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決意
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【 ジュエルの視点 】
ある日、親戚や近領の貴族たちが集まった。
まだ僕とアイリーンの体格差は無かった頃だ。
二人の子息が、僕をいきなり引き倒して殴り始めた。反撃なんてできなくて、防御しようと必死だった。
大人は誰もおらず令嬢が何人かいただけだった。
彼等は侯爵家の兄弟だった。
一人に脚を押さえられ、もう一人に馬乗りになり殴られていた。
「ウグっ!」
馬乗りになって殴っていた方の令息が呻き声をあげて踞り喉を押さえて苦しんでいる。
それに驚き僕の脚を放した令息に蹴りが入った。その子も腹を抱えて痛がっていた。
それぞれに一発ずつ。
「次に私のジュエルに手を出したら殺す気でやるからね。手加減はこれが最初で最後よ」
彼等を戦闘不能にしたのはアイリーンだった。
やっと大人が見つけてくれたのはいいが、大事になった。侯爵家が文句を言ってきたのだ。
侯「うちの子に暴力を振るうなんて、どの様な教育をしているのですか」
夫人「しかも殺すと脅したそうではありませんか」
父「二人がかりで息子を殴っていたのは其方のご子息達では?」
母「ジュエルは何度も殴られて頬は腫れて唇も口内も切れて出血したのですよ?」
侯爵令息達は格上なのが分かっていて余裕の笑みを浮かべていた。
夫人「先ずはアイリーン嬢の謝罪から始めるのが普通ではありませんか?」
父「それは、」
アイリーンは立ち上がり、何か言いかけた父上の言葉を止めた。
ア「ソノワ侯爵家の令息方。女の子に負けるだなんて恥をかかせて申し訳ございません。
押さえ込まれて反撃できない弟ジュエルを暴行していたので仕方なく強制的に止めました。
国王親衛隊のセリオ卿が暴漢に遭ったときのために護身術を教えてくださいましたの。
次にお会いしたときには、役に立ったと一部始終を報告させていただきますね。
ところでお二人は、何故ジュエルを暴行していたのですか?まさか何もしていないジュエルを二人がかりで押さえながら何度も殴るなんてことは 侯爵様や夫人がお許しになるはずはありませんし。
ジュエルがご家族の鼻の骨でも折りましたか?
それともフォークを目に突き刺しましたか?
相応の理由があるのですよね?
是非教えてください。ジュエルと一緒に心から謝罪しますわ」
侯「エリック、ジャン。ジュエル殿に何をされたのか話しなさい」
二人「「……」」
夫人「遠慮せず話しなさい」
二人「……」
ア「さっきまで笑顔でしたのに、どうしましたか?
兄君の方は11歳、弟君は9歳。ご自分たちのしたことくらい分かりますよね?
ちなみにジュエルは8歳ですよ?」
二人「「 っ! 」」
ア「口は攻撃していませんよ?お話できるはずですけど」
二人「「……」」
ア「お父様、貴族裁判って子供でも申し立てることは可能ですか?」
父「単独では無理だが可能だ」
ア「だんまりでは何も解決できませんから、然るべし機関に調査してもらいたいです。
ジュエル。大丈夫よ。
きっとソノワ家に三男がいるのね。その子をジュエルが何度も殴ったのね?
私も一緒に罪を償うから怖くないわ」
父「そうだな。このままではジュエルの教育にも良くない。公にして国の選出した調査官に委ねよう」
無言の息子達が、裁判や調査という言葉を聞くと、みるみると顔色が悪くなったことで侯爵は察した。
侯「アイリーン嬢。子供同士のちょっとした揉め事に裁判なんて大袈裟ではないかな」
ア「いいえ侯爵様。ジュエルは怪我をしていますし、ちょっとした揉め事ではありません。
それに子供同士のちょっとした揉め事だと思っていらっしゃるなら、何故大人の侯爵夫妻が私を非難なさったのでしょう」
侯「それは、」
父「もしかして、エリック殿とジャン殿には応えられるような理由が無いのではありませんか?
だとしたら一方的な暴行事件として訴えさせていただきます」
夫人「エリック!ジャン!理由を言いなさい!」
ついに侯爵家次男の方が泣き出した。
ジャ「エミリーがジュエルに何度も話しかけていたから、兄様が生意気だから懲らしめようって」
エ「ジャン!」
ジャ「ごめんなさい!うしろから忍び寄って引き倒して兄様が馬乗りになって、脚を押さえろと言われたから押さえました!ごめんなさい!」
侯「なんてことだ!」
夫人「エリック!!」
父「身勝手な嫉妬でうちの息子はこのような姿に?」
侯「申し訳ございません!」
ア「私が止めなければ、今頃ジュエルはどうなっていたことか」
侯「なんとお詫びすればいいか」
この後、示談と二人のベロノワ領への立ち入り禁止とアイリーンと僕への接近禁止が決まった。
侯爵はセリオ卿に報告するのは止めて欲しいとアイリーンに懇願して帰っていった。
アイリーンをじっと見た。
「大丈夫よ。私が守ってあげるって言ったでしょう」
「……」
この人は…アイリーンは本気で僕を弟だと思っている。
僕と背が一緒で女の子のくせに僕たちより大きなエリックに立ち向かった。
侯爵夫妻にも怯まないどころか口撃していた。
ギュッ
僕はアイリーンを抱きしめた。
だけどアイリーンは僕の頭や背中を撫でながら“大丈夫よ”と囁く。
それから僕は強くなりたいと父上に頼んで武術の先生をつけてもらった。
近い将来 僕は背も力もアイリーンと差が付く。
間もなく女の子のアイリーンは男達に敵わなくなる。今度は僕がアイリーンを守る番だ。
兄上は跡継ぎ教育、僕は荒事担当になった。
年々アイリーンが華奢に見えてくる。腕も腰も肩も細く首も手首も簡単に折れそうだった。
ある日、従兄弟の結婚式に参列した。
「アイリーンのウエディングドレス姿も綺麗でしょうね」
「慌てて着なくていいからな」
そんな両親の言葉を聞いて周囲の音を感じなくなった。新郎新婦の誓いのキスにアイリーンを重ねてしまった。その時にやっと気が付いた。僕はアイリーンを愛していると。
そしてクリスが病死した。アイリーンは悲しみに暮れた。僕は一緒に引き篭もった。
時折部屋から出ては父上達に報告してまた引き篭もった。
湯浴みとトイレと着替え以外は離れなかった。
最短卒業のために猛勉強もした。
ずっと一緒にいたかったのにアイリーンは政略結婚を決めてしまっていた。
他の男に渡すために一緒に猛勉強したんじゃない。
大人になったら綺麗になるだろうことは分かっていた。デビューで着飾ったアイリーンにドキドキした。誰にも渡したくない。
だけどアイリーンが辛いというから笑顔で送り出した。
父上は監視を付けていて報告の度に不機嫌だった。
だけど、
『ジュエル。アイリーンが戻る。国境へ行け』
『はい、父上』
ある日、親戚や近領の貴族たちが集まった。
まだ僕とアイリーンの体格差は無かった頃だ。
二人の子息が、僕をいきなり引き倒して殴り始めた。反撃なんてできなくて、防御しようと必死だった。
大人は誰もおらず令嬢が何人かいただけだった。
彼等は侯爵家の兄弟だった。
一人に脚を押さえられ、もう一人に馬乗りになり殴られていた。
「ウグっ!」
馬乗りになって殴っていた方の令息が呻き声をあげて踞り喉を押さえて苦しんでいる。
それに驚き僕の脚を放した令息に蹴りが入った。その子も腹を抱えて痛がっていた。
それぞれに一発ずつ。
「次に私のジュエルに手を出したら殺す気でやるからね。手加減はこれが最初で最後よ」
彼等を戦闘不能にしたのはアイリーンだった。
やっと大人が見つけてくれたのはいいが、大事になった。侯爵家が文句を言ってきたのだ。
侯「うちの子に暴力を振るうなんて、どの様な教育をしているのですか」
夫人「しかも殺すと脅したそうではありませんか」
父「二人がかりで息子を殴っていたのは其方のご子息達では?」
母「ジュエルは何度も殴られて頬は腫れて唇も口内も切れて出血したのですよ?」
侯爵令息達は格上なのが分かっていて余裕の笑みを浮かべていた。
夫人「先ずはアイリーン嬢の謝罪から始めるのが普通ではありませんか?」
父「それは、」
アイリーンは立ち上がり、何か言いかけた父上の言葉を止めた。
ア「ソノワ侯爵家の令息方。女の子に負けるだなんて恥をかかせて申し訳ございません。
押さえ込まれて反撃できない弟ジュエルを暴行していたので仕方なく強制的に止めました。
国王親衛隊のセリオ卿が暴漢に遭ったときのために護身術を教えてくださいましたの。
次にお会いしたときには、役に立ったと一部始終を報告させていただきますね。
ところでお二人は、何故ジュエルを暴行していたのですか?まさか何もしていないジュエルを二人がかりで押さえながら何度も殴るなんてことは 侯爵様や夫人がお許しになるはずはありませんし。
ジュエルがご家族の鼻の骨でも折りましたか?
それともフォークを目に突き刺しましたか?
相応の理由があるのですよね?
是非教えてください。ジュエルと一緒に心から謝罪しますわ」
侯「エリック、ジャン。ジュエル殿に何をされたのか話しなさい」
二人「「……」」
夫人「遠慮せず話しなさい」
二人「……」
ア「さっきまで笑顔でしたのに、どうしましたか?
兄君の方は11歳、弟君は9歳。ご自分たちのしたことくらい分かりますよね?
ちなみにジュエルは8歳ですよ?」
二人「「 っ! 」」
ア「口は攻撃していませんよ?お話できるはずですけど」
二人「「……」」
ア「お父様、貴族裁判って子供でも申し立てることは可能ですか?」
父「単独では無理だが可能だ」
ア「だんまりでは何も解決できませんから、然るべし機関に調査してもらいたいです。
ジュエル。大丈夫よ。
きっとソノワ家に三男がいるのね。その子をジュエルが何度も殴ったのね?
私も一緒に罪を償うから怖くないわ」
父「そうだな。このままではジュエルの教育にも良くない。公にして国の選出した調査官に委ねよう」
無言の息子達が、裁判や調査という言葉を聞くと、みるみると顔色が悪くなったことで侯爵は察した。
侯「アイリーン嬢。子供同士のちょっとした揉め事に裁判なんて大袈裟ではないかな」
ア「いいえ侯爵様。ジュエルは怪我をしていますし、ちょっとした揉め事ではありません。
それに子供同士のちょっとした揉め事だと思っていらっしゃるなら、何故大人の侯爵夫妻が私を非難なさったのでしょう」
侯「それは、」
父「もしかして、エリック殿とジャン殿には応えられるような理由が無いのではありませんか?
だとしたら一方的な暴行事件として訴えさせていただきます」
夫人「エリック!ジャン!理由を言いなさい!」
ついに侯爵家次男の方が泣き出した。
ジャ「エミリーがジュエルに何度も話しかけていたから、兄様が生意気だから懲らしめようって」
エ「ジャン!」
ジャ「ごめんなさい!うしろから忍び寄って引き倒して兄様が馬乗りになって、脚を押さえろと言われたから押さえました!ごめんなさい!」
侯「なんてことだ!」
夫人「エリック!!」
父「身勝手な嫉妬でうちの息子はこのような姿に?」
侯「申し訳ございません!」
ア「私が止めなければ、今頃ジュエルはどうなっていたことか」
侯「なんとお詫びすればいいか」
この後、示談と二人のベロノワ領への立ち入り禁止とアイリーンと僕への接近禁止が決まった。
侯爵はセリオ卿に報告するのは止めて欲しいとアイリーンに懇願して帰っていった。
アイリーンをじっと見た。
「大丈夫よ。私が守ってあげるって言ったでしょう」
「……」
この人は…アイリーンは本気で僕を弟だと思っている。
僕と背が一緒で女の子のくせに僕たちより大きなエリックに立ち向かった。
侯爵夫妻にも怯まないどころか口撃していた。
ギュッ
僕はアイリーンを抱きしめた。
だけどアイリーンは僕の頭や背中を撫でながら“大丈夫よ”と囁く。
それから僕は強くなりたいと父上に頼んで武術の先生をつけてもらった。
近い将来 僕は背も力もアイリーンと差が付く。
間もなく女の子のアイリーンは男達に敵わなくなる。今度は僕がアイリーンを守る番だ。
兄上は跡継ぎ教育、僕は荒事担当になった。
年々アイリーンが華奢に見えてくる。腕も腰も肩も細く首も手首も簡単に折れそうだった。
ある日、従兄弟の結婚式に参列した。
「アイリーンのウエディングドレス姿も綺麗でしょうね」
「慌てて着なくていいからな」
そんな両親の言葉を聞いて周囲の音を感じなくなった。新郎新婦の誓いのキスにアイリーンを重ねてしまった。その時にやっと気が付いた。僕はアイリーンを愛していると。
そしてクリスが病死した。アイリーンは悲しみに暮れた。僕は一緒に引き篭もった。
時折部屋から出ては父上達に報告してまた引き篭もった。
湯浴みとトイレと着替え以外は離れなかった。
最短卒業のために猛勉強もした。
ずっと一緒にいたかったのにアイリーンは政略結婚を決めてしまっていた。
他の男に渡すために一緒に猛勉強したんじゃない。
大人になったら綺麗になるだろうことは分かっていた。デビューで着飾ったアイリーンにドキドキした。誰にも渡したくない。
だけどアイリーンが辛いというから笑顔で送り出した。
父上は監視を付けていて報告の度に不機嫌だった。
だけど、
『ジュエル。アイリーンが戻る。国境へ行け』
『はい、父上』
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