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第二王子の茶会
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第二王子の茶会当日
「お母様、遠い遠い端の席に座りたいです」
「そうしたいけど、もう決まっているのよ」
そう言って母が取り出したのは案内状と、席の見取り図。
うわぁ。王族席の正面席のすぐ隣りだわ。
仕方なく座って待つことになった。
時間迄に招待客が揃い、王妃様とニコラ王子殿下が登場した。令嬢達の黄色い声が煩い。
先ずは王妃様が挨拶をしている。
私は2人を見ていた。
その後ろにいる殿方に目が止まった。
じっと見つめているとママが小声で注意する。
「(リリアーヌ、殿下と目を合わせたら駄目でしょう)」
? 何のこと?
私はその後ろの殿方を見ているの!
次にニコラ殿下がチラチラこっちを見ながら挨拶をしていた。私の後ろに何かあるのかもしれないけど挨拶の途中では後ろを振り返れない。
挨拶が終わり、公爵家のテーブルから順に交流するらしい。私は後ろを振り返った。
令嬢と保護者がいた。よくわからないからまた前を向く。
「リリアーヌ、落ち着きなさい」
「後ろに何かあるのかと」
「参加者と王宮メイドと騎士だけよ」
「お母様、王族席の後ろの椅子に座っている殿方はどなた?」
「何人かいるけど」
「ブラックヘアーにアイスブルーの瞳の」
「デクスター公爵ね」
「結婚していらっしゃるの?」
「もちろんよ。彼の息子がニコラ殿下の側近候補だったと思うわ」
「そうですか…」
「どうしたの?」
「いえ」
「あ、いたわ。向こうに立ってるでしょう。青い腕章の子が。向かって右が公爵令息。左側が騎士団長の息子で侯爵令息よ」
「…はぁ」
「どうしたの?まだ気を抜かないで」
私達の席にやってくる番がきて、王子殿下が話し始めた。
「ベロア伯爵夫人、よく来てくださいました。ベロア伯爵令嬢…はじめまして」
「お招きいただきありがとうございます」
「はじめまして。次女リリアーヌです」
沈黙すること30秒程で、王子の侍従が助け舟をだした。
「ご令嬢は社交の参加は初めてですか」
「はい」
「訳あって遠慮させていただいておりますの
」
また沈黙すること30秒程で侍従が話す。
「ご令嬢は普段何をなさっておられるのですか」
「勉強と昼寝と読書とまた勉強です」
「そ、そうですか。好きなお勉強は何ですか」
「好きではないです」
さらに沈黙すること40秒、王子が口を開く。
「リリアーヌと呼んでいいか」
「何故ですか」
「えっ」
「何故ですか」
「…理由はない」
「では他のご令嬢と同じように呼んでください」
「…」
5分経ち、席を移動する時間を告げるベルがなると王子殿下は次の席へ移っていった。
茶会終了となり、帰ろうとした時、呼び止められた。
「ベロア伯爵夫人」
「はい」
「国王夫妻がお呼びです。ご令嬢と一緒についてきていただけますか」
「…はい」
ついて行くと豪華な応接間に案内された。
そこには国王陛下らしき人と王妃様がいた。
「ベロア伯爵夫人。すまないな」
「国王陛下にご挨拶を申し上げます」
「国王陛下にご挨拶を申し上げます。
ベロア侯爵家 次女リリアーヌでございます」
「これは…納得した」
「夫人、早速なのですけど、リリアーヌ嬢は婚約者はいらっしゃらないのですよね」
「はい」
「おお、そうか。ではニコラの婚約者にならないか」
「リリアーヌには王子妃は務まりませんわ」
「こんなに可憐で礼も素晴らしい。問題無さそうだが」
「リリアーヌ嬢、ニコラのお嫁さんになるのはどうかしら」
「…」
「いいのですよ。正直に思いを告げても」
では、遠慮なく。
「嫌です」
「「えっ」」
「お嫁さんになりたくありません」
「「「……」」」
「リリアーヌ嬢はニコラのことが気に入ったのではないのかしら。ずっと見つめていたでしょう」
「王子殿下を見つめていません。何とも思っていません」
「本当に?」
「はい」
「伯爵宛に改めて申し込むがニコラがリリアーヌ嬢を望んでいる」
えっ、王子妃教育って地獄のような辛さだって聞いたわ。好きでもない子と結婚させられる上に?どっちも地獄じゃないの!
「うわぁ~ん!!」
「「「 !! 」」」
「嫌だ~!! うわぁ~ん!!」
「ちょっと、リリアーヌ。
陛下、王妃様、ご無礼をお許しください。
この通り、リリアーヌはまだ幼く、とても相応しくありませんわ。夫から改めて辞退させていただきます」
「ちょっと席を外す。このまま待っていてくれ」
そう言って国王夫妻は部屋を出た。少しするとまた戻ってきた。
「…夫人、今は幼いかもしれないがこの先は分からないだろう?
もう一度ニコラに確認をしたが、どうしてもリリアーヌ嬢がいいと言っている。
断れば王命による婚約となるが」
「そんな!」
「うわぁ~~~ん!!」
「伯爵は王都におられるか?」
「はい」
「明日、好きな時間に登城するよう伝えてくれ」
「…かしこまりました」
「お母様、遠い遠い端の席に座りたいです」
「そうしたいけど、もう決まっているのよ」
そう言って母が取り出したのは案内状と、席の見取り図。
うわぁ。王族席の正面席のすぐ隣りだわ。
仕方なく座って待つことになった。
時間迄に招待客が揃い、王妃様とニコラ王子殿下が登場した。令嬢達の黄色い声が煩い。
先ずは王妃様が挨拶をしている。
私は2人を見ていた。
その後ろにいる殿方に目が止まった。
じっと見つめているとママが小声で注意する。
「(リリアーヌ、殿下と目を合わせたら駄目でしょう)」
? 何のこと?
私はその後ろの殿方を見ているの!
次にニコラ殿下がチラチラこっちを見ながら挨拶をしていた。私の後ろに何かあるのかもしれないけど挨拶の途中では後ろを振り返れない。
挨拶が終わり、公爵家のテーブルから順に交流するらしい。私は後ろを振り返った。
令嬢と保護者がいた。よくわからないからまた前を向く。
「リリアーヌ、落ち着きなさい」
「後ろに何かあるのかと」
「参加者と王宮メイドと騎士だけよ」
「お母様、王族席の後ろの椅子に座っている殿方はどなた?」
「何人かいるけど」
「ブラックヘアーにアイスブルーの瞳の」
「デクスター公爵ね」
「結婚していらっしゃるの?」
「もちろんよ。彼の息子がニコラ殿下の側近候補だったと思うわ」
「そうですか…」
「どうしたの?」
「いえ」
「あ、いたわ。向こうに立ってるでしょう。青い腕章の子が。向かって右が公爵令息。左側が騎士団長の息子で侯爵令息よ」
「…はぁ」
「どうしたの?まだ気を抜かないで」
私達の席にやってくる番がきて、王子殿下が話し始めた。
「ベロア伯爵夫人、よく来てくださいました。ベロア伯爵令嬢…はじめまして」
「お招きいただきありがとうございます」
「はじめまして。次女リリアーヌです」
沈黙すること30秒程で、王子の侍従が助け舟をだした。
「ご令嬢は社交の参加は初めてですか」
「はい」
「訳あって遠慮させていただいておりますの
」
また沈黙すること30秒程で侍従が話す。
「ご令嬢は普段何をなさっておられるのですか」
「勉強と昼寝と読書とまた勉強です」
「そ、そうですか。好きなお勉強は何ですか」
「好きではないです」
さらに沈黙すること40秒、王子が口を開く。
「リリアーヌと呼んでいいか」
「何故ですか」
「えっ」
「何故ですか」
「…理由はない」
「では他のご令嬢と同じように呼んでください」
「…」
5分経ち、席を移動する時間を告げるベルがなると王子殿下は次の席へ移っていった。
茶会終了となり、帰ろうとした時、呼び止められた。
「ベロア伯爵夫人」
「はい」
「国王夫妻がお呼びです。ご令嬢と一緒についてきていただけますか」
「…はい」
ついて行くと豪華な応接間に案内された。
そこには国王陛下らしき人と王妃様がいた。
「ベロア伯爵夫人。すまないな」
「国王陛下にご挨拶を申し上げます」
「国王陛下にご挨拶を申し上げます。
ベロア侯爵家 次女リリアーヌでございます」
「これは…納得した」
「夫人、早速なのですけど、リリアーヌ嬢は婚約者はいらっしゃらないのですよね」
「はい」
「おお、そうか。ではニコラの婚約者にならないか」
「リリアーヌには王子妃は務まりませんわ」
「こんなに可憐で礼も素晴らしい。問題無さそうだが」
「リリアーヌ嬢、ニコラのお嫁さんになるのはどうかしら」
「…」
「いいのですよ。正直に思いを告げても」
では、遠慮なく。
「嫌です」
「「えっ」」
「お嫁さんになりたくありません」
「「「……」」」
「リリアーヌ嬢はニコラのことが気に入ったのではないのかしら。ずっと見つめていたでしょう」
「王子殿下を見つめていません。何とも思っていません」
「本当に?」
「はい」
「伯爵宛に改めて申し込むがニコラがリリアーヌ嬢を望んでいる」
えっ、王子妃教育って地獄のような辛さだって聞いたわ。好きでもない子と結婚させられる上に?どっちも地獄じゃないの!
「うわぁ~ん!!」
「「「 !! 」」」
「嫌だ~!! うわぁ~ん!!」
「ちょっと、リリアーヌ。
陛下、王妃様、ご無礼をお許しください。
この通り、リリアーヌはまだ幼く、とても相応しくありませんわ。夫から改めて辞退させていただきます」
「ちょっと席を外す。このまま待っていてくれ」
そう言って国王夫妻は部屋を出た。少しするとまた戻ってきた。
「…夫人、今は幼いかもしれないがこの先は分からないだろう?
もう一度ニコラに確認をしたが、どうしてもリリアーヌ嬢がいいと言っている。
断れば王命による婚約となるが」
「そんな!」
「うわぁ~~~ん!!」
「伯爵は王都におられるか?」
「はい」
「明日、好きな時間に登城するよう伝えてくれ」
「…かしこまりました」
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