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第一章 二重生活
1ー10 ケントと健司
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もう一つついでに、商業ギルドについて言うと、商業ギルドの会員になると薬以外(薬については薬師の専売なんだ)の品を販売できるようになる。
但し、年額の上納金が必要であり、上納金の額でランクが決められているようだ。
露天商クラスで日額(露店を出す日のみ支払う)大銅貨二枚(年額に換算すると大銀貨5~8枚程度)、行商人クラスで年額小金貨二枚、店舗を構える商人クラスで年額大金貨一枚が必要となる。
そうしてまた、複数の支店を有する大商人で小金貨8枚×支店の数だけの上納金を治めねばならないようだ。
まぁ、今のところ俺が入っても良いかなと思っているのは薬師ギルドと錬金術師ギルドだけかな。
魔法師ギルドには入るつもりは全く無い。
商業ギルドは、今後の状況をみて、必要に応じて検討する程度かな。
取り敢えず、冒険者ギルドで頑張って、金が貯まったら薬師ギルドの出張試験を受けるつもりではいる。
錬金術師のギルドも同じく領都ザッセンハイムにあるから、そこまで行って試験を受けなければならないらしく、薬師ギルドのように出張試験はやってくれないようだ。
こっちは折を見ての話だな。
このカルヴィアを離れるようなことが有れば、或いは錬金術師ギルドに加入できるかもしれんが、それまではチョットお預けだよな。
魔道具以外の物を作るのは別に問題はなさそうなので、例えばクロスボウなんてのは別に魔道具でも何でもないから、俺が作っても問題は無い。
ここで言う魔道具ってのは魔物から採れる魔石を利用して、魔法の発現を助けるような道具のことで、錬金術師が規制を受けているのもこの魔道具なんだ。
例えば魔法師が持つタクトや魔法杖などがその範疇に入るし、火炎剣などの魔法が発動する武器などもそれになる。
俺の場合、これまで作ったのは鍛冶の技術で造った普通の剣やら弓やらであり、そこに魔石は使っていないから、魔道具ではなくって単なる道具に過ぎないんだ。
尤も、その過程で錬金術の能力を応用はしているんだけれどね。
それと俺が掘り出した魔水晶は、魔石の範疇ではないんだが、ちょいと怪しい部類に入るだろうな。
何しろ小さな魔力を加えることにより、大きな効果を発揮するのは魔石とほぼ同じなんだよ。
但し、魔水晶の働きについては、廃れた古代知識から得たもので、今の世ではその存在を知る者が居ないというだけのことだ。
いずれ、偶然にでも魔水晶の存在が知れると魔石と同様の扱いを受け、魔水晶を使った道具の製造は制限されることになるだろうな。
今のところは、規制が無いから罰せられる恐れはないけれど、それでも魔水晶の存在とそれを使った魔道具(?)は隠しておかねばなるまいな。
ところで、俺がポーションなんかを作る際は、錬金術の抽出能力と水属性魔法や風属性魔法などを併用して生み出しているし、剣を作る際に金属を精錬する過程では、やっぱり必要な金属を抽出したり、純度を上げたり、合金を作るのに混合させたりしているんだ。
薬師の調剤の能力からはチョットはみ出しているし、所謂鍛冶師の能力からもはみ出しているんだろうな。
但し、錬金術ギルドが規制しているのは、飽くまで危険な魔法を発動する恐れのあるモノ若しくは魔法能力を発動する際にその能力を補助する類の道具であって、必ず魔石を流用していなければならないモノなんだ。
そうでなければ魔法のバフや、魔法師の能力そのものが錬金術と誤解されてしまう。
問題は、魔石を使ってその魔力を直接放出できるような魔法師が現れたらどうするかだよね。
ゴブリン程度の魔物が体内に持っている小さな魔石ならば、その魔力の放出で得られる魔法の発現はさほど大きなものにはなり得ない。
しかしながら、例えばドラゴン級の大きな魔石の魔力を解放できたとしたなら、場合によって大都市を吹き飛ばすような魔法が生まれるかも知れないからな。
◇◇◇◇
俺(ケント)がカルヴィアに来てから丸一年が経った。
この間に、夏場に一回と冬場の二回、ギラン爺さんのもとへと帰省したよ。
帰省の間だけは診療所も一日休業だな。
朝にカルヴィアを立って、昼過ぎにはグルヌベルヌ村に着くんだ。
翌日は、朝も早いうちにグルヌベルヌ村を出て昼までにはカルヴィアに着く。
この間の移動は、往復とも歩きじゃなくって駆け足なんだぜ。
カルヴィアからグルヌベルヌ村への距離はアップダウンもあるけれど概ね50キロ前後じゃないかと思う。
マラソンよりはちょっと長いから、マラソン選手だと2時間半から3時間?
峠もあるんでもうちょっとかかるかもしれないな。
俺も別に目いっぱい走っているわけじゃないんだが、概ね4~5時間程度で走破できるみたいだ。
ギラン爺さんは元気だったし、そのほかの村の連中も皆元気だったな。
HPポーションと精力剤を補充しておいた。
何でも村人連中にも分けているらしく、偉く評判が良いらしい。
これを有料でされると拙いんだが、知り合いに自家製の薬を無料で分けてやるぐらいで有れば規制には引っかからないようだ。
俺の方は、相も変わらず冒険者稼業と、冒険者ギルドでの治癒師を続けており、家を買えるぐらいの資産家になっているぜ。
なにせ、近隣の人までが俺の噂を聞いて、カルヴィアへやって来るぐらいだからな。
安い料金で治療ができるなら多少の旅費はかけてでも出張って来る者が多いんだ。
乗馬の方も腕が上がって、二月に一度ぐらいはカルヴィアからちょっと離れた場所にまで往診に行くこともあるんだぜ。
そんな場所はある意味で危険な場所も多いんだが、俺のレベルが上がっているんで、少々のところなら単騎で行けるようになっており、冒険者からは頼りにされているな。
そんな風に頼りにされている関係もあって、領都ザッセンハイムへは出かけられないし、また、出張試験も申請していない。
◇◇◇◇
その一方で、日本の俺(健司)は寝たっきりなんだが、少し容態が変わって来たかもしれない。
手足の感覚が少しずつ戻ってきているような気がするんだ。
だからと言って手や足が動かせるわけじゃないんで、看護師さん任せのところは変わらない。
日本で意識が戻ってもほぼ植物人間状態は変わらずだな。
きっと保険会社あたりは金食い虫と考えているんだろうな。
入院費だけでも馬鹿にならないからな。
これがずっと続くとなれば、経営上は問題だろう。
但し、びっくりするほどの金額がかかっているわけでもないから、保証を切るわけにもいかないようなんだ。
実際問題として定期的な検査以外では高額な医療行為を行っているわけじゃない。
自発呼吸もできているし、食物も流動食ながら食しているからな。
文句を言わない、多少面倒のかかる入院患者程度なんだ。
手足の感覚が戻ってきている裏には、多分、俺の治癒師としての経験が生きているんだろうと思うよ。
俺としては潰れている脊髄と脛骨当たりの治癒を継続的に行っているんだが、こいつが遅々として進まない。
何しろ神経系だからな。
俺の素人知識では歯が立たないような部分もあるんだ。
一方で治癒魔法ってのは、人体についての詳細な知識もなしに傷病を治している。
余り病気については効かないんだが、そいつは多分ウィルスや菌などの半生命体が関わっているからかもしれないと最近は考え出している。
教会の治癒師が治せない風邪なんかの病気を俺(ケント)は癒せるからな。
これは多分原因を知っているから、それに魔法で対抗できるからじゃないかと思っているんだ。
ところが傷の治癒では骨折を含めて、さして人体知識の無い僧侶が癒せるんだ。
まぁ、その僧侶が持つ能力(魔力?)にかなり依存するもののようだが、治る時には治るんだよ。
で、俺はと言えば、生きていさえすれば何とか助けられるレベルにまで達しているかもしれない。
周囲が諦めるような重傷をほとんどの場合治しているからな。
但し、古傷は今のところ駄目だな。
で俺(健司)の身体で考えると、一年も経てば古傷も良いところだよな。
だから簡単には治せない状態になっているんだろうと思うぜ。
だから俺としては古傷までもが治せるような治癒能力を持たないと、日本に居る俺はずっと寝たっきりになってしまうわけだ。
それは嫌だから、よりレベルアップができるように、治癒の方も冒険者稼業での魔物狩りにも励んでいるよ。
生憎と鑑定をかけても俺のステータスの数値は見られないんで、どの程度能力アップをしたのかはわからない。
飽くまで感覚的な話ではあるんだが、攻撃魔法の破壊力が大きくなっているとか、身体が丈夫になり、かつ、強くなっているとかが分かる程度だな。
まぁ、計れるものもあるよ。
例えば垂直跳び?それに握力?
垂直跳びは跳ねてみりゃわかるし、この世界は握力計なんぞは無いけれど、木の枝を力いっぱい握りしめ時にバキバキと音を立てて壊れたら、以前よりも間違いなく握力が上がっているのが分かろうってものだ。
流石に、今のところ握った石を砕いたりはできんが、石をぶん投げて、直径30センチもありそうな木の幹に穴を開けるとかは、普通だったらできないだろうけれど、今の俺(ケント)ならできるんだ。
ある意味でスーパーマンになり掛かっているような俺(ケント)なので、以前から比べると地力が上がって、俊敏性も増したそんな感じがするわけだ。
治癒の方はなぁ、・・・・。
できるようになったって実感だけかもしれんな。
例えば、治癒に関する特級魔術あたりを記述したものが古代遺跡に残されていたりすれば良いんだけれど、生憎とカルヴィアの近辺に古代の遺跡は無いようなんだ。
田舎のグルヌベルヌ村の古代遺跡にも、帰省した際に念のため訪れて、調べてみたが、以前発見したもの以上の遺物は無かったんだ
ラノベじゃ、レベルアップしている段階で、他の能力も一気に上昇するようなチャンスがあるんだが、此処では無理か?
イヤイヤ、希望は捨てちゃいけない。
さもなければベッドに寝た切りの俺(健司)が可哀そうに過ぎるだろう。
漸く社会生活を順調に始めたばかりなのに、何も楽しめないうちに、いきなり死に体は無いよな。
それが確定なら、むしろ早めに死んだほうがましかも・・・・。
いやいや、希望は大きく持とうぜ。
ここで絶対に社会復帰するんだという強固な意志が無ければ、治るものも治らないかもしれないだろう。
寝ている俺は必至でそう祈る。
頼むぜあっちの俺(ケント)。
何とか俺(健司)を復帰させてくれぃ。
但し、年額の上納金が必要であり、上納金の額でランクが決められているようだ。
露天商クラスで日額(露店を出す日のみ支払う)大銅貨二枚(年額に換算すると大銀貨5~8枚程度)、行商人クラスで年額小金貨二枚、店舗を構える商人クラスで年額大金貨一枚が必要となる。
そうしてまた、複数の支店を有する大商人で小金貨8枚×支店の数だけの上納金を治めねばならないようだ。
まぁ、今のところ俺が入っても良いかなと思っているのは薬師ギルドと錬金術師ギルドだけかな。
魔法師ギルドには入るつもりは全く無い。
商業ギルドは、今後の状況をみて、必要に応じて検討する程度かな。
取り敢えず、冒険者ギルドで頑張って、金が貯まったら薬師ギルドの出張試験を受けるつもりではいる。
錬金術師のギルドも同じく領都ザッセンハイムにあるから、そこまで行って試験を受けなければならないらしく、薬師ギルドのように出張試験はやってくれないようだ。
こっちは折を見ての話だな。
このカルヴィアを離れるようなことが有れば、或いは錬金術師ギルドに加入できるかもしれんが、それまではチョットお預けだよな。
魔道具以外の物を作るのは別に問題はなさそうなので、例えばクロスボウなんてのは別に魔道具でも何でもないから、俺が作っても問題は無い。
ここで言う魔道具ってのは魔物から採れる魔石を利用して、魔法の発現を助けるような道具のことで、錬金術師が規制を受けているのもこの魔道具なんだ。
例えば魔法師が持つタクトや魔法杖などがその範疇に入るし、火炎剣などの魔法が発動する武器などもそれになる。
俺の場合、これまで作ったのは鍛冶の技術で造った普通の剣やら弓やらであり、そこに魔石は使っていないから、魔道具ではなくって単なる道具に過ぎないんだ。
尤も、その過程で錬金術の能力を応用はしているんだけれどね。
それと俺が掘り出した魔水晶は、魔石の範疇ではないんだが、ちょいと怪しい部類に入るだろうな。
何しろ小さな魔力を加えることにより、大きな効果を発揮するのは魔石とほぼ同じなんだよ。
但し、魔水晶の働きについては、廃れた古代知識から得たもので、今の世ではその存在を知る者が居ないというだけのことだ。
いずれ、偶然にでも魔水晶の存在が知れると魔石と同様の扱いを受け、魔水晶を使った道具の製造は制限されることになるだろうな。
今のところは、規制が無いから罰せられる恐れはないけれど、それでも魔水晶の存在とそれを使った魔道具(?)は隠しておかねばなるまいな。
ところで、俺がポーションなんかを作る際は、錬金術の抽出能力と水属性魔法や風属性魔法などを併用して生み出しているし、剣を作る際に金属を精錬する過程では、やっぱり必要な金属を抽出したり、純度を上げたり、合金を作るのに混合させたりしているんだ。
薬師の調剤の能力からはチョットはみ出しているし、所謂鍛冶師の能力からもはみ出しているんだろうな。
但し、錬金術ギルドが規制しているのは、飽くまで危険な魔法を発動する恐れのあるモノ若しくは魔法能力を発動する際にその能力を補助する類の道具であって、必ず魔石を流用していなければならないモノなんだ。
そうでなければ魔法のバフや、魔法師の能力そのものが錬金術と誤解されてしまう。
問題は、魔石を使ってその魔力を直接放出できるような魔法師が現れたらどうするかだよね。
ゴブリン程度の魔物が体内に持っている小さな魔石ならば、その魔力の放出で得られる魔法の発現はさほど大きなものにはなり得ない。
しかしながら、例えばドラゴン級の大きな魔石の魔力を解放できたとしたなら、場合によって大都市を吹き飛ばすような魔法が生まれるかも知れないからな。
◇◇◇◇
俺(ケント)がカルヴィアに来てから丸一年が経った。
この間に、夏場に一回と冬場の二回、ギラン爺さんのもとへと帰省したよ。
帰省の間だけは診療所も一日休業だな。
朝にカルヴィアを立って、昼過ぎにはグルヌベルヌ村に着くんだ。
翌日は、朝も早いうちにグルヌベルヌ村を出て昼までにはカルヴィアに着く。
この間の移動は、往復とも歩きじゃなくって駆け足なんだぜ。
カルヴィアからグルヌベルヌ村への距離はアップダウンもあるけれど概ね50キロ前後じゃないかと思う。
マラソンよりはちょっと長いから、マラソン選手だと2時間半から3時間?
峠もあるんでもうちょっとかかるかもしれないな。
俺も別に目いっぱい走っているわけじゃないんだが、概ね4~5時間程度で走破できるみたいだ。
ギラン爺さんは元気だったし、そのほかの村の連中も皆元気だったな。
HPポーションと精力剤を補充しておいた。
何でも村人連中にも分けているらしく、偉く評判が良いらしい。
これを有料でされると拙いんだが、知り合いに自家製の薬を無料で分けてやるぐらいで有れば規制には引っかからないようだ。
俺の方は、相も変わらず冒険者稼業と、冒険者ギルドでの治癒師を続けており、家を買えるぐらいの資産家になっているぜ。
なにせ、近隣の人までが俺の噂を聞いて、カルヴィアへやって来るぐらいだからな。
安い料金で治療ができるなら多少の旅費はかけてでも出張って来る者が多いんだ。
乗馬の方も腕が上がって、二月に一度ぐらいはカルヴィアからちょっと離れた場所にまで往診に行くこともあるんだぜ。
そんな場所はある意味で危険な場所も多いんだが、俺のレベルが上がっているんで、少々のところなら単騎で行けるようになっており、冒険者からは頼りにされているな。
そんな風に頼りにされている関係もあって、領都ザッセンハイムへは出かけられないし、また、出張試験も申請していない。
◇◇◇◇
その一方で、日本の俺(健司)は寝たっきりなんだが、少し容態が変わって来たかもしれない。
手足の感覚が少しずつ戻ってきているような気がするんだ。
だからと言って手や足が動かせるわけじゃないんで、看護師さん任せのところは変わらない。
日本で意識が戻ってもほぼ植物人間状態は変わらずだな。
きっと保険会社あたりは金食い虫と考えているんだろうな。
入院費だけでも馬鹿にならないからな。
これがずっと続くとなれば、経営上は問題だろう。
但し、びっくりするほどの金額がかかっているわけでもないから、保証を切るわけにもいかないようなんだ。
実際問題として定期的な検査以外では高額な医療行為を行っているわけじゃない。
自発呼吸もできているし、食物も流動食ながら食しているからな。
文句を言わない、多少面倒のかかる入院患者程度なんだ。
手足の感覚が戻ってきている裏には、多分、俺の治癒師としての経験が生きているんだろうと思うよ。
俺としては潰れている脊髄と脛骨当たりの治癒を継続的に行っているんだが、こいつが遅々として進まない。
何しろ神経系だからな。
俺の素人知識では歯が立たないような部分もあるんだ。
一方で治癒魔法ってのは、人体についての詳細な知識もなしに傷病を治している。
余り病気については効かないんだが、そいつは多分ウィルスや菌などの半生命体が関わっているからかもしれないと最近は考え出している。
教会の治癒師が治せない風邪なんかの病気を俺(ケント)は癒せるからな。
これは多分原因を知っているから、それに魔法で対抗できるからじゃないかと思っているんだ。
ところが傷の治癒では骨折を含めて、さして人体知識の無い僧侶が癒せるんだ。
まぁ、その僧侶が持つ能力(魔力?)にかなり依存するもののようだが、治る時には治るんだよ。
で、俺はと言えば、生きていさえすれば何とか助けられるレベルにまで達しているかもしれない。
周囲が諦めるような重傷をほとんどの場合治しているからな。
但し、古傷は今のところ駄目だな。
で俺(健司)の身体で考えると、一年も経てば古傷も良いところだよな。
だから簡単には治せない状態になっているんだろうと思うぜ。
だから俺としては古傷までもが治せるような治癒能力を持たないと、日本に居る俺はずっと寝たっきりになってしまうわけだ。
それは嫌だから、よりレベルアップができるように、治癒の方も冒険者稼業での魔物狩りにも励んでいるよ。
生憎と鑑定をかけても俺のステータスの数値は見られないんで、どの程度能力アップをしたのかはわからない。
飽くまで感覚的な話ではあるんだが、攻撃魔法の破壊力が大きくなっているとか、身体が丈夫になり、かつ、強くなっているとかが分かる程度だな。
まぁ、計れるものもあるよ。
例えば垂直跳び?それに握力?
垂直跳びは跳ねてみりゃわかるし、この世界は握力計なんぞは無いけれど、木の枝を力いっぱい握りしめ時にバキバキと音を立てて壊れたら、以前よりも間違いなく握力が上がっているのが分かろうってものだ。
流石に、今のところ握った石を砕いたりはできんが、石をぶん投げて、直径30センチもありそうな木の幹に穴を開けるとかは、普通だったらできないだろうけれど、今の俺(ケント)ならできるんだ。
ある意味でスーパーマンになり掛かっているような俺(ケント)なので、以前から比べると地力が上がって、俊敏性も増したそんな感じがするわけだ。
治癒の方はなぁ、・・・・。
できるようになったって実感だけかもしれんな。
例えば、治癒に関する特級魔術あたりを記述したものが古代遺跡に残されていたりすれば良いんだけれど、生憎とカルヴィアの近辺に古代の遺跡は無いようなんだ。
田舎のグルヌベルヌ村の古代遺跡にも、帰省した際に念のため訪れて、調べてみたが、以前発見したもの以上の遺物は無かったんだ
ラノベじゃ、レベルアップしている段階で、他の能力も一気に上昇するようなチャンスがあるんだが、此処では無理か?
イヤイヤ、希望は捨てちゃいけない。
さもなければベッドに寝た切りの俺(健司)が可哀そうに過ぎるだろう。
漸く社会生活を順調に始めたばかりなのに、何も楽しめないうちに、いきなり死に体は無いよな。
それが確定なら、むしろ早めに死んだほうがましかも・・・・。
いやいや、希望は大きく持とうぜ。
ここで絶対に社会復帰するんだという強固な意志が無ければ、治るものも治らないかもしれないだろう。
寝ている俺は必至でそう祈る。
頼むぜあっちの俺(ケント)。
何とか俺(健司)を復帰させてくれぃ。
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