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4 白雪姫の姉ですがスイーツ道は衛生第一です
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公爵家の城は、今日もどんよりとした空気が漂っていた。
「……ひどいわね、これは」
アップルは、廊下の隅っこでたまったホコリの塊を見つめながら、静かにため息をついた。
「お化け屋敷もびっくりするくらい、汚れてるじゃない……」
壁には蜘蛛の巣、床はホコリまみれ、窓ガラスは曇りきって外の景色が見えない。アップルがこの城に嫁いでから、すでに数週間が経っていたが、状況は相変わらずだった。
(まあ、ジョンは興味なさそうだし、使用人たちもやる気ゼロだものね)
アップルは冷めた目で周囲を見渡した。
「……っていうか、このままじゃ私までホコリを被っちゃうわ、よし、こうなったら……」
アップルはキュッとエプロンの紐を締め直した。
「スイーツ作りは、衛生第一! 城の大掃除、始めます!」
アップルは、平民として育った頃の手際の良さをフル活用することにした。
「え? 奥様が、掃除を?」
「ええっ? そんなこと、公爵夫人のなさることじゃ……」
「奥様が自ら掃除をされたら、我々の立場が……」
使用人たちは、アップルが雑巾を手に廊下を拭き始めたのを見て、ざわざわと騒ぎ始めた。
「奥様、我々がやりますので……!」
「いえ、結構よ」
アップルはニッコリ微笑みながら、雑巾を絞った。
「どうせやる気のない人に頼むより、自分でやった方が早いもの」
「で、ですが……」
「手伝いたいなら、私についてきて」
アップルはスカートの裾をたくし上げ、テキパキと動き始めた。メイドたちが後をついていく。
「さて、まずは窓拭きよ」
アップルは手慣れた様子で、雑巾を使って曇った窓ガラスを磨き上げた。メイドたちも見よう見真似で、周囲のガラスを同じように磨く。
ゴシゴシ……キュッキュッ……。
「ふぅ……これで少しは明るくなったわね」
次に、床のホコリを徹底的に掃き出した。
「ホコリは敵なのよ! 床の汚れも許さないわ!」
アップルは、まるで戦場の指揮官のように、メイドたちを引き連れ、完璧な段取りで掃除を進めていった。
「玄関ホール……完了。食堂……完了。廊下……完了」
キッチンでは、油まみれの鍋やフライパンを、手早くお湯と灰汁でピカピカに磨き上げた。
「調理器具の、衛生管理もきっちりね」
アップルは、手際よく仕事を進め、わずか半日で城中の掃除を終えてしまった。
「う、嘘でしょ……?」
「お、奥様に付いて回ってたら……」
「こんな短時間で……城中がピカピカに……」
使用人たちは、まるで奇跡を目の当たりにしたかのように、ピカピカになった城内を見回していた。
「ふぅ……まあ、こんなもんでしょ」
アップルは、額の汗を拭いながら微笑んだ。
「これで少しは快適に過ごせそうね」
家が荒れると、心も荒れる。心が荒れると、家もますます荒れるのだ。
「さて、次は……」
アップルは、ピカピカになったキッチンで、スイーツ作りに取り掛かった。
「ジョンのために、またタルトを焼くとしますか」
リンゴをスライスしながら、アップルは目を細めた。
(ジョンも、美味しいスイーツ食べたら、少しは立ち直れるかな……)
気力が衰え切っている彼のために、アップルは薬草成分の配合にも、今まで以上に気を配った。慎重にタルト生地を伸ばし、シナモンをふりかけ、オーブンに入れる。
その頃、ジョン公爵は、自室で気だるそうに本を読んでいた。
「……ふぁぁ」
ジョンは、大きくあくびをしながら、手に持った哲学書をパタンと閉じた。
「『人生の無意味さについて』……読了」
読む本のタイトルは、相変わらず陰鬱な内容ばかりだった。
「退屈だ……」
そんな時――
「公爵様、こちらを」
執事が銀のトレイに載せられたタルトを運んできた。
「ん? これは……?」
「奥様が焼かれたリンゴのタルトでございます」
「あの女が、タルトを作っただと? 俺は、料理長に作れと命じたはずだぞ。素人の作ったものなど、いらん」
ジョンは、眉をひそめた。
「いえ、料理長の話では、昨日のタルトも、奥様が焼かれたものだったと」
「そんなバカな……信じられん」
口ではそう言いながらも、ジョンはタルトの匂いにつられて、無意識のうちに一切れ手に取り、口へ運んだ。
「……!」
ジョンの瞳が見開かれた。
「昨日と同じ味だ……」
タルトの生地はサクサク、リンゴの甘酸っぱさとシナモンの香りが絶妙に調和していた。
「うまい……」
思わず、もう一口。
「いや、うますぎるだろ……」
ジョンは、無意識のうちに次々とタルトを口に運んでいた。
「……何を企んでるんだ?」
ジョンは、タルトを食べ終えた後、何となく体の中から元気が湧き上がってくるような気分を感じて、戸惑った。こんな感情は、何年ぶりだろう。
「まったく、公爵夫人の立場もわきまえず、厨房に出入りして、こんなうまいものを作って……あの女、一体何を考えている?」
ジョンの脳裏に浮かんだのは、アップルの笑顔だった。
「変な女だな……」
彼は、再び哲学書を開いたが、もうその内容は頭に入ってこなかった。
その夜、アップルは城内の様子を見て回りながら、そっと微笑んだ。
「ふふ……掃除もタルト作りも、やってよかった」
執事からジョンの反応を聞いたアップルは、少しだけ手応えを感じていた。
「次は……何を仕掛けようかしら?」
アップルは、心の中で小さくガッツポーズを決めながら、静かに自室へ戻った。
「よし、次は……」
彼女の次なる一手が、ジョンの心をさらに揺さぶることになるのは、もう少し先の話――。
「……ひどいわね、これは」
アップルは、廊下の隅っこでたまったホコリの塊を見つめながら、静かにため息をついた。
「お化け屋敷もびっくりするくらい、汚れてるじゃない……」
壁には蜘蛛の巣、床はホコリまみれ、窓ガラスは曇りきって外の景色が見えない。アップルがこの城に嫁いでから、すでに数週間が経っていたが、状況は相変わらずだった。
(まあ、ジョンは興味なさそうだし、使用人たちもやる気ゼロだものね)
アップルは冷めた目で周囲を見渡した。
「……っていうか、このままじゃ私までホコリを被っちゃうわ、よし、こうなったら……」
アップルはキュッとエプロンの紐を締め直した。
「スイーツ作りは、衛生第一! 城の大掃除、始めます!」
アップルは、平民として育った頃の手際の良さをフル活用することにした。
「え? 奥様が、掃除を?」
「ええっ? そんなこと、公爵夫人のなさることじゃ……」
「奥様が自ら掃除をされたら、我々の立場が……」
使用人たちは、アップルが雑巾を手に廊下を拭き始めたのを見て、ざわざわと騒ぎ始めた。
「奥様、我々がやりますので……!」
「いえ、結構よ」
アップルはニッコリ微笑みながら、雑巾を絞った。
「どうせやる気のない人に頼むより、自分でやった方が早いもの」
「で、ですが……」
「手伝いたいなら、私についてきて」
アップルはスカートの裾をたくし上げ、テキパキと動き始めた。メイドたちが後をついていく。
「さて、まずは窓拭きよ」
アップルは手慣れた様子で、雑巾を使って曇った窓ガラスを磨き上げた。メイドたちも見よう見真似で、周囲のガラスを同じように磨く。
ゴシゴシ……キュッキュッ……。
「ふぅ……これで少しは明るくなったわね」
次に、床のホコリを徹底的に掃き出した。
「ホコリは敵なのよ! 床の汚れも許さないわ!」
アップルは、まるで戦場の指揮官のように、メイドたちを引き連れ、完璧な段取りで掃除を進めていった。
「玄関ホール……完了。食堂……完了。廊下……完了」
キッチンでは、油まみれの鍋やフライパンを、手早くお湯と灰汁でピカピカに磨き上げた。
「調理器具の、衛生管理もきっちりね」
アップルは、手際よく仕事を進め、わずか半日で城中の掃除を終えてしまった。
「う、嘘でしょ……?」
「お、奥様に付いて回ってたら……」
「こんな短時間で……城中がピカピカに……」
使用人たちは、まるで奇跡を目の当たりにしたかのように、ピカピカになった城内を見回していた。
「ふぅ……まあ、こんなもんでしょ」
アップルは、額の汗を拭いながら微笑んだ。
「これで少しは快適に過ごせそうね」
家が荒れると、心も荒れる。心が荒れると、家もますます荒れるのだ。
「さて、次は……」
アップルは、ピカピカになったキッチンで、スイーツ作りに取り掛かった。
「ジョンのために、またタルトを焼くとしますか」
リンゴをスライスしながら、アップルは目を細めた。
(ジョンも、美味しいスイーツ食べたら、少しは立ち直れるかな……)
気力が衰え切っている彼のために、アップルは薬草成分の配合にも、今まで以上に気を配った。慎重にタルト生地を伸ばし、シナモンをふりかけ、オーブンに入れる。
その頃、ジョン公爵は、自室で気だるそうに本を読んでいた。
「……ふぁぁ」
ジョンは、大きくあくびをしながら、手に持った哲学書をパタンと閉じた。
「『人生の無意味さについて』……読了」
読む本のタイトルは、相変わらず陰鬱な内容ばかりだった。
「退屈だ……」
そんな時――
「公爵様、こちらを」
執事が銀のトレイに載せられたタルトを運んできた。
「ん? これは……?」
「奥様が焼かれたリンゴのタルトでございます」
「あの女が、タルトを作っただと? 俺は、料理長に作れと命じたはずだぞ。素人の作ったものなど、いらん」
ジョンは、眉をひそめた。
「いえ、料理長の話では、昨日のタルトも、奥様が焼かれたものだったと」
「そんなバカな……信じられん」
口ではそう言いながらも、ジョンはタルトの匂いにつられて、無意識のうちに一切れ手に取り、口へ運んだ。
「……!」
ジョンの瞳が見開かれた。
「昨日と同じ味だ……」
タルトの生地はサクサク、リンゴの甘酸っぱさとシナモンの香りが絶妙に調和していた。
「うまい……」
思わず、もう一口。
「いや、うますぎるだろ……」
ジョンは、無意識のうちに次々とタルトを口に運んでいた。
「……何を企んでるんだ?」
ジョンは、タルトを食べ終えた後、何となく体の中から元気が湧き上がってくるような気分を感じて、戸惑った。こんな感情は、何年ぶりだろう。
「まったく、公爵夫人の立場もわきまえず、厨房に出入りして、こんなうまいものを作って……あの女、一体何を考えている?」
ジョンの脳裏に浮かんだのは、アップルの笑顔だった。
「変な女だな……」
彼は、再び哲学書を開いたが、もうその内容は頭に入ってこなかった。
その夜、アップルは城内の様子を見て回りながら、そっと微笑んだ。
「ふふ……掃除もタルト作りも、やってよかった」
執事からジョンの反応を聞いたアップルは、少しだけ手応えを感じていた。
「次は……何を仕掛けようかしら?」
アップルは、心の中で小さくガッツポーズを決めながら、静かに自室へ戻った。
「よし、次は……」
彼女の次なる一手が、ジョンの心をさらに揺さぶることになるのは、もう少し先の話――。
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