ニューハーフヘルス体験

中田智也

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〔注意〕この話にはプレイの描写はありません

会社仲間のウエダと、その後輩のサトウとともに会社帰りに飲みに行った。
この2人とは馬が合い、よく飲みに行っている。

今回は特にこれといった話題があったわけではないのだが、雑談をしているうちに、ウエダが教えてくれた高級デリヘルの体験談になった。

俺の体験記をレポートにしたためたことまではウエダも知っていることだが、サトウにはまだ言っていなかったので手短に話した。

今思い出しても残念な出来事だったが、時の流れでこうして酒の肴になるくらいには消化できた。

そこまでは彼らも笑い話として聞いていたが、その事件以降、風俗通いをしていることを披露すると2人は興味津々で身を乗り出して聞き入った。

ニューハーフヘルスを利用していることは伏せておき、我々の給料レベルから考えると高めのホテヘルを利用しているとだけ伝えた。

キチンと対価を支払えば、見た目はもちろん、上質のサービスを受けられることを強調した。


ここまで話をしたので タガが外れた。
俺にとっても誰かに言いたかったのだ。

これまで誰にも言っていなかったのだが、資金源を得たところから時系列を追って話をした。

・以前勤めていたいた会社で給与天引きしていた通帳が出てきて、約120万円溜まっていたこと。

・ウエダの呪いにかかり、高級デリヘルで失敗したことをきっかけに、その失敗を取り返そうと風俗通いをするようになったこと。

・その結果、現時点で資金がほぼ半分まで減った(使った)こと。

・そのかわり とても素晴らしい体験ができたこと。お高めのホテヘルでたくさんの人気キャストにお相手いただいき、とうとうオキニにめぐり会えたこと。

・この歳になって、そのオキニにゾッコンになってしまったこと。しかし、ようやく見つけたオキニが辞めるらしく、とても悲しいこと。

・年齢を重ねて体力的に厳しくなってきたし、オキニが辞める機会に俺も風俗遊びは終わりにしようと考えていると言って話を結んだ。

ひとしきり話を聞いていた2人は、長い旅の物語を聞いているような表情で静かに聞いてくれた。


「なかなかできない体験ですね」
ようやくサトウが言いい、ウエダも大きく頷く。

続けてサトウの口から「それならオレも..」と口上を切ったあと、興味深い話をした。

会社の大先輩で 用もないのに、結構休日に出勤する人がいる。
タテミチという年配の人で穏やかな性格の人だ。
そういえば俺も休日出勤した際に見かけたことがある。

その人が実は家族には休日出勤と言いつつ、会社でカップ麺を食べた後、すぐに退社し、その足で競馬や風俗に通っているのだ。

サトウはタテミチ氏と仲が良く、以前、タテミチ氏が競馬で勝ったときに風俗を奢ってもらったことがあるらしい。

詳しく聞くと、その店もデリヘルの一種だが、少し変わった体験ができることをウリにしている。

キャストがホテルにやってくるところは普通のホテヘルと同じなのだが、女の子に夜這いをかけるシチュエーションを楽しめるそうだ。

まずは店で女の子を選んだあと、アンケートを取られる。

そのアンケートというのがチェックボックス型の選択式で、どんなシチュエーションがいいか、フィニッシュはどうしたいのかなど、簡単な質問が10個くらいあったそうだ。

指定されたホテルへ行き、部屋で待っていると嬢がやってくる。

しかし、鍵を開けてドアを少し開けるだけで、この時点では嬢と顔を合わさない。
ドアの隙間から手だけを出して目隠しを渡される。

その目隠しを着けてソファで座っていると、嬢が部屋に入ってきて準備をする。

嬢が「もういいですよ」との合図で目隠しを外すと部屋は真っ暗。
今度は嬢が目隠しをしてベッドで寝ていて、そこを襲うというものだったらしい。

しかもアンケートで答えた要望を忠実に再現してくれる。

夜這いは 興奮してかなり楽しかったとのこと。

しかし、普段はサトウもウエダと同じで なけなしの小遣いを貯めて 60分1万円台の激安店を利用している身。

その店はそれなりに高いので、タテミチ氏に奢ってもらった後は行っていないらしい。

「中田さんは資金があるのだから ぜひ行ってみてください。後悔はさせませんから」と強く勧められた。

オマエは店の回し者かと突っ込んだが、ウエダが人から聞いた話&想像だったのに対し、サトウは本人の実体験。
なんと言っても説得力が違う。

さらに俺も思春期の頃にはあくまで空想だったが、女性に夜這いしたいなぁと思ったこともあり、非常に興味をそそられた。


今日の飲み会は非常に楽しかった。
普段なら仕事のことや上司の愚痴を言い合うのだが、そうした話は一切出なかったので心がクサクサした気分にならなかったからだろう。

とても気分が良かったので飲み代は俺の奢りにした。

2人は「ぜひ、また続きを聞かせてください!」とゲンキンだ。

夜這いかぁ。
よし、試してみよう。

2人のおかげで元気が戻ってきた。
そうなるとなんだかワクワクしてきた。
新たな旅がはじまる予感。


――――(別の話)――――

わざわざ章を立てて書くほどではないのでここに書いておくが、会社の有志で旅行に行くことになった。

と言っても、社員旅行と家族に偽って、要は風俗の御当地に行こうという趣向。

せっかくウエダに誘ってもらったのだし、参加者は社内の顔見知りだったので仲良くなるきっかけになればと思い、俺も参加した。

参加費は年功序列の傾斜配分で年配者が多く負担するしくみ。
参加を表明した後に参加費の仕組みが分かったのだが、ウエダめ!謀ったな!と思いつつも、アイツはなかなか憎めないところがある。

まぁ、今の俺にとっては大した金額ではないので参加することにした。

行き先は全国的にも有名な御当地に行くので、せっかくならばと俺は比較的高級なソープに行った。

しかし、金額とサービスを比較して考えるとニューハーフヘルスほどの衝撃を得ることはなかった。

顔は清楚系でスリムで性格も良く、プレイ自体は悪いところはないし、反応も良い嬢だったのだが 名前すら覚えていない。

普通のセックスでは物足りなかった...


【現時点の収支】
・報告会(飲み会) 14k
・旅行 会費50k、ソープ代 44k、土産代等 6k
残高 395k

【今回の学び】
・エロ道は果てしない

※この「ニューハーフヘルス体験」は 体験談そのものは実話を元にしていますが、人名や組織名等は架空のものです。

(つづく)
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