64 / 210
3
64.夢見
しおりを挟む
「僕の夢見に干渉するのを許すなんて。
やっぱり今の僕は力不足だね」
レンがゆっくり振り返る。
レンの視線は俺の後ろ?
俺が見えていない?
まぁ俺も自分の体がどうなってるのかわからないか。
それよりも····生きてた!
色気あふれるレンや血みどろの服ではなく、いつものレンにいつもの簡素な服だ。
不貞腐れたような顔もやっぱり可愛い。
舐めたい。
良かった····本当に、良かった。
「レンカと比べたら全然だけどぉ、カミツグの夢見を持つ歴代党首の中ではレンカに次いで強いから自信を持ってぇ。
もちろん夢見だけなら初代だった君よりも強いんだしぃ」
(カミツグ?
夢見?
レンはレンカじゃないのか?)
どこか間延びした口調と聞いた事がない言葉に振り返ると穏やかそうな青年がいた。
火柱の中にいた色の薄い人属とは違い、髪も肌も明らかな白を纏っている。
目は藍色に金が散っている。
こんな目は初めて見た。
子供でも知ってるようなお伽噺でよく出てくる創造神ゼノリアと同じ出で立ちだ。
「それに僕ってこれでも創造神だしぃ」
いや、何言ってんだコイツ。
「まぁそうだね」
え、否定しないのか?!
レンのどうでも良さげな顔と違い、青年はニコニコと微笑んでいる。
「それで、ゼノは何でこんな所にきたの?」
ゼノリア神だからゼノなのか?
え、本当に創造神?
「君こそぉ、あんな趣味の悪い自分の死に様をわざと見ていくなんてさぁ。
それを見たってどうせ君の中には何の怒りも憎しみもわかないのにぃ。
これから夢見を使うんでしょ?
でもそんな事したら君がレンカの時に負ったその傷が君の魂を蝕むよぉ。
レンカと君の体は同じ物だしぃ、魂の傷が体に現れるくらいには深いんだよぉ。
レンカの最期の傷を持つ事を代償に君を僕の世界に転生させたって言ってあったよねぇ。
その傷は癒える事もあれば、悪化して最悪魂を消失させるんだよぉ。
僕の了承と代償を持ってこの世界に転生した君がぁ、僕の同意なく世界を渡った者の代償を肩代わりしてやる必要なんてぇ、ないでしょ。
それどころか興味本意に君が追い出したカミツグの兄の家に行って初代党首だった時の君が封印してたアレを引っ付けたままこの世界に持ち込んだんだからねぇ。
このままアレと一緒に魂ごと消えるのが相応しいよぉ」
顔はニコニコと笑いながら、ゼノリア神(なのか?)の目は冷え冷えとしている。
転生とか転移とか、何の話だ。
レンはため息を吐いた。
「カミツグの兄の家に行ったのは恐らくあの子に付き合ったからだろうし、封を解いたのは大方レンカの父親でしょ。
千年程度で昔の僕が封じたのが勝手に出てくるなんてあり得ないもの。
それに封じた時は力不足だったにしても、それから死ぬまでの14年の間に消滅させる事もできたのにしなかったのは昔の僕の落ち度。
レンカもそう。
父親やあの兄をカミツグから実質追い出したあの時、アレを持ち出したのは気付いてた。
なのに自分や一握りの興味のある人には守りを施したから関係ないと放置した。
アレを解呪した人は即死か廃人になるし、その後運良く誰かが使えてもレンカの守りがあれば威力も倍以上になって使用者に返る。
だから解くなら解くでそれも良しとしたのも悪い。
レンカが当主になってすぐに父親は亡くなったから、恐らく彼がレンカを殺すのに使おうとしたんだろうし、伴侶に取り憑いた事を考えると解呪されたアレを使ったのは初代の血筋の兄のはず」
ちょっと待て、レンは父親や兄に殺されそうになるような関係だったのか?
カミツグから追い出した?
カミツグって何だ?
「とはいえレンカとは無関係の伴侶を最初から狙うはずないから、あの子を狙ったけどレンカがかけてた何重もの守りで跳ね返されて近くにいた伴侶に憑いたってとこかな。
なら結局いくらかは兄に跳ね返っただろうから、今頃相応の報いを受けてるし、世界が違うからないかもしれないけどアレをどうにかした後本来の返しが兄に行く可能性は十分考えられる」
「少ない情報でよくそこまでたどり着くよねぇ。
だからといっても全ては君以外の人達の自業自得だしぃ、レンカはそれで良しとしたのに君はしないの?」
「確かに僕とレンカの体は共有されてるけど、これまでの僕達がそうであったように転生した時点で僕達は別々の性格を持って限られた生を生きるようになる。
といっても魂は同じだし、記憶はあるから根底にある気質は変わらないのかもしれない。
僕だってあの伴侶があの子と関わって無ければ見捨ててた。
今の僕には魔の森でできた家族が全てだもの。
家族と思ってるお婆ちゃんの息子を好きに使ったこの国の竜人やその伴侶なんか無条件で大っ嫌い。
しかも権利だけは奪っておいて義務は果たさない。
ファルを連れ戻そうとか、挙げ句にお婆ちゃんが仮に死んでても亡骸を使おうとか、殺意しか湧かない」
うん、怒りに顔をしかめるレンも可愛いな。
····じゃなくて、何なんだ、この会話の内容。
「なのに君はあの伴侶を助けるのぉ?
下手したら消滅するよぉ?」
創造神らしき青年がレンの顔を覗き込む。
おい、近すぎだ!
ん? 消滅?
「近い、暑苦しい」
レンが不機嫌そうに白い顔面に片手で押す。
「んぷっ。
もうっ、僕にこんな事するの君くらいなんだからねぇ」
そう言いながら、何で嬉しそうなんだ?!
あ、こら、顔にあったちっちゃい手に触るな!
口付けるなぁ!
「助ける努力はするよ。
あの薬を作るのに彼のデータだって役にたったし、あの子のお友達みたいだし、あの子が渡した組紐には無意識だろうけどあの子の守りの力がこもってた。
それくらいにはあの伴侶が好きだったみたいだし?」
「結局君は一度懐に入れた人にはとことん甘いのは良く分かったぁ」
あの子って誰だ?
どうしてそんな愛おしそうな目をしてんのに、雰囲気は寂しそうなんだよ。
創造神らしき青年はやれやれと苦笑した。
「あの空っぽだった王弟もよりによってアレの干渉をいくらかは抑えてた組紐を伴侶から引き離すんだから。
空っぽなだけじゃなく邪魔者だねぇ」
「仕方ないよ。
何も知らないんだから。
それに君が干渉しても僕の邪魔しないのは創造神として少なからずこの世界で生きてる人達を想ってるからだろうし、それはこの国のどうしようもない竜人も含まれてるでしょ。
僕は君に感謝はしてるんだ。
てことでそろそろ行くよ。
レンカみたいに自家発電できない憎悪や妬みを他人から受けて取り込んで呪に還元したくても、今世の僕は今のところそういうのとは無縁みたいだから夢見には時間と集中力が必要なんだ」
そう言うと暗闇の中へスタスタと歩いて行ってしまった。
やっぱり今の僕は力不足だね」
レンがゆっくり振り返る。
レンの視線は俺の後ろ?
俺が見えていない?
まぁ俺も自分の体がどうなってるのかわからないか。
それよりも····生きてた!
色気あふれるレンや血みどろの服ではなく、いつものレンにいつもの簡素な服だ。
不貞腐れたような顔もやっぱり可愛い。
舐めたい。
良かった····本当に、良かった。
「レンカと比べたら全然だけどぉ、カミツグの夢見を持つ歴代党首の中ではレンカに次いで強いから自信を持ってぇ。
もちろん夢見だけなら初代だった君よりも強いんだしぃ」
(カミツグ?
夢見?
レンはレンカじゃないのか?)
どこか間延びした口調と聞いた事がない言葉に振り返ると穏やかそうな青年がいた。
火柱の中にいた色の薄い人属とは違い、髪も肌も明らかな白を纏っている。
目は藍色に金が散っている。
こんな目は初めて見た。
子供でも知ってるようなお伽噺でよく出てくる創造神ゼノリアと同じ出で立ちだ。
「それに僕ってこれでも創造神だしぃ」
いや、何言ってんだコイツ。
「まぁそうだね」
え、否定しないのか?!
レンのどうでも良さげな顔と違い、青年はニコニコと微笑んでいる。
「それで、ゼノは何でこんな所にきたの?」
ゼノリア神だからゼノなのか?
え、本当に創造神?
「君こそぉ、あんな趣味の悪い自分の死に様をわざと見ていくなんてさぁ。
それを見たってどうせ君の中には何の怒りも憎しみもわかないのにぃ。
これから夢見を使うんでしょ?
でもそんな事したら君がレンカの時に負ったその傷が君の魂を蝕むよぉ。
レンカと君の体は同じ物だしぃ、魂の傷が体に現れるくらいには深いんだよぉ。
レンカの最期の傷を持つ事を代償に君を僕の世界に転生させたって言ってあったよねぇ。
その傷は癒える事もあれば、悪化して最悪魂を消失させるんだよぉ。
僕の了承と代償を持ってこの世界に転生した君がぁ、僕の同意なく世界を渡った者の代償を肩代わりしてやる必要なんてぇ、ないでしょ。
それどころか興味本意に君が追い出したカミツグの兄の家に行って初代党首だった時の君が封印してたアレを引っ付けたままこの世界に持ち込んだんだからねぇ。
このままアレと一緒に魂ごと消えるのが相応しいよぉ」
顔はニコニコと笑いながら、ゼノリア神(なのか?)の目は冷え冷えとしている。
転生とか転移とか、何の話だ。
レンはため息を吐いた。
「カミツグの兄の家に行ったのは恐らくあの子に付き合ったからだろうし、封を解いたのは大方レンカの父親でしょ。
千年程度で昔の僕が封じたのが勝手に出てくるなんてあり得ないもの。
それに封じた時は力不足だったにしても、それから死ぬまでの14年の間に消滅させる事もできたのにしなかったのは昔の僕の落ち度。
レンカもそう。
父親やあの兄をカミツグから実質追い出したあの時、アレを持ち出したのは気付いてた。
なのに自分や一握りの興味のある人には守りを施したから関係ないと放置した。
アレを解呪した人は即死か廃人になるし、その後運良く誰かが使えてもレンカの守りがあれば威力も倍以上になって使用者に返る。
だから解くなら解くでそれも良しとしたのも悪い。
レンカが当主になってすぐに父親は亡くなったから、恐らく彼がレンカを殺すのに使おうとしたんだろうし、伴侶に取り憑いた事を考えると解呪されたアレを使ったのは初代の血筋の兄のはず」
ちょっと待て、レンは父親や兄に殺されそうになるような関係だったのか?
カミツグから追い出した?
カミツグって何だ?
「とはいえレンカとは無関係の伴侶を最初から狙うはずないから、あの子を狙ったけどレンカがかけてた何重もの守りで跳ね返されて近くにいた伴侶に憑いたってとこかな。
なら結局いくらかは兄に跳ね返っただろうから、今頃相応の報いを受けてるし、世界が違うからないかもしれないけどアレをどうにかした後本来の返しが兄に行く可能性は十分考えられる」
「少ない情報でよくそこまでたどり着くよねぇ。
だからといっても全ては君以外の人達の自業自得だしぃ、レンカはそれで良しとしたのに君はしないの?」
「確かに僕とレンカの体は共有されてるけど、これまでの僕達がそうであったように転生した時点で僕達は別々の性格を持って限られた生を生きるようになる。
といっても魂は同じだし、記憶はあるから根底にある気質は変わらないのかもしれない。
僕だってあの伴侶があの子と関わって無ければ見捨ててた。
今の僕には魔の森でできた家族が全てだもの。
家族と思ってるお婆ちゃんの息子を好きに使ったこの国の竜人やその伴侶なんか無条件で大っ嫌い。
しかも権利だけは奪っておいて義務は果たさない。
ファルを連れ戻そうとか、挙げ句にお婆ちゃんが仮に死んでても亡骸を使おうとか、殺意しか湧かない」
うん、怒りに顔をしかめるレンも可愛いな。
····じゃなくて、何なんだ、この会話の内容。
「なのに君はあの伴侶を助けるのぉ?
下手したら消滅するよぉ?」
創造神らしき青年がレンの顔を覗き込む。
おい、近すぎだ!
ん? 消滅?
「近い、暑苦しい」
レンが不機嫌そうに白い顔面に片手で押す。
「んぷっ。
もうっ、僕にこんな事するの君くらいなんだからねぇ」
そう言いながら、何で嬉しそうなんだ?!
あ、こら、顔にあったちっちゃい手に触るな!
口付けるなぁ!
「助ける努力はするよ。
あの薬を作るのに彼のデータだって役にたったし、あの子のお友達みたいだし、あの子が渡した組紐には無意識だろうけどあの子の守りの力がこもってた。
それくらいにはあの伴侶が好きだったみたいだし?」
「結局君は一度懐に入れた人にはとことん甘いのは良く分かったぁ」
あの子って誰だ?
どうしてそんな愛おしそうな目をしてんのに、雰囲気は寂しそうなんだよ。
創造神らしき青年はやれやれと苦笑した。
「あの空っぽだった王弟もよりによってアレの干渉をいくらかは抑えてた組紐を伴侶から引き離すんだから。
空っぽなだけじゃなく邪魔者だねぇ」
「仕方ないよ。
何も知らないんだから。
それに君が干渉しても僕の邪魔しないのは創造神として少なからずこの世界で生きてる人達を想ってるからだろうし、それはこの国のどうしようもない竜人も含まれてるでしょ。
僕は君に感謝はしてるんだ。
てことでそろそろ行くよ。
レンカみたいに自家発電できない憎悪や妬みを他人から受けて取り込んで呪に還元したくても、今世の僕は今のところそういうのとは無縁みたいだから夢見には時間と集中力が必要なんだ」
そう言うと暗闇の中へスタスタと歩いて行ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
目覚めたら魔法の国で、令嬢の中の人でした
エス
恋愛
転生JK×イケメン公爵様の異世界スローラブ
女子高生・高野みつきは、ある日突然、異世界のお嬢様シャルロットになっていた。
過保護すぎる伯爵パパに泣かれ、無愛想なイケメン公爵レオンといきなりお見合いさせられ……あれよあれよとレオンの婚約者に。
公爵家のクセ強ファミリーに囲まれて、能天気王太子リオに振り回されながらも、みつきは少しずつ異世界での居場所を見つけていく。
けれど心の奥では、「本当にシャルロットとして生きていいのか」と悩む日々。そんな彼女の夢に現れた“本物のシャルロット”が、みつきに大切なメッセージを託す──。
これは、異世界でシャルロットとして生きることを託された1人の少女の、葛藤と成長の物語。
イケメン公爵様とのラブも……気づけばちゃんと育ってます(たぶん)
※他サイトに投稿していたものを、改稿しています。
※他サイトにも投稿しています。
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命
遊鷹太
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
勘違いで嫁ぎましたが、相手が理想の筋肉でした!
エス
恋愛
「男性の魅力は筋肉ですわっ!!」
華奢な男がもてはやされるこの国で、そう豪語する侯爵令嬢テレーゼ。
縁談はことごとく破談し、兄アルベルトも王太子ユリウスも頭を抱えていた。
そんな折、騎士団長ヴォルフがユリウスの元に「若い女性を紹介してほしい」と相談に現れる。
よく見ればこの男──家柄よし、部下からの信頼厚し、そして何より、圧巻の筋肉!!
「この男しかいない!」とユリウスは即断し、テレーゼとの結婚話を進める。
ところがテレーゼが嫁いだ先で、当のヴォルフは、
「俺は……メイドを紹介してほしかったんだが!?」
と何やら焦っていて。
……まあ細かいことはいいでしょう。
なにせ、その腕、その太もも、その背中。
最高の筋肉ですもの! この結婚、全力で続行させていただきますわ!!
女性不慣れな不器用騎士団長 × 筋肉フェチ令嬢。
誤解から始まる、すれ違いだらけの新婚生活、いざスタート!
※他サイトに投稿したものを、改稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる