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久しぶりの王都
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お母様が亡くなった。
一度、危篤と言われてから持ち直したらしいがまた発症して、私の入籍から二週間後に亡くなったと手紙が届いた。
「ママ、何で泣いているの?」
「ママのお母様が天国へ行ってしまったの」
「神様と一緒にいるんでしょ?悲しいの?」
「かなり長く会えないからよ」
「僕たちがいるよ」
「そうね」
父にはお悔やみの手紙を書いた。流感はだいぶ収まってきたようだけど、まだ領外に出るには不安が残る。
ゲラン領の屋敷に花を送った。
ステファニーにも子が産まれていて双子より一歳年下だ。第一王子エヴァンだ。
結局シオン殿下は別の側近を連れてきた。
辞退があったらしいとアーノルドが教えてくれた。しかも第二子を妊娠中なのだとか。
今回の流感で平民も大勢亡くなったが、貴族も多く亡くなっている。
その中にサックス侯爵夫人の名があった。
隣の領地の子爵一家も流感にかかり、当主と嫡男が亡くなった。
お金の工面が必要らしく領地を切り売りしていた。サルト領に隣接する山と湖を私の資産で購入した。
領境がはっきり分かるよう一定間隔で標識を立てさせてきたが、購入から半年後に視察に出向いた。
領境の確認と湖の状態を見て別荘を建てるかどうか検討するためだった。
途中で立ち寄った川であるものを発見してしまった。
川底をじっと覗いていると光った気がした。
冷たかったが裸足になり底を掻き分けていくとソレはあった。また数歩先でかき分けるとソレはあった。
「アネット、風邪を引く」
「アーノルド、コレを見て」
「コレは……」
途中、サルト領の宝石店で鑑定をしてもらった。
「ダイヤモンドですね」
サルト邸に戻りお義父様に面会した。
「アネットが買った土地からコレが出たのか」
「はい。コレだけなのか沢山あるのかは分かりません」
「どうするつもりだ」
「口が固く数日作業に当たれる健康な人を雇用したいのです。一気に全て採ってしまいます。
長く広範囲の川にずっと警備兵を置くわけには行きません。盗賊のことを考えると配置も数人を一定距離に置かなくてはなりません。
でしたら人を集めて一気に採り、噂になる前に完了したいのです。
川幅はありませんので担当区間を決めます。監視人も置きます」
「私に話したのは?」
「私にはこの土地でそんなツテはありません。助けていただけますか」
「分かった」
「川の水は冷たいので、手足にそれなりの装備が必要です。休憩時に暖をとれるようにします。服はポケットの無いものを用意します」
「早急に集めよう。馬車も借りなくては。
ハヴィエルには話したのか」
「未だです。一緒に行くといいそうですが足場が悪くて」
「ハヴィエルには嘘がバレてしまうから正直に話して留守番をしてもらおう」
「はい」
川からはそれ程採れないだろうと思われたがかなり採れた。
サルト家で贔屓にしている宝石商に鑑定させたら、ほとんどが最高級品らしい。
『奥様、莫大な資産となります。
ある程度はサルト家で使うために残して、ご自身やご子息の婚約者、ご令嬢や孫にお使いになる日に備えてはいか如何でしょうか。
余りと言っても残す量より遥かに多いのですが王家に相談なさることをお勧めします』
『何故ですか?』
『高級品過ぎて扱えないからです。
王都の宝石商や国外で商売する商団なら扱うでしょうが、こんなに大量には扱えません。
国宝に使うような超高品質の品です。石だけでも国宝級なのです。
国に買い取ってもらってお金に変えて銀行に預ける方がよろしいかと。
このような品を大量に屋敷に保管すれば確実に狙われます。夫人もお子様達も殺されます』
『忠告通りしますわ』
こんなやり取りがあって、家族のため、いざという時のために数十個残して売ることにした。
「山からも採れるんじゃないか?」
「お義父様、山の採掘は危険ですし大掛かりです。初期投資もかなりかかると言われています。
川でこれだけ採れたらいいのではと。
もう莫大な財産が手に入りましたから。
調査をしてみて採れるようなら持ち主に返すつもりです」
「よし、分かった。それはハヴィエルに任せてもいいか?」
「はい」
鉱物学者を招いて山を調査させたら採れると言われた。
「バネット子爵。採掘量は分かりませんが採れることは分かりました。もし採掘なさる気があるならお返しすると妻が申しております」
「本当にいいのですか!?」
「はい。実は別の場所で採れて山を疑ったのです」
「別の場所とは」
「川です」
「お願いしてもよろしいですか」
「はい。その代わり、領境の標識を付けてしまったので先に外していただきたいのです」
「責任を持って外します。奥様にお礼を、」
「妻は子供達の世話で手があかないので。伝えておきます。譲渡の書類は近日中に送ります」
「譲渡ですか?買い取りじゃなくて」
「譲渡と妻が言っております。
川から採掘しましたので、そんなに欲張りません。ただし、国に報告しなくてはなりませんがよろしいですね?」
「勿論です!感謝いたします!」
流感で悲劇に遭った子爵家に鉱山を発見して譲渡したことと、一回限りの採掘で終わらせたことから、国にはかなり低い税を納めるように言われた。
それに手紙にはダイヤモンドを高値で買うから子供達を連れて王宮に来ないかと書いてあった。
「アネット、どうする?」
「行かないと。流感も終息したし、お礼を言わなくては。
間違いなく贔屓ですもの……ふふっ」
「どうした」
「陛下は私を娘のように扱ってくれました。
それが健在だとは思いませんでした」
「そうか。では手紙を出して王都に行こう」
私達は子供達とアーノルドを連れて王都へ行き、謁見の予定日に登城した。
「母上、ここは?」
「お城で王様とお話しするお部屋よ」
「えっ……何とかっていうお部屋?」
「そうだと思ったのだけど、私的な客間に通されたの」
「どういうこと?」
「王様だけが自由に使えるお部屋で仲良しの人だけ入れてもらえるお部屋なの。
礼儀正しくね」
「アネット!」
「ご無沙汰しております。国王陛下」
「よいよい。堅苦しくしないでくれ。挨拶を一度に済ませよう。ゲラン伯爵とステファニー達とヒューゼル隊長とバーンズ隊長を呼んでもいいか」
「お願いします」
陛下が手を挙げると続き部屋から続々と人が入ってきた。
騒がしくなる前に陛下が制して自己紹介をさせた。
「アネット、ご主人と子供達を紹介してくれ」
「夫のハヴィエル・サルト男爵、息子のライアン、娘のミーシェ。双子で5歳になります」
「ではこちらは私が紹介しよう。娘で王女のステファニー。アネットの同級生。夫のシオン、息子のエヴァン4歳だ。
そしてアネットの父でゲラン伯爵、近衛騎士団、第一の隊長ヒューゼル卿と第三の隊長バーンズ卿だ」
ハヴィエル様は全員と握手をし、私はシオン殿下以外ハグをした。
アーノルドは端でジェイと話している。
「ミーシェは僕のお嫁さん?」
「違うわエヴァン」
「違わないようにして」
「駄目よ」
「ミーシェ、僕のお嫁さんになって」
「イヤ」
「なんで?」
「私はパパと結婚するの」
「僕の方がいいよ」
「良くない。パパと結婚するの!」
「僕は王子だぞ!」
「オウジ?」
「偉いんだ!」
「エヴァン!」
「パパの方が魅力的だからパパがいい」
「しつこい男は嫌われるぞ」
「母上!」
「エヴァン、嫌がっているのに押し付けるのは良くないわ。
それにライアンは妹を守っているだけよ。
ちゃんとできないならお部屋に戻りなさい」
「っ!」
「バーンズ卿は隊長になられたのですね。おめでとうございます」
「第一の隊長と副隊長の引退が重なってこうなったよ。
結婚おめでとう。可愛い双子だね」
「ありがとうございます」
晩餐までライアンはヒューゼル隊長とバーンズ隊長が遊んでくれることになった。
『アネットも遊んであげたいけど、旦那さんがいるからね。また今度ね』
その言葉を聞いてちょっとハヴィエル様が苛立っているようだ。
皆で晩餐を食べた後、ステファニーと少し話した。
「私、テオドールに絶交されちゃったの。
アネットを傷付けたから」
「終わったことだわ」
「あの子達、ライアンはよく似てる」
「言わないでもらいたいの」
「男爵はご存知なの?」
「全て話したわ」
「王都には帰らないのね」
「領地が好きなの」
「幸せなのね」
「幸せよ。お腹の子はいつ産まれるの?」
「まだまだ先よ。アネットが三人目を孕れば同級生ね」
「だとしても王族と男爵家では難しいわね」
「そんなこと言わないで。
何日滞在するの?」
「取引が終わるまでよ」
一度、危篤と言われてから持ち直したらしいがまた発症して、私の入籍から二週間後に亡くなったと手紙が届いた。
「ママ、何で泣いているの?」
「ママのお母様が天国へ行ってしまったの」
「神様と一緒にいるんでしょ?悲しいの?」
「かなり長く会えないからよ」
「僕たちがいるよ」
「そうね」
父にはお悔やみの手紙を書いた。流感はだいぶ収まってきたようだけど、まだ領外に出るには不安が残る。
ゲラン領の屋敷に花を送った。
ステファニーにも子が産まれていて双子より一歳年下だ。第一王子エヴァンだ。
結局シオン殿下は別の側近を連れてきた。
辞退があったらしいとアーノルドが教えてくれた。しかも第二子を妊娠中なのだとか。
今回の流感で平民も大勢亡くなったが、貴族も多く亡くなっている。
その中にサックス侯爵夫人の名があった。
隣の領地の子爵一家も流感にかかり、当主と嫡男が亡くなった。
お金の工面が必要らしく領地を切り売りしていた。サルト領に隣接する山と湖を私の資産で購入した。
領境がはっきり分かるよう一定間隔で標識を立てさせてきたが、購入から半年後に視察に出向いた。
領境の確認と湖の状態を見て別荘を建てるかどうか検討するためだった。
途中で立ち寄った川であるものを発見してしまった。
川底をじっと覗いていると光った気がした。
冷たかったが裸足になり底を掻き分けていくとソレはあった。また数歩先でかき分けるとソレはあった。
「アネット、風邪を引く」
「アーノルド、コレを見て」
「コレは……」
途中、サルト領の宝石店で鑑定をしてもらった。
「ダイヤモンドですね」
サルト邸に戻りお義父様に面会した。
「アネットが買った土地からコレが出たのか」
「はい。コレだけなのか沢山あるのかは分かりません」
「どうするつもりだ」
「口が固く数日作業に当たれる健康な人を雇用したいのです。一気に全て採ってしまいます。
長く広範囲の川にずっと警備兵を置くわけには行きません。盗賊のことを考えると配置も数人を一定距離に置かなくてはなりません。
でしたら人を集めて一気に採り、噂になる前に完了したいのです。
川幅はありませんので担当区間を決めます。監視人も置きます」
「私に話したのは?」
「私にはこの土地でそんなツテはありません。助けていただけますか」
「分かった」
「川の水は冷たいので、手足にそれなりの装備が必要です。休憩時に暖をとれるようにします。服はポケットの無いものを用意します」
「早急に集めよう。馬車も借りなくては。
ハヴィエルには話したのか」
「未だです。一緒に行くといいそうですが足場が悪くて」
「ハヴィエルには嘘がバレてしまうから正直に話して留守番をしてもらおう」
「はい」
川からはそれ程採れないだろうと思われたがかなり採れた。
サルト家で贔屓にしている宝石商に鑑定させたら、ほとんどが最高級品らしい。
『奥様、莫大な資産となります。
ある程度はサルト家で使うために残して、ご自身やご子息の婚約者、ご令嬢や孫にお使いになる日に備えてはいか如何でしょうか。
余りと言っても残す量より遥かに多いのですが王家に相談なさることをお勧めします』
『何故ですか?』
『高級品過ぎて扱えないからです。
王都の宝石商や国外で商売する商団なら扱うでしょうが、こんなに大量には扱えません。
国宝に使うような超高品質の品です。石だけでも国宝級なのです。
国に買い取ってもらってお金に変えて銀行に預ける方がよろしいかと。
このような品を大量に屋敷に保管すれば確実に狙われます。夫人もお子様達も殺されます』
『忠告通りしますわ』
こんなやり取りがあって、家族のため、いざという時のために数十個残して売ることにした。
「山からも採れるんじゃないか?」
「お義父様、山の採掘は危険ですし大掛かりです。初期投資もかなりかかると言われています。
川でこれだけ採れたらいいのではと。
もう莫大な財産が手に入りましたから。
調査をしてみて採れるようなら持ち主に返すつもりです」
「よし、分かった。それはハヴィエルに任せてもいいか?」
「はい」
鉱物学者を招いて山を調査させたら採れると言われた。
「バネット子爵。採掘量は分かりませんが採れることは分かりました。もし採掘なさる気があるならお返しすると妻が申しております」
「本当にいいのですか!?」
「はい。実は別の場所で採れて山を疑ったのです」
「別の場所とは」
「川です」
「お願いしてもよろしいですか」
「はい。その代わり、領境の標識を付けてしまったので先に外していただきたいのです」
「責任を持って外します。奥様にお礼を、」
「妻は子供達の世話で手があかないので。伝えておきます。譲渡の書類は近日中に送ります」
「譲渡ですか?買い取りじゃなくて」
「譲渡と妻が言っております。
川から採掘しましたので、そんなに欲張りません。ただし、国に報告しなくてはなりませんがよろしいですね?」
「勿論です!感謝いたします!」
流感で悲劇に遭った子爵家に鉱山を発見して譲渡したことと、一回限りの採掘で終わらせたことから、国にはかなり低い税を納めるように言われた。
それに手紙にはダイヤモンドを高値で買うから子供達を連れて王宮に来ないかと書いてあった。
「アネット、どうする?」
「行かないと。流感も終息したし、お礼を言わなくては。
間違いなく贔屓ですもの……ふふっ」
「どうした」
「陛下は私を娘のように扱ってくれました。
それが健在だとは思いませんでした」
「そうか。では手紙を出して王都に行こう」
私達は子供達とアーノルドを連れて王都へ行き、謁見の予定日に登城した。
「母上、ここは?」
「お城で王様とお話しするお部屋よ」
「えっ……何とかっていうお部屋?」
「そうだと思ったのだけど、私的な客間に通されたの」
「どういうこと?」
「王様だけが自由に使えるお部屋で仲良しの人だけ入れてもらえるお部屋なの。
礼儀正しくね」
「アネット!」
「ご無沙汰しております。国王陛下」
「よいよい。堅苦しくしないでくれ。挨拶を一度に済ませよう。ゲラン伯爵とステファニー達とヒューゼル隊長とバーンズ隊長を呼んでもいいか」
「お願いします」
陛下が手を挙げると続き部屋から続々と人が入ってきた。
騒がしくなる前に陛下が制して自己紹介をさせた。
「アネット、ご主人と子供達を紹介してくれ」
「夫のハヴィエル・サルト男爵、息子のライアン、娘のミーシェ。双子で5歳になります」
「ではこちらは私が紹介しよう。娘で王女のステファニー。アネットの同級生。夫のシオン、息子のエヴァン4歳だ。
そしてアネットの父でゲラン伯爵、近衛騎士団、第一の隊長ヒューゼル卿と第三の隊長バーンズ卿だ」
ハヴィエル様は全員と握手をし、私はシオン殿下以外ハグをした。
アーノルドは端でジェイと話している。
「ミーシェは僕のお嫁さん?」
「違うわエヴァン」
「違わないようにして」
「駄目よ」
「ミーシェ、僕のお嫁さんになって」
「イヤ」
「なんで?」
「私はパパと結婚するの」
「僕の方がいいよ」
「良くない。パパと結婚するの!」
「僕は王子だぞ!」
「オウジ?」
「偉いんだ!」
「エヴァン!」
「パパの方が魅力的だからパパがいい」
「しつこい男は嫌われるぞ」
「母上!」
「エヴァン、嫌がっているのに押し付けるのは良くないわ。
それにライアンは妹を守っているだけよ。
ちゃんとできないならお部屋に戻りなさい」
「っ!」
「バーンズ卿は隊長になられたのですね。おめでとうございます」
「第一の隊長と副隊長の引退が重なってこうなったよ。
結婚おめでとう。可愛い双子だね」
「ありがとうございます」
晩餐までライアンはヒューゼル隊長とバーンズ隊長が遊んでくれることになった。
『アネットも遊んであげたいけど、旦那さんがいるからね。また今度ね』
その言葉を聞いてちょっとハヴィエル様が苛立っているようだ。
皆で晩餐を食べた後、ステファニーと少し話した。
「私、テオドールに絶交されちゃったの。
アネットを傷付けたから」
「終わったことだわ」
「あの子達、ライアンはよく似てる」
「言わないでもらいたいの」
「男爵はご存知なの?」
「全て話したわ」
「王都には帰らないのね」
「領地が好きなの」
「幸せなのね」
「幸せよ。お腹の子はいつ産まれるの?」
「まだまだ先よ。アネットが三人目を孕れば同級生ね」
「だとしても王族と男爵家では難しいわね」
「そんなこと言わないで。
何日滞在するの?」
「取引が終わるまでよ」
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