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24 白雪姫の姉ですがパワハラ軍師に抗議します
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夕刻、バルトラン平原。モンストラン公爵軍が一時退却して態勢を立て直していたころ、スノーホワイトの革命軍は、バルトランの砦の奪還を目指し、攻囲戦を続けていた。
その砦の正門が、ギギギ……と不気味な音を立てて、突然開いた。公爵軍の追撃を諦めて裏門から砦に帰還した王妃サニーが、正門を開けさせたのだ。
「さあ、休憩は終わり! 全軍、王都に帰るわよォ!」
城門が全開になると、王妃軍は整然と進軍を開始した。砦を取り囲んでいた革命軍の農民兵たちが、迎え撃とうと動く。
だが、砦の周囲は、数時間前の豪雨で、一帯が泥濘と化していた。地面はぬかるみ、両軍の兵士たちは足を取られて、迅速に動くことができない。
サニー王妃は、笑みを浮かべながら、右手を前方に向かって振り下ろした。
「魔道!」
砦で魔力を回復したサニーが、再び大技を繰り出した。サニーは地面に魔力を通わせ、王妃軍の足元に光の帯を出現させる。光の帯は王妃軍の進行方向へ伸び、泥を押し退けて、石畳のような堅い足場となった。
「さあ、行くわよ! この『魔道』の上を突っ走りなさい。反逆者どもを踏みつぶして、全速前進!」
王妃軍が、密集隊形で魔道を駆けていく。農民兵たちは混乱しながらも王妃軍に駆け寄って止めようとしたが、泥で滑って転び、隊列が乱れた。
「と、止まらんかいゴルァァァ! ワイと勝負せえや王妃!」
サムライ族の七人が、農民兵たちの先頭に躍り出る。
「てめえら待ちやがれ! 全員叩き斬ってやるぜ!」
「砦を捨て、光を踏んで去る、か……ならば、闇が優しく迎えてやろう。今こそ、我の……我の、話を聞けえ! 逃げてんじゃねえぞ」
七人のサムライが、必死に王妃軍を食い止めようとするが、「魔道」を整然と突き進む王妃軍の勢いは止まらない。
革命軍の攻囲を中央突破した王妃軍は、夜遅くにまで及ぶ激戦の末に、平原を脱出していった。
結局、バルトラン平原の戦いは、両軍の痛み分けに終わった。
スノーホワイト革命軍は、砦を奪還した。農民兵たちの損害は比較的軽微で、戦死者は約一割にとどまった。一方、囮となったモンストラン公爵家の精鋭一万人は、実働約五千人にまで戦力が半減していた。
王妃軍は八万人のうち約四万人を失う大損害を受け、王都への退却を余儀なくされた。
しかし、ハンターが仕掛けた四方包囲陣と火計の罠は破られ、王妃を討ち取ることも、王妃軍を全滅に追い込むことも出来なかった。
両軍の戦いが終わったころ、休息を終えた公爵軍が、夜更けの砦へと戻ってきた。
「砦に、スノーホワイトの旗が揚がってる。王妃軍を撃退したのね……」
アップルは馬車の窓から、砦を見上げた。ジョンは部隊の先頭に立ち、馬上から城壁に向かって呼びかける。
「ジョン・モンストラン公爵だ。門を開けてくれ!」
「公爵様、お帰りなさーい!」
裏門を守っていた三宮ミョウガは、笑顔で門を開けると、公爵軍を迎え入れた。
ジョンが砦に入ったとたん、一文字ナイトがあわてて駆け寄ってくる。
「公爵様、そのう……城内はもう、農民兵で満員でござる。公爵夫妻と護衛の方々だけ入って、会議に出て下され。残りは裏門の外で、野営して待機を……」
「承知した」
ジョンは少数の供回りだけを残して、大半の部隊を砦の外に戻すよう兵士たちに指示した。
ナイトは、ミョウガの所へ行くと、公爵軍には聞こえないように小声で叱りつけた。
「おい、ミョウガ。公爵軍は砦に入れるなと言われてたでござろう。軍師殿は、カンカンでござるよ……」
「あ、忘れてたぁ」
アップルは馬車を降りて、ジョンと共に砦の中へと進んでいった。そこかしこに、傷つき、うめきながら、床で眠りこけている農民兵の姿が見える。
(一日中、戦ってたのね。戦いが本職じゃないから、どんだけ苦しかっただろう。傷の手当ても、充分じゃないみたいだし……)
公爵軍に比べて死者は少ないにもかかわらず、すっかり消耗している農民兵の様子を見て、アップルの心はざわついた。
「ジョンお義兄様、お姉様。よくぞ、ご無事で」
会議場に通されると、そこで待っていたのは、スノーホワイト王女とハンター軍師だった。七人のサムライたちはそれぞれの持ち場についているらしく、姿が見えない。
スノーホワイトが立ち上がり、優雅な物腰でジョンとアップルを出迎えた。アップルが、ホッとした表情を見せる。
「スノーホワイトこそ、無事で良かった。まずは、勝利おめでとう」
「……フッ。何が勝利なものか!」
スノーホワイトの横に座っていたハンターが、不機嫌そうに大声を出した。アップルは、不穏な空気にビクッとして、顔を伏せる。
「砦から、勝手に撤退したな。おかげで、作戦がめちゃくちゃだ。王妃軍はまだ半分残ってる。王妃も殺せなかった!」
ハンターは机を拳でドンと叩いた。スノーホワイトの威を借りるハンターの高圧的な態度を見て、ジョンが反感をあらわにしながら言い返す。
「そっちこそ何の相談もなく、砦を空けて出撃してたじゃないか?」
「あれは作戦上、必要な緊急出動だ」
「ほう、作戦だと? よくもアップルを放置して、危険に晒したな。最低の作戦だ。それに、あの火はなんだ?」
裏門から退却した途端に、追いかけてくる王妃軍ともども、焼き殺されかけたことを思い出して、ジョンの声はますます怒気をはらんだ。
「あれは、村を守るために仕掛けた、万が一の備えだ。味方が無断で退却して罠を踏むなど、完全に想定外だ。それを言うなら、空は晴れていたのに、なぜ急に大雨が降って、火が消えた? 私は、そこにいる奥方が関わってたんじゃないかと、疑っている」
「私が、ですか……?」
ハンターから身に覚えのない指摘を突然受け、アップルは困惑した。
「そうだ。あなたは、王妃の実の娘だからな。私は、あなたの魔力の流れをずっと追っていた。だから、裏門から脱出したのもすぐに分かった」
「私に、魔力なんかありませんが……」
「いや、王妃ですら気づかないほどの微量の魔力が、確かに漏れている。私には分かる」
「いい加減にしろ! それ以上、妻を侮辱すると――」
「二人とも、もうそれくらいにしましょ。仲間割れより、これからどうするかを考えなきゃ」
ハンターの放言に激高しそうになったジョンを、スノーホワイトが制止した。
「私には、おしゃべりしてる時間はないの。ハンターさんの意見で、我が革命軍は、今から王妃軍の追撃へ出発する予定よ。もう、全軍に指示済み。どうする? 一緒に来る?」
「今から出発? スノーホワイト、無茶よ。農民兵の様子をさっき見てきたけど、慣れない戦いで、完全に疲れ切ってるじゃない。負傷兵も多いし、ちゃんと休息を与えないと……」
「何度も言わせないで、お姉様。そんな時間はないんだってば。ジョンお義兄様、どうするの?」
「俺は……」
ジョンは口を開いた。
「俺は、君を助けるためにここへ来た。だが今は……アップルが正しいと思う」
ジョンがそう答えると、スノーホワイトは息を呑み、一瞬険しい表情となった。しかし、すぐに苦笑いすると、こう言った。
「分かった。じゃあ、ここで一旦お別れね。私は、ハンターさんが正しいと思う。ただちに出発するわ。私が女王になるのを助ける気持ちがあるなら、お義兄様とお姉様も、後でいいから王都まで来て。別個に進んで、共に討ちましょう」
こうして、スノーホワイト、ハンターと七人のサムライたちの率いる農民兵は、夜明け前にあわただしく砦を出発していった。
城壁の上で、ジョンとアップルが手をつなぎながら、革命軍の門出をひっそり見守る。公爵軍も、日が昇ってから、スノーホワイトたちの後を追うつもりだ。
目指すは、王都。スノーホワイト王女とサニー王妃の運命の対決は、いよいよ最終局面を迎えようとしていた。
その砦の正門が、ギギギ……と不気味な音を立てて、突然開いた。公爵軍の追撃を諦めて裏門から砦に帰還した王妃サニーが、正門を開けさせたのだ。
「さあ、休憩は終わり! 全軍、王都に帰るわよォ!」
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だが、砦の周囲は、数時間前の豪雨で、一帯が泥濘と化していた。地面はぬかるみ、両軍の兵士たちは足を取られて、迅速に動くことができない。
サニー王妃は、笑みを浮かべながら、右手を前方に向かって振り下ろした。
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砦で魔力を回復したサニーが、再び大技を繰り出した。サニーは地面に魔力を通わせ、王妃軍の足元に光の帯を出現させる。光の帯は王妃軍の進行方向へ伸び、泥を押し退けて、石畳のような堅い足場となった。
「さあ、行くわよ! この『魔道』の上を突っ走りなさい。反逆者どもを踏みつぶして、全速前進!」
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「と、止まらんかいゴルァァァ! ワイと勝負せえや王妃!」
サムライ族の七人が、農民兵たちの先頭に躍り出る。
「てめえら待ちやがれ! 全員叩き斬ってやるぜ!」
「砦を捨て、光を踏んで去る、か……ならば、闇が優しく迎えてやろう。今こそ、我の……我の、話を聞けえ! 逃げてんじゃねえぞ」
七人のサムライが、必死に王妃軍を食い止めようとするが、「魔道」を整然と突き進む王妃軍の勢いは止まらない。
革命軍の攻囲を中央突破した王妃軍は、夜遅くにまで及ぶ激戦の末に、平原を脱出していった。
結局、バルトラン平原の戦いは、両軍の痛み分けに終わった。
スノーホワイト革命軍は、砦を奪還した。農民兵たちの損害は比較的軽微で、戦死者は約一割にとどまった。一方、囮となったモンストラン公爵家の精鋭一万人は、実働約五千人にまで戦力が半減していた。
王妃軍は八万人のうち約四万人を失う大損害を受け、王都への退却を余儀なくされた。
しかし、ハンターが仕掛けた四方包囲陣と火計の罠は破られ、王妃を討ち取ることも、王妃軍を全滅に追い込むことも出来なかった。
両軍の戦いが終わったころ、休息を終えた公爵軍が、夜更けの砦へと戻ってきた。
「砦に、スノーホワイトの旗が揚がってる。王妃軍を撃退したのね……」
アップルは馬車の窓から、砦を見上げた。ジョンは部隊の先頭に立ち、馬上から城壁に向かって呼びかける。
「ジョン・モンストラン公爵だ。門を開けてくれ!」
「公爵様、お帰りなさーい!」
裏門を守っていた三宮ミョウガは、笑顔で門を開けると、公爵軍を迎え入れた。
ジョンが砦に入ったとたん、一文字ナイトがあわてて駆け寄ってくる。
「公爵様、そのう……城内はもう、農民兵で満員でござる。公爵夫妻と護衛の方々だけ入って、会議に出て下され。残りは裏門の外で、野営して待機を……」
「承知した」
ジョンは少数の供回りだけを残して、大半の部隊を砦の外に戻すよう兵士たちに指示した。
ナイトは、ミョウガの所へ行くと、公爵軍には聞こえないように小声で叱りつけた。
「おい、ミョウガ。公爵軍は砦に入れるなと言われてたでござろう。軍師殿は、カンカンでござるよ……」
「あ、忘れてたぁ」
アップルは馬車を降りて、ジョンと共に砦の中へと進んでいった。そこかしこに、傷つき、うめきながら、床で眠りこけている農民兵の姿が見える。
(一日中、戦ってたのね。戦いが本職じゃないから、どんだけ苦しかっただろう。傷の手当ても、充分じゃないみたいだし……)
公爵軍に比べて死者は少ないにもかかわらず、すっかり消耗している農民兵の様子を見て、アップルの心はざわついた。
「ジョンお義兄様、お姉様。よくぞ、ご無事で」
会議場に通されると、そこで待っていたのは、スノーホワイト王女とハンター軍師だった。七人のサムライたちはそれぞれの持ち場についているらしく、姿が見えない。
スノーホワイトが立ち上がり、優雅な物腰でジョンとアップルを出迎えた。アップルが、ホッとした表情を見せる。
「スノーホワイトこそ、無事で良かった。まずは、勝利おめでとう」
「……フッ。何が勝利なものか!」
スノーホワイトの横に座っていたハンターが、不機嫌そうに大声を出した。アップルは、不穏な空気にビクッとして、顔を伏せる。
「砦から、勝手に撤退したな。おかげで、作戦がめちゃくちゃだ。王妃軍はまだ半分残ってる。王妃も殺せなかった!」
ハンターは机を拳でドンと叩いた。スノーホワイトの威を借りるハンターの高圧的な態度を見て、ジョンが反感をあらわにしながら言い返す。
「そっちこそ何の相談もなく、砦を空けて出撃してたじゃないか?」
「あれは作戦上、必要な緊急出動だ」
「ほう、作戦だと? よくもアップルを放置して、危険に晒したな。最低の作戦だ。それに、あの火はなんだ?」
裏門から退却した途端に、追いかけてくる王妃軍ともども、焼き殺されかけたことを思い出して、ジョンの声はますます怒気をはらんだ。
「あれは、村を守るために仕掛けた、万が一の備えだ。味方が無断で退却して罠を踏むなど、完全に想定外だ。それを言うなら、空は晴れていたのに、なぜ急に大雨が降って、火が消えた? 私は、そこにいる奥方が関わってたんじゃないかと、疑っている」
「私が、ですか……?」
ハンターから身に覚えのない指摘を突然受け、アップルは困惑した。
「そうだ。あなたは、王妃の実の娘だからな。私は、あなたの魔力の流れをずっと追っていた。だから、裏門から脱出したのもすぐに分かった」
「私に、魔力なんかありませんが……」
「いや、王妃ですら気づかないほどの微量の魔力が、確かに漏れている。私には分かる」
「いい加減にしろ! それ以上、妻を侮辱すると――」
「二人とも、もうそれくらいにしましょ。仲間割れより、これからどうするかを考えなきゃ」
ハンターの放言に激高しそうになったジョンを、スノーホワイトが制止した。
「私には、おしゃべりしてる時間はないの。ハンターさんの意見で、我が革命軍は、今から王妃軍の追撃へ出発する予定よ。もう、全軍に指示済み。どうする? 一緒に来る?」
「今から出発? スノーホワイト、無茶よ。農民兵の様子をさっき見てきたけど、慣れない戦いで、完全に疲れ切ってるじゃない。負傷兵も多いし、ちゃんと休息を与えないと……」
「何度も言わせないで、お姉様。そんな時間はないんだってば。ジョンお義兄様、どうするの?」
「俺は……」
ジョンは口を開いた。
「俺は、君を助けるためにここへ来た。だが今は……アップルが正しいと思う」
ジョンがそう答えると、スノーホワイトは息を呑み、一瞬険しい表情となった。しかし、すぐに苦笑いすると、こう言った。
「分かった。じゃあ、ここで一旦お別れね。私は、ハンターさんが正しいと思う。ただちに出発するわ。私が女王になるのを助ける気持ちがあるなら、お義兄様とお姉様も、後でいいから王都まで来て。別個に進んで、共に討ちましょう」
こうして、スノーホワイト、ハンターと七人のサムライたちの率いる農民兵は、夜明け前にあわただしく砦を出発していった。
城壁の上で、ジョンとアップルが手をつなぎながら、革命軍の門出をひっそり見守る。公爵軍も、日が昇ってから、スノーホワイトたちの後を追うつもりだ。
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