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第ニ章
尋問
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カナトは相手がシドだと知って逃げようとしたが、ふと足を止めた。
「お前怪我してるのか?」
シドは何も言わず、ただ黙ってカナトを見つめていた。だがやがて耐えきれなかったのか、ふらっとしたあとその場に倒れ込んでしまい、足場から外れて水路に落ちてしまった。
「嘘だろ!」
カナトは慌てて水に飛び込んだ。
ずぶ濡れで震えながら屋敷に戻ったカナトは、自分のベッドですやすや寝ている人物をにらんだ。
すでに着替えているが、帰ってくる途中で雪が降り始め、さらには他の人にバレないようコソコソと裏門から入るしかなかった。そのためもう指先足先は凍えて感覚がない。爪の色がもはや死人のそれだった。
とはいえ、ベッドで寝る人物の青白い顔のほうが恐ろしい。
「これ、寝ているんじゃなくて死んでいるなんてこと、ないよな?」
暖炉のある部屋に連れて行こうとしても、設置されている部屋は限られ、そのなかで自由に使用できるのがアレストの部屋である。だが、部屋の主は他人が勝手に部屋に入るのを嫌っている。
黙ってアレストの部屋に連れてくか?
どのみち隣にあるし、移動もたやすい。だが結局悩んで何もできなかった。
そんな時、部屋がノックされる。
「来たか!」
カナトが慌てて部屋を隙間程度に開け、外にいるのがカツラギだとわかると中に引き入れた。
「急にどうした?メイドからの伝言で誰にもバレずに来いと言われるし」
「とりあえずベッド見てみろ」
ベッド?と言ってカツラギが見る。そして目を見開いた。恐るおそると近づいてのぞき込む。
「ついにヤッてしまったのか?」
「ついにってどういう意味だコラ」
「待て待て。呼ばれた意味わかった。とりあえず血抜きしないとな。血抜きせずに土に埋めたとしても獣に掘り起こされる危険性がある。あとは死体が腐りにくい土を……」
「テメェこそ待てよ!何言ってんだ!こいつ生きてるつっーの!…たぶん。死んでないはずだ!」
「今小さい声でたぶんって言わなかったか?俺の知恵を使って死体処理のために使おうしたんじゃないならなんで呼んだんだ。誰にもバレずになんて言うし」
カナトは煩わしそうに前髪をかき上げた。
「こいつは俺が勝手に連れ込んだ人物だからだよ」
「……つまり、愛人?」
「いい加減にしろよ?」
「お前がここはBL小説の世界なんて言うからだろ」
「だからってなんで恋愛対象女の俺がわざわざ男を愛人にする発想が出てくるんだ?」
「未だにお前がノンケだとは思わなくてな」
「意味わからねぇよ!俺のどこかそうじゃない!」
「この押し問答は意味がないな。とりあえずこの死体……じゃなくて、男をどうにかしないと」
「こいつの容態を見てほしい。怪我して水の中に落ちたんだよ。ずっと目覚めないし、顔も青白い」
「死にかけだ。墓用意しておけ」
「お前……」
「冗談冗談。まあ、見たところ低体温症の可能性があるな。こんな真冬に水入るとかアホのすることだろ。見ろ、さっきからずっと震えているだろ。……うん、頬をつねっても反応なし。動けないうえ感覚が麻痺している証拠だ。意識は……まあ、見るからにないな。本当死ぬぞ」
一通りシドの容態を見たカツラギは厳しい表情で続けた。
「着替えはしたのか?」
「した」
「温めることが必要だ。俺たちの現代でも低体温症で死ぬことがある。ここが小説の世界なら一般と同じ体質かどうかわからないけど、助けたいなら暖炉のある部屋へ移せ。あと医者に見せること。じゃないとこれの未来は本当に死体だ」
その場でぐるぐる回り出したカナトは歯を噛み締めてから「アレストに言ってくる!」と言って部屋を出た。
残されたカツラギはアレストが来るなら自分は帰ったほうがいいんじゃないか?と思うも、聞くべき人はすでに走り去ってしまった。
アレストから許可を得たカナトは急いで部屋を移した。
そして医者も程なくすると現場に到着し、シドの容態を診た。
「うむ……危険な状態ではありましたが、もう大丈夫でしょう。しかしのぉ、身体中が傷だらけで水に落ちるなんて昔も聞いたような……」
医者の目がじとっとカナトをとらえる。
「なんだよ、ジジィ」
「こら!もっと敬称を使わんか!」
「ジィさん」
「こんのっ……はあ、まあいい。慣れたわい。それじゃわしはこれで帰るとするかの。薬は食べるように。あと体を冷やさないように注意するんじゃぞ」
「わかった」
アレストがうなずいた。
「おいジィさん、なんで俺じゃなくてアレストに言うんだ?」
医者は半目でカナトを一瞥するとふんっと鼻を鳴らした。
「それじゃあ、アレスト様。お先に失礼します」
「ええ、この度はありがとうございました。門前までお送りいたします」
「ほほ、相変わらず礼儀のある子じゃのぉ。どこかの野猿と違って」
「だれが野猿だ!」
「おや、わしは一言もお前さんのことだなんて言ってないがね?」
「んの野郎……」
カナトが怒りに震えているとアレストにポンと頭をなでられた。
「すぐに帰ってくる」
そう言い残してアレストと医者は部屋を出た。カナトはシドを見てため息を吐き出す。
アレストには一応兄が誤って落ちたと説明したが、この全身の傷は説明できなかった。
カツラギがいればもっとうまく理由を作れたが、本人はシドの手先足先を温めるとそそくさと逃げた。
カナトはこの、自分を殺そうとしたやつが平気で寝ているのを見ると歯痒くなる。
「本当お前を助けた自分が天使に思えてきた」
なぜ助けたのかカナトにもうまく説明できない。助けるために水路へ飛び込んだのもほぼ反射的だった。
アレストが帰ってきたらなんて言えば……。
カナトはベッドふちに腰かけて両手で頭を支えた。
とりあえず、偶然裏口で兄とばったり会ったことにするか?
くよくよ考えている時にアレストが帰ってきた。カナトは背筋を伸ばしてごくりとのどを鳴らす。
アレストはカナトの隣に腰かけて笑いかけた。
「さて、話を詳しく聞いてもいいかな?」
「はい……」
「どうしてシドがここーー」
「裏口!」
答えをずっと練っていたせいで、目的の質問がくると聞き終わらぬうちに声をあげてしまった。
カナトはごまかすように声をワントーンあげた。
「そう!裏口でばったり会った!傷だらけでずぶ濡れだから拾ってきた!」
「………なるほど。てっきりきみが勝手に外に出て水のある場所に行ったのかと思った」
的確すぎてカナトがひやっとした。
「それで喧嘩もしたんじゃないかと思っていた」
さらにひやっとする。
「な、なんでそう思うんだ?」
「傷があるからだ」
アレストは親指でカナトの口端の傷口に触れる。
染みるような感覚にカナトは思わず少し離れる。
「いてぇからやめろ!」
「痛いとわかるならなぜ喧嘩した」
「………あっちが先に……」
「やっぱり外に出たのか?」
「………いえ」
「そうか」
アレストは腕を回すとカナトの腰を抱き寄せてあごをつかんだ。
「アレスト?」
「外に出たいなら一言いってくれるだけでいい。きみを監禁しているわけじゃないからな。わかったか?」
「わかった………」
笑ってからアレストはまだ仕事があると部屋を出て行った。
大きく息を吐き出したカナトはバクバク鳴る心臓を押さえた。
尋問されている気分だった……。
外に出たアレストは笑顔だけ顔に残して、目に陰鬱とした光をにじませた。
暗殺者から報告されたカナトの行動と先ほど言われた理由を思い出してふっと笑う。
どうして…きみはそこまで優しいのか。まさかシドを連れて帰るなんて。
邪魔だな。ユシルもシドも、邪魔だ。
「お前怪我してるのか?」
シドは何も言わず、ただ黙ってカナトを見つめていた。だがやがて耐えきれなかったのか、ふらっとしたあとその場に倒れ込んでしまい、足場から外れて水路に落ちてしまった。
「嘘だろ!」
カナトは慌てて水に飛び込んだ。
ずぶ濡れで震えながら屋敷に戻ったカナトは、自分のベッドですやすや寝ている人物をにらんだ。
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とはいえ、ベッドで寝る人物の青白い顔のほうが恐ろしい。
「これ、寝ているんじゃなくて死んでいるなんてこと、ないよな?」
暖炉のある部屋に連れて行こうとしても、設置されている部屋は限られ、そのなかで自由に使用できるのがアレストの部屋である。だが、部屋の主は他人が勝手に部屋に入るのを嫌っている。
黙ってアレストの部屋に連れてくか?
どのみち隣にあるし、移動もたやすい。だが結局悩んで何もできなかった。
そんな時、部屋がノックされる。
「来たか!」
カナトが慌てて部屋を隙間程度に開け、外にいるのがカツラギだとわかると中に引き入れた。
「急にどうした?メイドからの伝言で誰にもバレずに来いと言われるし」
「とりあえずベッド見てみろ」
ベッド?と言ってカツラギが見る。そして目を見開いた。恐るおそると近づいてのぞき込む。
「ついにヤッてしまったのか?」
「ついにってどういう意味だコラ」
「待て待て。呼ばれた意味わかった。とりあえず血抜きしないとな。血抜きせずに土に埋めたとしても獣に掘り起こされる危険性がある。あとは死体が腐りにくい土を……」
「テメェこそ待てよ!何言ってんだ!こいつ生きてるつっーの!…たぶん。死んでないはずだ!」
「今小さい声でたぶんって言わなかったか?俺の知恵を使って死体処理のために使おうしたんじゃないならなんで呼んだんだ。誰にもバレずになんて言うし」
カナトは煩わしそうに前髪をかき上げた。
「こいつは俺が勝手に連れ込んだ人物だからだよ」
「……つまり、愛人?」
「いい加減にしろよ?」
「お前がここはBL小説の世界なんて言うからだろ」
「だからってなんで恋愛対象女の俺がわざわざ男を愛人にする発想が出てくるんだ?」
「未だにお前がノンケだとは思わなくてな」
「意味わからねぇよ!俺のどこかそうじゃない!」
「この押し問答は意味がないな。とりあえずこの死体……じゃなくて、男をどうにかしないと」
「こいつの容態を見てほしい。怪我して水の中に落ちたんだよ。ずっと目覚めないし、顔も青白い」
「死にかけだ。墓用意しておけ」
「お前……」
「冗談冗談。まあ、見たところ低体温症の可能性があるな。こんな真冬に水入るとかアホのすることだろ。見ろ、さっきからずっと震えているだろ。……うん、頬をつねっても反応なし。動けないうえ感覚が麻痺している証拠だ。意識は……まあ、見るからにないな。本当死ぬぞ」
一通りシドの容態を見たカツラギは厳しい表情で続けた。
「着替えはしたのか?」
「した」
「温めることが必要だ。俺たちの現代でも低体温症で死ぬことがある。ここが小説の世界なら一般と同じ体質かどうかわからないけど、助けたいなら暖炉のある部屋へ移せ。あと医者に見せること。じゃないとこれの未来は本当に死体だ」
その場でぐるぐる回り出したカナトは歯を噛み締めてから「アレストに言ってくる!」と言って部屋を出た。
残されたカツラギはアレストが来るなら自分は帰ったほうがいいんじゃないか?と思うも、聞くべき人はすでに走り去ってしまった。
アレストから許可を得たカナトは急いで部屋を移した。
そして医者も程なくすると現場に到着し、シドの容態を診た。
「うむ……危険な状態ではありましたが、もう大丈夫でしょう。しかしのぉ、身体中が傷だらけで水に落ちるなんて昔も聞いたような……」
医者の目がじとっとカナトをとらえる。
「なんだよ、ジジィ」
「こら!もっと敬称を使わんか!」
「ジィさん」
「こんのっ……はあ、まあいい。慣れたわい。それじゃわしはこれで帰るとするかの。薬は食べるように。あと体を冷やさないように注意するんじゃぞ」
「わかった」
アレストがうなずいた。
「おいジィさん、なんで俺じゃなくてアレストに言うんだ?」
医者は半目でカナトを一瞥するとふんっと鼻を鳴らした。
「それじゃあ、アレスト様。お先に失礼します」
「ええ、この度はありがとうございました。門前までお送りいたします」
「ほほ、相変わらず礼儀のある子じゃのぉ。どこかの野猿と違って」
「だれが野猿だ!」
「おや、わしは一言もお前さんのことだなんて言ってないがね?」
「んの野郎……」
カナトが怒りに震えているとアレストにポンと頭をなでられた。
「すぐに帰ってくる」
そう言い残してアレストと医者は部屋を出た。カナトはシドを見てため息を吐き出す。
アレストには一応兄が誤って落ちたと説明したが、この全身の傷は説明できなかった。
カツラギがいればもっとうまく理由を作れたが、本人はシドの手先足先を温めるとそそくさと逃げた。
カナトはこの、自分を殺そうとしたやつが平気で寝ているのを見ると歯痒くなる。
「本当お前を助けた自分が天使に思えてきた」
なぜ助けたのかカナトにもうまく説明できない。助けるために水路へ飛び込んだのもほぼ反射的だった。
アレストが帰ってきたらなんて言えば……。
カナトはベッドふちに腰かけて両手で頭を支えた。
とりあえず、偶然裏口で兄とばったり会ったことにするか?
くよくよ考えている時にアレストが帰ってきた。カナトは背筋を伸ばしてごくりとのどを鳴らす。
アレストはカナトの隣に腰かけて笑いかけた。
「さて、話を詳しく聞いてもいいかな?」
「はい……」
「どうしてシドがここーー」
「裏口!」
答えをずっと練っていたせいで、目的の質問がくると聞き終わらぬうちに声をあげてしまった。
カナトはごまかすように声をワントーンあげた。
「そう!裏口でばったり会った!傷だらけでずぶ濡れだから拾ってきた!」
「………なるほど。てっきりきみが勝手に外に出て水のある場所に行ったのかと思った」
的確すぎてカナトがひやっとした。
「それで喧嘩もしたんじゃないかと思っていた」
さらにひやっとする。
「な、なんでそう思うんだ?」
「傷があるからだ」
アレストは親指でカナトの口端の傷口に触れる。
染みるような感覚にカナトは思わず少し離れる。
「いてぇからやめろ!」
「痛いとわかるならなぜ喧嘩した」
「………あっちが先に……」
「やっぱり外に出たのか?」
「………いえ」
「そうか」
アレストは腕を回すとカナトの腰を抱き寄せてあごをつかんだ。
「アレスト?」
「外に出たいなら一言いってくれるだけでいい。きみを監禁しているわけじゃないからな。わかったか?」
「わかった………」
笑ってからアレストはまだ仕事があると部屋を出て行った。
大きく息を吐き出したカナトはバクバク鳴る心臓を押さえた。
尋問されている気分だった……。
外に出たアレストは笑顔だけ顔に残して、目に陰鬱とした光をにじませた。
暗殺者から報告されたカナトの行動と先ほど言われた理由を思い出してふっと笑う。
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