【非公式】くすぐりサークル

さくら優

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【非公式】くすぐりサークル編

番外編 誕生日だったんだ

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「俺ね、今日誕生日だったんだ」

デートの途中に玲司から突然そんなことを言われ、佑樹は面食らった。

まだ付き合い始めて数ヶ月。黙っていられてはそんなの知る由もなく、どうして教えてくれなかったんだと思い玲司の顔を見ると、ニヤニヤと笑みを浮かべる様子にわざと言わなかったのだと察しがつく。

「急に言われても、何も用意してないですよ?」
「プレゼント、ないの?」
「ないです」

当然の返しに、玲司はわざとらしく不満気な顔をする。

これは、プレゼントを用意していなかったためお仕置きの流れなのか、それとも、プレゼントに佑樹をちょうだいの流れなのか、どっちにしてもあまり大差はないが、佑樹はドキドキしながら玲司の次の言葉を待った。

「わかった。ないならしょうがないから、プレゼントは佑樹をちょうだい」
「⋯はい」

そっちか、と思いながら小さく頷く。嬉しそうな顔をした玲司に、そのままホテルに連れて行かれることになった。


   ✦✦✦

ホテルに着くと、下着だけの格好でベッドに両腕を開いた状態で拘束された。

「プレゼントだから、今日は俺の好きにさせてね」
「っ、はい⋯」

普段から割と玲司の好きにされているような気がするので、改めて言われると一体何をするつもりなのかと少し不安になった。そんな佑樹の気持ちを知ってか知らずか、安心させるように髪を撫でそっとキスをされる。

「ん、先輩⋯」
「ふふ。佑樹、目閉じて」

言われた通りに目を閉じると、アイマスクを付けられた。何をされるのかとドキドキしていると、ふいに二の腕の辺りをスーッと何かで撫でられるような感触がして、ビクッと肌が震える。

「あっ!?」

反対の腕にも同じように刺激が走る。指ではない、もっと柔らかい羽根のような感触。それが身体のあちこちを撫でていき、佑樹はその度に肌を震わせ、甘い声を上げた。

「あっ、ひゃっ、⋯っああ!」

視界を塞がれているため、いつどこを触られるかわからず、敏感に反応してしまう。脇腹を羽根の側面で往復され、くすぐったさに肌が粟立つ。

「ひゃあ! あっ、ふふ、あははは!」

無防備に晒された両腋に羽根の刺激が襲ってくる。本格的にくすぐられ始め、笑い声を上げた。

「あはははは! あっ!? やっ、なんでっ、やはははははっ」

両腋だけでなく、突然脇腹にも刺激が襲ってきて、混乱して悲鳴を上げる。玲司1人なら複数箇所を同時にされることはないと思っていたが、そう甘くはなかったようだ。

「ふふ。びっくりしちゃった? もうちょっと増やすからね~」
「あっ、せんぱ⋯っ、あははははっ、やあぁあ!」

おそらく玩具の類なのだろう。二の腕や胸の横あたりにもセットされ、柔らかい羽根がこちょこちょとくすぐってくる。更にお臍の周りや乳首にもランダムに刺激が走り、佑樹はガチャガチャと拘束具を鳴らした。

「ああぁっ、やっ、くすぐったいっ、やああははははは!」
「そろそろ直接触っちゃおうかな~。こちょこちょこちょ~」
「ひゃああぁあ! あはっ、あははははは!」

ただでさえ玲司に触られる方が感じるのに、羽根の刺激で敏感にされた素肌を直接くすぐられて、佑樹は悲鳴のような声を上げた。

息も絶え絶えになるほどにくすぐられ、ようやく刺激がやむ。外されたアイマスクは涙で濡れてしまっていた。

「はあ、は⋯、ぁ、ん⋯」

玲司が唇を寄せてくる。口移しで水を飲まされ、そのまま舌を絡め取られた。

キスをするのは気持ちよくて好きだった。離れそうになる度に強請るように舌を出すと、再び深く口付けられる。

「ぅん⋯、は、あ⋯」
「気持ちいい?」
「ん、うん⋯」
「ふふ、かわい。下も脱ごうか」

玲司はそう言って佑樹の下着も脱がせると、どこからかピンク色のリボンを取り出した。

「あ、そ、それ⋯」
「プレゼントには、やっぱりリボンが必要じゃない?」

どこに付けるのがいいかな~と、楽しそうに視線を下に下ろしていく。スッと足の裏を撫でられ、ピクッと足が震える。指先でくるくると足裏を撫でられるのを、熱い溜息を漏らしながら耐える。

けれど、そんな佑樹の努力も虚しく、玲司は視線を上げると足の間に触れてきた。

「やっぱりここがいいかな?」
「っ! や、やだ⋯っ」

そっと性器に触れられ、佑樹は嫌々と首を横に振った。

「嫌なの? でも、ここが1番結びやすいと思わない? 首でも可愛いけど締まっちゃったら危ないし」
「やっ、いや⋯」

以前、そこを紐で拘束され達けないようにされたまま延々と玲司に愛撫され、さんざん泣かされたことを思い出して身体が熱くなる。またあんなことをされたらおかしくなってしまう。

「どうして?」
「⋯恥ずかしい、から」
「じゃあだめ。俺しか見てないし、恥ずかしいだけなら我慢して」
「やっ⋯!」

涙目で見つめると、玲司はふっと優しい笑みを浮かべる。

「言ってごらん。ちゃんと理由言えたらやめてあげる」
「⋯イけなくなっちゃうから、やだ」
「んーでも今日はこちょこちょしかしないよ? 俺も入れないし。それでも嫌?」
「や⋯」

佑樹は首を横に振り、縋るように玲司を見つめる。

「先輩、に⋯触られると、感じちゃうから、だめ⋯」
「我慢出来ない?」
「ん⋯っ」

必死に頷くと、玲司はようやく、わかったと言って抱き締めてくれた。

「ぁ⋯、せんぱ⋯」
「ふふ。苛めすぎちゃったかな。もう意地悪しないから泣かないで」
「ん、ふ⋯、あっ、」

ほら笑って、と言って、お腹をくすぐられる。佑樹は喘ぎながら、うわ言のように玲司の名前を呼んだ。

「はあっ、あっ、⋯んぱ⋯、せんぱぃ」
「なあに?」
「すき⋯、大好き⋯」
「⋯うん」
「誕生日、知らなくて、ごめんなさい⋯」
「――っ!」

玲司は息を呑み手を止める。佑樹の髪を梳くように撫で、心底愛おしむような笑みを浮かべた。

「馬鹿だな。俺がわざと言わなかったのに」

玲司が両腕の拘束を解いてくれたので、しがみつくように抱きついた。

「俺も、大好きだよ」
「うん⋯っ」

深く口付けられ、さっきの入れない発言は撤回されたのか、玲司の熱を後ろに宛てがわれたが、佑樹は幸せそうに微笑んで、それを受け入れた。

END.
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