115 / 234
第10部 壊れゆく過去・辿るべき未来
第103話 森の女神を独占する女武術家の愉悦
しおりを挟む
私が本物のファウナ・デル・フォレスタ──。
とんでもない事を言い出す軍が寄越した新たなる敵。しかしファウナに取って双子の姉であるのは虚言ではない模様。
当初はNo3の偽物と同じく連合国軍が人工知性体の欠片を集めクローン体に流し込んだ存在かに思われた。
しかしそれでは余りに説明が付かない。
ファウナ姉は容姿と性格、何れもファウナ当人と同じか或いはそれ以上のものを確実に秘めていた。これがもしただの偽物ならば逆に恐怖だ。
「──あらラディアンヌ御姉様。私の可愛さ、お気に召さなかった御様子ね」
「ファウナ様は私のことを海より深い愛情を込めて『ラディ』と気軽に呼んで下さいます! まあ仮に貴女から同じ名で呼ばれたら虫唾が走るでしょうッ!」
声音こそファウナ当人と完全一致するファウナ姉──。
しかしだからこそラディに取って気色が悪い。何しろ彼女、呼吸一つでファウナ様と同調出来る程、敬愛している。同じ声色でも流石に気配までは姉と妹で全く異なる。
寄ってラディアンヌにはファウナ姉の誘惑がまるで用を成さない。但しその明らかに違う気配に実の処、疑念も抱く。私の拳が届かないかも知れない?
このラディアンヌが本物のファウナ様に拳を上げる。そんな異常事態が在り得ない為、想像の範疇外だがもし仮に手を上げたとするなら、魔法を繰り出す前なら仕留められる自信が在る。
他人へ真に仕えるとはそういう確固たる覚悟と、相反する忠義を必要とする。ラディはそう確信しているし、代々要人警護を担ってきたマゼダリッサ家の家訓だ。
万が一、己が主人の過ちと遭遇した際、この命尽き果てるまで止めなければならない。それが真の忠義というものだ。
レヴァーラ・ガン・イルッゾとその配下であるヴァロウズと呼ばれし危険因子。
この輩に無邪気なファウナが付き従うと言い出した際、いつの日か決して訪れて欲しくない現実が迫り来るやも知れない。それでも付き従うのがラディアンヌ覚悟の形だ。
一方、今自分の目の前で冷笑を浮かべる女は仮想ファウナ様──いやそれ以上かも知れない相手。見た目ファウナ様に手を出すのは正直負い目を感じずにはいられない。
然しだ──。
ファウナ様でない者と拳を交えつつあるこの異常時に、不謹慎にも心躍る気分を感じている。思い切りをぶつけて何ら問題にならない幸福。
「──手出し無用」
呟きの様な声量。それでもラディアンヌの有無を言わせぬ台詞を確かに聞いたレヴァーラとオルティスタ。
これには当然驚いたが、そう思える矢先すら与えぬ間を以って無礼な輩と距離を詰め征く。
──速いッ!
このラディの瞬発力には流石にファウナ姉ですら驚嘆を禁じ得ない。
けれどたかが人間の動き。左手で此方の肩を狙いすましていることぐらい予見出来る。その為の間合い詰め。剣術の後の先同様、後出しが圧倒的優位なのだ。
──と見せかけて貴女は逆の手を出すんでしょ!
何とファウナ姉はそこまで読み切っていた。彼女は軍の疑似訓練でレヴァーラ一派の動きを熟知している。対偽物の天斬戦から得られたデータは嘘を付かない。
「ぐぅッ!?」
ファウナ姉の予見がまさかの裏切り。彼女に届いたのは手ではなく、密着時有効な膝蹴りでさえもなく、大胆にも膝から下を頂点へ伸ばしてからの踵落としだ。
しかも例の首元を護る硬質の襟を避け、左肩の付け根へ落とされたのだ。途轍もない苦痛と驚きを伴う一撃を被ったファウナ姉の顔が屈辱に歪む。
──い、幾ら何でも速過ぎるわ!?
左手の手刀、右手の手刀。先ずこれら全てが囮技。加えて右膝を上げてからの踵落とし。動きの余剰が大き過ぎる。
例え武術家と言えど人間の動きを予想出来るファウナ姉に取ってこれは異常事態だ。
混乱をきたしているファウナ姉を素知らぬ顔で、次は右肘を突き出すラディ。これもファウナ姉の予見に在る動き。そのまま肘を伸ばし手刀と成すか、やはり見せ技として逆を繰り出す。
「はぅッ!?」
これは素直に受けるか後ろへ逃げるべきであった。
混乱し過ぎた処へ見た目通りの右肘を下腹部へ叩き込まれファウナ姉の躰がくの字に曲がる。屈辱にも美麗なる唇から逆流した胃液さえも吐き出した。
──な、何故? ど、どうしてこうも上へ征かれるのッ!?
無様にも腹を押さえながら後方へと一旦距離を置くファウナ姉の痛々しさ。そして意外なる展開に驚く周囲。何時でも動ける様、軽いステップを踏みながらラディ緑の唇が僅かに緩む。
人ならざる動きを見せた筈の女武術家だが、肩で息をする処か大きな胸でさえ上下するのを確認出来ない。
──判ったわッ! これまでにない動きだけど、もうこれ以外に在り得ないッ!
この僅かな間がファウナ姉に考察するゆとりを与えた。呼吸術を得意とするマゼダリッサ家の娘が胸を上下させていない。
一方『手出し無用』を言い渡されたオルティスタとレヴァーラが完全に言葉を失っていた。
まだ知り合って数ヶ月のレヴァーラならいざ知らず、長年に渡り付き合いのある長女ですら妹のこんな異常を見た覚えがない。
「──な、何をのんびりしているの? 次は、次こそラディ……貴女の攻撃を受け止めて御覧に見せるわ」
苦悶の表情で在りつつも人差し指をスッと上げてファウナ姉が宣言した。彼女にも意地がある。
「そう来なくては困ります。私の思う仮想ファウナ・デル・フォレスタならば受け切れる攻撃ですから」
ラディアンヌがとんでもないことをサクリと告げる。──この神速を非力な魔法少女が受け切れる!?
これには渦中のファウナ妹を含む、誰もが驚き顔を上げた。
しかしファウナ当人だけが冷静な顔に立ち返り、この争いの行く末を見届けるべく真剣な眼差しを次女へ捧げる。
──嗚呼……これは何たる幸せでしょう。
肺呼吸こそ止めているが心の高鳴りがもぅたまらないラディアンヌ。戦闘時に何と破廉恥な昂ぶり。心処か魂が躍動する。
先ずは目前のファウナに良く似た敵の美少女。何とも現金だが見た目の美しさだけならファウナ様すら越える逸材。そして何を置き去りにしてもやはりファウナ様の視線である。
これまで数え切れない御奉仕を捧げて来たが、自分だけに恋焦がれる乙女の様な熱い視線を送るファウナ様などお目に掛かったことがないラディ。
──二人のファウナ様をこのラディアンヌが今だけでも独占している! これは何たる至福か!
一触即発の状況下に置いてこんな阿呆余地すら在るのがラディアンヌの凄味なのだ。但し誤解無き様に語っておこう。ラディアンヌの名誉の為にも。
『私の思う仮想ファウナ・デル・フォレスタならば受け切れる攻撃です』
これはハッタリではないラディアンヌの本音である。それが故の森の女神の姿で在り、それを模したファウナ姉とて出来て当然に帰結するのだ。
とんでもない事を言い出す軍が寄越した新たなる敵。しかしファウナに取って双子の姉であるのは虚言ではない模様。
当初はNo3の偽物と同じく連合国軍が人工知性体の欠片を集めクローン体に流し込んだ存在かに思われた。
しかしそれでは余りに説明が付かない。
ファウナ姉は容姿と性格、何れもファウナ当人と同じか或いはそれ以上のものを確実に秘めていた。これがもしただの偽物ならば逆に恐怖だ。
「──あらラディアンヌ御姉様。私の可愛さ、お気に召さなかった御様子ね」
「ファウナ様は私のことを海より深い愛情を込めて『ラディ』と気軽に呼んで下さいます! まあ仮に貴女から同じ名で呼ばれたら虫唾が走るでしょうッ!」
声音こそファウナ当人と完全一致するファウナ姉──。
しかしだからこそラディに取って気色が悪い。何しろ彼女、呼吸一つでファウナ様と同調出来る程、敬愛している。同じ声色でも流石に気配までは姉と妹で全く異なる。
寄ってラディアンヌにはファウナ姉の誘惑がまるで用を成さない。但しその明らかに違う気配に実の処、疑念も抱く。私の拳が届かないかも知れない?
このラディアンヌが本物のファウナ様に拳を上げる。そんな異常事態が在り得ない為、想像の範疇外だがもし仮に手を上げたとするなら、魔法を繰り出す前なら仕留められる自信が在る。
他人へ真に仕えるとはそういう確固たる覚悟と、相反する忠義を必要とする。ラディはそう確信しているし、代々要人警護を担ってきたマゼダリッサ家の家訓だ。
万が一、己が主人の過ちと遭遇した際、この命尽き果てるまで止めなければならない。それが真の忠義というものだ。
レヴァーラ・ガン・イルッゾとその配下であるヴァロウズと呼ばれし危険因子。
この輩に無邪気なファウナが付き従うと言い出した際、いつの日か決して訪れて欲しくない現実が迫り来るやも知れない。それでも付き従うのがラディアンヌ覚悟の形だ。
一方、今自分の目の前で冷笑を浮かべる女は仮想ファウナ様──いやそれ以上かも知れない相手。見た目ファウナ様に手を出すのは正直負い目を感じずにはいられない。
然しだ──。
ファウナ様でない者と拳を交えつつあるこの異常時に、不謹慎にも心躍る気分を感じている。思い切りをぶつけて何ら問題にならない幸福。
「──手出し無用」
呟きの様な声量。それでもラディアンヌの有無を言わせぬ台詞を確かに聞いたレヴァーラとオルティスタ。
これには当然驚いたが、そう思える矢先すら与えぬ間を以って無礼な輩と距離を詰め征く。
──速いッ!
このラディの瞬発力には流石にファウナ姉ですら驚嘆を禁じ得ない。
けれどたかが人間の動き。左手で此方の肩を狙いすましていることぐらい予見出来る。その為の間合い詰め。剣術の後の先同様、後出しが圧倒的優位なのだ。
──と見せかけて貴女は逆の手を出すんでしょ!
何とファウナ姉はそこまで読み切っていた。彼女は軍の疑似訓練でレヴァーラ一派の動きを熟知している。対偽物の天斬戦から得られたデータは嘘を付かない。
「ぐぅッ!?」
ファウナ姉の予見がまさかの裏切り。彼女に届いたのは手ではなく、密着時有効な膝蹴りでさえもなく、大胆にも膝から下を頂点へ伸ばしてからの踵落としだ。
しかも例の首元を護る硬質の襟を避け、左肩の付け根へ落とされたのだ。途轍もない苦痛と驚きを伴う一撃を被ったファウナ姉の顔が屈辱に歪む。
──い、幾ら何でも速過ぎるわ!?
左手の手刀、右手の手刀。先ずこれら全てが囮技。加えて右膝を上げてからの踵落とし。動きの余剰が大き過ぎる。
例え武術家と言えど人間の動きを予想出来るファウナ姉に取ってこれは異常事態だ。
混乱をきたしているファウナ姉を素知らぬ顔で、次は右肘を突き出すラディ。これもファウナ姉の予見に在る動き。そのまま肘を伸ばし手刀と成すか、やはり見せ技として逆を繰り出す。
「はぅッ!?」
これは素直に受けるか後ろへ逃げるべきであった。
混乱し過ぎた処へ見た目通りの右肘を下腹部へ叩き込まれファウナ姉の躰がくの字に曲がる。屈辱にも美麗なる唇から逆流した胃液さえも吐き出した。
──な、何故? ど、どうしてこうも上へ征かれるのッ!?
無様にも腹を押さえながら後方へと一旦距離を置くファウナ姉の痛々しさ。そして意外なる展開に驚く周囲。何時でも動ける様、軽いステップを踏みながらラディ緑の唇が僅かに緩む。
人ならざる動きを見せた筈の女武術家だが、肩で息をする処か大きな胸でさえ上下するのを確認出来ない。
──判ったわッ! これまでにない動きだけど、もうこれ以外に在り得ないッ!
この僅かな間がファウナ姉に考察するゆとりを与えた。呼吸術を得意とするマゼダリッサ家の娘が胸を上下させていない。
一方『手出し無用』を言い渡されたオルティスタとレヴァーラが完全に言葉を失っていた。
まだ知り合って数ヶ月のレヴァーラならいざ知らず、長年に渡り付き合いのある長女ですら妹のこんな異常を見た覚えがない。
「──な、何をのんびりしているの? 次は、次こそラディ……貴女の攻撃を受け止めて御覧に見せるわ」
苦悶の表情で在りつつも人差し指をスッと上げてファウナ姉が宣言した。彼女にも意地がある。
「そう来なくては困ります。私の思う仮想ファウナ・デル・フォレスタならば受け切れる攻撃ですから」
ラディアンヌがとんでもないことをサクリと告げる。──この神速を非力な魔法少女が受け切れる!?
これには渦中のファウナ妹を含む、誰もが驚き顔を上げた。
しかしファウナ当人だけが冷静な顔に立ち返り、この争いの行く末を見届けるべく真剣な眼差しを次女へ捧げる。
──嗚呼……これは何たる幸せでしょう。
肺呼吸こそ止めているが心の高鳴りがもぅたまらないラディアンヌ。戦闘時に何と破廉恥な昂ぶり。心処か魂が躍動する。
先ずは目前のファウナに良く似た敵の美少女。何とも現金だが見た目の美しさだけならファウナ様すら越える逸材。そして何を置き去りにしてもやはりファウナ様の視線である。
これまで数え切れない御奉仕を捧げて来たが、自分だけに恋焦がれる乙女の様な熱い視線を送るファウナ様などお目に掛かったことがないラディ。
──二人のファウナ様をこのラディアンヌが今だけでも独占している! これは何たる至福か!
一触即発の状況下に置いてこんな阿呆余地すら在るのがラディアンヌの凄味なのだ。但し誤解無き様に語っておこう。ラディアンヌの名誉の為にも。
『私の思う仮想ファウナ・デル・フォレスタならば受け切れる攻撃です』
これはハッタリではないラディアンヌの本音である。それが故の森の女神の姿で在り、それを模したファウナ姉とて出来て当然に帰結するのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる