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第五章 サザンポール亜大陸にて
5ー26 大陸の東端と別れ
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マルコ達は、レインドルの宿場町で三日待って、適当な隊商の後に着け、再びシナジル往還を東へと進みます。
行く先は、サザンポール亜大陸の東、シナジル往還の東端にある商港イタロールです。
レインドルからイタロールまでは通常の旅でも、およそ一年余りはかかる距離なのです。
隊商の後について行くことで、さらに時間を要することにもなりますが、カラガンダ夫妻との別れの旅でもあり、急ぐことはありません。
これまで通り、あちらこちらの名所を訪ねては寄り道を楽しむマルコ達でした。
その過程で多くの人々と触れ合い、心を通い合わせ、また、人知れずたくさんの人助けも致しました。
マルコが表面に出ないように画策したのはいつも通りの事です。
カラガンダ翁もステラ媼も歳の割には非常に元気です。
少なくとも十年や十五年程は若返っていることに彼らも何とはなしに気づいており、おそらくはマルコがしていることなのだと薄々気づいているのですが、心の中で感謝をしながらも、それを口にはしません。
幸せを口にするといつか幸せが逃げて行くという諺が、ニルオカンには古くからあるのです。
彼ら夫妻は、神様を余り信じてはいませんが、ニルオカンに伝わる古い諺は時折、思い出したように信じるのです。
そうして旅の途中で新たな年を迎え、マルコは12歳になりました。
ニルオカンでは12歳になった息子若しくは娘には、身に着けるものを親が贈り物として渡す風習があります。
その折はたまたま、サザンポール亜大陸東部の街でも五指に入る大都市アブレリアに滞在していましたので、カラガンダ老からは、純金製のコイン型ペンダントを贈りました。
コインの表側にはモンテネグロ家の家紋が彫り込まれ、裏にはマルコの12歳を祝う言葉が彫られている品です。
そうして、ステラ媼からは、水の妖精を刺繡で象ったお守り袋が贈られました。
お守り袋の中にはマルコが助けた水神様の護符が入っており、もう一つ、このアブレリア一帯の地方で信仰されている水の妖精ジャルパリの護符が入れられています。
どちらも旅の間に水で困らないようにという祈りが込められているのだそうです。
マルコは二人の仮親に感謝して受け取りました。
どちらにもマルコが状態保存の魔法をかけていますので、よほどのことが無いと損傷を避けられるはずなのです。
マルコは12歳になったことで、アブレリアの冒険者ギルドで見習いを外れ、一人前の冒険者になることができるようになりました。
このため、三月以内のクエスト受注の制限が、今後は半年刻みになりました。
また、当然のことながら見習いが外れたのでクエスト等の貢献度に応じて上のクラスに上がることもできます。
12歳はこの世界での一応の成人としてみられます。
まだまだ独り立ちが難しい年齢ではあるのですけれど、生きるに厳しいこの世界では子供たちの独り立ちも早まらざるを得ないのです。
マルコが聖人に達したことで他のギルドへの入会もできるようになり、取り敢えずマルコは商人ギルドへの登録をしておきました。
店舗を構える商人ではなく、都市の自由市場などで行商をする商人としての登録です。
マルコは、最終的にエルドリッジ大陸の生まれ故郷に戻るつもりでいるのですから、取り敢えずは行商人の登録で十分なのです。
今一つ錬金術師ギルドもあるのですが、こちらについては国や貴族に拘束されそうなので見合わせています。
地域によっては有能な錬金術師を抱えることで戦闘に必要な武具等の魔道具を生み出そうとしている者が多いのです。
少なくとも、このアブレリアはその傾向が強く、錬金術師ギルドに加入した途端に、王家や貴族が取り込むらしいのです。
錬金術師のギルドについては、他の大陸でも同様であるとしたなら、ギルド会員になることを諦めるしかないかもしれませんね。
ギルドに入らずとも特段の制約を受けるわけではありません。
ギルドの保護を受けられないというだけの話で、魔道具造ること自体に制限は無いのです。
レインドルからアブレリア、さらにイタロールに至るまでも色々なことに遭遇しましたが、マルコ達はシナジル往還の東の端、イタロールへ無事に到着することができました。
ニルオカンを旅立ってから既に二年半の歳月が流れていました。
イタロールで最後の数日間を過ごし、マルコ達はイタロール郊外で姿を消しました。
勿論、此処からニルオカンへ空間転移も可能なのですけれど、マルコは製作していた飛行艇を使って、マイジロン大陸へとカラガンダ夫妻を送り届けることにしました。
サザンポール亜大陸の東端イタロールから、マイジロン大陸の西端ニルオカンまで、直線距離でもおよそ4万5千里(略33700㎞)ほどの距離を踏破してきましてた。
実際の踏破距離で言えば、ニルオカンからの空間転移、陸行・水行合わせると6万5千里は超えているはずなのです。
マルコの故郷までは、まだまだ道半ばではあるのですが、此処から飛行艇を使えば左程の時間は要しないはずなのです。
ただ、空中から見たこの世界を、カラガンダ夫妻にも見せたくて飛行艇でのニルオカン行きを選んだのです。
馬車は亜空間にしまい込み、200尋ほど上空に待機している飛行艇にマルコ達は移動しました。
飛行艇はそもそも人目につかないことが条件で造り上げた輸送手段ですから、海を渡るときに使ったグリモルデ号よりもかなり大きめに作っています。
最初から不可視の魔道具を使っていますし、乗降は原則としてマルコが空間転移で行いますので本来は着陸も想定していない船なんです。
但し、何事にも例外はつきものですので、緊急時には着陸して斜行板を船体から降ろすことにより、馬車程度の貨物は搭載できるようにしてあります。
いずれにしろ、カラガンダ夫妻を飛行艇に転移させ、船首部下部にある広い窓から眼下を眺められる席に案内しました。
飛行艇は、すでに動き出しています。
取り敢えずは高度を1万mほどにまで上げて、サザンポール亜大陸の上空からの景観を見てもらいます。
その上で、西向けに速度を上げて行きながらなおも高度を取って、上空200キロからの景観を眺めることにしているのです。
上空200キロの高度まで上がると、惑星全体は見えませんが、流石にこの惑星が丸い球であることが分かります。
しかもサザンポール亜大陸が一望にできてその形状が分かるのです。
雲は多少あても地上は良く見えますが、流石に人や馬車までは見分けがつきません。
西へ徐々に移動すると、イタロールを夕刻前に発ったのにもかかわらず、下界は徐々に夜の世界に覆われて行くのが目で捉えられるのです。
この惑星を一周しても差し支えないのですが、そこまではせずに、ニルオカンの夜明けの時刻を狙って、速度を調整しながら西へ飛んで行きました。
その間、下界は夜の世界なのですが、わずかに街の灯りなどが神秘的に見えるのも貴重な経験です。
全速で稼働すれば二時間もかからずにニルオカンに到着できますが、マルコは二人にニルオカンの夜明けを見せたくて飛行時間を調整しつつ高度を下げているのです。
マルコはカラガンダ夫妻との最後の時間を、思い出話を語り合いながら過ごしました。
マルコの力をもってすれば、何時でも会うことは可能ですが、場合によりそれが周囲にばれてしまうと、カラガンダ夫妻はもとよりモンテネグロ家の人々にも多大な迷惑をかけることになるでしょう。
そのために、マルコは旅の間に消息不明になった方が良いのです。
そのための作り話もカラガンダ夫妻と話し合って決めてあります。
カラガンダ夫妻は、消息を絶ったとされるニルオカンの北の景勝地フラノード峡谷の街道に出現し、そこから馬車でニルオカンにある家に向かうことにしています。
御者はカラガンダ老自らでもできるので、これまでの旅で使った馬車とは異なる普通の馬車をマルコが造り、それを使って家に戻る計画なのです。
因みにこの馬車には隠し蔵があり、今回の旅で購入した土産物や夫妻が造り上げた作品など多数が収められています。
この隠し蔵は、収容されている物を全て取り出すと自動的に消滅する仕組みになっています。
インベントリに似た容量の大きな不思議な倉庫は、すぐに貴族に目を付けられますから、存在そのものを消してしまうに限ります。
そのことはカラガンダ夫妻に伝えてあり、帰宅したなら人目につかぬよう荷物を全部取り出すことになっているのです。
この際、信用のできる用人等にばれるのは仕方がないですよね。
どうせ、現物の蔵は消えてしまいますから、証拠は残りません。
ニルオカン上空で夜明けを三人で眺め、それから別れを告げました。
おそらくは二度と会うべきではない親子なのです。
別れは愛する息子の旅立ちでもあり、カラガンダ夫妻は涙を流さず、笑顔で見送ったのです。
マルコが転移で消えると、二人は馬車に乗り、カラガンダ翁が手綱を取って馬車を進めました。
夕刻までには、モンテネグロの家に到着できるはずです。
マルコは、夫妻の馬車が出発するのを上空から眺めていましたが、念のため、そのまま夫妻がモンテネグロの家に到着するまで見守っているつもりなのです。
二年半も音信不通であった夫妻が帰宅すれば大騒ぎになるのは見えています。
そこから先は、大枠の筋書きはできているものの、最終的には夫妻のアドリブにお任せなのです。
因みに馬車を曳いている馬は、イタロールで購入したものであり、マルコが眠らせて飛行艇の中に運び込み、フラノード峡谷の道で地上に降ろしたものなのです。
馬は環境の変化に戸惑いますが、飼い主が落ち着かせるとすぐに周りに慣れるものなのです。
そのために従順な馬を買い、主はカラガンダ翁であることをしっかりと教え込んであります。
カラガンダ夫妻とともにこの馬もニルオカンで過ごすことになるでしょう。
最終的にカラガンダ夫妻が自宅に到着するのを見届けてから、マルコは飛行艇で東へと動き出しました。
取り敢えず旅の仲間はゴーレム達だけになっちゃいましたね。
最初に向かうのは、サザンポール亜大陸の東にあるオズモール大陸です。
この飛行艇ならば、一気に生まれ故郷に向かうこともできるので、取り敢えずは様子見で生まれ故郷の集落を探してみるつもりです。
但し、両親や兄弟姉妹の無事が確認できたなら、マルコには少しズルの手続きをする予定があるのです。
そのために、オズモール大陸西端にある都市、カヴァレロの転移拠点を一度確認しておきたいのです。
行く先は、サザンポール亜大陸の東、シナジル往還の東端にある商港イタロールです。
レインドルからイタロールまでは通常の旅でも、およそ一年余りはかかる距離なのです。
隊商の後について行くことで、さらに時間を要することにもなりますが、カラガンダ夫妻との別れの旅でもあり、急ぐことはありません。
これまで通り、あちらこちらの名所を訪ねては寄り道を楽しむマルコ達でした。
その過程で多くの人々と触れ合い、心を通い合わせ、また、人知れずたくさんの人助けも致しました。
マルコが表面に出ないように画策したのはいつも通りの事です。
カラガンダ翁もステラ媼も歳の割には非常に元気です。
少なくとも十年や十五年程は若返っていることに彼らも何とはなしに気づいており、おそらくはマルコがしていることなのだと薄々気づいているのですが、心の中で感謝をしながらも、それを口にはしません。
幸せを口にするといつか幸せが逃げて行くという諺が、ニルオカンには古くからあるのです。
彼ら夫妻は、神様を余り信じてはいませんが、ニルオカンに伝わる古い諺は時折、思い出したように信じるのです。
そうして旅の途中で新たな年を迎え、マルコは12歳になりました。
ニルオカンでは12歳になった息子若しくは娘には、身に着けるものを親が贈り物として渡す風習があります。
その折はたまたま、サザンポール亜大陸東部の街でも五指に入る大都市アブレリアに滞在していましたので、カラガンダ老からは、純金製のコイン型ペンダントを贈りました。
コインの表側にはモンテネグロ家の家紋が彫り込まれ、裏にはマルコの12歳を祝う言葉が彫られている品です。
そうして、ステラ媼からは、水の妖精を刺繡で象ったお守り袋が贈られました。
お守り袋の中にはマルコが助けた水神様の護符が入っており、もう一つ、このアブレリア一帯の地方で信仰されている水の妖精ジャルパリの護符が入れられています。
どちらも旅の間に水で困らないようにという祈りが込められているのだそうです。
マルコは二人の仮親に感謝して受け取りました。
どちらにもマルコが状態保存の魔法をかけていますので、よほどのことが無いと損傷を避けられるはずなのです。
マルコは12歳になったことで、アブレリアの冒険者ギルドで見習いを外れ、一人前の冒険者になることができるようになりました。
このため、三月以内のクエスト受注の制限が、今後は半年刻みになりました。
また、当然のことながら見習いが外れたのでクエスト等の貢献度に応じて上のクラスに上がることもできます。
12歳はこの世界での一応の成人としてみられます。
まだまだ独り立ちが難しい年齢ではあるのですけれど、生きるに厳しいこの世界では子供たちの独り立ちも早まらざるを得ないのです。
マルコが聖人に達したことで他のギルドへの入会もできるようになり、取り敢えずマルコは商人ギルドへの登録をしておきました。
店舗を構える商人ではなく、都市の自由市場などで行商をする商人としての登録です。
マルコは、最終的にエルドリッジ大陸の生まれ故郷に戻るつもりでいるのですから、取り敢えずは行商人の登録で十分なのです。
今一つ錬金術師ギルドもあるのですが、こちらについては国や貴族に拘束されそうなので見合わせています。
地域によっては有能な錬金術師を抱えることで戦闘に必要な武具等の魔道具を生み出そうとしている者が多いのです。
少なくとも、このアブレリアはその傾向が強く、錬金術師ギルドに加入した途端に、王家や貴族が取り込むらしいのです。
錬金術師のギルドについては、他の大陸でも同様であるとしたなら、ギルド会員になることを諦めるしかないかもしれませんね。
ギルドに入らずとも特段の制約を受けるわけではありません。
ギルドの保護を受けられないというだけの話で、魔道具造ること自体に制限は無いのです。
レインドルからアブレリア、さらにイタロールに至るまでも色々なことに遭遇しましたが、マルコ達はシナジル往還の東の端、イタロールへ無事に到着することができました。
ニルオカンを旅立ってから既に二年半の歳月が流れていました。
イタロールで最後の数日間を過ごし、マルコ達はイタロール郊外で姿を消しました。
勿論、此処からニルオカンへ空間転移も可能なのですけれど、マルコは製作していた飛行艇を使って、マイジロン大陸へとカラガンダ夫妻を送り届けることにしました。
サザンポール亜大陸の東端イタロールから、マイジロン大陸の西端ニルオカンまで、直線距離でもおよそ4万5千里(略33700㎞)ほどの距離を踏破してきましてた。
実際の踏破距離で言えば、ニルオカンからの空間転移、陸行・水行合わせると6万5千里は超えているはずなのです。
マルコの故郷までは、まだまだ道半ばではあるのですが、此処から飛行艇を使えば左程の時間は要しないはずなのです。
ただ、空中から見たこの世界を、カラガンダ夫妻にも見せたくて飛行艇でのニルオカン行きを選んだのです。
馬車は亜空間にしまい込み、200尋ほど上空に待機している飛行艇にマルコ達は移動しました。
飛行艇はそもそも人目につかないことが条件で造り上げた輸送手段ですから、海を渡るときに使ったグリモルデ号よりもかなり大きめに作っています。
最初から不可視の魔道具を使っていますし、乗降は原則としてマルコが空間転移で行いますので本来は着陸も想定していない船なんです。
但し、何事にも例外はつきものですので、緊急時には着陸して斜行板を船体から降ろすことにより、馬車程度の貨物は搭載できるようにしてあります。
いずれにしろ、カラガンダ夫妻を飛行艇に転移させ、船首部下部にある広い窓から眼下を眺められる席に案内しました。
飛行艇は、すでに動き出しています。
取り敢えずは高度を1万mほどにまで上げて、サザンポール亜大陸の上空からの景観を見てもらいます。
その上で、西向けに速度を上げて行きながらなおも高度を取って、上空200キロからの景観を眺めることにしているのです。
上空200キロの高度まで上がると、惑星全体は見えませんが、流石にこの惑星が丸い球であることが分かります。
しかもサザンポール亜大陸が一望にできてその形状が分かるのです。
雲は多少あても地上は良く見えますが、流石に人や馬車までは見分けがつきません。
西へ徐々に移動すると、イタロールを夕刻前に発ったのにもかかわらず、下界は徐々に夜の世界に覆われて行くのが目で捉えられるのです。
この惑星を一周しても差し支えないのですが、そこまではせずに、ニルオカンの夜明けの時刻を狙って、速度を調整しながら西へ飛んで行きました。
その間、下界は夜の世界なのですが、わずかに街の灯りなどが神秘的に見えるのも貴重な経験です。
全速で稼働すれば二時間もかからずにニルオカンに到着できますが、マルコは二人にニルオカンの夜明けを見せたくて飛行時間を調整しつつ高度を下げているのです。
マルコはカラガンダ夫妻との最後の時間を、思い出話を語り合いながら過ごしました。
マルコの力をもってすれば、何時でも会うことは可能ですが、場合によりそれが周囲にばれてしまうと、カラガンダ夫妻はもとよりモンテネグロ家の人々にも多大な迷惑をかけることになるでしょう。
そのために、マルコは旅の間に消息不明になった方が良いのです。
そのための作り話もカラガンダ夫妻と話し合って決めてあります。
カラガンダ夫妻は、消息を絶ったとされるニルオカンの北の景勝地フラノード峡谷の街道に出現し、そこから馬車でニルオカンにある家に向かうことにしています。
御者はカラガンダ老自らでもできるので、これまでの旅で使った馬車とは異なる普通の馬車をマルコが造り、それを使って家に戻る計画なのです。
因みにこの馬車には隠し蔵があり、今回の旅で購入した土産物や夫妻が造り上げた作品など多数が収められています。
この隠し蔵は、収容されている物を全て取り出すと自動的に消滅する仕組みになっています。
インベントリに似た容量の大きな不思議な倉庫は、すぐに貴族に目を付けられますから、存在そのものを消してしまうに限ります。
そのことはカラガンダ夫妻に伝えてあり、帰宅したなら人目につかぬよう荷物を全部取り出すことになっているのです。
この際、信用のできる用人等にばれるのは仕方がないですよね。
どうせ、現物の蔵は消えてしまいますから、証拠は残りません。
ニルオカン上空で夜明けを三人で眺め、それから別れを告げました。
おそらくは二度と会うべきではない親子なのです。
別れは愛する息子の旅立ちでもあり、カラガンダ夫妻は涙を流さず、笑顔で見送ったのです。
マルコが転移で消えると、二人は馬車に乗り、カラガンダ翁が手綱を取って馬車を進めました。
夕刻までには、モンテネグロの家に到着できるはずです。
マルコは、夫妻の馬車が出発するのを上空から眺めていましたが、念のため、そのまま夫妻がモンテネグロの家に到着するまで見守っているつもりなのです。
二年半も音信不通であった夫妻が帰宅すれば大騒ぎになるのは見えています。
そこから先は、大枠の筋書きはできているものの、最終的には夫妻のアドリブにお任せなのです。
因みに馬車を曳いている馬は、イタロールで購入したものであり、マルコが眠らせて飛行艇の中に運び込み、フラノード峡谷の道で地上に降ろしたものなのです。
馬は環境の変化に戸惑いますが、飼い主が落ち着かせるとすぐに周りに慣れるものなのです。
そのために従順な馬を買い、主はカラガンダ翁であることをしっかりと教え込んであります。
カラガンダ夫妻とともにこの馬もニルオカンで過ごすことになるでしょう。
最終的にカラガンダ夫妻が自宅に到着するのを見届けてから、マルコは飛行艇で東へと動き出しました。
取り敢えず旅の仲間はゴーレム達だけになっちゃいましたね。
最初に向かうのは、サザンポール亜大陸の東にあるオズモール大陸です。
この飛行艇ならば、一気に生まれ故郷に向かうこともできるので、取り敢えずは様子見で生まれ故郷の集落を探してみるつもりです。
但し、両親や兄弟姉妹の無事が確認できたなら、マルコには少しズルの手続きをする予定があるのです。
そのために、オズモール大陸西端にある都市、カヴァレロの転移拠点を一度確認しておきたいのです。
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