51 / 241
第ニ章
発狂2
しおりを挟む
カツラギはこれまでこんなに死にたくなったのは初めてだった。
部屋に入ってきて、ドアを後ろ手に閉めたアレストは温度のない笑みを顔に貼り付けてじっとカナトを見つめている。
「使用人から2人がここに入ったって聞いて、ずっと出てこないから心配してな」
「そうなのか?」
おそらくこれを本気で信じるのはカナトくらいである。
「それで、2人は抱きついて何をしているんだ?」
「いや、あの……ユシルと筋トレに……そう!筋トレについて話していた!」
「筋トレか、ユシルもするのか。初めて知ったな」
氷点下の視線がカツラギに向いた。
「そ、そう……俺、じゃなくて私、カナトと筋トレを……最近体を鍛えたくなったから」
「なるほど。それなら一緒に訓練してみるか?」
「え?あ、いや、別にいいかな?やっぱりちょっときついから」
カツラギは言う傍らで必死にカナトへアイコンタクトを送っていた。しかし、当の本人はアレストに集中していてまったく気づかない。
抱きしめられたまま抜け出せず、アレストと視線を合わすことすらはばかれる。カツラギは生きた心地がしないまま、ただカナトに振り向いて欲しかった。このクソほど鈍いやつに自分の必死な目に気づいて欲しかったのである。
「……カナト、少し2人だけで話せないか?」
「え?」
それを聞いていたカツラギはチャンスとばかりにカナトの名前を呼んだ。
「カナト!アレ…兄さんとゆっくり話してて。それじゃあ」
は!な!せ!
必死の形相で口の形のみで伝えると、カナトはやっと気づいたようにパッと手を離す。
カツラギは瞬足でドア前に移動し、
「お先に失礼します」
出ようとした直前、アレストは何気に口を開いた。
「きみは賢い人だと思っていたんだけどな」
その言葉を受けてカツラギは背中に冷たいものが這ったのを感じた。
そのまま何も言わずに足を動かし、ごくりとのどを鳴らしてドアを閉めた。
廊下に出たカツラギは周りを見た。まるで人払いでもしたかのように使用人の姿は見えない。
そしてアレストの先ほどの言葉を思い出す。
ずっと出てこないから心配してなーー
ずっと見ていたような言い方である。カツラギはカナトから、アレストが雇った暗殺者が自分を守っているかも知れないと聞いていた。
もしかしたらその暗殺者がどこかから観察していて、それをアレストに報告しているんじゃ……そう考えるとこの不現実な職業名がここまで脅威と身近に感じたのは初めてな気がした。
カナトの言う通り、悪役だな。
ただ、カナトが思っているのは闇堕ち前のアレストは性格こそ少し変わったかもしれないが、以前の明るい少年と変わらないことである。
しかし、カツラギの視点から見ればそれはあり得なかった。闇堕ち前から暗殺者を雇う時点でどうかしている。明るくても根っこは“悪役”だ。
相当ヤバい人だな。カナトはあんなのに執着されて大丈夫か?本人は気づかないバカだし。
部屋の中はアレストとカナトの2人だけになった。
気まずい沈黙の中でカナトの目がキョロキョロと泳ぐ。
後ろの窓をチラチラと見て、
「その、俺も行っていいか?」
そう言ってパッと窓へ走って開けようとした。が、開かない。
「なんで!」
「それははめ込み式の窓だから開かないよ」
カナトは自分の愚策でドアから思い切り距離をとってしまったことに後悔した。
アレストはカナトの背後に立ち、窓枠にかけられていた手にそっと重ねるように手を置いた。体制的にまるでカナトを包み込むかのようだった。
「カナト」
降って来る声にぴくりと震える。
「……ハイ」
「ユシルとあまり近づいて欲しくない、そう言ったはずだが、なぜ?」
「その……」
「そんなに仲がいいんだな。知らなかった。出会った期間もそう長くないし、接する時間も僕より短いはずだ。それなのにどうして?」
「ちがーー」
アレストは答える暇を与えずに、振り返ろうとしたカナトのあごをつかむと、体の向きを振り向かせて腕で囲んだ。
「本当は首都へ行きたいと言うのは誰のためなんだ?」
アレストからここまで答える暇も与えられずに追い詰められたのは初めてだった。だからカナトは思わず驚いて答えることができなかった。
いつも綺麗と思う青い瞳ですら洞窟のように先の見えない真っ暗闇に見えた。
その間を前にアレストが小さく嗤った。いつもの明るい笑顔ではなく、どこか自虐ぽい笑い方である。
「そんなにユシルが好きなのか?抱きしめるほど好きなのか?僕よりも?」
「……いや、ちが、はなしーーああっ!」
突然首に走った痛みでカナトは声を上げた。
「いっ……!やめろ!痛いって!!」
アレストはあろうことかカナトの首筋に噛みついていた。
皮膚を食い破るのではないかというほど力強く噛まれ、カナトはその脳で情報を処理しきれなくなった。
ただ本能的にアレストの顔を殴って、口が離れたすきに首を押さえて慌てて距離を取る。だが、背中がすぐ窓にぶつかって2、3歩で逃げ道をなくした。
アレストはカナトが反応できる前に移動できないよう窓に両手をつく。
「どうして逃げるんだ?」
「お、お前…どうしたんだ?」
「……僕には笑ってくれないんだな」
「は?」
「ユシルの前ではあんなに楽しく笑っているのに、なぜ今のきみはそこまで怯えた表情をするんだ?僕が怖いのか?」
まるで今まで傷つけたことあったか?と言いたげな視線が注がれた。
カナトは固まって動くことができず、バクバクと鳴る心臓音が異常にうるさく聞こえた。
どうしたんだ、こいつ………。
「なんでそんな顔をするのかわからない……ユシルのせいなのか?」
「ち、違う」
「あいつが現れてからお前の目はあいつばかりを追うようになった。自分で気づいているか?どうしてなんだ?僕とユシルの何が違うんだ?なんでお前はあいつのほうが好きなんだ……わからない。何が及ばなかった?どうすればよかった?」
苦しげに歪められた顔はなぜかカナトの心をしめつけた。
何かかける言葉を絞り出そうとすると、次の瞬間アレストはうつむいてしまった。軽く笑いをもらし、ふたたび顔をあげる時、その顔には笑顔が浮かんでいた。
さっきみたいな自虐的な笑顔ではない。あの雪山帰りの夜に見かけた病的な笑顔が浮かんでいた。
「本当に鎖で縛ったほうがいいか?」
「鎖!?」
「その首にも、手首にも足にもつけて、どこにも行けないように閉じ込めたらその目は僕だけを見るようになるのか?」
なぜそこまで極端な考え方になるのかわからず、カナトは口をパクパクとさせた。
「このまま何もせずにいるときみが奪われるなら、いっそうのこと……」
カナトはその言葉から身の危険を感じた。
そしてその頭の中は急速に回転し、自分がしなければいけないことを導き出していく。
カツラギが言ったことは本当かもしれない!
自分の出現でアレストの心境に変化が訪れたり、執着しているのはカツラギの推測通りなのかもしれない。ここに来てカナトは初めて自分の存在が相手にとってただならぬ地位にいることを自覚し始めた。
「お、落ち着け!俺とユシルはーー」
「きみの口からその名前を出すな!」
「っ!?……じゃ、じゃあ、あの人?あの人とはただの友達だ!ほら、俺が勝手に好き…じゃなくて!!その、憧れ?そう憧れているんだよ!」
アレストはじっと見つめるだけで何も言わない。
絶対信じてない!
「なんて言えばいいんだよ!……ハッ!そうだ!屋敷のメイドたちが俺らを見てキャキャ言ってるだろ?俺もユシルに対してそんな感じだ!!」
「………そうなのか?」
カナトは激しくコクコクとうなずいた。
「恋愛的な意味で好きじゃないのか?」
今度はブルブルと激しく首を横に振る。だがすぐに間違いに気づいて縦に振る。
アレストは少しの間を開けてからカナトを抱きしめた。
「そうだったのか」
しかし、恋愛的な意味で好きじゃないとしても、アレストが気にしているのはそこだけではなかった。
気にくわないのは、カナトの目が自分よりもユシルに向けられることだった。ユシルを思ってする行動のすべてが嫉妬に火をつける。
アレストは抱きしめる腕に力を込めた。
「それなら、今後はユシルからなるべく離れてくれないか?話しかけるのも見るのもだめだ」
「は?いや、それは少し……」
「……鎖」
「わかった!!なるべくそうする!!」
カナトは少しだけアレストの状態が前世のとある言葉に当てはまる気がした。創作において不動の人気を誇るキャラ属性の一つ“ヤンデレ”にものすごく近い気がした。
おかしいなぁ、アレストに闇堕ち以外ヤンデレなんて属性あったか?強いて言えば体育会系じゃなかった?それがなんで俺相手にこんな精神状態になるんだ?
あれ???
今カナトの脳内は混乱を極めた。
部屋に入ってきて、ドアを後ろ手に閉めたアレストは温度のない笑みを顔に貼り付けてじっとカナトを見つめている。
「使用人から2人がここに入ったって聞いて、ずっと出てこないから心配してな」
「そうなのか?」
おそらくこれを本気で信じるのはカナトくらいである。
「それで、2人は抱きついて何をしているんだ?」
「いや、あの……ユシルと筋トレに……そう!筋トレについて話していた!」
「筋トレか、ユシルもするのか。初めて知ったな」
氷点下の視線がカツラギに向いた。
「そ、そう……俺、じゃなくて私、カナトと筋トレを……最近体を鍛えたくなったから」
「なるほど。それなら一緒に訓練してみるか?」
「え?あ、いや、別にいいかな?やっぱりちょっときついから」
カツラギは言う傍らで必死にカナトへアイコンタクトを送っていた。しかし、当の本人はアレストに集中していてまったく気づかない。
抱きしめられたまま抜け出せず、アレストと視線を合わすことすらはばかれる。カツラギは生きた心地がしないまま、ただカナトに振り向いて欲しかった。このクソほど鈍いやつに自分の必死な目に気づいて欲しかったのである。
「……カナト、少し2人だけで話せないか?」
「え?」
それを聞いていたカツラギはチャンスとばかりにカナトの名前を呼んだ。
「カナト!アレ…兄さんとゆっくり話してて。それじゃあ」
は!な!せ!
必死の形相で口の形のみで伝えると、カナトはやっと気づいたようにパッと手を離す。
カツラギは瞬足でドア前に移動し、
「お先に失礼します」
出ようとした直前、アレストは何気に口を開いた。
「きみは賢い人だと思っていたんだけどな」
その言葉を受けてカツラギは背中に冷たいものが這ったのを感じた。
そのまま何も言わずに足を動かし、ごくりとのどを鳴らしてドアを閉めた。
廊下に出たカツラギは周りを見た。まるで人払いでもしたかのように使用人の姿は見えない。
そしてアレストの先ほどの言葉を思い出す。
ずっと出てこないから心配してなーー
ずっと見ていたような言い方である。カツラギはカナトから、アレストが雇った暗殺者が自分を守っているかも知れないと聞いていた。
もしかしたらその暗殺者がどこかから観察していて、それをアレストに報告しているんじゃ……そう考えるとこの不現実な職業名がここまで脅威と身近に感じたのは初めてな気がした。
カナトの言う通り、悪役だな。
ただ、カナトが思っているのは闇堕ち前のアレストは性格こそ少し変わったかもしれないが、以前の明るい少年と変わらないことである。
しかし、カツラギの視点から見ればそれはあり得なかった。闇堕ち前から暗殺者を雇う時点でどうかしている。明るくても根っこは“悪役”だ。
相当ヤバい人だな。カナトはあんなのに執着されて大丈夫か?本人は気づかないバカだし。
部屋の中はアレストとカナトの2人だけになった。
気まずい沈黙の中でカナトの目がキョロキョロと泳ぐ。
後ろの窓をチラチラと見て、
「その、俺も行っていいか?」
そう言ってパッと窓へ走って開けようとした。が、開かない。
「なんで!」
「それははめ込み式の窓だから開かないよ」
カナトは自分の愚策でドアから思い切り距離をとってしまったことに後悔した。
アレストはカナトの背後に立ち、窓枠にかけられていた手にそっと重ねるように手を置いた。体制的にまるでカナトを包み込むかのようだった。
「カナト」
降って来る声にぴくりと震える。
「……ハイ」
「ユシルとあまり近づいて欲しくない、そう言ったはずだが、なぜ?」
「その……」
「そんなに仲がいいんだな。知らなかった。出会った期間もそう長くないし、接する時間も僕より短いはずだ。それなのにどうして?」
「ちがーー」
アレストは答える暇を与えずに、振り返ろうとしたカナトのあごをつかむと、体の向きを振り向かせて腕で囲んだ。
「本当は首都へ行きたいと言うのは誰のためなんだ?」
アレストからここまで答える暇も与えられずに追い詰められたのは初めてだった。だからカナトは思わず驚いて答えることができなかった。
いつも綺麗と思う青い瞳ですら洞窟のように先の見えない真っ暗闇に見えた。
その間を前にアレストが小さく嗤った。いつもの明るい笑顔ではなく、どこか自虐ぽい笑い方である。
「そんなにユシルが好きなのか?抱きしめるほど好きなのか?僕よりも?」
「……いや、ちが、はなしーーああっ!」
突然首に走った痛みでカナトは声を上げた。
「いっ……!やめろ!痛いって!!」
アレストはあろうことかカナトの首筋に噛みついていた。
皮膚を食い破るのではないかというほど力強く噛まれ、カナトはその脳で情報を処理しきれなくなった。
ただ本能的にアレストの顔を殴って、口が離れたすきに首を押さえて慌てて距離を取る。だが、背中がすぐ窓にぶつかって2、3歩で逃げ道をなくした。
アレストはカナトが反応できる前に移動できないよう窓に両手をつく。
「どうして逃げるんだ?」
「お、お前…どうしたんだ?」
「……僕には笑ってくれないんだな」
「は?」
「ユシルの前ではあんなに楽しく笑っているのに、なぜ今のきみはそこまで怯えた表情をするんだ?僕が怖いのか?」
まるで今まで傷つけたことあったか?と言いたげな視線が注がれた。
カナトは固まって動くことができず、バクバクと鳴る心臓音が異常にうるさく聞こえた。
どうしたんだ、こいつ………。
「なんでそんな顔をするのかわからない……ユシルのせいなのか?」
「ち、違う」
「あいつが現れてからお前の目はあいつばかりを追うようになった。自分で気づいているか?どうしてなんだ?僕とユシルの何が違うんだ?なんでお前はあいつのほうが好きなんだ……わからない。何が及ばなかった?どうすればよかった?」
苦しげに歪められた顔はなぜかカナトの心をしめつけた。
何かかける言葉を絞り出そうとすると、次の瞬間アレストはうつむいてしまった。軽く笑いをもらし、ふたたび顔をあげる時、その顔には笑顔が浮かんでいた。
さっきみたいな自虐的な笑顔ではない。あの雪山帰りの夜に見かけた病的な笑顔が浮かんでいた。
「本当に鎖で縛ったほうがいいか?」
「鎖!?」
「その首にも、手首にも足にもつけて、どこにも行けないように閉じ込めたらその目は僕だけを見るようになるのか?」
なぜそこまで極端な考え方になるのかわからず、カナトは口をパクパクとさせた。
「このまま何もせずにいるときみが奪われるなら、いっそうのこと……」
カナトはその言葉から身の危険を感じた。
そしてその頭の中は急速に回転し、自分がしなければいけないことを導き出していく。
カツラギが言ったことは本当かもしれない!
自分の出現でアレストの心境に変化が訪れたり、執着しているのはカツラギの推測通りなのかもしれない。ここに来てカナトは初めて自分の存在が相手にとってただならぬ地位にいることを自覚し始めた。
「お、落ち着け!俺とユシルはーー」
「きみの口からその名前を出すな!」
「っ!?……じゃ、じゃあ、あの人?あの人とはただの友達だ!ほら、俺が勝手に好き…じゃなくて!!その、憧れ?そう憧れているんだよ!」
アレストはじっと見つめるだけで何も言わない。
絶対信じてない!
「なんて言えばいいんだよ!……ハッ!そうだ!屋敷のメイドたちが俺らを見てキャキャ言ってるだろ?俺もユシルに対してそんな感じだ!!」
「………そうなのか?」
カナトは激しくコクコクとうなずいた。
「恋愛的な意味で好きじゃないのか?」
今度はブルブルと激しく首を横に振る。だがすぐに間違いに気づいて縦に振る。
アレストは少しの間を開けてからカナトを抱きしめた。
「そうだったのか」
しかし、恋愛的な意味で好きじゃないとしても、アレストが気にしているのはそこだけではなかった。
気にくわないのは、カナトの目が自分よりもユシルに向けられることだった。ユシルを思ってする行動のすべてが嫉妬に火をつける。
アレストは抱きしめる腕に力を込めた。
「それなら、今後はユシルからなるべく離れてくれないか?話しかけるのも見るのもだめだ」
「は?いや、それは少し……」
「……鎖」
「わかった!!なるべくそうする!!」
カナトは少しだけアレストの状態が前世のとある言葉に当てはまる気がした。創作において不動の人気を誇るキャラ属性の一つ“ヤンデレ”にものすごく近い気がした。
おかしいなぁ、アレストに闇堕ち以外ヤンデレなんて属性あったか?強いて言えば体育会系じゃなかった?それがなんで俺相手にこんな精神状態になるんだ?
あれ???
今カナトの脳内は混乱を極めた。
63
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
※第33話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
六年目の恋、もう一度手をつなぐ
高穂もか
BL
幼なじみで恋人のつむぎと渉は互いにオメガ・アルファの親公認のカップルだ。
順調な交際も六年目――最近の渉はデートもしないし、手もつながなくなった。
「もう、おればっかりが好きなんやろか?」
馴ればっかりの関係に、寂しさを覚えるつむぎ。
そのうえ、渉は二人の通う高校にやってきた美貌の転校生・沙也にかまってばかりで。他のオメガには、優しく甘く接する恋人にもやもやしてしまう。
嫉妬をしても、「友達なんやから面倒なこというなって」と笑われ、遂にはお泊りまでしたと聞き……
「そっちがその気なら、もういい!」
堪忍袋の緒が切れたつむぎは、別れを切り出す。すると、渉は意外な反応を……?
倦怠期を乗り越えて、もう一度恋をする。幼なじみオメガバースBLです♡
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
運命の番は僕に振り向かない
ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。
それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。
オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。
ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。
ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。
ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。
ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる