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ステファニー王女(最愛)
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【 ステファニー視点 】
私は学園で天使を見つけた。同じクラスの伯爵令嬢アネット・ゲラン。
一目惚れだった。
この世にこんなに美しく可愛い生き物がいると知って驚愕した。
彼女は私の斜め前の席になった。
気を付けていないとつい艶やかな髪に手を伸ばしそうになってしまう。
白い手に薄いピンクの爪や瞬きするたびに踊る睫毛に口付けをしたくなる。
柔らかそうなほんのり赤みがさす頬に自分の頬を寄せたくなる。
可愛い小ぶりの鼻を摘みたくなる。
ぷっくりとした小さな唇を指でなぞり舐めたくなる。
泉のような青く澄んだ大きな瞳を潤ませたい。
彼女は女子生徒から嫉妬を受け、男子生徒はチャンスを伺っているように見えた。
私は積極的に彼女に近付き仲良くなって、盾となった。
テオドールというアネットの従兄も彼女を守っていた。仲の良過ぎる従兄妹といった感じだった。
そのうち王宮に呼んでお茶をしたり、ドレスの着せ替えをしたりした。
ピッタリではないが私のドレスを着ることができたから。気に入っただろうと思った未使用のドレスは手直ししてアネットにあげた。
翌年には時々泊まりに来てくれた。
父も母もアネットが裏表なく純真な令嬢だと分かり可愛がってくれた。
一緒に湯浴みをした時は芸術のような裸体から目を逸らすのに苦労した。
私が男だったらアネットを抱きしめて、口付けをして胸を包み込み綺麗な頂を口に含んだだろう。
私が王子だったらアネットが抵抗できなくなるまで秘部を舐めてアネットの中に入っただろう。
私が夫だったら毎日アネットに注いだだろう。
女に生まれたことが悔やまれる。
別に女性が好きなわけではない。アネットが好きなのだ。
どうしたらアネットを手に入れられるのか悩んでいた。養女だと嫁がせなくてはならなくなる。話し相手として側に置くか。
私に求婚してくる王子がいた。
攻め込まれたらまずい相手だった。
感じの悪かった王子はすっかり反省して愛を囁く。
浮気以外は条件をのむらしいが私にはアネットがいる。
悩んだ挙句、アネットの存在を話した。
「同性愛者ではないのですね?」
「違います。彼女だけです」
「男性と閨は?」
「問題ありません。世継ぎを残さなくてはなりませんし」
「その方を離したくないのですね」
「はい。できれば」
「では、側室制度を利用して側に置けばいいでしょう。私は手を出しませんから」
「もし、夜伽をさせると言ったら?」
「どう言う意味でしょう」
「アネットが、自分の子が欲しくなったら…今の私にはわからないけど女性は産みたがるものなのでしょう?」
「人にもよるでしょうが。そうかもしれませんね。
ステファニー王女が許可を出して、令嬢が子を産みたいと言うならば応じましょう」
「アネットは私のものよ」
「勿論。その代わり貴女は私のものだ」
「側室のことは決まりではないけど、求婚を受けますわ」
卒業パーティのエスコートの為にシオン様は側近を連れて来国してくださった。
側近は宰相に任せ、シオン様にアネットを紹介しながら話を弾ませた。
ダンスをしながら話し合う。
「アネット、可愛いでしょう」
「あれは守るのが大変だな」
「アネットに嫌われないでね」
「気をつけるよ」
なのに側近のギルバル公爵令息は、初対面のアネットに無理矢理口付けようとしてアネットに嫌がられてしまった。
しかしこの令息の話を聞いたら、心が揺れた。側近の妻で一緒に登城させて私と過ごすなんて方法もあるのね。
側室にするとしても側近と仲が悪いのは困る。
気の乗らないアネットの気持ちを少しでも変えたくて夜会で変装し素行調査をしようと持ちかけた。
失念していた。
武力の国の男だということを。
惨事後のアネットを見て胸が押し潰されるような痛みが走った。
浅慮だった。この男達は武力の国の男なのだ。王子の側近ともなればアネットの怪し動きや気配を察知してもおかしくなかった。
翌朝、アネットは特別室に移されたと聞いた。目覚めてから他に損傷がない為、少しでもいいベッドで寝られるように配慮された。
だが、夜中に目覚めたアネットはかなり動揺をしていたらしい。
「朝食後にアネットに会いに行くわ」
「それが、誰にも会いたくないと」
「えっ」
「見せられる姿ではないから、しばらく面会を控えて欲しいと伝言を預かりました」
「私も?」
「……はい」
嫌われたと思った。どうしようもなく涙が溢れて止まらない。
困った側付きが陛下に話をしたのだろう。父と母が部屋に来た。
「ステファニー、あれは時間が経つとまた色が変わり酷く見える。
乙女心を尊重してあげなさい」
「アネットに嫌われた!」
「そんな子ではないだろう。
しばらく手紙で会話をしなさい。
お前が毎日花を摘んで、花瓶にさしてメイドに渡すといい。
アネット嬢の好みを知っているだろう。
料理長に行ってお願いしてきなさい。
寝巻きや部屋着を買ってやらないと。
寂しくないよう置物か人形でも選んでやりなさい」
「はい。そうします」
私は学園で天使を見つけた。同じクラスの伯爵令嬢アネット・ゲラン。
一目惚れだった。
この世にこんなに美しく可愛い生き物がいると知って驚愕した。
彼女は私の斜め前の席になった。
気を付けていないとつい艶やかな髪に手を伸ばしそうになってしまう。
白い手に薄いピンクの爪や瞬きするたびに踊る睫毛に口付けをしたくなる。
柔らかそうなほんのり赤みがさす頬に自分の頬を寄せたくなる。
可愛い小ぶりの鼻を摘みたくなる。
ぷっくりとした小さな唇を指でなぞり舐めたくなる。
泉のような青く澄んだ大きな瞳を潤ませたい。
彼女は女子生徒から嫉妬を受け、男子生徒はチャンスを伺っているように見えた。
私は積極的に彼女に近付き仲良くなって、盾となった。
テオドールというアネットの従兄も彼女を守っていた。仲の良過ぎる従兄妹といった感じだった。
そのうち王宮に呼んでお茶をしたり、ドレスの着せ替えをしたりした。
ピッタリではないが私のドレスを着ることができたから。気に入っただろうと思った未使用のドレスは手直ししてアネットにあげた。
翌年には時々泊まりに来てくれた。
父も母もアネットが裏表なく純真な令嬢だと分かり可愛がってくれた。
一緒に湯浴みをした時は芸術のような裸体から目を逸らすのに苦労した。
私が男だったらアネットを抱きしめて、口付けをして胸を包み込み綺麗な頂を口に含んだだろう。
私が王子だったらアネットが抵抗できなくなるまで秘部を舐めてアネットの中に入っただろう。
私が夫だったら毎日アネットに注いだだろう。
女に生まれたことが悔やまれる。
別に女性が好きなわけではない。アネットが好きなのだ。
どうしたらアネットを手に入れられるのか悩んでいた。養女だと嫁がせなくてはならなくなる。話し相手として側に置くか。
私に求婚してくる王子がいた。
攻め込まれたらまずい相手だった。
感じの悪かった王子はすっかり反省して愛を囁く。
浮気以外は条件をのむらしいが私にはアネットがいる。
悩んだ挙句、アネットの存在を話した。
「同性愛者ではないのですね?」
「違います。彼女だけです」
「男性と閨は?」
「問題ありません。世継ぎを残さなくてはなりませんし」
「その方を離したくないのですね」
「はい。できれば」
「では、側室制度を利用して側に置けばいいでしょう。私は手を出しませんから」
「もし、夜伽をさせると言ったら?」
「どう言う意味でしょう」
「アネットが、自分の子が欲しくなったら…今の私にはわからないけど女性は産みたがるものなのでしょう?」
「人にもよるでしょうが。そうかもしれませんね。
ステファニー王女が許可を出して、令嬢が子を産みたいと言うならば応じましょう」
「アネットは私のものよ」
「勿論。その代わり貴女は私のものだ」
「側室のことは決まりではないけど、求婚を受けますわ」
卒業パーティのエスコートの為にシオン様は側近を連れて来国してくださった。
側近は宰相に任せ、シオン様にアネットを紹介しながら話を弾ませた。
ダンスをしながら話し合う。
「アネット、可愛いでしょう」
「あれは守るのが大変だな」
「アネットに嫌われないでね」
「気をつけるよ」
なのに側近のギルバル公爵令息は、初対面のアネットに無理矢理口付けようとしてアネットに嫌がられてしまった。
しかしこの令息の話を聞いたら、心が揺れた。側近の妻で一緒に登城させて私と過ごすなんて方法もあるのね。
側室にするとしても側近と仲が悪いのは困る。
気の乗らないアネットの気持ちを少しでも変えたくて夜会で変装し素行調査をしようと持ちかけた。
失念していた。
武力の国の男だということを。
惨事後のアネットを見て胸が押し潰されるような痛みが走った。
浅慮だった。この男達は武力の国の男なのだ。王子の側近ともなればアネットの怪し動きや気配を察知してもおかしくなかった。
翌朝、アネットは特別室に移されたと聞いた。目覚めてから他に損傷がない為、少しでもいいベッドで寝られるように配慮された。
だが、夜中に目覚めたアネットはかなり動揺をしていたらしい。
「朝食後にアネットに会いに行くわ」
「それが、誰にも会いたくないと」
「えっ」
「見せられる姿ではないから、しばらく面会を控えて欲しいと伝言を預かりました」
「私も?」
「……はい」
嫌われたと思った。どうしようもなく涙が溢れて止まらない。
困った側付きが陛下に話をしたのだろう。父と母が部屋に来た。
「ステファニー、あれは時間が経つとまた色が変わり酷く見える。
乙女心を尊重してあげなさい」
「アネットに嫌われた!」
「そんな子ではないだろう。
しばらく手紙で会話をしなさい。
お前が毎日花を摘んで、花瓶にさしてメイドに渡すといい。
アネット嬢の好みを知っているだろう。
料理長に行ってお願いしてきなさい。
寝巻きや部屋着を買ってやらないと。
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