ戻った。
帰りの道中、レミは“今からでも王子殺りましょうよ”としつこかった。
屋敷に戻り、ラヴィアをベッドに座らせ、隣の部屋には主治医を待機させて新聞を渡した。
涙を見せたがパニックにはならなかった。
「どうして?」
「結婚後、冤罪の可能性が高いと判断して、目撃者探しをさせて証言を取った。卒業生は散り散りで、誰が見ていたのか誰が聞いていたのか分からず、総当たりだった。貴族への接触も簡単ではなくて時間がかかってしまった」
「だからどうしてですか」
「ラヴィアが今でも苦しんでいたからだ。
妻を守るためには苦しみの種を取り除かないと」
「カレン・クロイナーのその後はご存知ですか?」
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「パトリック王子殿下は」
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「父の件も?」
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そもそも俺はラヴィアを手放すつもりはない。
ラヴィアは俺だけの妻だ」
「ありがとうございました」
「今後も俺が守る」
「本当に?」
「本当だ。守らせて欲しい」
「……はい」
ラヴィアの手を握り、手の甲にキスをした。
逃げないでくれてホッとした。
何故かその日から、呪いの影響は更に薄れた。
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