【完結】私が見つめていたのは貴方ではありません

ユユ

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結婚 ☆

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翌朝、レオナード様に抱きしめられていた。

愛する殿方と肌を触れ合わせ、抱きしめられて寝起きすることがこんなに幸せだとは。

「リリアーヌ、おはよう」

「おはようございます」

「身体はどう?」

「少し下腹部が痛みます。
…あと、まだレオナード様がいらした感覚が残っています」

「はぁ。リリアーヌ、そんなことを言われたら今すぐ抱きたくなる」

「かまいませんわ」

「下腹部が痛むと言っただろう。湯浴みを準備させよう。先ずは鎮痛剤を飲もう」


メイドが湯浴みの支度を整え、部屋から去った。

「リリアーヌ、洗ってあげるからおいで。
立てるか?」

「はい、立てます」

「捕まって」

立ち上がった瞬間、ドロッと漏れた。

「あっ!」

「どうした」

「…レオナード様の贈り物が漏れてしまいました」

レオナード様は無言でガウンを脱がすとしゃがんで覗き見た。

「やっ、恥ずかしいです」

レオナード様は自身も裸になると私を抱き上げて湯に入った。
私を跨らせ、そのまま挿入した。

「ああっ!」

「リリアーヌ、痛かったか!すまない。すぐに…」

「不思議な…感覚です。押し広げられる痛みが少しあるのに、気持ち良さもあるのです。

ひゃっ!」

中で一層膨らんだ。

「良かった」

そう言って優しく愛してくださるレオナード様に身を任せた。

その後のが恥ずかしかった。
レオナード様が私の脚を大きく開かせて、覗いて確認しながら注いだモノを指で掻き出した。

母の忠告通り全てを受け入れたことで、レオナード様が嬉しそうにしている。
母に感謝した。





母とレオナード様が話し合った結果、結婚式を少し早めることになった。内容を聞くと、
「気持ちを聞いただけよ」としか答えてくれなかった。




あっという間に式当日、涙にくれる父と兄に皆が呆れていた。

王太子妃になった姉と、旦那様の王太子殿下も参列してくださった。

「おめでとうでいいのだな?リリアーヌ」

「はい!王太子殿下」

義兄あにと呼んでくれ」

「お義兄様、レオナード様は私が8年片想いをした方ですの。一目惚れですわ」

「そうだったのか。心配無用だったようだ。

デクスター公爵、リリアーヌを頼んだぞ」

「死んでも愛し抜きます。絶対離しません」

「ハハッ!良かった

…ロクサーヌ、そろそろリリアーヌを離したらどうだ」

「私のリリちゃん!酷い目にあっていたなんて聞いていなかったわ!知っていたら拐ったのに!!」

「お姉様」

「あぁ…小さな頃も丸呑みしたいくらい可愛かったけど、今も心配になるくらい可愛いわ!
辛くなったら逃げてきなさいね。王宮で厳重に囲うから」

「お姉様、レオナード様は私を愛してくださいますから、安心してください。とても優しくしてくださるのです。

それに、一目惚れは継続中ですの」

「これはこれは。あまり惚気ているとお義父上と義弟が涙で溶けてしまうぞ?」


式後だけど、姉夫婦がいる間、レオナード様に伯爵家の私の部屋に泊まってもらった。
姉夫婦には滅多に会えないからね。


姉夫婦が帰り、私も公爵邸へ移り住んだ。



ハミエル様はというと。

「義姉様と呼ぶのはおかしいし、だけど義母上と呼ぶには5歳差では違和感が…」

「“リリ”と呼んで」

「リリアーヌ、私だってまだリリと呼んでいない」

「父上、私相手に嫉妬しないでください。
リリは父上一筋なのですから、そのくらいいいじゃないですか!」

「…」

「ふふふっ」

「そういえば、子供はどうするのですか」

「「 えっ 」」

「私に遠慮しなくていいですよ。あれだけ仲が良ければ欲しいでしょう?」

「「 … 」」

「“兄様”と呼ばれるのですね…悪くない。

リリはまだ若いですが、父上はかなり年上なのですから、ひとりはすぐ作った方がいいですよ。

その後また、2人でイチャイチャしてください」

「「 … 」」





そして、3年後。

「ルル!? どこ行った!?」

「ハミエル、ルルならアルゴスと寝てるわよ」

「またアルゴスにとられた!」

「四六時中側にいるのはアルゴスだから仕方ないわね」

「はぁ~、ルル可愛い。お兄ちゃんが抱っこしてあげるよ~」

「グルルルルルル」

「ほら、アルゴスが唸ってるじゃない。
子を守る親のつもりなのよ。手を出したらダメよ」

「アルゴス、お前…」

「夜、一緒に寝てあげて」

「いいの?」

「アルゴス付きだと思うけどね」

「仕方ない」




私は婚姻後、すぐに身籠った。
妊娠が分かるとレオナード様はずっと落ち着かず、あれこれ世話をやいてくれた。

悪阻はほとんど無く、困っていないのに、自領の病院から看護師をひとり呼び寄せて、産後1年経つまで屋敷に常駐させた。


産まれたのは女の子だった。
顔立ちと瞳は私にそっくりで、色はレオナード様似だ。

足首のホクロの位置と耳の形がレオナード様と同じだと気がついた時はレオナード様がとても嬉しそうだった。


乳母を3人も雇おうとするレオナード様を説得し、乳母ひとり、子育て経験のあるメイドをひとり専属で付けることで落ち着いた。

どうやら、少しでも私との時間を確保したかったようだ。



ハミエルはルルーナを溺愛している。
嫁にやらないと口癖のように言っている。

早く婚約者を決めないと…。

「私はルルの面倒をみますから、結婚とか不要いいです」

と言い出している。困ったものだ。


レオナード様はルルーナも愛しているけど、どちらかというと私にベッタリだ。
ルルーナより私を優先させようとしがちだ。
そして絶対に私をひとりで屋敷の外に出さない。

そのために宰相候補を辞退した。
定時で帰ったり、いざという時に休めることを優先したからだ。

宰相様は呆れていた。

「わかった、わかった。補佐は辞めるなよ。
いざとなったら同伴出勤して来い。彼女なら大歓迎だ。私の補佐をしてもらおう」

と言われてしまった。




レオナード様とクリストフも和解をした。
クリストフが心を入れ替え、親戚の所でお世話になりながら親戚の信頼を得た。

試験も受かり、王宮で事務官をしている。

私との結婚はすごく驚いていた。
ルルーナに触るのが怖いみたいだったので、抱き上げてクリストフに渡した。

ものすごく狼狽えていたが、ルルーナが笑ってクリストフに抱き付くと、クリストフからは滝のように涙が溢れ出た。

つられてルルーナが大泣きしていた。

ルルーナの泣き声を聞いて、ハミエルが飛んで来たけど、そのままにしてあげてとお願いした。

しばらくすると先にルルーナが泣きつかれて寝てしまった。

涙が止まりかけたクリストフに、

「クリストフ様、お兄ちゃんなんだから、そろそろ泣き止まないと」

そう言うと、また泣き始めた。

アルゴスも心配になって寄ってきた。

そこにレオナード様が帰ってきた。
涙にくれるクリストフ様を執務室に引き摺って行った。

ルルーナは無事?ハミエルの腕の中に戻った。

「ルル、もう安心だよ」

「…」



ゆっくりゆっくり、デクスター家は家族の絆を強固にしていった。






《この後、ルルーナ編あります》



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