104 / 210
3
104.内乱裏話~トビドニアside
しおりを挟む
「レンカちゃんが転移する前に見たんは先帝の子供を密かに身籠りながら現皇帝の側室にさせられた、ある親子を正妃と皇太子が陥れて奴隷にした過去やった。
まぁ似たような事はあの当時の皇族の間ではようあったから、それ以外も見たやろうけどな。
次に風の精霊に頼んでその陥れた子供、つまり先帝の子供を探し出すように情報を収集した」
そう、皇太子達は似たような事をやらかしまくってた。
やのにレンカちゃんがたくさんおった犠牲者の中でもその親子に引っかかったんはその子供が俺とそっくりやったからちゃうかな。
でもって更に掘り下げて俺が舌を失う過去も見たんやろう。
やなかったらあんな事言わへん。
「同時に皇太子には自分を憎ませるような夢を見せてたんやろうな。
起きた皇太子が周りをドン引かせるくらいレンカちゃんに殺意向けたんはそのせいやと思うわ。
あの双子の弟がここで起きた時と同じ反応なはずや。
それが転移するまでのレンカちゃんがした事。
その時に当時のリドラビル帝国と周辺国の内情も精霊から教えられて師匠と爺さんに根回しさすよう去り際に言うた」
『子供は子供らしく我が儘に生きればいい。
リスティッド、子供にそうさせるのが今も昔もどの世界でも大人の務めだ。
白竜も君も囲った子供の面倒くらいちゃんと見ろ。
いつまでこの子に甘えて、この子のせいでもない過去を背負わせている?
この子のしがらみは私が断つから事後処理はしておいて』
レンカちゃんの言葉を思い出す。
やっぱり爺さんとは通じる何かがあったとしか思えへん。
ただそんな事言われたんはあれが最初で最後や。
獣人の成長は早い。
15才で成人やけど、それは人属に合わせてるだけや。
肉食系獣人やったら10才くらいで成人並みの体格に成長する。
当時17才やった俺も舌を切られた11才なる前からずっとそれらしく振る舞ってた。
誰もレンカちゃんみたいに子供扱いなんかしてくれへんかったし、俺も自分から求める事はなかった。
せやから結局最後は成り行きやったにしても、あの男の身代わりになってもうたんかもな。
「まさかそんな短時間で····」
「ザガド様、レンカちゃんのもっとうは短期決戦、先手必勝なんや。
やるって決めたら絶対迷わへんし、使える人間はどことん使う。
迷う事があっても立ち止まるな、そんな人間には誰もついて来ぉへんて言うてたで」
「帝王学を地でいってるな」
兄さんは感心してるけど、そういえば兄さんが王子で今は継承権放棄した元王子やって言うてへんのちゃうかな。
竜人2人の目が何で帝王学を知ってるんかって疑問を顔に浮かべてるで。
まあ今は無視しとこか。
「転移したらその子供、ちゅうても実際は子供の年でもなかったけど、探し当てたレンカちゃんは昏倒さして夢で接触して取り引きした。
レンカちゃんは帝国の解体を狙う周辺国を穏便に抑え込む、それから国民の総意をレジスタンス側に完全に傾ける為に悪夢を見せた上でレンカちゃんが自分を生け贄に差し出す。
2つの内どれもレジスタンス側では絶対できひん事、せやけどそうする事で内乱を先導した側の正統性が確保できて将来が安全なもんに変わる。
それと引き換えにいくつかを要求した。
1つ、皇帝含めて今の皇族や主要貴族をレジスタンス側の主導でまずは無血で生け捕りにする事。
復讐心に駆られる国民からも必ず守りきる事。
2つ、今の国力で国民を養えるだけの国土に縮小して不要な国土を周辺国に差し出した上で、国民の安全への保障と足りへん次代の王の後見を非公式でもなるべく公のに見えるような形を取って埋める事。
3つ、民意を得た王として広く公示した上で周辺国の代表と国民の見てる前で確実な証拠を揃えて皇族と貴族達を裁判にかけ、例外なく正当に殺す事。
4つ、番以外に側妃を迎えて早々に子供を作り血筋に正統性を持たす事」
「なるほど、確かに賢いやり方ですね。
それが今回の我が国でやる事に繋がると。
しかしすでに出会った番以外と子供を作る事は···」
「できるで。
本来正統性のある攘夷が行われれば番に拘って王道からそれる事がないようにする魔方陣を継承すんねん。
もちろん正妃の方もな。
国を背負う以上、獣人の番への性が邪魔になる事もあるやろ。
この国を鎖国する時に各国に認めさすんに師匠が引き換えとして伝えた。
それが正しく伝わってるかで攘夷が正当なもんかの判断も周辺国はしてんねん。
もちろんこの国もやで」
「「「····」」」
3人共黙ってもうたやん。
王族やった兄さんと王族のぼんくらは番と王位については思うところもあるんやろう。
その手の教育だけやったらどこの国でも表向き必ずやるからな。
せやけど魔方陣の継承は知らへんかったか。
まあ乱用させたらアカン類いの魔方陣の存在や。
本来は国王と攘夷が決まった王太子だけに秘匿継承されるもんやから当然か。
どのみち兄さんとザガドは知る事になるし、ラスイードはこの国の王家のお目付け役にする予定やからかまへんやろう。
でもこんだけの騒ぎ起こすほど番に拘るこの国の国王は、言い換えたら竜人の王の即位は正当やない可能性があるんにそろそろ気づいたみたいやな。
ぼんくらにいたっては顔色がどんどん悪なってるけど、クソ甘い考えしてるぼんくらにはええ気味や。
うちのレンちゃんを巻き込むきっかけ作った事は許してへんで。
まぁ似たような事はあの当時の皇族の間ではようあったから、それ以外も見たやろうけどな。
次に風の精霊に頼んでその陥れた子供、つまり先帝の子供を探し出すように情報を収集した」
そう、皇太子達は似たような事をやらかしまくってた。
やのにレンカちゃんがたくさんおった犠牲者の中でもその親子に引っかかったんはその子供が俺とそっくりやったからちゃうかな。
でもって更に掘り下げて俺が舌を失う過去も見たんやろう。
やなかったらあんな事言わへん。
「同時に皇太子には自分を憎ませるような夢を見せてたんやろうな。
起きた皇太子が周りをドン引かせるくらいレンカちゃんに殺意向けたんはそのせいやと思うわ。
あの双子の弟がここで起きた時と同じ反応なはずや。
それが転移するまでのレンカちゃんがした事。
その時に当時のリドラビル帝国と周辺国の内情も精霊から教えられて師匠と爺さんに根回しさすよう去り際に言うた」
『子供は子供らしく我が儘に生きればいい。
リスティッド、子供にそうさせるのが今も昔もどの世界でも大人の務めだ。
白竜も君も囲った子供の面倒くらいちゃんと見ろ。
いつまでこの子に甘えて、この子のせいでもない過去を背負わせている?
この子のしがらみは私が断つから事後処理はしておいて』
レンカちゃんの言葉を思い出す。
やっぱり爺さんとは通じる何かがあったとしか思えへん。
ただそんな事言われたんはあれが最初で最後や。
獣人の成長は早い。
15才で成人やけど、それは人属に合わせてるだけや。
肉食系獣人やったら10才くらいで成人並みの体格に成長する。
当時17才やった俺も舌を切られた11才なる前からずっとそれらしく振る舞ってた。
誰もレンカちゃんみたいに子供扱いなんかしてくれへんかったし、俺も自分から求める事はなかった。
せやから結局最後は成り行きやったにしても、あの男の身代わりになってもうたんかもな。
「まさかそんな短時間で····」
「ザガド様、レンカちゃんのもっとうは短期決戦、先手必勝なんや。
やるって決めたら絶対迷わへんし、使える人間はどことん使う。
迷う事があっても立ち止まるな、そんな人間には誰もついて来ぉへんて言うてたで」
「帝王学を地でいってるな」
兄さんは感心してるけど、そういえば兄さんが王子で今は継承権放棄した元王子やって言うてへんのちゃうかな。
竜人2人の目が何で帝王学を知ってるんかって疑問を顔に浮かべてるで。
まあ今は無視しとこか。
「転移したらその子供、ちゅうても実際は子供の年でもなかったけど、探し当てたレンカちゃんは昏倒さして夢で接触して取り引きした。
レンカちゃんは帝国の解体を狙う周辺国を穏便に抑え込む、それから国民の総意をレジスタンス側に完全に傾ける為に悪夢を見せた上でレンカちゃんが自分を生け贄に差し出す。
2つの内どれもレジスタンス側では絶対できひん事、せやけどそうする事で内乱を先導した側の正統性が確保できて将来が安全なもんに変わる。
それと引き換えにいくつかを要求した。
1つ、皇帝含めて今の皇族や主要貴族をレジスタンス側の主導でまずは無血で生け捕りにする事。
復讐心に駆られる国民からも必ず守りきる事。
2つ、今の国力で国民を養えるだけの国土に縮小して不要な国土を周辺国に差し出した上で、国民の安全への保障と足りへん次代の王の後見を非公式でもなるべく公のに見えるような形を取って埋める事。
3つ、民意を得た王として広く公示した上で周辺国の代表と国民の見てる前で確実な証拠を揃えて皇族と貴族達を裁判にかけ、例外なく正当に殺す事。
4つ、番以外に側妃を迎えて早々に子供を作り血筋に正統性を持たす事」
「なるほど、確かに賢いやり方ですね。
それが今回の我が国でやる事に繋がると。
しかしすでに出会った番以外と子供を作る事は···」
「できるで。
本来正統性のある攘夷が行われれば番に拘って王道からそれる事がないようにする魔方陣を継承すんねん。
もちろん正妃の方もな。
国を背負う以上、獣人の番への性が邪魔になる事もあるやろ。
この国を鎖国する時に各国に認めさすんに師匠が引き換えとして伝えた。
それが正しく伝わってるかで攘夷が正当なもんかの判断も周辺国はしてんねん。
もちろんこの国もやで」
「「「····」」」
3人共黙ってもうたやん。
王族やった兄さんと王族のぼんくらは番と王位については思うところもあるんやろう。
その手の教育だけやったらどこの国でも表向き必ずやるからな。
せやけど魔方陣の継承は知らへんかったか。
まあ乱用させたらアカン類いの魔方陣の存在や。
本来は国王と攘夷が決まった王太子だけに秘匿継承されるもんやから当然か。
どのみち兄さんとザガドは知る事になるし、ラスイードはこの国の王家のお目付け役にする予定やからかまへんやろう。
でもこんだけの騒ぎ起こすほど番に拘るこの国の国王は、言い換えたら竜人の王の即位は正当やない可能性があるんにそろそろ気づいたみたいやな。
ぼんくらにいたっては顔色がどんどん悪なってるけど、クソ甘い考えしてるぼんくらにはええ気味や。
うちのレンちゃんを巻き込むきっかけ作った事は許してへんで。
0
あなたにおすすめの小説
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
社畜サラリーマン、異世界でパンと魔法の経営革命
遊鷹太
ファンタジー
過労死寸前の30代サラリーマン・佐藤健は、気づけば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた。与えられたのは「発酵魔法」という謎のスキルと、前世の経営知識。転生先は辺境の寒村ベルガルド――飢えと貧困にあえぐ、希望のない場所。「この世界にパンがない…だと?」健は決意する。美味しいパンで、人々を笑顔にしよう。ブラック企業で培った根性と、発酵魔法の可能性。そして何より、人を幸せにしたいという純粋な想い。小さなパン屋から始まった"食の革命"は、やがて王国を、大陸を、世界を変えていく――。笑いあり、涙あり、そして温かい人間ドラマ。仲間たちとの絆、恋の芽生え、強大な敵との戦い。パン一つで世界を救う、心温まる異世界経営ファンタジー。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
勘違いで嫁ぎましたが、相手が理想の筋肉でした!
エス
恋愛
「男性の魅力は筋肉ですわっ!!」
華奢な男がもてはやされるこの国で、そう豪語する侯爵令嬢テレーゼ。
縁談はことごとく破談し、兄アルベルトも王太子ユリウスも頭を抱えていた。
そんな折、騎士団長ヴォルフがユリウスの元に「若い女性を紹介してほしい」と相談に現れる。
よく見ればこの男──家柄よし、部下からの信頼厚し、そして何より、圧巻の筋肉!!
「この男しかいない!」とユリウスは即断し、テレーゼとの結婚話を進める。
ところがテレーゼが嫁いだ先で、当のヴォルフは、
「俺は……メイドを紹介してほしかったんだが!?」
と何やら焦っていて。
……まあ細かいことはいいでしょう。
なにせ、その腕、その太もも、その背中。
最高の筋肉ですもの! この結婚、全力で続行させていただきますわ!!
女性不慣れな不器用騎士団長 × 筋肉フェチ令嬢。
誤解から始まる、すれ違いだらけの新婚生活、いざスタート!
※他サイトに投稿したものを、改稿しています。
目覚めたら魔法の国で、令嬢の中の人でした
エス
恋愛
転生JK×イケメン公爵様の異世界スローラブ
女子高生・高野みつきは、ある日突然、異世界のお嬢様シャルロットになっていた。
過保護すぎる伯爵パパに泣かれ、無愛想なイケメン公爵レオンといきなりお見合いさせられ……あれよあれよとレオンの婚約者に。
公爵家のクセ強ファミリーに囲まれて、能天気王太子リオに振り回されながらも、みつきは少しずつ異世界での居場所を見つけていく。
けれど心の奥では、「本当にシャルロットとして生きていいのか」と悩む日々。そんな彼女の夢に現れた“本物のシャルロット”が、みつきに大切なメッセージを託す──。
これは、異世界でシャルロットとして生きることを託された1人の少女の、葛藤と成長の物語。
イケメン公爵様とのラブも……気づけばちゃんと育ってます(たぶん)
※他サイトに投稿していたものを、改稿しています。
※他サイトにも投稿しています。
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる