下宿屋 東風荘 7

浅井 ことは

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封印

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朝のご飯を食べて身支度を整えて城に行く前に、「雪翔、腹が立ったら儂が乗り込んでやるから安心して行ってこい」と祖父に言われたので、頼りにしてるねと言って城に向かう。

「あれ?そういえばどこから行くの?」

「入口からではなくて、城の私の部屋に直接出ます。一つ鳥居がたっている場所見ましたよねぇ?そこから行けるので」

蘭と一緒に冬弥の手に触れると一瞬にして景色が変わり、全くしらない家の玄関口に出た。

そこから呪が掛けてある階段を使うと、すぐに城の入口まで移動でき、手続きを済ませて広い部屋の中で待つ。

「ねえねえ、御簾が無いよ?」

「もう隠す必要が無いからでしょうねぇ。あ、来ましたよ」

かなりの高齢に見えるお爺さんとおばあさんが三人、そして昴と胡蝶が前に座り、今回の事での話しをひと通り話された後に、間違いないかと聞かれ、次に蘭の社付近での事、天狐たちの調べた状況などが話されたりしたあとに声をかけられる。

「やはり、人にして人にあらず……となったようじゃの」

最年長と思われる天狐に声をかけられてすぐに、檪が出てきて横に立ち、じっと天狐たちが檪を見たあと、「天の使いがついておるのであれば無理強いはすまい。安心せい、城のことは天狐で何とかしていく。が、雪翔よ。そなたはとても面白い。たまには我らの話し相手にいつでも城に来たら良いであろう」とお婆さんの天狐に言われ、最後に九堂の話となった。

「今、我らの術で眠った状態にしてある」

昴にそう言われ、つづけて「雪翔が望むのであれば、人間の世界の方で封印をしてもいいし、記憶を消して術者ではなく普通のなんの力も持たない人にしてしまうことも出来る」

選べと言われ、記憶は思い出すことは無いと聞いたので、記憶を消してもらうことにした。

「それは妾たちがして、人間の世界に送り返すことを約束するとして、冬弥の浮遊城の奥に封印した巻物はどうするのじゃ?」と聞かれる。

「それでしたら、雪翔に任せようと思ってます」

「と、冬弥さん……」

「パパでしょう?一応人様の前なんですから」

「えーと、お父さん」と消え入りそうな声で言ったあと、「燃やしてしまってもいいのなら、僕燃やしたい。あんなのがあるからいけなかったんだよ!でも、二つはこっちのものだったし、杖もこっちで見つけたから、あれ?こっちのものを燃やす方に許可がいるのかな?」

「その杖と言うのが必要なものであれば持っていたらいいでしょう。本などもこちらのものでも、危険だと感じたのならば燃やして構いません」

お婆さんの天狐に言われ、だったら燃やしたいと言うと、昴が「封印する場所はわかるのか?」と聞いてくるので、「ぜんぶ覚えてる」と答える。

ならばあとは任せると言われて面会は終わった。

「何かあっさりとしてたね?」

「九堂については寛大な処分でした。他のこともこちらに任せると言うのであれば、早速行きます?」
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