5 / 35
5 白雪姫の姉ですが愛されたいわけじゃないんです
しおりを挟む
公爵家の昼下がりは、いつもと変わらぬ静けさに包まれていた。
しかし、廊下の奥からふわりと甘い香りが漂ってきた瞬間――その空気は一変する。
「ふふ、今日もいい出来ね!」
公爵夫人アップルは、キッチンで特製のリンゴケーキを焼き上げていた。
「気分の落ち込みには、このハーブがいいわ。今日はバターを少し多めにして、蜂蜜とバニラエッセンスは控えめに……うん、完璧ね!」
彼女はケーキの焼き色を確認しながら、誇らしげに微笑んだ。
「公爵家の食事はあまりにも質素で、栄養不足すぎるもの。少しくらい私が変えてもいいわよね」
アップルは、自分にそう言い聞かせながら、ケーキを冷ましていた。
(どうせ城に引きこもってばかりなんだから、せめて、体に良くて美味しいものを食べさせないとね)
その頃――
「……また、あの匂いか」
ジョン公爵は、机に広げた書類を手にしたまま、ふと鼻をひくつかせた。
「ケーキかな……」
彼の目の前には、領地の税収に関する報告書が山積みになっていたが、甘いリンゴとバターの香りが漂うたび、書類の文字が霞んで見える。
「集中できん……」
ジョンは小さくため息をついた。
「公爵様、こちらを」
執事が、ジョンの執務室に焼きたてのリンゴケーキを運んできた。
「ん? またか」
ジョンは、ケーキの香りに誘われながら、気だるそうに皿を見つめた。
「最近、やけに頻繁だな……」
そう言いつつも、手はしっかりとケーキに伸びていた。
「まあ、食べるか」
ジョンは、何気なくフォークで一口食べた。
「……!」
ふんわりとしたケーキの食感、バターの香ばしい香り、リンゴの甘酸っぱさと、ほんのりとしたバニラエッセンスのアクセント――。
ジョンは、口の中で広がるそのハーモニーに、思わず目を閉じた。
「……うまい」
その言葉は、気づかぬうちに漏れ出ていた。
「なんだ、これ……」
ジョンは驚きながら、もう一口、さらにもう一口と、ケーキを頬張った。
「前のタルトも悪くなかったが、これは……」
ジョンは、知らぬ間に笑みを浮かべていた。
「……あの女、何を企んでるんだ?」
ジョンは、ふと我に返った。
「こんなにうまいものを毎日食べさせて……俺を懐柔する気か?」
眉をひそめながらも、次の瞬間にはまたフォークを手に取っていた。
「……いや、違うな」
ジョンは、空になった皿を見つめながら、小さくつぶやいた。
「アップルはそんな計算高い女じゃない」
ジョンは、ふと昔のことを思い出していた。
――幼馴染、スノーホワイトとの婚約。
それは国王の命令による政略結婚だった。
「王家に世継ぎの男子が生まれた場合、スノーホワイトはモンストラン公爵家当主と結婚する」
それが、王家と公爵家の間で交わされた条件だった。
しかし――
「結局、王家に男子は生まれなかった」
ジョンの目が遠くを見つめた。次世代の王家を継ぐのはスノーホワイトである以上、公爵家に嫁入りするわけにはいかない。そしてジョンも、モンストラン公爵家を守らねばならない立場上、王家に婿入りすることはできない。
「元々、スノーホワイトとの結婚なんて、無理な話だったんだ」
ジョンは、苦々しい笑みを浮かべた。美しい少女スノーホワイトの姿は、少年の日の思い出として、強烈にジョンの心に焼き付いていた。彼女との結婚が現実となる日を、ひたすら夢見ていた。
だがその夢は、「王家に世継ぎの男子が生まれたら」という条件付きの、全く他力本願なものでしかなかった。ジョン自身は、その夢の実現のために、特に何も行動してこなかった。
「それなのに、俺は……」
アップルが嫁いできた時、ジョンは無意識に、彼女に冷たく当たった。その態度を見て、使用人たちも同じように彼女を冷遇したことだろう。
(アップルのせいでスノーホワイトとの婚約が破棄された――)
そう思い込もうとしていた。
「でも、違う……」
ジョンは、自嘲気味に笑った。
「全部、俺の逆恨みだったんだな」
ジョンは、窓の外を眺めながら、アップルのことを思い浮かべていた。
「……あの女、本当に変なやつだ」
彼女が何を考えているのか、ジョンにはまだわからなかった。
しかし――
「――良く分からんが、甘いものを食ったせいか、頭が冴えてきたぞ。今日中に、この仕事を全部終わらせるとしよう」
ジョンは、それまでとは見違えたように精力的に、山積みの書類をテキパキと処理していった。冷え切っていた心に、ほんの少しだけ、熱いエネルギーが戻っていることに彼自身も気づいていた。
その頃――
「ふぅ……今日のケーキも完璧だったわ」
アップルは、焼き上がったケーキの残りを見つめながら、小さくつぶやいた。
「でも……ジョンは私を妻とは思ってないのに、何やってんだろ、私」
アップルの瞳には、どこか影が差していた。
「……私なんかが愛されるわけない」
アップルは、心の奥で小さくつぶやいた。
「私は、ただの代用品……」
アップルは、自分自身にそう言い聞かせていた。
「ジョンが愛しているのは、スノーホワイト」
「私は、ただの『政略結婚の駒』……」
アップルの心には、どこか諦めがあった。
(でも……)
アップルは、ほんの少しだけ胸に手を当てた。
(でも今は、ジョンが少しでもスイーツで幸せな気分になってるなら……まあ、それでいいか)
アップルは、自分の価値をまだ信じられなかった。
ジョンは、徐々にアップルへの想いに気づき始めていた。
「私なんかが……」
「あいつ、なんでこんなに……」
お互いの気持ちのすれ違いに、気づかないまま。
「明日も……アップルパイ、焼こうかな」
「……また、あの香りに誘われてしまうのか」
アップルは、心の奥の切ない想いを隠しながら、次のスイーツの準備を始める。
ジョンは、甘い香りを思い出しながら、心の奥で静かに問いかける。
二人の心は、少しずつ交差し始めていた。
しかし、廊下の奥からふわりと甘い香りが漂ってきた瞬間――その空気は一変する。
「ふふ、今日もいい出来ね!」
公爵夫人アップルは、キッチンで特製のリンゴケーキを焼き上げていた。
「気分の落ち込みには、このハーブがいいわ。今日はバターを少し多めにして、蜂蜜とバニラエッセンスは控えめに……うん、完璧ね!」
彼女はケーキの焼き色を確認しながら、誇らしげに微笑んだ。
「公爵家の食事はあまりにも質素で、栄養不足すぎるもの。少しくらい私が変えてもいいわよね」
アップルは、自分にそう言い聞かせながら、ケーキを冷ましていた。
(どうせ城に引きこもってばかりなんだから、せめて、体に良くて美味しいものを食べさせないとね)
その頃――
「……また、あの匂いか」
ジョン公爵は、机に広げた書類を手にしたまま、ふと鼻をひくつかせた。
「ケーキかな……」
彼の目の前には、領地の税収に関する報告書が山積みになっていたが、甘いリンゴとバターの香りが漂うたび、書類の文字が霞んで見える。
「集中できん……」
ジョンは小さくため息をついた。
「公爵様、こちらを」
執事が、ジョンの執務室に焼きたてのリンゴケーキを運んできた。
「ん? またか」
ジョンは、ケーキの香りに誘われながら、気だるそうに皿を見つめた。
「最近、やけに頻繁だな……」
そう言いつつも、手はしっかりとケーキに伸びていた。
「まあ、食べるか」
ジョンは、何気なくフォークで一口食べた。
「……!」
ふんわりとしたケーキの食感、バターの香ばしい香り、リンゴの甘酸っぱさと、ほんのりとしたバニラエッセンスのアクセント――。
ジョンは、口の中で広がるそのハーモニーに、思わず目を閉じた。
「……うまい」
その言葉は、気づかぬうちに漏れ出ていた。
「なんだ、これ……」
ジョンは驚きながら、もう一口、さらにもう一口と、ケーキを頬張った。
「前のタルトも悪くなかったが、これは……」
ジョンは、知らぬ間に笑みを浮かべていた。
「……あの女、何を企んでるんだ?」
ジョンは、ふと我に返った。
「こんなにうまいものを毎日食べさせて……俺を懐柔する気か?」
眉をひそめながらも、次の瞬間にはまたフォークを手に取っていた。
「……いや、違うな」
ジョンは、空になった皿を見つめながら、小さくつぶやいた。
「アップルはそんな計算高い女じゃない」
ジョンは、ふと昔のことを思い出していた。
――幼馴染、スノーホワイトとの婚約。
それは国王の命令による政略結婚だった。
「王家に世継ぎの男子が生まれた場合、スノーホワイトはモンストラン公爵家当主と結婚する」
それが、王家と公爵家の間で交わされた条件だった。
しかし――
「結局、王家に男子は生まれなかった」
ジョンの目が遠くを見つめた。次世代の王家を継ぐのはスノーホワイトである以上、公爵家に嫁入りするわけにはいかない。そしてジョンも、モンストラン公爵家を守らねばならない立場上、王家に婿入りすることはできない。
「元々、スノーホワイトとの結婚なんて、無理な話だったんだ」
ジョンは、苦々しい笑みを浮かべた。美しい少女スノーホワイトの姿は、少年の日の思い出として、強烈にジョンの心に焼き付いていた。彼女との結婚が現実となる日を、ひたすら夢見ていた。
だがその夢は、「王家に世継ぎの男子が生まれたら」という条件付きの、全く他力本願なものでしかなかった。ジョン自身は、その夢の実現のために、特に何も行動してこなかった。
「それなのに、俺は……」
アップルが嫁いできた時、ジョンは無意識に、彼女に冷たく当たった。その態度を見て、使用人たちも同じように彼女を冷遇したことだろう。
(アップルのせいでスノーホワイトとの婚約が破棄された――)
そう思い込もうとしていた。
「でも、違う……」
ジョンは、自嘲気味に笑った。
「全部、俺の逆恨みだったんだな」
ジョンは、窓の外を眺めながら、アップルのことを思い浮かべていた。
「……あの女、本当に変なやつだ」
彼女が何を考えているのか、ジョンにはまだわからなかった。
しかし――
「――良く分からんが、甘いものを食ったせいか、頭が冴えてきたぞ。今日中に、この仕事を全部終わらせるとしよう」
ジョンは、それまでとは見違えたように精力的に、山積みの書類をテキパキと処理していった。冷え切っていた心に、ほんの少しだけ、熱いエネルギーが戻っていることに彼自身も気づいていた。
その頃――
「ふぅ……今日のケーキも完璧だったわ」
アップルは、焼き上がったケーキの残りを見つめながら、小さくつぶやいた。
「でも……ジョンは私を妻とは思ってないのに、何やってんだろ、私」
アップルの瞳には、どこか影が差していた。
「……私なんかが愛されるわけない」
アップルは、心の奥で小さくつぶやいた。
「私は、ただの代用品……」
アップルは、自分自身にそう言い聞かせていた。
「ジョンが愛しているのは、スノーホワイト」
「私は、ただの『政略結婚の駒』……」
アップルの心には、どこか諦めがあった。
(でも……)
アップルは、ほんの少しだけ胸に手を当てた。
(でも今は、ジョンが少しでもスイーツで幸せな気分になってるなら……まあ、それでいいか)
アップルは、自分の価値をまだ信じられなかった。
ジョンは、徐々にアップルへの想いに気づき始めていた。
「私なんかが……」
「あいつ、なんでこんなに……」
お互いの気持ちのすれ違いに、気づかないまま。
「明日も……アップルパイ、焼こうかな」
「……また、あの香りに誘われてしまうのか」
アップルは、心の奥の切ない想いを隠しながら、次のスイーツの準備を始める。
ジョンは、甘い香りを思い出しながら、心の奥で静かに問いかける。
二人の心は、少しずつ交差し始めていた。
22
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ひめさまはおうちにかえりたい
あかね
ファンタジー
政略結婚と言えど、これはない。帰ろう。とヴァージニアは決めた。故郷の兄に気に入らなかったら潰して帰ってこいと言われ嫁いだお姫様が、王冠を手にするまでのお話。(おうちにかえりたい編)
王冠を手に入れたあとは、魔王退治!? 因縁の女神を殴るための策とは。(聖女と魔王と魔女編)
平和な女王様生活にやってきた手紙。いまさら、迎えに来たといわれても……。お帰りはあちらです、では済まないので撃退します(幼馴染襲来編)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる