安全で楽しい世界㈱

さくら優

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かなた君編

1.くすぐりオフ会で初体験

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※くすぐりのみです

   ✦✦✦

大学生の奏汰がアルバイトをしているバーは、時折イベントやオフ会で使用されていた。
今夜はくすぐりフェチの人達のオフ会が開かれるらしい。

こういう日は無理にシフトを入れなくても構わないと言われていたが、ほんの少しだけ興味があった奏汰は、いつも通りシフトに入っていた。

注文を聞き、ビールを注いだりマスターが作ったカクテルを運んだり、最初はいつも通り仕事をこなしていたが、しばらくすると、オフ会の参加者はお酒を飲むよりもくすぐりプレイの方に身を興じていく。

こうなると仕事は減り、暇を持て余した奏汰はちらちらと、店のあちこちで行われているくすぐりに視線を向けた。マスターはいつも通り、無表情でグラスを磨いている。

異様な光景に頰を染め、ドキドキしながらも仕事を続けていると、2人の男がカウンターの方へやって来る。

「マスター、いつもの」
「あいよ」

どうやら常連らしく、2人は慣れた様子でカウンター席に座り、雑談を始めた。どちらもまだ若く、20代前半くらいに見える。栗色の髪のチャラチャラした雰囲気の男が、奏汰にも声をかけてきた。

「見ない顔だね~。新人君?」
「えっと、バイトで」
「そうなんだ。大丈夫? びっくりしたでしょ?」
「⋯ちょっと」

事前に話を聞いていたとはいえ、実際に見るとかなり刺激的だった。

どうやら2人は、この会の運営側の人間らしい。

「今回ぐらの子少なかったな~」
「だな」
「俺も遊びたかったのに。ね、君は興味ない?」
「えっ」

突然話を振られ、奏汰は大げさにビクつく。

「今日別に、無理にバイト入らなくていいってマスターにも言われてるだろうし、それでも来たってことは、興味あるでしょ?」
「⋯⋯」

事情を知っているのかなんなのか、こっちのことはお見通しの発言に、奏汰は真っ赤になって俯いた。

「もちろん、無理にとは言わないけど」

無理矢理は厳禁。それはこのバーを経営している会社のモットーだ。

迷う奏汰の背中を押すように、マスターがボソッと告げる。

「そいつらの相手するなら、バイト代上乗せするぞ」
「えっ!?」
「さすがマスター、わかってる~」

普段は無口で無表情なマスターが、ニヤッと口の端を上げて笑った。
こういうイベントは普段よりも人が集まるので、店的にも悪くないのかもしれない。

「どうする?」
「⋯でも、その⋯は、ずかしい、し⋯」

店内を見ると、くすぐられているのはみんな女の子ばかりで、男は誰もいない。別に性別は関係なく、どっちがどっちなのかの指定もなかったのだが、今回はたまたまそうなったらしい。

可愛い女の子ならまだしも、男の自分が、と思うと、なかなか勇気が出ない。

「大丈夫。ほらあっち、端っこ行けばみんなからは見えないし、ね?」

男はそう言って、店の端のソファ席の方を指差した。チラッと見ると、そっちにはもう1人男が座っていた。

「あの人は?」
「あの人も運営だよ~。もう俺らすることないし、だから4人で遊ぼ?」

まるで友達をカラオケやゲーセンにでも誘うような気軽さで、にっこり微笑んでくる男。

奏汰は心臓が猛スピードで暴走しているのを感じながら、小さく頷いた。


   ✦✦✦

「どうしたんだ、その子」
「バイトの子。ナンパしてきた~」
「へえ」

店の隅のソファ席に行くと、もう1人の男が不思議そうな顔を向けてきた。高そうなスーツに身を包んだ、他の2人よりは年上に見える男。

「君、名前なんて言うの? 俺は佐伯」

最初に奏汰に声をかけてきた男が名前を聞いてくる。

「⋯奏汰、です」
「奏汰君か~。名前も可愛いね」

バイトの制服のベストを脱いで、薄いシャツ1枚になった奏汰は、十字架のような形をした拘束台に、立ったまま腕を真横より少し上げたくらいの位置で、ベルトのようなもので拘束された。

まだ二十歳になっていない奏汰は、仕事中だったからというのもあるが、そうでなくてもアルコールを飲むことは許されていない。素面のまま拘束されて、恥ずかしそうに俯いた。

佐伯と名乗った男はそんな奏汰の背後に立つと、優しく頭を撫でる。

「大丈夫。優しくするから、リラックスして」
「は、い⋯」

佐伯はそのまま後ろから、露わになった奏汰の左の腋を指でそっと撫でた。

「ひゃっ」

思わずビクっと震える。1本の指は、気にすることなく無防備な腋の下をくるくると撫で回した。

「んっ、ふふ⋯、ぁ、っ――! あは!」

腕を拘束しているベルトは、あえて少しだけ余裕を持たせてあった。そのため、奏汰は無意識に腋を閉めようと強くベルトを引っ張るが、それを咎めるように指を3本に増やされる。

「ひゃあっ、あははははは! やあぁあ!」
「可愛い。くすぐったい? こっちも触っちゃうよ?」
「あっ、や、ひゃははははは! だめぇ」

両方の腋をくすぐられて、必死にベルトを引っ張り身を捩る。佐伯は5本の指全てを宛てがうと、掻き混ぜるように優しくくすぐった。

「あははははは! やだあああ! くすぐったい、やあぁあはははは!」
「奏汰君、腋よわよわだね~。こちょこちょこちょ~」
「ひゃあああ! あははははは!」

佐伯は片方ずつ順番にくすぐったり、かと思えば両方を同時にしたり、強弱をつけてくすぐってくる。けれど、息が出来ないほどの強い刺激を与えられることはなく、少しずつ奏汰の表情が恍惚としたものになっていく。

すると、今まで座って見ているだけだった他の2人が近付いてきた。

「はあ、はあ⋯、あ、なに⋯?」

スーツの男がやって来ると、佐伯は場所を譲るようにして左にずれる。その際、ぽんぽんと優しく奏汰の頭を撫でていった。

今度はスーツの男の手が奏汰の腋に触れる。

「ひあ! あぁあああ! あっはははは! やだっ、やああぁああ!」

佐伯と違い、その男は容赦がなかった。強い刺激に逃げるように身体を捩り、自由になる足をジタバタと動かす。すると、両脇に立っていた佐伯ともう1人の男が、今まで少し余裕を持たせていた拘束具をきつく締め直した。

「えっ? や、やだっ、やああはははは! やめて! いやああああ!」

完全に腕を下げられなくされた状態で、ひたすら腋をくすぐられる。別に今までも大して隠せていたわけでもなく、くすぐったさでいえばそれほど大きな違いはないのだけれど、精神的な面での差が奏汰を追い詰める。

「やあー! あっ、あはぁっ、はっ⋯ははっ」

しばらくすると、激しい刺激はやみ、じっくりと弱火で炙るような刺激に切り替わる。

「んああ⋯、あ、やだぁ、くすぐったいぃ、いやあああ!」

ふるふると首を振っても逃れられない感覚。焦れったさの混じる刺激に、奏汰の目から涙が溢れる。

「やああ、や、ゆるして⋯、許してぇ⋯」

泣きながら懇願すると、ようやく手が止まった。
荒くなった息を整えていると、右脇にいたもう1人の男が水のペットボトルを持ってきた。

「ちょっと休憩しようか。飲むか?」
「ん⋯」

ストローのさされたそれを差し出され、水を飲むと大分落ち着いた。

目の前の男は奏汰のその様子を見て微笑むと、シャツのボタンに手をかけてくる。順番的に、次はこの男の番なのだろう。

ボタンを外し終えると、直接素肌に触れられる。脇腹をそっと撫でられ、ビクっと身体が震えた。

「んっ、ふふふ、ひゃっ、――っあ!」

軽く爪を立てて、コショコショと脇腹をくすぐられる。鳥肌が立つようなゾワゾワした感覚が背筋を駆け抜けた。

逃げるように身を捩るも、指先はしつこく追いかけてきて、羽根のようなタッチで撫で回された。

「はあ、は⋯、あはっ、ん――っ」
「ふふ、奏汰君、ちょっとじっとしててごらん」
「っ⋯」

佐伯に耳許で優しく命令されて、従う理由もないはずなのに、奏汰は身体を震わせて耐えた。それを見て、目の前の男も目を細めて口角を上げる。

「いい子だな」
「あっ、んんっ、あは⋯、ひゃあっ」

奏汰が大人しくなったおかげで動きやすくなった男の手は、背中の方から脇腹を通ってお臍の周りまでを這い回った。

ふと、カチャカチャと音がして視線を下げると、佐伯が奏汰のベルトを外しているところだった。

「あっ! 待って、ひあっ!?」
「おっと、大人しくしてな」
「ひゃっ、あはははは!」

抵抗するように腰を逃がすと、咎めるように指の動きが速くなる。しばらく黙って見ているだけだった後ろの男に腰を押さえられ、動けなくされた奏汰はお仕置きのように脇腹をくすぐられた。

決して乱暴ではないが、3人がかりで抵抗を封じられて与えられる刺激に、まともな思考を奪われていく。

ズボンを脱がされ下着だけの姿にされると、足首にも拘束具が着けられた。軽く足を開いた状態で拘束される。

佐伯の指先が開かされた奏汰の内腿をそっと撫で上げる。

「っ! そこだめっ、ひゃあぁあ!」

左足をとらえた佐伯は、太腿や足の付け根、膝裏などにもゆっくりと指を這わせる。時折不意打ちのように右足にも触れられ、その度に高い声が上がった。

脇腹をくすぐる指も止まっておらず、両方の刺激にひっきりなしに笑わせられる。

「あははははは! 無理!無理ぃー! いやああはははは!」

オフ会はそろそろ終わりの時間が迫ってきていた。どこのグループも最後の仕上げにかかり、奏汰を囲む3人の男達も例外ではない。

「あっ、待って! やだやだ! やあぁあああ!」

背後に立っていた男が再び腋の下に触れてきて、奏汰はガチャガチャと拘束具を鳴らした。しかし、ガッチリと拘束されて逃げられるはずもなく、3人がかりでくすぐられる。

「やああはははは! やめてーっ、無理無理! いやああぁああっ!」

懇願も虚しく、終了の時間が来るまで、男達の手が止まることはなかった。
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