【完結】強面巨体の僕は家族に邪険にされたけど、いつの間にか美少女と婚約していた

ユユ

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僕と交流会

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 今日は伯爵家以上の爵位を継いでいない令息令嬢が集められた。婚姻していても爵位がなければ参加だ。

「クリス、ちょっとお花摘みに」

「付き添う?」

「大丈夫」



 第三王子とその婚約者も来ているし、多分バンス兄上と義姉、ヘンドリックと婚約者も来ているはず。
 会いたくないんだけどな。

 そんなことを考えていると引き寄せてしまうものだ。

「いた。6年ぶりか?一段と悪魔のような容貌になったな」

「お久しぶりです。相変わらずですね」

「独りで参加か。売れ残り令嬢なら相手をしてもらえるかもしれないぞ」

「婚約者がおりますので」

「いないじゃないか」

「外しているだけです。すぐに戻ります。紹介はしませんけど」

「は? 何なんだお前」

「もうそういうの、卒業しませんか?」

「は?」

「いい歳ですよね。そんな6歳児のまま時が止まったみたいな幼稚な言動は卒業しませんか。婚姻したのでしょう。義姉上も隣にいるのがコレじゃ恥ずかしいでしょう」

「なっ!クリスのクセに何言ってるんだよ!」

「はぁ。声を荒げないでください。場末の飲み屋じゃないんですから。ここには王族も参加なさっておられるのですよ」

「だからどうした」

「へえ。どうしたらいいんだろうね」

「王太子殿下と王太子妃殿下にご挨拶申し上げます」

「やあ、クリス」

「先日はありがとうございました」

「ハハッ。またおいでよ。

それで? 王族などいてもどうってことないって?
サモール伯爵家の嫡男、バンス殿」

「で、殿下。誤解です。弟が婚約したなどと嘘を吐くので注意をしていたところです」

「ん~、サモール伯爵は何も言っていなかったのかな? クリスは弟かもしれないが王宮騎士団の副団長補佐で、多くの貴族が彼を欲しがったかなり有益な男だよ。そんな弟にまた罪をきせるのか?
もう昔のように子供の喧嘩で処理はされないよ?」

「っ!」

「夫人も夫を制したらどうかな」

「申し訳ございません」

「バンス殿。クリスの婚約者は侯爵令嬢で、婿入りだからクリスは次期侯爵だ。そろそろ大人になって謝罪だけでもして迷惑かけないようひっそり生きた方がいいんじゃないか?」

「クリスが侯爵に!?」

「お、クリスの婚約者が戻ってきたぞ」

「こ、このレディが!?」

「誰?」

「リリ。彼はサモール家の長兄だよ」

「ああ。四つも歳が下の子供を虐めて暴力まで振るっていたという人ね」

「そうだね」

「クリス!お前、そんなことを言いふらしているのか!」

「言いふらしてはいませんよ。事情を聞かれたらそう答えているだけです」

「騙されないでください、王太子殿下、妃殿下、令嬢。こいつは、」

「黙りなさい。次期コンラッド侯爵で副団長補佐に失礼ですよ。

それにその話は父が調査を命じてサモール家の使用人から聞いて裏取りしました。





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