3 / 12
二話
しおりを挟む
晴れて、男装の件お父様の許可も頂けたことですし、これでドレスを着ないで済むかと思うと、顔が綻びます。
「男装するからには、より極めたいものですね。女性ならではの仕草を取り入れつつ優雅に紳士のように。そうお母様の持っていた本の男装令嬢のようにー。」
ウィステリアは、書庫に入り浸り本を読むことが日課となっていた。本からは、知識だけではなく、世界のあらゆる物事を知ることができた。いつも、暇があれば番犬であるロゼと一緒に読んでいた。
ロゼとは、ウィステリアが誕生した日と同じ日にアインスバッハ公爵家に飼われたのだ。狼のように鋭い眼つき、常にウィステリアの後ろを歩き主人を守るように接し、兄妹のように過ごしている。
ロゼの散歩やブラッシングは、ウィステリアが行い、散歩に行けない日は、侍女のターニャが代わりにしていてくれる。
「これも、面白かったですね。異国の地では、大切な人に自分自身のカラーとなる物を贈るのだそうです。贈るものは、人それぞれ違うのですけれどね。」
読み終えた本を手にしまい込み、頬杖をつきながら、自分自身のカラー、大切な人の事について思いを馳せつつ、本を棚に戻した。
本棚に、一際目立つ背表紙の本があった。それは、他の本に比べ、ウィステリアの好奇心をさらに高めてくれる本との出会いだった。
本のページをめくっていくと、鮮やかな果物から作られたお菓子、ふわふわ綿飴のようなケーキ。色取り取りのキャンディが描かれた本。想像するだけで、頬が緩んでくるのを感じる。
異国のお菓子は、なかなか口にすることは出来ない。でも、このプリンというお菓子は、一度だけ食べたことがある。
幸いにもレシピが紹介されてはいるが、刃物を取り扱うにはまだ幼いといわれ、、厨房にも入れてもらえていないのです。ですが、諦めません。
「あっ。やはりお菓子だけで物足りませんね。。お菓子を食べるのなら、紅茶も飲みたいですね。このアインスバッハ公爵領は、茶葉が人気なのですし、この辺も勉強しておいて損はしませんから。。」
紅茶は絶対な人気を誇りますが、、薬草を取り入れた飲み物も私は好きなのです。あまり飲む方はいないので、量があまり採れないのが残念なのです。
「こう、お菓子やお茶が出てくる本を読んでいますと、飲みたくなってきました。ターニャの淹れた紅茶、飲みたいですね。」
溜息をついた所に、侍女のターニャが扉を開け入ってくる。ターニャは、私専属の侍女。彼女の淹れてくれるお茶は、どれも美味しい。
「ウィステリアお嬢様。そろそろお支度の時間になります。」
もう時間なのですね。『対面式』に出席するためには、やはり『ドレス』なのでしょうか。
ウィステリアが悶々としていると、自室には正装の時に使われる服が準備されていた。その服は、『ドレス』ではなくウィステリアが大好きな『男装の服』であった。
驚いた顔してターニャの方を向くと、「ウィステリアがありのままでいられるには男装ね。」と奥様からの言伝です。
『対面式』に男装で良いだなんてお母様ありがとうございますー。
「ウィステリアお嬢様が、ドレスだと逃げだすと思われたのですね。流石奥様。先を読まれていますね。」
対面式に男装で出る令嬢なんて私以外にいないでしょうね。
ターニャは、私の男装生活していく中でも、私に似合うようにアレンジなどをして、女性らしさを忘れずに、必ず何処かしらにはフリルのついたデザインにしてくれる。
そしてターニャ曰く、「胸元のリボンだけは外せないのです。」と。
用意されていた服装は、ウィステリア好みの服であった。
私と、黒い王子ロランド様と出会いは、波乱に満ちたものだった。
「何その。黒い髪の毛。まるで悪魔みたいだね。瞳は漆黒かと思いきや紫水晶の色。僕は、周りから黒い王子と呼ばれているみたいだよ。悪魔のように漆黒の髪の毛を持つ君と居たら、さらに面白い事が起きそうだね。君。僕の執事にならない。」
初対面ですのに、いきなり悪魔呼ばわり。噂には、聞いてましたが、まぁ、此方も男装で出ていますからね。それでも悪魔呼ばわりは如何なものでしょうか。
きっとロランド様のお遊びの一つなのでしょう。
「男装するからには、より極めたいものですね。女性ならではの仕草を取り入れつつ優雅に紳士のように。そうお母様の持っていた本の男装令嬢のようにー。」
ウィステリアは、書庫に入り浸り本を読むことが日課となっていた。本からは、知識だけではなく、世界のあらゆる物事を知ることができた。いつも、暇があれば番犬であるロゼと一緒に読んでいた。
ロゼとは、ウィステリアが誕生した日と同じ日にアインスバッハ公爵家に飼われたのだ。狼のように鋭い眼つき、常にウィステリアの後ろを歩き主人を守るように接し、兄妹のように過ごしている。
ロゼの散歩やブラッシングは、ウィステリアが行い、散歩に行けない日は、侍女のターニャが代わりにしていてくれる。
「これも、面白かったですね。異国の地では、大切な人に自分自身のカラーとなる物を贈るのだそうです。贈るものは、人それぞれ違うのですけれどね。」
読み終えた本を手にしまい込み、頬杖をつきながら、自分自身のカラー、大切な人の事について思いを馳せつつ、本を棚に戻した。
本棚に、一際目立つ背表紙の本があった。それは、他の本に比べ、ウィステリアの好奇心をさらに高めてくれる本との出会いだった。
本のページをめくっていくと、鮮やかな果物から作られたお菓子、ふわふわ綿飴のようなケーキ。色取り取りのキャンディが描かれた本。想像するだけで、頬が緩んでくるのを感じる。
異国のお菓子は、なかなか口にすることは出来ない。でも、このプリンというお菓子は、一度だけ食べたことがある。
幸いにもレシピが紹介されてはいるが、刃物を取り扱うにはまだ幼いといわれ、、厨房にも入れてもらえていないのです。ですが、諦めません。
「あっ。やはりお菓子だけで物足りませんね。。お菓子を食べるのなら、紅茶も飲みたいですね。このアインスバッハ公爵領は、茶葉が人気なのですし、この辺も勉強しておいて損はしませんから。。」
紅茶は絶対な人気を誇りますが、、薬草を取り入れた飲み物も私は好きなのです。あまり飲む方はいないので、量があまり採れないのが残念なのです。
「こう、お菓子やお茶が出てくる本を読んでいますと、飲みたくなってきました。ターニャの淹れた紅茶、飲みたいですね。」
溜息をついた所に、侍女のターニャが扉を開け入ってくる。ターニャは、私専属の侍女。彼女の淹れてくれるお茶は、どれも美味しい。
「ウィステリアお嬢様。そろそろお支度の時間になります。」
もう時間なのですね。『対面式』に出席するためには、やはり『ドレス』なのでしょうか。
ウィステリアが悶々としていると、自室には正装の時に使われる服が準備されていた。その服は、『ドレス』ではなくウィステリアが大好きな『男装の服』であった。
驚いた顔してターニャの方を向くと、「ウィステリアがありのままでいられるには男装ね。」と奥様からの言伝です。
『対面式』に男装で良いだなんてお母様ありがとうございますー。
「ウィステリアお嬢様が、ドレスだと逃げだすと思われたのですね。流石奥様。先を読まれていますね。」
対面式に男装で出る令嬢なんて私以外にいないでしょうね。
ターニャは、私の男装生活していく中でも、私に似合うようにアレンジなどをして、女性らしさを忘れずに、必ず何処かしらにはフリルのついたデザインにしてくれる。
そしてターニャ曰く、「胸元のリボンだけは外せないのです。」と。
用意されていた服装は、ウィステリア好みの服であった。
私と、黒い王子ロランド様と出会いは、波乱に満ちたものだった。
「何その。黒い髪の毛。まるで悪魔みたいだね。瞳は漆黒かと思いきや紫水晶の色。僕は、周りから黒い王子と呼ばれているみたいだよ。悪魔のように漆黒の髪の毛を持つ君と居たら、さらに面白い事が起きそうだね。君。僕の執事にならない。」
初対面ですのに、いきなり悪魔呼ばわり。噂には、聞いてましたが、まぁ、此方も男装で出ていますからね。それでも悪魔呼ばわりは如何なものでしょうか。
きっとロランド様のお遊びの一つなのでしょう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。
さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった!
しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って?
いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる