ニューハーフヘルス体験

中田智也

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48 セイコ嬢・1/3

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新たなテーマの提示は、次にめざす道しるべとなった。
などとカッコよく表現してみたものの、いつもの天国のサイトで調べる。

世の中にはいろいろなシチュエーションを楽しめるお店がある。
はじめはテーマを決めずにダラダラといろんな店のサイトをパトロール。

やれやれ。
よくもまぁ、これだけ欲望が集まっているなぁと感心する。
サイトを見ている自分のことはさておき。

これでは埒が明かないというよりも、ついつい詳しく見てしまい時間がいくらあっても足りないので、「夜ばい」をキーワードに検索してみると店がヒットした。

へぇ~、寝ているOLに夜這いできるのか。
パンスト破りもオプションでたのしめる。
冷静に考えると無茶苦茶な設定だが、欲望のフルコースでとても楽しめそう。

ちなみにこの店のキャストは全員シス女性(生まれながらの女性)だ。

さらに詳しく見ていく。
ん?「逆夜這いがオススメ」だと?
客がアイマスクで寝ているところをOLが夜這いしてくれるのだ。

俺は根がイタズラ好きなので攻めが向いていると思うが、マグロになれるのは面白そうだ。

よし、サトウの推薦どおりとはいかないが、逆夜這いを頼もう。

次にキャスト選び。
やはりここは人気の高いキャストを選ぶ。
リピート率が高くて、嬢の金額設定も最高ランクの中から3人に絞った。

しかしキャストは誰も顔出しNGなので、プロフと風のうわさを頼りに慎重に選ぶ。

1人は グラマラス。1人は高身長のスレンダー、残り1人は身長低め。

この時点で低身長の方はご遠慮願おうとした。
しかしスマホを操作していた俺の右手が固まる。

なに!レジェンドとな!
これは捨てがたい。

彼女達に対する店長のコメントには、実績を讃える様々な言葉が並んでいたが、明らかに違うのがこの言葉だった。

この店の現役キャストでレジェンドの称号はこの嬢だけ。

源氏名はセイコ嬢。

他の2人も捨てがたい。
プロフのデータはむしろ他の2人の方が好みに近いのだ。

俺は迷った。

通勤電車のなかで、窓ガラスに映る俺の顔は刑事が犯人を追い詰めるべく、これまで得た情報を元に頭をフル回転させているような真剣な顔だった。

2駅は過ぎた。

カッ!!突然ひらめいた。
俺の中で全てが1本の線で繋がった!

「セイコさんにしーようっと!」
電車のなかというのを忘れて危うく声に出すところだった。

決断した後の俺の動きは素早い。
早速仕事のスケジュールをスマホで調べて、ネットで彼女の予約をした。
充実した通勤時間だった。

―――(当日)―――

この店はデリヘルなのだが、一旦店舗に出頭するタイプ。

予約時間より少し早めに店に到着すると、オニイチャンがセイコ嬢の顔出しのパネルを見せてくれた。
美人じゃん。

代金を支払うとアンケート用紙を渡されて待合室で記入。
基本はチェックボックス形式なので数分で記入完了。

主なアンケート項目は俺の記憶によると概ね次のとおり。
・当店は初めてか
・キャストははじめてか
・プレイ中に呼ばれたい名前
・役職:社長、部長、課長、名前など
・アイマスク:着用する、しない
・服装:ジャケット、ベスト、ブラウスのみ、着用しない
・下着(ブラ、パンティ):上下とも着用、上のみ着用、下のみ着用、何も着けない
・パンスト:ベージュ、黒、履かない
※有料オプションでガーター&ストッキングも選択可能
・プレイスタイル:逆夜這い(嬢が攻める)、夜這い(客が攻める)、即プレイ
・プレイの流れ:一方的に女性に責められたい、女性主導ながらも少しは責めてみたい、女性にお任せしたい
・攻めてほしい部分:耳、首、乳首、お腹、脇、おチンチン、金タマ…
・したい・してほしいプレイ:キス、ディープキス、スマタ、全身リップ、玉舐め、69、クンニ、顔面騎乗、手かせ、淫語・言葉責め、乳首責め、耳責め、キャスト任せ、特になし
・希望フィニッシュ:女性にお任せ、フェラ(口内発射)、スマタ、手コキ、パイズリ
・射精したい回数:じっくり1回、速攻2回、キャスト任せ
・店までの帰り:自分1人、2人で手をつなぐ、腕組み、お任せ

だいたいこんな感じだったと思う。
記入したアンケートを渡し、しばし待合室で待つ。

すると声がかかり、まずは店が手配したホテルの場所を教えてもらい、次に小さな透明のポーチ(100均で売っているもの)を渡される。

ポーチの中にはホテルの受付で渡す小さな紙のチケット、店の電話番号が書かれた紙、使い捨てのアイマスク、小さな醤油入れのようなプラスチック容器にイソジンが入っていた。

店のオニイチャンが早口で説明する。
「ホテルに到着したら、まず1人でシャワー、歯磨き、うがいをして、バスタオル1枚の状態で店へ電話し、部屋番号を伝えてください。その後、盗撮等防止のため、このポーチにスマホを入れていただき、テーブルなど見える場所に置いてください。しばらくすると女の娘が到着し、ドアをノックしますので、鍵を開けて少しだけ扉を開けてください。女の娘とは顔を合わせず、その後ご自身はベッドへ行き、アイマスクをして寝てください。女の娘がそっと入ってきますので、後は女の娘の指示に従ってください」

オニイチャンは説明が慣れているのだろうけど、俺は初めて。
早口で聞き取りにくかった。

サトウの話で予備知識があったのと、事前に店のホームページで流れを予習していたのでなんとか理解できた。

その後、指定されたホテルに行き、フロントでチケットを渡す。
ホテル代の精算用らしい。
デリヘルと提携しているホテルは比較的安くしてくれる。
代金は事後に支払うようだ。

とても古いホテルで、フロントに行き、空いている部屋を尋ねるとオジイサンが「気に入った部屋のボタンを押してください」と壁を指さす。

フロント横の壁に部屋の写真が並んでいて、気に入った部屋のボタンを押すしくみ。
今どきのタッチパネルではない。
とてもレトロ。

ボタンを押すと、フロントのオジイサンがその部屋の鍵を探して渡してくれる。
初めからオジイサンに部屋番号を言うのでいいんじゃないかと思うが、まぁ、昔のラブホはこうだったのだろうと思いを馳せた。

部屋に入って、指示通りシャワーを浴びるなどの身支度を終え、店へ部屋番号を連絡。

待つ間もドキドキしていた。
10分ほど待つとドアをノックする音が聞こえた。

ドアの鍵を開け、少し扉を開けると隙間から嬢が手だけを見せる。

嬢が顔を見せずにドア越しで「裸になってベッドでアイマスクをして寝ていてください」とボリュームを抑えた声で言う。

なんだか顔が見たくなり、開けようとしたが、嬢が一緒懸命にドアを押さえて開かないように踏ん張っている。

ほんの少しの時間だが、ドアを挟んで「顔見せてよ~」と、押したり引いたり面白かった。

やりすぎると後で怒られるので、適当なところでやめて、ベッドへ向かう。


言われたとおり、真っ裸になり、アイマスクをしてベッドに仰向けになって寝転ぶ。

アイマスクをすると、部屋の明るさを薄っすら感じることができるが、何も見えない。

見えないというのは怖いが、怖いよりも好奇心が勝っている自分に驚いた。

緊張感もあるが期待がそれを上回る。
俺は興奮しているのだ。

(セイコ嬢・2/3へつづく)
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