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【続編②】偏屈な画家①
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その男の顔が映ると、コメント欄がザワついた。
"あれ、この人見たことある…有名な画家じゃね?"
"驚いた。ガ・ロウじゃん"
「皆さん、流石にご存知の様ですね。ご紹介します。世界をまたにかける画家のガ・ロウさんです。」
クヌギが紹介すると、ガ・ロウと呼ばれた男が会釈をする。
「今回、ガ・ロウ先生にオファーをさせて頂きました。私自身アーティストとして、彼の作品を愛しています。つまり大ファンなのです。」
クヌギは、今回の経緯について説明を始めた。
「ガ・ロウ先生といつか共演したいという夢がありました。ご存知の通り彼は、人間の体をキャンバスとして素晴らしい絵を描きます。そして今回、空の体に絵を描いて頂く事にしたのです。これが2つ目の企画。"絵描き"です。」
ガ・ロウは、人間の体に絵を描くという一風変わった画家として、この界隈に限らず、世間的に有名な画家であった。
「という事なので、宜しく。私が絵を描くところをライブで観られる事を光栄に思ってくれ。」
ガ・ロウは低い声で言った。彼はかなりの自信家で偏屈な性格だった。
「では、準備します。」
クヌギはそう言うと、用意していた拘束具で十字架貼りの形で空の手足を拘束した。
「拘束、痛くないか?」
クヌギは小声で空に聞いた。
「はい、これは打ち合わせ通りだし、大丈夫です。」
さっきの打ち合わせになかった行いを少し皮肉るように空が言うと、クヌギは苦笑いをした。
「10分程度で絵は完成するから頑張ってくれ。ロウ先生と会うのは初めてだと思うけど、緊張しなくて平気だから。」
「緊張より恥ずかしさが勝りますけど…頑張ります。」
2人が小声で話をしている間、ガ・ロウは場繋ぎ感覚でカメラに話を始めた。
「因みに、私は人間の裸体というものに興味がない。一切性的欲求が生じない。いやそういう感情そのものが私の中にない。男性にも女性にもだ。だからこそ、私は裸体に絵を描く。邪心が無いからこそ良い作品が出来、世間に認められるのだ。クヌギくんが私にオファーしたもうひとつの理由はそれもあるのだろう。彼は、あの男の子を非常に大切に思っているようだからね。」
「…ロウ先生、お喋りが過ぎます…」
クヌギは照れ隠しのように頭をかきながら言った。
"あれ、この人見たことある…有名な画家じゃね?"
"驚いた。ガ・ロウじゃん"
「皆さん、流石にご存知の様ですね。ご紹介します。世界をまたにかける画家のガ・ロウさんです。」
クヌギが紹介すると、ガ・ロウと呼ばれた男が会釈をする。
「今回、ガ・ロウ先生にオファーをさせて頂きました。私自身アーティストとして、彼の作品を愛しています。つまり大ファンなのです。」
クヌギは、今回の経緯について説明を始めた。
「ガ・ロウ先生といつか共演したいという夢がありました。ご存知の通り彼は、人間の体をキャンバスとして素晴らしい絵を描きます。そして今回、空の体に絵を描いて頂く事にしたのです。これが2つ目の企画。"絵描き"です。」
ガ・ロウは、人間の体に絵を描くという一風変わった画家として、この界隈に限らず、世間的に有名な画家であった。
「という事なので、宜しく。私が絵を描くところをライブで観られる事を光栄に思ってくれ。」
ガ・ロウは低い声で言った。彼はかなりの自信家で偏屈な性格だった。
「では、準備します。」
クヌギはそう言うと、用意していた拘束具で十字架貼りの形で空の手足を拘束した。
「拘束、痛くないか?」
クヌギは小声で空に聞いた。
「はい、これは打ち合わせ通りだし、大丈夫です。」
さっきの打ち合わせになかった行いを少し皮肉るように空が言うと、クヌギは苦笑いをした。
「10分程度で絵は完成するから頑張ってくれ。ロウ先生と会うのは初めてだと思うけど、緊張しなくて平気だから。」
「緊張より恥ずかしさが勝りますけど…頑張ります。」
2人が小声で話をしている間、ガ・ロウは場繋ぎ感覚でカメラに話を始めた。
「因みに、私は人間の裸体というものに興味がない。一切性的欲求が生じない。いやそういう感情そのものが私の中にない。男性にも女性にもだ。だからこそ、私は裸体に絵を描く。邪心が無いからこそ良い作品が出来、世間に認められるのだ。クヌギくんが私にオファーしたもうひとつの理由はそれもあるのだろう。彼は、あの男の子を非常に大切に思っているようだからね。」
「…ロウ先生、お喋りが過ぎます…」
クヌギは照れ隠しのように頭をかきながら言った。
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