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守るべきもの
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オープンしたてのホテル・ロゼにやってきた。
「支配人、問題はありませんか?」
「はい。おかげさまで息子が継ぎたいと一生懸命に働いてくれています」
「それは良かったです。
今日の午後、親族が到着しますのでよろしくお願いします」
「特別室とお付きの方々のお部屋ですね。
既に整えて何度も確認をさせました」
「ありがとうございます」
「あのベロノワ伯爵家が泊まってくださるとなれば、いい宣伝にもなります」
「この部屋に私も泊まる予定なのでよろしくお願いします」
「え? お部屋のランクを上げましょうか」
「このままでかまいません」
コンドラー公爵夫妻からはコンドラー邸への滞在を打診されたけど遠慮した。
どんな話があるかも分からないし、エリスもジュエルもいるなら水入らずがいい。
「嬉しそうだね」
「勿論よ。お父様と弟のジュエルと専属メイドだったエリスが来てくれるのよ?すごく嬉しいわ」
「弟君はアイリの一つ下だから、私の一つ上だね」
「少し甘えん坊だけど頼りになるのよ」
「……」
「ユーリ?」
そこに公爵家からの遣いが到着した。
耳打ちをされたユーリが私に告げた。
「明日、王弟殿下がいらっしゃる。
それに別の国の王族も来て一緒に港を見て…アイリに会いたいと」
「何処の王族?」
「ペルランの王太子殿下とその息子が来るらしい…というか、サルフェトの王城からこっちに向かっている」
「……」
腕輪の紋章…
私の実父と異母兄弟ね。
兄なのか弟なのか分からないけど。
「ここの改革も急がなくてはダメね。
もう完成を待つだけだから私が居なくても大丈夫だと思う」
「アイリ!?」
「場合によってはペルランの王太子殿下と揉めると思うわ。そうなれば本来の目的地へ向かうかもしれない」
「何故揉めると思うんだ」
「私の口からは言えないの」
「私が匿うから」
「コンドラー領に迷惑がかかるし、私は多数のお店や宿のオーナーなの。それを投げ出すことになるようなことは出来ないし、隠れきれないわ」
「アイリーン!」
「私はこのままセイビアン達と港を回ってからお父様達を待つから、ユーリは屋敷に戻って。
きっと準備があるんじゃない?」
「アイリ」
「また明日」
ユーリを屋敷に返して時間を潰していると船が接岸したことを知らせる巨鐘が鳴り響いた。
タラップの側まで来ると先に荷物が降ろされ、その後に順番に乗客が降りてくる。
最初は特別室の乗客だ。
「アイリーン!」
「姉様!」
「お嬢様!」
「お父様!ジュエル!エリス!」
ジュエルが駆け寄って抱きしめた。
「姉様」
「ジュエル…会いたかったわ」
「僕も寂しかった…寂しくて干からびそうだった」
「大袈裟ね」
「もう少し強く抱きしめていい?」
「骨を折らないでね」
「姉様の匂いだ」
「ジュエルの匂いがする」
「ジュエル、私にも娘に挨拶をさせてくれ」
次はお父様に抱きしめられた。
「お父様」
「私の可愛いアイリーン」
「エリスまで連れてきてくださりありがとうございます」
「こうでもしないと辞めて追いかけると言い出すからな」
エリスとも抱擁を交わしてホテルへ案内をした。
父「また ベロノワとは趣が違うな」
私「気候が違いますし装いも違いますから」
父「こっち用に薄着を作らせて良かったよ」
私「あの、ご報告が」
父「どうした」
私「どうやら実父に私がコンドラー港にいることがバレたみたいで、明日 サルフェトの王弟殿下とペルランの王太子殿下とそのご子息がコンドラー港にいらっしゃるようです」
父「滞在は?」
私「多分コンドラー邸だと思います。
王族を滞在させられそうな宿泊施設はこのホテルだけです。もう一つはまだ内装が終わっていません。
彼らはこのホテルを押さえていませんから」
父「アイリーン。一人では絶対に会いたくないと言いなさい。私とジュエルが側にいる」
私「でも…一応相手は王族ですから」
父「かまわない。私は元養父で今は義父だ。アイリーンはベロノワ籍に入っているのだから好きにはさせないさ」
私「お父様」
弟「僕だって姉様の盾になるからね」
私「あと、明後日はユーリの…コンドラー公爵令息の誕生パーティでパートナーになっています」
父「頼まれたのか?」
私「はい。公爵夫人に。
婚約者がおらず、適当な親類がいないそうです」
父「多分、そのパーティにはペルランの王太子殿下達も顔を出すだろう。アイリーン。当主の許可がいると出席自体保留にしよう」
すぐにコンドラー公爵夫妻宛に手紙を書いた。
すると夜には夫妻が訪ねてきた。
挨拶と自己紹介を済ませると早速本題に入った。
公「息子のパートナーの件をお止めになったようですが」
父「アイリーンは人妻です。
親戚でもないのにパートナーとして出席させるわけには参りません」
公「コンドラー港の再開発の要として選んだのです」
父「ペルランの王族も出席するのではありませんか」
公「先触れが今日の午前中に届いたもので こちらからは何も連絡できておりません。
急な来領で予定はしておりませんが、パーティは明後日ですので可能性はあります」
父「訳があって、私の同席無しにアイリーンをペルランと会わせることは出来ないのです。
それに以前、ペルランにはアイリーンと会わせることに断りを入れております」
公「成程。では、伯爵とジュエル殿を招待させていただくのはいかがでしょう。
ペルランもこんなところまで来た以上、空振りで帰るはずはありません」
父「やはりアイリーンに会いたいと?」
公「一度王弟殿下がいらしています。
今回もいらっしゃるならそうであると想定しただけです。
ベロノワ伯爵家は有名過ぎます。
他国に出向けば王族が動くことは珍しくはありません。避けては通れませんよ」
父「確かに。ジュエルには帯剣を許してもらえませんか。いざとなればアイリーンを守らねばなりません」
公「相手は大国ペルランの王族ですよ?」
父「ですが私はアイリーンの父親です。たとえ守りきれなかったとしても、最初から諦めるなんてことを選択した時点で父親を名乗る資格を失います。
ジュエルも家族を守れるように育ててきたつもりです」
弟「閣下。許してもらえないのであれば、今すぐアイリーンを連れてサルフェトを出ます。
二度とコンドラーの地を踏ませません」
父「彼らには、帯剣が面会の条件だとお伝えください。
ペルランにとって此処は他所の国ですし、サルフェトの王弟殿下も瑕疵のない他国の貴族に強制はできません。そんなことをしたらサルフェト王国へ観光に来る貴族は激減しますし、輸出入にも影響が出るでしょう。
ベロノワ港から出航した船はコンドラー港に駐停泊することはなくなります」
公「……明日、到着次第 お伺いを立てます。
その後に迎えの馬車をこちらに向かわせます。その時に帯剣の件がどうなったかお伝えします」
父「感謝します」
公爵夫妻は屋敷に帰っていった。
「支配人、問題はありませんか?」
「はい。おかげさまで息子が継ぎたいと一生懸命に働いてくれています」
「それは良かったです。
今日の午後、親族が到着しますのでよろしくお願いします」
「特別室とお付きの方々のお部屋ですね。
既に整えて何度も確認をさせました」
「ありがとうございます」
「あのベロノワ伯爵家が泊まってくださるとなれば、いい宣伝にもなります」
「この部屋に私も泊まる予定なのでよろしくお願いします」
「え? お部屋のランクを上げましょうか」
「このままでかまいません」
コンドラー公爵夫妻からはコンドラー邸への滞在を打診されたけど遠慮した。
どんな話があるかも分からないし、エリスもジュエルもいるなら水入らずがいい。
「嬉しそうだね」
「勿論よ。お父様と弟のジュエルと専属メイドだったエリスが来てくれるのよ?すごく嬉しいわ」
「弟君はアイリの一つ下だから、私の一つ上だね」
「少し甘えん坊だけど頼りになるのよ」
「……」
「ユーリ?」
そこに公爵家からの遣いが到着した。
耳打ちをされたユーリが私に告げた。
「明日、王弟殿下がいらっしゃる。
それに別の国の王族も来て一緒に港を見て…アイリに会いたいと」
「何処の王族?」
「ペルランの王太子殿下とその息子が来るらしい…というか、サルフェトの王城からこっちに向かっている」
「……」
腕輪の紋章…
私の実父と異母兄弟ね。
兄なのか弟なのか分からないけど。
「ここの改革も急がなくてはダメね。
もう完成を待つだけだから私が居なくても大丈夫だと思う」
「アイリ!?」
「場合によってはペルランの王太子殿下と揉めると思うわ。そうなれば本来の目的地へ向かうかもしれない」
「何故揉めると思うんだ」
「私の口からは言えないの」
「私が匿うから」
「コンドラー領に迷惑がかかるし、私は多数のお店や宿のオーナーなの。それを投げ出すことになるようなことは出来ないし、隠れきれないわ」
「アイリーン!」
「私はこのままセイビアン達と港を回ってからお父様達を待つから、ユーリは屋敷に戻って。
きっと準備があるんじゃない?」
「アイリ」
「また明日」
ユーリを屋敷に返して時間を潰していると船が接岸したことを知らせる巨鐘が鳴り響いた。
タラップの側まで来ると先に荷物が降ろされ、その後に順番に乗客が降りてくる。
最初は特別室の乗客だ。
「アイリーン!」
「姉様!」
「お嬢様!」
「お父様!ジュエル!エリス!」
ジュエルが駆け寄って抱きしめた。
「姉様」
「ジュエル…会いたかったわ」
「僕も寂しかった…寂しくて干からびそうだった」
「大袈裟ね」
「もう少し強く抱きしめていい?」
「骨を折らないでね」
「姉様の匂いだ」
「ジュエルの匂いがする」
「ジュエル、私にも娘に挨拶をさせてくれ」
次はお父様に抱きしめられた。
「お父様」
「私の可愛いアイリーン」
「エリスまで連れてきてくださりありがとうございます」
「こうでもしないと辞めて追いかけると言い出すからな」
エリスとも抱擁を交わしてホテルへ案内をした。
父「また ベロノワとは趣が違うな」
私「気候が違いますし装いも違いますから」
父「こっち用に薄着を作らせて良かったよ」
私「あの、ご報告が」
父「どうした」
私「どうやら実父に私がコンドラー港にいることがバレたみたいで、明日 サルフェトの王弟殿下とペルランの王太子殿下とそのご子息がコンドラー港にいらっしゃるようです」
父「滞在は?」
私「多分コンドラー邸だと思います。
王族を滞在させられそうな宿泊施設はこのホテルだけです。もう一つはまだ内装が終わっていません。
彼らはこのホテルを押さえていませんから」
父「アイリーン。一人では絶対に会いたくないと言いなさい。私とジュエルが側にいる」
私「でも…一応相手は王族ですから」
父「かまわない。私は元養父で今は義父だ。アイリーンはベロノワ籍に入っているのだから好きにはさせないさ」
私「お父様」
弟「僕だって姉様の盾になるからね」
私「あと、明後日はユーリの…コンドラー公爵令息の誕生パーティでパートナーになっています」
父「頼まれたのか?」
私「はい。公爵夫人に。
婚約者がおらず、適当な親類がいないそうです」
父「多分、そのパーティにはペルランの王太子殿下達も顔を出すだろう。アイリーン。当主の許可がいると出席自体保留にしよう」
すぐにコンドラー公爵夫妻宛に手紙を書いた。
すると夜には夫妻が訪ねてきた。
挨拶と自己紹介を済ませると早速本題に入った。
公「息子のパートナーの件をお止めになったようですが」
父「アイリーンは人妻です。
親戚でもないのにパートナーとして出席させるわけには参りません」
公「コンドラー港の再開発の要として選んだのです」
父「ペルランの王族も出席するのではありませんか」
公「先触れが今日の午前中に届いたもので こちらからは何も連絡できておりません。
急な来領で予定はしておりませんが、パーティは明後日ですので可能性はあります」
父「訳があって、私の同席無しにアイリーンをペルランと会わせることは出来ないのです。
それに以前、ペルランにはアイリーンと会わせることに断りを入れております」
公「成程。では、伯爵とジュエル殿を招待させていただくのはいかがでしょう。
ペルランもこんなところまで来た以上、空振りで帰るはずはありません」
父「やはりアイリーンに会いたいと?」
公「一度王弟殿下がいらしています。
今回もいらっしゃるならそうであると想定しただけです。
ベロノワ伯爵家は有名過ぎます。
他国に出向けば王族が動くことは珍しくはありません。避けては通れませんよ」
父「確かに。ジュエルには帯剣を許してもらえませんか。いざとなればアイリーンを守らねばなりません」
公「相手は大国ペルランの王族ですよ?」
父「ですが私はアイリーンの父親です。たとえ守りきれなかったとしても、最初から諦めるなんてことを選択した時点で父親を名乗る資格を失います。
ジュエルも家族を守れるように育ててきたつもりです」
弟「閣下。許してもらえないのであれば、今すぐアイリーンを連れてサルフェトを出ます。
二度とコンドラーの地を踏ませません」
父「彼らには、帯剣が面会の条件だとお伝えください。
ペルランにとって此処は他所の国ですし、サルフェトの王弟殿下も瑕疵のない他国の貴族に強制はできません。そんなことをしたらサルフェト王国へ観光に来る貴族は激減しますし、輸出入にも影響が出るでしょう。
ベロノワ港から出航した船はコンドラー港に駐停泊することはなくなります」
公「……明日、到着次第 お伺いを立てます。
その後に迎えの馬車をこちらに向かわせます。その時に帯剣の件がどうなったかお伝えします」
父「感謝します」
公爵夫妻は屋敷に帰っていった。
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