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第五章 サザンポール亜大陸にて
5ー25 山越え
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マルコです。
ダーレンヴィルで長逗留している間に年が変わり、マルコは数えで11歳になりましたが、満年齢ではまだ10歳です。
ダーレンヴィルで2ビセットも終わりになりました。
これまで二度ほど商業ギルドから依頼された冒険者の一行が、峠越えの道の確認に行っていますけれど、中々に山(峠)開けができないみたいです。
路面の大部分は降雪が解けているのだそうですが、山の影になっている部分は雪解けが遅く未だに凍ったままでいるところもあるのだそうです。
困ったことに、日中にこの凍った部分で解けた水が低い方へ流れると道路が夜間には凍ってしまい危険になるのだとか。
逆に言えば、路面が凍結するほど山の高い部分では気温が低いという事であり、ダーレンヴィルから次の宿場町へは最低でも六日ほどかかるのだそうで、山中で野宿をしなければなりませんが、路面が凍結するほどの寒さで有れば野宿もかなり厳しいものがあります。
このために、よほどの装備と準備をしなければこの時期でも山越えはできないのです。
バドル山脈の山開けの判断は山役人がしています。
峠の向こうのレインドルでも同じように山役人が居て、同様の調査結果をもとに山開けの判断を下しているようです。
このために、ダーレンヴィルとレインドルで多少の違いはあっても独自に山開けの時期を決めているようで、ごく稀に一方が山開け宣言を出していないうちに、反対側から隊商が到着してしまうようなことも起きているようですが、その場合は即座に山開け宣言がなされるようです。
昨年は、早く冬将軍が到来しており、平年であれば2月半ばには山開けが通知されるのが、今年はもう10日以上も遅れているのです。
商人たちはやきもきしながらも様子を見ていますが、無理をして途中で遭難しても山中では誰も助けてはくれません。
石橋を叩いて渡る慎重さが商人には必要なのです。
そんな中で遅れはしたものの、3ビセットの1日には山開けが告示され、商人たちが一斉に動き出しました。
然しながら一斉に動き出すという事は、同時に山の中で混み合うことにもなります。
特に山中での野宿の場所は限られていますので、1日にダーレンヴィルを出立する人数は千人までに抑えられているのです。
これは山中での待機場所兼野宿場所が概ね二千名規模の場所なので、ダーレンヴィルから出立した人数と、山脈の向こう側にある宿場町レインドルから出立する人数が一緒になっても収容できる数に合わせて居るからです。
そのために、峠に入るには必ず役場に届け出を行うことが決められており、出発日は村役場で順番のための抽選を行い、更に山役人が微調整を行って入山する人数を制限しているのです。
マルコ達のように商用ではない者の少人数の山越えは、抽選の結果と届け出た人数により、空いている場所に適宜放り込まれる形になるようです。
但し、山役人に対する賄賂が結構横行しているようですね。
賄賂を出す者は比較的早くに出立できるけれど、そうではない者については故意に遅らせているような風潮もあるようです。
マルコ達の場合は「袖の下」ぐらい出す余裕は十分にありますけれど、さして急ぐ旅でもないことから、更に十日待ちました。
それでも、中々順番が回ってこないので、マルコが山役人に闇魔法をかけて順当なところへ入れてもらうことにしたのです。
マルコ達は護衛4名、従者が2名、コックに御者が各1名、それにカラガンダ夫妻とマルコの総勢11名の小さな隊商程度なので、本来であれば簡単に潜り込めるはずなのです。
今回のように野宿が多い場所では、普段は亜空間から出て来ないコックのアッシュに表に出てもらっています。
人数分のテント張りはできても、それなりの食事を作って食べていないと、周囲から怪しまれるのでその偽装のためです。
いずれにしろ、今回の場合は、山役人が介在しますので、ついて行く隊商を選ぶことはできません。
中にはろくでもない護衛を雇っている小悪党の隊商もいますので注意が必要なんです。
生憎とこの時期は、どこの傭兵も冒険者もかきいれ時のため、優秀な者はどんどんと先に契約されてしまうのです。
このため慎重な商人ほど、この時期の山越えは避けるか、事前に安心のできる護衛を準備して山越えに臨んでいるのです。
話は代わって、マルコ達が加わった出立グループは総勢で970名ほどに膨れ上がったのですけれど、中には質の悪い護衛が百名ほども入っていました。
当然にこれら不逞の輩になりそうな者には注意が必要ですね。
一方で、峠道の待機場所というか野宿の場所は、道路脇の両側に設けられていることが多いのですけれど、地形的に必ずしも平地になっているわけではありません。
マルコが知っている、ワダーツ峠などの待機場所は、しっかりとした平地に宿坊まで整備されているような場所でしたが、此処の山道では待機場所は必ずしも平面ではなく、場所によっては結構な角度の斜面にある場合もあり、そんな場合には車列をできるだけ道端に寄せて、テントはその近くに張るのが普通のようです。
そうして間近にブッシュが迫っているところなどは、意外と危険な動物や魔物が出る場合もあるのです。
特にこの時期は、冬眠から覚めた危険動物や魔物が餌を求めて動き回る時期でもあるのです。
最初の野宿場所で、グレート・レッドベア(緋色大熊)が出現し、護衛二人ほどが怪我を負いましたが、マルコ達の護衛であるウィツとワルが、即座に救援に駆け付け、無事に討伐しました。
このことで周囲の隊商からは大いに感謝され、マルコ達の護衛の強さが際立ちました。
このグレート・レッドベアは、冒険者であれば上級の金クラス若しくは銀クラスの者が5人以上いなければ討伐できない狂暴な相手とされているので、他の護衛たちは誰しもが引いていて積極的に戦おうとしなかったのです。
そこへ二人が駆け付け、あっという間に討伐してしまったのものですから、逆に居合わせた者がびっくりしたぐらいなのです。
このグレート・レッドベアは、色々と有用な素材があるので商人ならば誰もが欲しがるものなのです。
このため、夜にもかかわらず、急遽その場でセリが行われ、金貨128枚で売り払われました。
本当はもっと高い値段(三倍~四倍?)なのですけれど、この山道を踏破して重量物を運ばなければならないので金額は安く抑えられました。
マルコがこの獲物を収納することはできましたけれど、そんなことをすれば目立ってしまいますからしません。
そうした魔物の類は、マルコのインベントリには数えきれないほど入っていますので、今更必要なものでもないのです。
代金は、名目上ウィツとワルのものですけれど、二人の主であるマルコの懐に入ります。
彼らには、街に立ち寄った折に、何もしないでいると怪しまれるので、時折、非番を呈して飲み屋などで散財をしてもらっているのです。
彼らはゴーレムですから酒に酔うことはなく、もう「ざる」ではなく「穴の開いたバケツ」のようなものです。
でもそれなりに周囲の者と合わせてわいわい騒ぐだけの知性を持ち合わせているのです。
そんなマルコ達の護衛をしている四人の強さを目のあたりにして十分知っていながら、夜陰に乗じて襲撃して来るバカもいます。
その夜、全部で16名ほどが数を頼りに襲撃してきました。
当然のことながら全員が返り討ちです。
わずかに数秒の間に全員の首が撥ねられていました。
剣戟も何もあったモノではありません。
彼らが抜き身の剣を持ってマルコ達の天幕に近づいた時点で、終わっていました。
剣を持った16名の元護衛たちは、50ブーツ以上ほども彼らの持ち場を離れており、マルコ達のテントがある外れの場所にはなんの用事も無かった筈です。
護衛二人から「何者だ?」と誰何されたのに、無言で切りかかれば、敵と見做されても仕方がないですよね。
この16名は、二つの隊商に分かれて雇われていた者達ですけれど、実のところ、そのうちの一つの商人はこの夜半の襲撃の事実を知っていながら、黙認していました。
無論、事前に知っていたなどとは口が裂けても言いませんが、取っ掛かりで護衛を半分ほども失って今は困っているはずです。
結局、この二つの隊商は最初の野宿場からダーレンヴィルに引き返し、再度護衛を雇って再出発することにしたようです。
これから五日以上も護衛が少ない状態で野宿するほど彼らは度胸も無いのです。
まっとうな護衛がそんな状態での護衛は受けられないと反旗を翻したのが一番大きな要因です。
16名の遺体についても彼らがダーレンヴィルにまで運ぶことになりました。
彼らにも家族がいるかもしれないので、山に放置するわけには行かなかったのです。
山に遺体を埋葬するという方法もあったのですが、16名もの墓穴を掘る方が手間がかかるので、馬車の一部に積み上げて運んでゆきました。
元々、山道を登るので荷物は少なめにしており、整理すれば遺体を乗せることも可能だったのです・
いずれにせよ、このために972名だったグループは、一気に43名も減って929名になりました。
でも、これが一つ目の野宿場で起きたことでよかったですよね。
仮にこの山道の真ん中辺で発生していたら、戻ることすらも難しかったでしょう。
他にも少しならず者がかった護衛は80名以上も残っていますけれど、彼らは以後猫のようにおとなしくなりました。
下手な真似をしようものならが、自分の命が危ないと知ったからです。
死んだ16名は、彼ら不良護衛の中では猛者で知られた者達なのでした。
その16人が、グレート・レッドベアを討伐したウィツとワルではなく、別の護衛のエイワとテカウの二人だけで殲滅されたと知り、恐れ慄いたのです。
この規格外の四人が護衛についている限り、マルコ達にはもちろん手が出せませんけれど、他の隊商に対して阿漕な真似をしたら場合により彼らが動くかもしれませんからね。
彼らもおとなしくする方が無難に過ごせると悟ったのです。
その後は、魔物や危険な動物の襲撃もままありましたが、順当に野宿を重ね、無事に峠を越えて、隣の宿場町であるレインドルに辿り着きました。
レインドルの宿場からは、またマルコ達の馬車がついて行く隊商を選びながらの旅路になります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
6月26日、一部の字句修正を行いました。
By サクラ近衛将監
ダーレンヴィルで長逗留している間に年が変わり、マルコは数えで11歳になりましたが、満年齢ではまだ10歳です。
ダーレンヴィルで2ビセットも終わりになりました。
これまで二度ほど商業ギルドから依頼された冒険者の一行が、峠越えの道の確認に行っていますけれど、中々に山(峠)開けができないみたいです。
路面の大部分は降雪が解けているのだそうですが、山の影になっている部分は雪解けが遅く未だに凍ったままでいるところもあるのだそうです。
困ったことに、日中にこの凍った部分で解けた水が低い方へ流れると道路が夜間には凍ってしまい危険になるのだとか。
逆に言えば、路面が凍結するほど山の高い部分では気温が低いという事であり、ダーレンヴィルから次の宿場町へは最低でも六日ほどかかるのだそうで、山中で野宿をしなければなりませんが、路面が凍結するほどの寒さで有れば野宿もかなり厳しいものがあります。
このために、よほどの装備と準備をしなければこの時期でも山越えはできないのです。
バドル山脈の山開けの判断は山役人がしています。
峠の向こうのレインドルでも同じように山役人が居て、同様の調査結果をもとに山開けの判断を下しているようです。
このために、ダーレンヴィルとレインドルで多少の違いはあっても独自に山開けの時期を決めているようで、ごく稀に一方が山開け宣言を出していないうちに、反対側から隊商が到着してしまうようなことも起きているようですが、その場合は即座に山開け宣言がなされるようです。
昨年は、早く冬将軍が到来しており、平年であれば2月半ばには山開けが通知されるのが、今年はもう10日以上も遅れているのです。
商人たちはやきもきしながらも様子を見ていますが、無理をして途中で遭難しても山中では誰も助けてはくれません。
石橋を叩いて渡る慎重さが商人には必要なのです。
そんな中で遅れはしたものの、3ビセットの1日には山開けが告示され、商人たちが一斉に動き出しました。
然しながら一斉に動き出すという事は、同時に山の中で混み合うことにもなります。
特に山中での野宿の場所は限られていますので、1日にダーレンヴィルを出立する人数は千人までに抑えられているのです。
これは山中での待機場所兼野宿場所が概ね二千名規模の場所なので、ダーレンヴィルから出立した人数と、山脈の向こう側にある宿場町レインドルから出立する人数が一緒になっても収容できる数に合わせて居るからです。
そのために、峠に入るには必ず役場に届け出を行うことが決められており、出発日は村役場で順番のための抽選を行い、更に山役人が微調整を行って入山する人数を制限しているのです。
マルコ達のように商用ではない者の少人数の山越えは、抽選の結果と届け出た人数により、空いている場所に適宜放り込まれる形になるようです。
但し、山役人に対する賄賂が結構横行しているようですね。
賄賂を出す者は比較的早くに出立できるけれど、そうではない者については故意に遅らせているような風潮もあるようです。
マルコ達の場合は「袖の下」ぐらい出す余裕は十分にありますけれど、さして急ぐ旅でもないことから、更に十日待ちました。
それでも、中々順番が回ってこないので、マルコが山役人に闇魔法をかけて順当なところへ入れてもらうことにしたのです。
マルコ達は護衛4名、従者が2名、コックに御者が各1名、それにカラガンダ夫妻とマルコの総勢11名の小さな隊商程度なので、本来であれば簡単に潜り込めるはずなのです。
今回のように野宿が多い場所では、普段は亜空間から出て来ないコックのアッシュに表に出てもらっています。
人数分のテント張りはできても、それなりの食事を作って食べていないと、周囲から怪しまれるのでその偽装のためです。
いずれにしろ、今回の場合は、山役人が介在しますので、ついて行く隊商を選ぶことはできません。
中にはろくでもない護衛を雇っている小悪党の隊商もいますので注意が必要なんです。
生憎とこの時期は、どこの傭兵も冒険者もかきいれ時のため、優秀な者はどんどんと先に契約されてしまうのです。
このため慎重な商人ほど、この時期の山越えは避けるか、事前に安心のできる護衛を準備して山越えに臨んでいるのです。
話は代わって、マルコ達が加わった出立グループは総勢で970名ほどに膨れ上がったのですけれど、中には質の悪い護衛が百名ほども入っていました。
当然にこれら不逞の輩になりそうな者には注意が必要ですね。
一方で、峠道の待機場所というか野宿の場所は、道路脇の両側に設けられていることが多いのですけれど、地形的に必ずしも平地になっているわけではありません。
マルコが知っている、ワダーツ峠などの待機場所は、しっかりとした平地に宿坊まで整備されているような場所でしたが、此処の山道では待機場所は必ずしも平面ではなく、場所によっては結構な角度の斜面にある場合もあり、そんな場合には車列をできるだけ道端に寄せて、テントはその近くに張るのが普通のようです。
そうして間近にブッシュが迫っているところなどは、意外と危険な動物や魔物が出る場合もあるのです。
特にこの時期は、冬眠から覚めた危険動物や魔物が餌を求めて動き回る時期でもあるのです。
最初の野宿場所で、グレート・レッドベア(緋色大熊)が出現し、護衛二人ほどが怪我を負いましたが、マルコ達の護衛であるウィツとワルが、即座に救援に駆け付け、無事に討伐しました。
このことで周囲の隊商からは大いに感謝され、マルコ達の護衛の強さが際立ちました。
このグレート・レッドベアは、冒険者であれば上級の金クラス若しくは銀クラスの者が5人以上いなければ討伐できない狂暴な相手とされているので、他の護衛たちは誰しもが引いていて積極的に戦おうとしなかったのです。
そこへ二人が駆け付け、あっという間に討伐してしまったのものですから、逆に居合わせた者がびっくりしたぐらいなのです。
このグレート・レッドベアは、色々と有用な素材があるので商人ならば誰もが欲しがるものなのです。
このため、夜にもかかわらず、急遽その場でセリが行われ、金貨128枚で売り払われました。
本当はもっと高い値段(三倍~四倍?)なのですけれど、この山道を踏破して重量物を運ばなければならないので金額は安く抑えられました。
マルコがこの獲物を収納することはできましたけれど、そんなことをすれば目立ってしまいますからしません。
そうした魔物の類は、マルコのインベントリには数えきれないほど入っていますので、今更必要なものでもないのです。
代金は、名目上ウィツとワルのものですけれど、二人の主であるマルコの懐に入ります。
彼らには、街に立ち寄った折に、何もしないでいると怪しまれるので、時折、非番を呈して飲み屋などで散財をしてもらっているのです。
彼らはゴーレムですから酒に酔うことはなく、もう「ざる」ではなく「穴の開いたバケツ」のようなものです。
でもそれなりに周囲の者と合わせてわいわい騒ぐだけの知性を持ち合わせているのです。
そんなマルコ達の護衛をしている四人の強さを目のあたりにして十分知っていながら、夜陰に乗じて襲撃して来るバカもいます。
その夜、全部で16名ほどが数を頼りに襲撃してきました。
当然のことながら全員が返り討ちです。
わずかに数秒の間に全員の首が撥ねられていました。
剣戟も何もあったモノではありません。
彼らが抜き身の剣を持ってマルコ達の天幕に近づいた時点で、終わっていました。
剣を持った16名の元護衛たちは、50ブーツ以上ほども彼らの持ち場を離れており、マルコ達のテントがある外れの場所にはなんの用事も無かった筈です。
護衛二人から「何者だ?」と誰何されたのに、無言で切りかかれば、敵と見做されても仕方がないですよね。
この16名は、二つの隊商に分かれて雇われていた者達ですけれど、実のところ、そのうちの一つの商人はこの夜半の襲撃の事実を知っていながら、黙認していました。
無論、事前に知っていたなどとは口が裂けても言いませんが、取っ掛かりで護衛を半分ほども失って今は困っているはずです。
結局、この二つの隊商は最初の野宿場からダーレンヴィルに引き返し、再度護衛を雇って再出発することにしたようです。
これから五日以上も護衛が少ない状態で野宿するほど彼らは度胸も無いのです。
まっとうな護衛がそんな状態での護衛は受けられないと反旗を翻したのが一番大きな要因です。
16名の遺体についても彼らがダーレンヴィルにまで運ぶことになりました。
彼らにも家族がいるかもしれないので、山に放置するわけには行かなかったのです。
山に遺体を埋葬するという方法もあったのですが、16名もの墓穴を掘る方が手間がかかるので、馬車の一部に積み上げて運んでゆきました。
元々、山道を登るので荷物は少なめにしており、整理すれば遺体を乗せることも可能だったのです・
いずれにせよ、このために972名だったグループは、一気に43名も減って929名になりました。
でも、これが一つ目の野宿場で起きたことでよかったですよね。
仮にこの山道の真ん中辺で発生していたら、戻ることすらも難しかったでしょう。
他にも少しならず者がかった護衛は80名以上も残っていますけれど、彼らは以後猫のようにおとなしくなりました。
下手な真似をしようものならが、自分の命が危ないと知ったからです。
死んだ16名は、彼ら不良護衛の中では猛者で知られた者達なのでした。
その16人が、グレート・レッドベアを討伐したウィツとワルではなく、別の護衛のエイワとテカウの二人だけで殲滅されたと知り、恐れ慄いたのです。
この規格外の四人が護衛についている限り、マルコ達にはもちろん手が出せませんけれど、他の隊商に対して阿漕な真似をしたら場合により彼らが動くかもしれませんからね。
彼らもおとなしくする方が無難に過ごせると悟ったのです。
その後は、魔物や危険な動物の襲撃もままありましたが、順当に野宿を重ね、無事に峠を越えて、隣の宿場町であるレインドルに辿り着きました。
レインドルの宿場からは、またマルコ達の馬車がついて行く隊商を選びながらの旅路になります。
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6月26日、一部の字句修正を行いました。
By サクラ近衛将監
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