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4章 深い森の中には
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隆平は失敗したと思った。マップアプリでヒットしたそのカフェは、明らかにハズレだった。寂れた駅前商店街の中で、異彩を放っていた。悪い意味で。
コンクリの冷たい壁に、金色の額縁が中身のないまま掛かっている。ソファと椅子のデザインが統一されていないのが、逆に落ち着かない。そして天井からは、やたら主張の強いエジソン電球型のライトがぶら下がっていた。
客が一人もいないことが頷けるほど、ちぐはぐな様子のカフェだ。
とりあえず店に入ったものの、せっかくの由起也とのデートでこの店はないわー、と隆平は数分前の自分を軽く殴りたい気持ちになった。
そんな隆平の気まずさにも、店内の趣味の悪さにも気づかない由起也は、「先輩、座りましょう」と促す。運転手を務めている隆平を休ませようという気遣いを感じる。
「なんか高そうなソファですね」
と由起也は居心地悪そうにしていたが、隆平から見ればそれは明らかに合皮だった。モダニズムの巨匠に謝れ、と思いながら、その向かいの英国風の肘掛け付きソファに腰掛けた。
「いらっしゃい」
二人が落ち着いたのを見計らって、店主らしき男がメニューとお冷を置いていった。
黒い合皮張りのたいそうなメニューの割に、ありきたりのドリンクメニューしか並んでいない。
味に期待しないでおこうと、隆平はブレンドコーヒーを注文したが、出てきたコーヒーは煮詰まった味がして予想以上に不味かった。今の癒しは、ふうふう息をかけながら、カフェオレのカップで指先を温めている由起也のかわいい表情だ。ソファに埋もれるように座っているのもかわいい。こんな変な店だけど、とりあえず由起也は休憩できているようだ。良かった良かった。
そう思いながら由起也を見つめていた時だった。
店主らしき男のケータイが鳴り出した。
「はい、くしだです」
男が電話口に名乗ったのを聞いて、由起也が目を見開いてその男の方を向いた。隆平も同様に驚き男の方を見ると、カウンターの中で気だるげに何やら仕入の話をしていた。
由起也が食い入るように男の様子を見ている。
――ダメだ。
隆平の頭の中で理由のわからないアラートが点滅した。
「由起也」
隆平にそう声をかけられた由起也はハッと我に帰り、手に持っていたカップをローテーブルに置いた。隆平は小声で由起也に言った。
「親戚か何かかな……。電話が終わったら、ちょっと声をかけてみるね」
「でも!」
「大丈夫、まかせて」
男の電話が終わったのを見計らって、隆平は声をかけた。すると営業用の笑顔を浮かべて男が、近づいてきた。
「俺、大学院生なんですけど、市街地活性化とリノベーションを修論のテーマにしようと思ってるんです。良かったらこの商店街の話を聞かせてもらえたら嬉しいんですけど」
「それなら僕がうってつけだよ。なんたって僕の伯父さんが駅前のビルの持ち主だから。この店の建物もそうなんだよ」
「へぇ。その伯父さんという方は、このあたりの地主さんなんですね」
そこから隆平は持ち前の社交性を活かして、この店の経営者だというその男から話を聞き始めた。
郊外の大型モールがいつ頃出来たのか、以前の商店街の様子といった話に、伯父がいかにたくさんの土地建物を所有しているかの話が混じる。その攻撃的で尊大な物言いが、隆平には鼻に付いた。
「それで、伯父さんの息子がね、家出してたんだけど、十年くらい経って戻ってきたんだ。けれどすぐに亡くなってさ。それで俺が伯父さんの資産管理の手伝いをしてるってわけ」
「……!」
――きっとこの人は、由起也の父の従兄だ……! そして、やはり由起也の父は、亡くなっていたのか……。
隆平は表情を変えないようグッと感情を押し殺しながら、由起也の様子を見た。同じように気づいたのだろう、由起也の顔から表情が抜け落ちていた。
まずい! 隆平はすぐさま話を切り上げにかかった。
「ありがとうございました。良かったら名刺交換させてもらってもいいですか?」
「ああ、いいとも」
そう言って差し出された名刺には「櫛田 健臣」と書かれていた。
ああ、やはり。
「くしださん……とお読みするんでしょうか?」
隆平は、わざと読み方を尋ねた。
「そうだよ。昔は親戚も多かったらしいけど、今はもうこのへんでは、伯父の守信と僕だけだね」
そうか、由起也の祖父は、守信と言うのか。「信」の字が、由起也の父、由信と重なっている。やはり間違いなさそうだ。
偶然とはいえ、一度にいろんなことがわかり、由起也の気持ちが追いつかないのも仕方ない。由起也の様子を見て、隆平は早くこの場を去った方が良いと焦り始めた。
そんな気持ちを表に出さないようにして、隆平は自分の名刺を差し出した。その名刺を見た健臣は、軽く驚いてみせた。
「花城って、もしかして、あのデベロッパーの?」
「はい、花城エステートは父の会社です」
「市街地活性化に興味があるなんて、蛙の子は蛙なんだねぇ」
その瞬間、健臣の目がギラリと剣呑さを孕んだことに、由起也に意識が向いていた隆平は気づかなかった。
会計を済ませた隆平は、由起也を促して店を出た。由起也の様子はまるで魂が抜けたようだった。
「お連れさん、体調が悪いのかい?」
わざわざ見送りに出てきた健臣が優しげに尋ねる。
「ええ、ちょっと……」
「ふーん。お大事にねぇ」
そう気遣いの言葉をかけながら、健臣が由起也の顔を覗き込んだ。
「すみません、ありがとうございます」
隆平は健臣の視線を切るように、由起也の肩を支えた。
コインパーキングへ向かって歩き出した二人の背後から、健臣ののんびりとした声が聞こえてきた。
「良かったら、また来てねぇ」
隆平は少し振り返って、軽く頭を下げた。
目線の端に映った健臣の顔が、能面のような張り付いた笑顔だったのが気になった。しかし、由起也の心配の方が勝り、そのことはすぐに忘れてしまった。
隆平は後に、それをとても後悔することになるのであった。
コンクリの冷たい壁に、金色の額縁が中身のないまま掛かっている。ソファと椅子のデザインが統一されていないのが、逆に落ち着かない。そして天井からは、やたら主張の強いエジソン電球型のライトがぶら下がっていた。
客が一人もいないことが頷けるほど、ちぐはぐな様子のカフェだ。
とりあえず店に入ったものの、せっかくの由起也とのデートでこの店はないわー、と隆平は数分前の自分を軽く殴りたい気持ちになった。
そんな隆平の気まずさにも、店内の趣味の悪さにも気づかない由起也は、「先輩、座りましょう」と促す。運転手を務めている隆平を休ませようという気遣いを感じる。
「なんか高そうなソファですね」
と由起也は居心地悪そうにしていたが、隆平から見ればそれは明らかに合皮だった。モダニズムの巨匠に謝れ、と思いながら、その向かいの英国風の肘掛け付きソファに腰掛けた。
「いらっしゃい」
二人が落ち着いたのを見計らって、店主らしき男がメニューとお冷を置いていった。
黒い合皮張りのたいそうなメニューの割に、ありきたりのドリンクメニューしか並んでいない。
味に期待しないでおこうと、隆平はブレンドコーヒーを注文したが、出てきたコーヒーは煮詰まった味がして予想以上に不味かった。今の癒しは、ふうふう息をかけながら、カフェオレのカップで指先を温めている由起也のかわいい表情だ。ソファに埋もれるように座っているのもかわいい。こんな変な店だけど、とりあえず由起也は休憩できているようだ。良かった良かった。
そう思いながら由起也を見つめていた時だった。
店主らしき男のケータイが鳴り出した。
「はい、くしだです」
男が電話口に名乗ったのを聞いて、由起也が目を見開いてその男の方を向いた。隆平も同様に驚き男の方を見ると、カウンターの中で気だるげに何やら仕入の話をしていた。
由起也が食い入るように男の様子を見ている。
――ダメだ。
隆平の頭の中で理由のわからないアラートが点滅した。
「由起也」
隆平にそう声をかけられた由起也はハッと我に帰り、手に持っていたカップをローテーブルに置いた。隆平は小声で由起也に言った。
「親戚か何かかな……。電話が終わったら、ちょっと声をかけてみるね」
「でも!」
「大丈夫、まかせて」
男の電話が終わったのを見計らって、隆平は声をかけた。すると営業用の笑顔を浮かべて男が、近づいてきた。
「俺、大学院生なんですけど、市街地活性化とリノベーションを修論のテーマにしようと思ってるんです。良かったらこの商店街の話を聞かせてもらえたら嬉しいんですけど」
「それなら僕がうってつけだよ。なんたって僕の伯父さんが駅前のビルの持ち主だから。この店の建物もそうなんだよ」
「へぇ。その伯父さんという方は、このあたりの地主さんなんですね」
そこから隆平は持ち前の社交性を活かして、この店の経営者だというその男から話を聞き始めた。
郊外の大型モールがいつ頃出来たのか、以前の商店街の様子といった話に、伯父がいかにたくさんの土地建物を所有しているかの話が混じる。その攻撃的で尊大な物言いが、隆平には鼻に付いた。
「それで、伯父さんの息子がね、家出してたんだけど、十年くらい経って戻ってきたんだ。けれどすぐに亡くなってさ。それで俺が伯父さんの資産管理の手伝いをしてるってわけ」
「……!」
――きっとこの人は、由起也の父の従兄だ……! そして、やはり由起也の父は、亡くなっていたのか……。
隆平は表情を変えないようグッと感情を押し殺しながら、由起也の様子を見た。同じように気づいたのだろう、由起也の顔から表情が抜け落ちていた。
まずい! 隆平はすぐさま話を切り上げにかかった。
「ありがとうございました。良かったら名刺交換させてもらってもいいですか?」
「ああ、いいとも」
そう言って差し出された名刺には「櫛田 健臣」と書かれていた。
ああ、やはり。
「くしださん……とお読みするんでしょうか?」
隆平は、わざと読み方を尋ねた。
「そうだよ。昔は親戚も多かったらしいけど、今はもうこのへんでは、伯父の守信と僕だけだね」
そうか、由起也の祖父は、守信と言うのか。「信」の字が、由起也の父、由信と重なっている。やはり間違いなさそうだ。
偶然とはいえ、一度にいろんなことがわかり、由起也の気持ちが追いつかないのも仕方ない。由起也の様子を見て、隆平は早くこの場を去った方が良いと焦り始めた。
そんな気持ちを表に出さないようにして、隆平は自分の名刺を差し出した。その名刺を見た健臣は、軽く驚いてみせた。
「花城って、もしかして、あのデベロッパーの?」
「はい、花城エステートは父の会社です」
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その瞬間、健臣の目がギラリと剣呑さを孕んだことに、由起也に意識が向いていた隆平は気づかなかった。
会計を済ませた隆平は、由起也を促して店を出た。由起也の様子はまるで魂が抜けたようだった。
「お連れさん、体調が悪いのかい?」
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「ええ、ちょっと……」
「ふーん。お大事にねぇ」
そう気遣いの言葉をかけながら、健臣が由起也の顔を覗き込んだ。
「すみません、ありがとうございます」
隆平は健臣の視線を切るように、由起也の肩を支えた。
コインパーキングへ向かって歩き出した二人の背後から、健臣ののんびりとした声が聞こえてきた。
「良かったら、また来てねぇ」
隆平は少し振り返って、軽く頭を下げた。
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