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七 平行世界から、ラブラブな俺たちがやって来たので、人外は「……」ともの言いたげにこちらを凝視している事件
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イーストシティ大学のカフェテラス、テーブル席。
時刻はちょうど二時半を回った辺りである。
なんやかんやあったが、体液の過剰効果だったのでは疑惑で、後日ダリオは冷静に考えて、ずーんと落ち込んでいた。
ダリオ・ロータスよ、お前、本当にあれはないんじゃね? とダリオはロダンの考える人ポーズで果てしなく反省していたのである。
ダリオが落ち込んでいるのは、体液効果プラス恋愛感情自覚追認で盛り上がるあまり、自分に都合よく性的接触しまくったことに、あれはない、というジャッジをしたためだった。
逆の立場で考えればわかることだ。テオドールはあくまで『治療』『メンテナンス』そして、『触診』としてああした行為をしている。種族的な執心を加味することはできるが、少なくとも恋愛感情ではない。少し前に、前提のおかしいセクハラをされたくらいだから、悲しいかな、恋愛感情では全くない。もう少しばかり遡ると、四肢爆散しても、人格は戻らないが復元はできますなどと言われていたくらいである。
(あの頃に比べりゃ、前進しまくってるから! もう、これは長期戦覚悟で、少しずつやるしかない……)
ダリオという個人の人格を差別化して認識できているのかもあやしい状態から、ものすごく前進していると思う。
だからここで、邪心に負けて、性的方向に舵を切り、情緒を解する精神年齢せいぜいキンダーガーデンレベルの一桁歳児相手に、メンテナンスと称して好きなだけキスしまくるとか、最低通り越してもう駄目すぎるだろ……というあれだった。
恋愛感情をはっきり認めるまでは、マウス・トゥ・マウスのようなものと割り切って受け入れていたが、今となっては、それは下心とセットで不当に利益を享受している状態だ。
少なくとも、誠実ではない。
テオドールが意味を持たせていないことを、ダリオは恋愛感情で意味を持たせてしまう。好きな子にキスされたら、マウス・トゥ・マウスで済むわけねーだろ、俺、聖人じゃねーし、気持ちよくなるし、したいし、気持ちいいし、とにかく気持ちいいんだよ、クソ!!!! という逆切れもあった。
このまま黙って、治療やメンテナンスを免罪符に、好きな子とキスできる機会を享受してもいいわけだが、好きだからそれはしたくない。
ダリオがもし自分はマウス・トゥ・マウスで、医療行為をしているのに、されている側が性欲をたぎらせて、何度もその機会をラッキー! と楽しんでいたら気持ち悪すぎる。テオドールの情緒が成長して、後から気持ち悪いと思われたら死ぬ。
ここは誠実に行こう。で、何も説明せずに、いきなりメンテナンス回避を要求したら、さすがに感じが悪いので、うまく言いくるめる必要がある。
(それ難しくないか?)
最悪本心を開示して、できない旨を説明するしかない。
気が重い……とダリオは思ったが、やるしかなかった。
「というわけで、これまでメンテナンスや治療で、キス――口と口の接触でやっててもらってたが、今後は遠慮したい」
帰宅して、ダリオは話があると言って、内心緊張気味に切り出した。
「誤解しないで欲しいんだが、お前と口くっつけるのが嫌ってわけじゃない。お前もわかってるだろうけど、お前の体液ってめちゃくちゃ人間には気持ちいいしな」
話を聞いているテオドールがいつも以上に表情が読めないので、ダリオは無理ゲーと思いながら、とにかく続けた。
「だが、元々粘膜接触は、最低限にすべきだし、俺の方が前説明したセクハラになる。意味わかっててやるならともかく、お前あんまりわかってないだろ。そういう相手に、意味わかってる俺が、気持ちいいからと黙ってやってたら、そりゃ性的搾取だ。大人が意味のわかってない子ども相手に、それやってたら、俺はそいつを軽蔑するよ。もちろんテオ、お前は俺とほぼ同い年ってことはわかってるが、人間一年生なのはあるだろ。——正直、口くっつけるくらい、まあいいかと思って流してきたが、本当は最初に言うべきだった。少なくとも、人間同士だと、ああいうのは、特定の人間関係……夫婦とか恋人とかでしかしないし、俺とお前はそうじゃねえ」
テオドールの表情は本当に読めない。ダリオは最後に言った。
「正直、キスしてもらうの好きだよ。気持ちいいのもあるが、テオ、お前とするの好きなんだ。でも、だからこういうことは、したくない。その――最初は俺も、怪異相手にするなら、適当にしてりゃいいとか思ってたけど、今は違ってて……できるなら、この先も関係続けていきたいから、なあなあに性的なことしたくないんだ。俺の方はやっぱり、盛り上がってしまうからな。性的にだ。メンテナンスとか、難しいと言ってたよな。粘膜接触の方が楽なのかもしれんが、すまん。今後はできない。難しいなら、場合によっては、治療もしなくていい。病院行くから。メンテナンスの方は多分、お前と関わるなら、していった方がいいんだよな? 悪いが、粘膜接触以外で頼む」
ここまでテオドールは一言も喋っていない。割といつもは多弁なだけに、沈黙をどう理解したらいいのか分からなかった。
言えば言うほど身勝手な気がしてきたが、そもそも最初になあなあにしたツケを今回収しているわけだよなとダリオは頭が痛かった。はじめに、キスは断ればよかったのだ。適当にするからこういうことになる。あの時、テオドールを、怪異だからと雑に扱ったそのツケだ。
相手をどうでもいいと思うからできるのだ。どうでもよくない相手にはできないことする。そのどうでもいいと思う相手が、どうでもよくない相手になって、今説明する羽目になった。自分のいい加減さのみならず、これまでどうでもいい扱いをしたのだと告白している。当然、関係が悪化するかもしれない。因果応報過ぎた。
本当は、ダリオが一方的に恋愛感情を持ってしまったことを開示するべきだなと、説明した後で思った。人間相手なら、そうしたかもしれない。だが、テオドールがそれを「わからなければ」、支配者と花という種族的執心の先に、彼の同胞が辿ったような破滅を考えてしまう。支配者が花に向ける一方的な執心が、その花を支配者に蹂躙させてきたというのなら、花が支配者に向ける『恋愛感情』というものを、支配者が理解できず、しかし執心とそれが摩擦を起こしたらどうなるのだろう。
例えば、両親や教師が、子どもに愛情を向けているとして、その子供が相手に恋愛感情を持ったら? 両親も教師も受け入れがたいはずだ。少なくとも、その社会においてそれは受け入れてはいけないことだ。
もしダリオがテオドールに気持ちを言うなら、テオドールが恋愛感情を理解して、知識や情緒両面において、フェアにダリオとテオドールが対峙できるようになってからじゃないのか? と今のダリオは結論していた。
言い方はなんだが、ダリオは子供が成人するまで手を出さない大人としての最低限はやっておきたかった。
テオドールは終始沈黙していたが、
「わかりました」
と応えて、もう一言付け加えた。
「メンテナンスは続けたいので、直接体液を摂取していただく方法を考えます」
「ありがとう。というか、できるのか?」
テオドールは口元に手をやり、少し首を傾げた。
「……口腔での粘膜接触の方が、様子を見ながら摂取量などを微調整しやすかったのですが、ダリオさんが望まないのであれば、他の代替手段を探せばよいことです」
「そうか。すまん、面倒をかけるが助かる」
「いえ、メンテナンスさせていただきたいのは僕のニーズなので。他に要望があれば伺います」
「あー……今のところ、ない。なんかあれば伝えさせてもらっていいか」
「はい。では、方法を考えますので、しばらくお暇します。何かありましたらお呼びください」
あっさりと姿を消され、ダリオはしばらく沈黙し、やがて、はー……と長い長い溜息を吐いて、膝に立てた両腕の間に顔を埋めた。
まことに勝手ながら、やっぱり俺の一方通行だったかあ、というそれだった。
一方的にダリオが盛り上がっていただけだ。
メンテナンス、治療行為は、ストレートにそのままメンテナンスであり、治療行為だった。種族的執心や花との非友好的関係による破綻歴史から、ダリオが受け入れたのを喜んでいたのだろう。
本当に本当に勝手ながら。
「しんど……」
身勝手すぎる落胆の声が漏れた。その落胆の矛先は、ダリオ自身だった。
時刻はちょうど二時半を回った辺りである。
なんやかんやあったが、体液の過剰効果だったのでは疑惑で、後日ダリオは冷静に考えて、ずーんと落ち込んでいた。
ダリオ・ロータスよ、お前、本当にあれはないんじゃね? とダリオはロダンの考える人ポーズで果てしなく反省していたのである。
ダリオが落ち込んでいるのは、体液効果プラス恋愛感情自覚追認で盛り上がるあまり、自分に都合よく性的接触しまくったことに、あれはない、というジャッジをしたためだった。
逆の立場で考えればわかることだ。テオドールはあくまで『治療』『メンテナンス』そして、『触診』としてああした行為をしている。種族的な執心を加味することはできるが、少なくとも恋愛感情ではない。少し前に、前提のおかしいセクハラをされたくらいだから、悲しいかな、恋愛感情では全くない。もう少しばかり遡ると、四肢爆散しても、人格は戻らないが復元はできますなどと言われていたくらいである。
(あの頃に比べりゃ、前進しまくってるから! もう、これは長期戦覚悟で、少しずつやるしかない……)
ダリオという個人の人格を差別化して認識できているのかもあやしい状態から、ものすごく前進していると思う。
だからここで、邪心に負けて、性的方向に舵を切り、情緒を解する精神年齢せいぜいキンダーガーデンレベルの一桁歳児相手に、メンテナンスと称して好きなだけキスしまくるとか、最低通り越してもう駄目すぎるだろ……というあれだった。
恋愛感情をはっきり認めるまでは、マウス・トゥ・マウスのようなものと割り切って受け入れていたが、今となっては、それは下心とセットで不当に利益を享受している状態だ。
少なくとも、誠実ではない。
テオドールが意味を持たせていないことを、ダリオは恋愛感情で意味を持たせてしまう。好きな子にキスされたら、マウス・トゥ・マウスで済むわけねーだろ、俺、聖人じゃねーし、気持ちよくなるし、したいし、気持ちいいし、とにかく気持ちいいんだよ、クソ!!!! という逆切れもあった。
このまま黙って、治療やメンテナンスを免罪符に、好きな子とキスできる機会を享受してもいいわけだが、好きだからそれはしたくない。
ダリオがもし自分はマウス・トゥ・マウスで、医療行為をしているのに、されている側が性欲をたぎらせて、何度もその機会をラッキー! と楽しんでいたら気持ち悪すぎる。テオドールの情緒が成長して、後から気持ち悪いと思われたら死ぬ。
ここは誠実に行こう。で、何も説明せずに、いきなりメンテナンス回避を要求したら、さすがに感じが悪いので、うまく言いくるめる必要がある。
(それ難しくないか?)
最悪本心を開示して、できない旨を説明するしかない。
気が重い……とダリオは思ったが、やるしかなかった。
「というわけで、これまでメンテナンスや治療で、キス――口と口の接触でやっててもらってたが、今後は遠慮したい」
帰宅して、ダリオは話があると言って、内心緊張気味に切り出した。
「誤解しないで欲しいんだが、お前と口くっつけるのが嫌ってわけじゃない。お前もわかってるだろうけど、お前の体液ってめちゃくちゃ人間には気持ちいいしな」
話を聞いているテオドールがいつも以上に表情が読めないので、ダリオは無理ゲーと思いながら、とにかく続けた。
「だが、元々粘膜接触は、最低限にすべきだし、俺の方が前説明したセクハラになる。意味わかっててやるならともかく、お前あんまりわかってないだろ。そういう相手に、意味わかってる俺が、気持ちいいからと黙ってやってたら、そりゃ性的搾取だ。大人が意味のわかってない子ども相手に、それやってたら、俺はそいつを軽蔑するよ。もちろんテオ、お前は俺とほぼ同い年ってことはわかってるが、人間一年生なのはあるだろ。——正直、口くっつけるくらい、まあいいかと思って流してきたが、本当は最初に言うべきだった。少なくとも、人間同士だと、ああいうのは、特定の人間関係……夫婦とか恋人とかでしかしないし、俺とお前はそうじゃねえ」
テオドールの表情は本当に読めない。ダリオは最後に言った。
「正直、キスしてもらうの好きだよ。気持ちいいのもあるが、テオ、お前とするの好きなんだ。でも、だからこういうことは、したくない。その――最初は俺も、怪異相手にするなら、適当にしてりゃいいとか思ってたけど、今は違ってて……できるなら、この先も関係続けていきたいから、なあなあに性的なことしたくないんだ。俺の方はやっぱり、盛り上がってしまうからな。性的にだ。メンテナンスとか、難しいと言ってたよな。粘膜接触の方が楽なのかもしれんが、すまん。今後はできない。難しいなら、場合によっては、治療もしなくていい。病院行くから。メンテナンスの方は多分、お前と関わるなら、していった方がいいんだよな? 悪いが、粘膜接触以外で頼む」
ここまでテオドールは一言も喋っていない。割といつもは多弁なだけに、沈黙をどう理解したらいいのか分からなかった。
言えば言うほど身勝手な気がしてきたが、そもそも最初になあなあにしたツケを今回収しているわけだよなとダリオは頭が痛かった。はじめに、キスは断ればよかったのだ。適当にするからこういうことになる。あの時、テオドールを、怪異だからと雑に扱ったそのツケだ。
相手をどうでもいいと思うからできるのだ。どうでもよくない相手にはできないことする。そのどうでもいいと思う相手が、どうでもよくない相手になって、今説明する羽目になった。自分のいい加減さのみならず、これまでどうでもいい扱いをしたのだと告白している。当然、関係が悪化するかもしれない。因果応報過ぎた。
本当は、ダリオが一方的に恋愛感情を持ってしまったことを開示するべきだなと、説明した後で思った。人間相手なら、そうしたかもしれない。だが、テオドールがそれを「わからなければ」、支配者と花という種族的執心の先に、彼の同胞が辿ったような破滅を考えてしまう。支配者が花に向ける一方的な執心が、その花を支配者に蹂躙させてきたというのなら、花が支配者に向ける『恋愛感情』というものを、支配者が理解できず、しかし執心とそれが摩擦を起こしたらどうなるのだろう。
例えば、両親や教師が、子どもに愛情を向けているとして、その子供が相手に恋愛感情を持ったら? 両親も教師も受け入れがたいはずだ。少なくとも、その社会においてそれは受け入れてはいけないことだ。
もしダリオがテオドールに気持ちを言うなら、テオドールが恋愛感情を理解して、知識や情緒両面において、フェアにダリオとテオドールが対峙できるようになってからじゃないのか? と今のダリオは結論していた。
言い方はなんだが、ダリオは子供が成人するまで手を出さない大人としての最低限はやっておきたかった。
テオドールは終始沈黙していたが、
「わかりました」
と応えて、もう一言付け加えた。
「メンテナンスは続けたいので、直接体液を摂取していただく方法を考えます」
「ありがとう。というか、できるのか?」
テオドールは口元に手をやり、少し首を傾げた。
「……口腔での粘膜接触の方が、様子を見ながら摂取量などを微調整しやすかったのですが、ダリオさんが望まないのであれば、他の代替手段を探せばよいことです」
「そうか。すまん、面倒をかけるが助かる」
「いえ、メンテナンスさせていただきたいのは僕のニーズなので。他に要望があれば伺います」
「あー……今のところ、ない。なんかあれば伝えさせてもらっていいか」
「はい。では、方法を考えますので、しばらくお暇します。何かありましたらお呼びください」
あっさりと姿を消され、ダリオはしばらく沈黙し、やがて、はー……と長い長い溜息を吐いて、膝に立てた両腕の間に顔を埋めた。
まことに勝手ながら、やっぱり俺の一方通行だったかあ、というそれだった。
一方的にダリオが盛り上がっていただけだ。
メンテナンス、治療行為は、ストレートにそのままメンテナンスであり、治療行為だった。種族的執心や花との非友好的関係による破綻歴史から、ダリオが受け入れたのを喜んでいたのだろう。
本当に本当に勝手ながら。
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