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国王陛下の誕生日
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部屋を割り当てられ、荷解きを終えて陛下専用の応接間へ集まった。
「ジイジ、おめでとう!」
「シーちゃん!相変わらず可愛いな。
ん?ジイジに? なんだろうね」
開けるとハンカチだった。
「ん?ハンカチ……まさかシーちゃんが刺繍を!?」
「糸を通してもらってチクチクした!時々痛かった!」
「何て危ない事を……ありがとう……これは」
「陛下、それは蝋燭の絵です」
「そうだそうだ、小さな蝋燭がいっぱいだな」
「数えて」
「……………!! ジイジの歳の数か!」
「あたり!」
「シーちゃん!嬉しいぞ!」
「ジイジ おめでとうございます」
「国王陛下、おめでとうございます」
「ミーシェは……これはなんだ?」
「森の草で作った強烈な下剤です。しばらくとまりません。少し憎い相手にどうぞ」
「そ、それはすごい。ありがとう。
ライアンは印章か」
「はい。私が狩った鹿の角で作ってもらいました」
「すごいな。他に何を狩るんだ?」
「今のところ、人とウサギとクマ以外は」
「人……は勿論だな。クマはともかくウサギは?」
「シーナの機嫌が悪くなります。
シーナが怪我をした時にロランがウサギとクマのぬいぐるみを貸してくれたので、ウサギやクマを狩ってくると怒るのです」
「クマは仕留めたのか」
「一度。もう危険がなければクマとウサギはシーナがいる限り狩りません」
「人間もな」
「おめでとうございます」
「………」
ス「アネット!」
ア「ステファニー!」
エ「ミーシェ!」
ミ「………」
エ「ミーシェ、そこは“エヴァン!”だよ」
ミ「どこ?」
エ「………」
こんなにミーシェに冷たくされても寄ってくるなんて。
騎士様達が哀れみの目を向けちゃっているじゃない。
ア「ミーシェ、おかしいわね」
ミ「エヴァン、ごきげんよう。
……ごきげんよう」
ミーシェ、別れの挨拶が早すぎるわ。
エ「私も寂し過ぎて寝相が悪いらしい。
今夜から一緒に寝よう」
ミ「ロープの縛り方はマスターしたから試す?寝た時と同じポーズでいられるよ?」
エ「治った。
ミーシェ、パーティのパートナーなんだけど、」
ミ「出ないよ」
エ「へ?」
ハ「エヴァン、子供達は出られないよ。
当主夫妻を軸に招待されているから。
エヴァンやロランが出るのは陛下の孫だからだよ」
エ「いつまでいるのですか」
ハ「明後日には出発かな」
エ「そんな」
ハ「今回は一ヶ所迂回しなくてはならない場所があって到着が遅れたんだ」
エ「伸ばしてくれたら」
ハ「親戚の結婚式があって伸ばせないんだ」
エ「ロランばっかりズルイ!」
ス「エヴァン」
翌日、国王陛下の誕生パーティが行われた。
私とハヴィエル様は目立たないところでひっそりと息を潜めていた。
「アネット」
「お父様」
「変わりないか」
「はい」
「子供達は?」
「騎士団で預かってもらっています」
「そうか、会わせてはもらえないのか」
「申し訳ありません。明日早々に帰路に着きます」
「分かった」
「お義父様、少しお待ちいただけますか。
アネット、こっちへ」
少し離れたところに連れてこられハヴィエル様が手を握る。
「アネット、会わせてやろう」
「出来ないわ」
「従兄の子だとバレるからか」
「ハヴィエル様っ」
「知ってるよ。なんとなく。でも数年後には疑われる。ずっとライアン達を隠してはおけないんだ」
「まだ早いわ。あの子達は子供なの」
「今公表云々を言ってはいない。あの時会わせておけばと後悔しないようにと言っているんだ。現にお義母様には会わせてあげられないまま死別しただろう」
「私は会わせない覚悟で除籍してもらったの」
「お義父様は会いたがってる。可哀想だ」
「……分かったわ」
父の元に戻るとハヴィエルは提案をした。
「今夜、会わせます。その代わり、何があっても責めず、他言せず、ただ孫に会う祖父として終始振る舞ってもらえますか」
「約束しよう」
「ダンスが終わったら、一旦退がりましょう」
「ありがとうサルト男爵」
ダンスを終えて下がろうとした時に声がかかった。
「アネット、一曲お願いしたい」
「ヒューゼル隊長」
「サルト男爵、夫人をお借りします」
「……アネット、待ってる」
ヒューゼル隊長にエスコートされて端の空間に立った。
「ここなら目立たないかしら」
「多少だろうね」
「礼服、お似合いです」
「ありがとう」
「でも任務中じゃないですか?」
「陛下に一曲だけお許しをいただいた」
「奥様は大丈夫なんですか?」
「気にしなくていい。お父上ともめているのか?」
「いえ、この後、子供達に会わせることになりました」
「そうか。
アネット、困り事があったらすぐに言ってくれ。手に負えるようなら助けるし、負えなかったら皆で助けるから。
逃げ場所にもなるし、支えるから」
「隊長、そこまで甘えられませんわ」
「私達は仲間だろう。支え合う仲間だ」
「隊長」
「バーンズはアレックス。私はジュリアンだ」
「ジュリアン、意外ですね」
「やっぱり知らなかったか」
「Jから始まるのは知っていました」
「ネームプレートだな」
「はい」
「意外なのか?呼んでみてくれ」
「ジュリアン」
「なんだ」
「やだ、なんか恥ずかしいです」
「ハハッ そんなに赤くなると私が皆から怒られる」
「じゃあ、怒られてください」
「王女殿下に?」
「……では、私が名前を知らなくて恥をかいたということでお願いします」
「そういうことにしておこう」
ダンスを終えるとかなり不機嫌なハヴィエル様がご婦人方に囲まれていた。
近寄りたくないなぁ。
「アネット」
!! この声は
「アネット、聞こえてるんだろう」
「テオドール様、ご無沙汰しております」
「俺をそんな風に呼ぶのか?」
「距離を置くべきですわ」
「話がしたい」
「関わらないと陛下に誓ったのでは?」
「アネット」
テオは私の手を掴んで泣きそうな顔をした。
「愛してると言っただろう」
「放して」
「聞きたい事があるんだ」
「サックス侯爵令息。その手を放してくれませんか」
「っ!」
「アネットの名前はアネット・サルト。
私の最愛の妻です。その距離は適切ではありません」
「失礼しました」
「何がご用でも? これからゲラン伯爵と面談の約束があるので失礼したいのですが」
「アネット、連絡する」
「しないでください」
「アネット、行くよ」
ハヴィエル様に手を引かれ、会場を出た。
「アネット」
「はい」
「彼の元に戻りたい?」
「私は信用なりませんか」
「君が幻なんじゃないかと思う時がよくあるよ。触れても抱いても安心できない」
「ハヴィエル様だって、ご夫人方に囲まれて大人しくしていたじゃないですか!」
「……そう見えた?」
「顔だけは不機嫌そうでしたけどね!
でもそこから動かずに囲まれていたということは本当は、」
ギュッ
「はあ~、可愛い」
「ちょっと!」
「怒っていても可愛いなんてどうしよう」
「肯定なさるのですね」
「夫人達なんか気にしてなかったよ。
ヒューゼル隊長と踊りながら顔を赤る妻に怒っていただけだ」
「あれは、」
「でも今日は許してあげる。
愛してるよ」
「ハヴィエル様、浮気しないでくださいね」
「会場に戻って叫ぼうか?“アネットを愛してる”って」
「今日は優しく抱いてください」
「初めてのお誘いだね」
「くっついていたいです」
「じゃあ早くお義父様に子供達を会わせよう」
この後すぐ、子供達を会わせた。
ライアンを見た時はちょっと動きが止まったけど涙を浮かべながら三人の頭を撫でていた。
「髪色が変わるとこんなに違うふうに見えるのだな」
「シーナはハヴィエル様色ですからね」
「本物のジイジ? おウチのジイジは?」
「お家のお祖父様はお父様のお父様、こちらのお祖父様は私のお父様なのよ」
「シーナちゃん、眠くないか」
「大丈夫」
一時間ほど歓談してお別れの時間になった。
「ジイジ、またね」
「お祖父様、お元気で」
「お祖父様、お気を付けて」
「みんな風邪を引いたり怪我をしたりしないように。
サルト男爵、アネット。ありがとう」
「また会いましょう。今度はゆっくりと」
「お父様、野菜食べてくださいね」
「明日から食べるよ」
お父様をお見送りして子供達を寝かせた後、会場に戻らずに愛し合った。
「ジイジ、おめでとう!」
「シーちゃん!相変わらず可愛いな。
ん?ジイジに? なんだろうね」
開けるとハンカチだった。
「ん?ハンカチ……まさかシーちゃんが刺繍を!?」
「糸を通してもらってチクチクした!時々痛かった!」
「何て危ない事を……ありがとう……これは」
「陛下、それは蝋燭の絵です」
「そうだそうだ、小さな蝋燭がいっぱいだな」
「数えて」
「……………!! ジイジの歳の数か!」
「あたり!」
「シーちゃん!嬉しいぞ!」
「ジイジ おめでとうございます」
「国王陛下、おめでとうございます」
「ミーシェは……これはなんだ?」
「森の草で作った強烈な下剤です。しばらくとまりません。少し憎い相手にどうぞ」
「そ、それはすごい。ありがとう。
ライアンは印章か」
「はい。私が狩った鹿の角で作ってもらいました」
「すごいな。他に何を狩るんだ?」
「今のところ、人とウサギとクマ以外は」
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「シーナの機嫌が悪くなります。
シーナが怪我をした時にロランがウサギとクマのぬいぐるみを貸してくれたので、ウサギやクマを狩ってくると怒るのです」
「クマは仕留めたのか」
「一度。もう危険がなければクマとウサギはシーナがいる限り狩りません」
「人間もな」
「おめでとうございます」
「………」
ス「アネット!」
ア「ステファニー!」
エ「ミーシェ!」
ミ「………」
エ「ミーシェ、そこは“エヴァン!”だよ」
ミ「どこ?」
エ「………」
こんなにミーシェに冷たくされても寄ってくるなんて。
騎士様達が哀れみの目を向けちゃっているじゃない。
ア「ミーシェ、おかしいわね」
ミ「エヴァン、ごきげんよう。
……ごきげんよう」
ミーシェ、別れの挨拶が早すぎるわ。
エ「私も寂し過ぎて寝相が悪いらしい。
今夜から一緒に寝よう」
ミ「ロープの縛り方はマスターしたから試す?寝た時と同じポーズでいられるよ?」
エ「治った。
ミーシェ、パーティのパートナーなんだけど、」
ミ「出ないよ」
エ「へ?」
ハ「エヴァン、子供達は出られないよ。
当主夫妻を軸に招待されているから。
エヴァンやロランが出るのは陛下の孫だからだよ」
エ「いつまでいるのですか」
ハ「明後日には出発かな」
エ「そんな」
ハ「今回は一ヶ所迂回しなくてはならない場所があって到着が遅れたんだ」
エ「伸ばしてくれたら」
ハ「親戚の結婚式があって伸ばせないんだ」
エ「ロランばっかりズルイ!」
ス「エヴァン」
翌日、国王陛下の誕生パーティが行われた。
私とハヴィエル様は目立たないところでひっそりと息を潜めていた。
「アネット」
「お父様」
「変わりないか」
「はい」
「子供達は?」
「騎士団で預かってもらっています」
「そうか、会わせてはもらえないのか」
「申し訳ありません。明日早々に帰路に着きます」
「分かった」
「お義父様、少しお待ちいただけますか。
アネット、こっちへ」
少し離れたところに連れてこられハヴィエル様が手を握る。
「アネット、会わせてやろう」
「出来ないわ」
「従兄の子だとバレるからか」
「ハヴィエル様っ」
「知ってるよ。なんとなく。でも数年後には疑われる。ずっとライアン達を隠してはおけないんだ」
「まだ早いわ。あの子達は子供なの」
「今公表云々を言ってはいない。あの時会わせておけばと後悔しないようにと言っているんだ。現にお義母様には会わせてあげられないまま死別しただろう」
「私は会わせない覚悟で除籍してもらったの」
「お義父様は会いたがってる。可哀想だ」
「……分かったわ」
父の元に戻るとハヴィエルは提案をした。
「今夜、会わせます。その代わり、何があっても責めず、他言せず、ただ孫に会う祖父として終始振る舞ってもらえますか」
「約束しよう」
「ダンスが終わったら、一旦退がりましょう」
「ありがとうサルト男爵」
ダンスを終えて下がろうとした時に声がかかった。
「アネット、一曲お願いしたい」
「ヒューゼル隊長」
「サルト男爵、夫人をお借りします」
「……アネット、待ってる」
ヒューゼル隊長にエスコートされて端の空間に立った。
「ここなら目立たないかしら」
「多少だろうね」
「礼服、お似合いです」
「ありがとう」
「でも任務中じゃないですか?」
「陛下に一曲だけお許しをいただいた」
「奥様は大丈夫なんですか?」
「気にしなくていい。お父上ともめているのか?」
「いえ、この後、子供達に会わせることになりました」
「そうか。
アネット、困り事があったらすぐに言ってくれ。手に負えるようなら助けるし、負えなかったら皆で助けるから。
逃げ場所にもなるし、支えるから」
「隊長、そこまで甘えられませんわ」
「私達は仲間だろう。支え合う仲間だ」
「隊長」
「バーンズはアレックス。私はジュリアンだ」
「ジュリアン、意外ですね」
「やっぱり知らなかったか」
「Jから始まるのは知っていました」
「ネームプレートだな」
「はい」
「意外なのか?呼んでみてくれ」
「ジュリアン」
「なんだ」
「やだ、なんか恥ずかしいです」
「ハハッ そんなに赤くなると私が皆から怒られる」
「じゃあ、怒られてください」
「王女殿下に?」
「……では、私が名前を知らなくて恥をかいたということでお願いします」
「そういうことにしておこう」
ダンスを終えるとかなり不機嫌なハヴィエル様がご婦人方に囲まれていた。
近寄りたくないなぁ。
「アネット」
!! この声は
「アネット、聞こえてるんだろう」
「テオドール様、ご無沙汰しております」
「俺をそんな風に呼ぶのか?」
「距離を置くべきですわ」
「話がしたい」
「関わらないと陛下に誓ったのでは?」
「アネット」
テオは私の手を掴んで泣きそうな顔をした。
「愛してると言っただろう」
「放して」
「聞きたい事があるんだ」
「サックス侯爵令息。その手を放してくれませんか」
「っ!」
「アネットの名前はアネット・サルト。
私の最愛の妻です。その距離は適切ではありません」
「失礼しました」
「何がご用でも? これからゲラン伯爵と面談の約束があるので失礼したいのですが」
「アネット、連絡する」
「しないでください」
「アネット、行くよ」
ハヴィエル様に手を引かれ、会場を出た。
「アネット」
「はい」
「彼の元に戻りたい?」
「私は信用なりませんか」
「君が幻なんじゃないかと思う時がよくあるよ。触れても抱いても安心できない」
「ハヴィエル様だって、ご夫人方に囲まれて大人しくしていたじゃないですか!」
「……そう見えた?」
「顔だけは不機嫌そうでしたけどね!
でもそこから動かずに囲まれていたということは本当は、」
ギュッ
「はあ~、可愛い」
「ちょっと!」
「怒っていても可愛いなんてどうしよう」
「肯定なさるのですね」
「夫人達なんか気にしてなかったよ。
ヒューゼル隊長と踊りながら顔を赤る妻に怒っていただけだ」
「あれは、」
「でも今日は許してあげる。
愛してるよ」
「ハヴィエル様、浮気しないでくださいね」
「会場に戻って叫ぼうか?“アネットを愛してる”って」
「今日は優しく抱いてください」
「初めてのお誘いだね」
「くっついていたいです」
「じゃあ早くお義父様に子供達を会わせよう」
この後すぐ、子供達を会わせた。
ライアンを見た時はちょっと動きが止まったけど涙を浮かべながら三人の頭を撫でていた。
「髪色が変わるとこんなに違うふうに見えるのだな」
「シーナはハヴィエル様色ですからね」
「本物のジイジ? おウチのジイジは?」
「お家のお祖父様はお父様のお父様、こちらのお祖父様は私のお父様なのよ」
「シーナちゃん、眠くないか」
「大丈夫」
一時間ほど歓談してお別れの時間になった。
「ジイジ、またね」
「お祖父様、お元気で」
「お祖父様、お気を付けて」
「みんな風邪を引いたり怪我をしたりしないように。
サルト男爵、アネット。ありがとう」
「また会いましょう。今度はゆっくりと」
「お父様、野菜食べてくださいね」
「明日から食べるよ」
お父様をお見送りして子供達を寝かせた後、会場に戻らずに愛し合った。
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