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194.真の吸い殻の利用方法
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「騎士団隊長のグランだ」
部屋に着いて念のためノックして名乗ると薄茶色の髪の人属、カミュラが出てきた。
ゼネガラはトビから連絡をもらってどこかへ向かったらしい。
カミュラもトビから指示があったのだろう。
素直に俺達を招き入れ、続き部屋となっているレンの部屋のドアを開けてくれた。
レンにあてがわれているベッドにそっと降ろし、靴を脱がせてやらなければと思う。
そう思ったところで····。
「····ゴホッ」
突然蓮香がゴポリと血を吐いた。
何が起きた?!
「蓮香?!」
「レン?!」
俺と、すぐ後ろについて来ていたカミュラが慌てる。
カミュラは蓮香がレンだと思っているようだ。
黒い花びらがまた1枚パラリと落ちる。
残りは2枚となったが、そんな事を考えている場合じゃない。
「傷が開いたな」
「傷って何がだ?!」
「言ったはずだ。
魂の傷があると。
見てみろ」
ファルの冷静な言葉に指摘され、華奢な体に目をやる。
黒い服の胸元と腹の辺り、そう、蓮香が最期に刺されたあの辺りからじわりと何かが赤黒く滲んできている。
止血しようとしたのか、レンの性別も、恐らく共に風呂に入る仲だったのならその傷痕も知っているはずのカミュラが服をめくる。
「そん、な····」
カミュラが息をのんで服から手を離し、慌ててあちらの部屋に走って行った。
生々しいだけの傷痕だったそれからはダラダラと真っ赤な血が溢れていく。
「どけ」
ただ1人冷静なファルに後ろへ押し退けられる。
ファルは蓮香を横向きにさせると蓮香の頭上の方に腰かけ、上からのぞき見るような格好でそっと手を取った。
「レン!」
再びカミュラが真っ青な顔でバタバタと戻って来る。
腕には大小のタオルが抱えられている。
「騒ぐな。
お前は後ろに回ってそれで腹を押さえろ。
グラン、お前は手を握ってそれで胸の傷を押さえていろ」
不機嫌そうにカミュラと俺に指示を出すと握る手と反対の手で小さな頭をそっと撫でる。
それを見てカミュラも俺もすぐに動いた。
「どうして····」
カタカタと震える手で腹を止血し始めたカミュラはぼろぼろと涙を流す。
俺は蓮香の空いているもう片方の手を握り、自分のもう一方の手で受け取った1枚を胸に押し当てた。
「泣くな、鬱陶しい。
グラン、今から蓮香の意識に潜る。
お前も来い」
そう言うが早いか、ファルの影がぶわっと膨らんで俺と蓮香を覆った。
意識が暗転する直前、あのタバコの香りが鼻腔をくすぐった。
次に目を開くと真っ暗な中で自分とファルの姿がぼんやりと浮かんでいた。
「ファル!
蓮香はどこだ?!」
「わからん。
何者かの干渉を受けたからこれ以上潜れん」
「干渉?」
仮にも黒竜の?
そんな事できる奴が····。
「そう~。
僕だよぉ~」
あ、いたわ。
少しの間ぶりだな、この間延びした喋り方。
「ゼノリア神····」
そう呟くと並んで立つ俺達の前に髪も肌も明らかな白を纏い、藍色に金が散った目をしたゼノリア神が現れた。
すると彼を中心に白い光があらわれ、暗がりを侵食して白い空間へと変わった。
いつものように神気を放っていないからか威圧感は今のところない。
「邪魔した理由は何だ?」
ファルは神であってもお構い無しに不愉快さを顕にする。
「もぉ、そんな怒らないでよぉ~」
「それで?」
あ、ヤバい、不機嫌なんじゃなくて怒ってたのか。
現在進行形で黒い魔力を纏って攻撃しようとするくらい怒ってるが、恐らく創造神であるゼノリア神には勝てないはずだ。
今の状況にもファルの言動にも慌ててしまう。
「もぉ、短気なんだからぁ~。
それに君の力に干渉してるのは蓮香の呪力ぅ。
今僕が干渉してるのは蓮香の方だよぉ~」
「あの、ゼノリア神。
何故蓮香が干渉してるのでしょう?
そらよりも蓮香の所に行かせていただけませんか!
早く行かないと取り返しがつかない事になりそうな気がしてならないんです!」
つい早口になってしまうが、レンではないとはいえ血だらけの番を見てしまった後では焦る感情には蓋をできない。
「いまは大丈夫ぅ。
蓮香は今夢見をあっちの世界に繋げてるよぉ~。
多分ねぇ、ヨハンと彼の両親の夢を繋げてぇ、あっちの世界の蓮香の大事な人達にぃ、会いに行ったんだぁ~。
お陰で魂の傷が裂けちゃったぁ~」
「そんな?!
蓮香は無事なんですか?!」
「ん~、ちゃんと戻って来るつもりみたいだしぃ、夢までは縛れないからぁ。
ヨハンが転移者でなければ絶対できなかったんだけどぉ、あっちの神も蓮香に絆されて向こうの食べ物持って来ちゃったしぃ?
ほんと蓮香は抜け目ないよねぇ~」
「食べ物?」
ファルが訝しげに聞くと、ゼノリア神は俺達の胸元をそれぞれの手で指差す。
「た~ば~こぉ~」
「え?」
確かあの時吸い殻はファルに渡したはずなのに、どうして俺を?
服の上から胸に手をやると護身用ナイフなんかを仕込んでおく為につけてる隠しポケットに変わった感触がした。
取り出すとあの吸い殻だったが、黒い靄のようになって消えた。
取り出す前から消えかけてなかったか?
はっ、それでずっとあの独特の香りがしてたのか?!
いつの間に····考えられるのは地下牢から戻る時に抱き上げていた時くらいだが····。
「3つあって呪華の花びらを1枚吸わせてたでしょぉ?
1つはヨハンの両親を呼び出す為ぇ。
1つは向こうに両親を帰す時について行く為ぇ。
もう1つは自分がこっちに帰る為だよぉ。
意識だけとはいってもぉ、世界を渡るにはあっちとこっちを媒介する何かが必要だったんだぁ」
それで手を握っておけと言っていたのか?!
いつからそのつもりだったんだ?!
確かに抜け目がないな。
それにしても何故こんな事を?
「蓮香はあちらに戻って何をするつもりだ?
あちらの神に戻れと言われた時はお前に不義理はしないと断っていた」
どうやらファルも俺と同じ事がきになっていたようだ。
「ん~、愛する人達の抱えた因果を解消するためぇ?
僕達神もぉ、夢までは縛れないんだぁ。
本当に極々たまにだけどぉ、他の世界の誰かと波長が合って夢で繋がる事は無くはないしねぇ。
それぞれの世界の神の許しのいらない唯一の方法がぁ、夢で意識だけが他の世界と繋がる事だからぁ。
蓮香はそういう理の隙間を突いたんだよぉ。
まあ普通は意識的にできないけどねぇ~」
くすくすとゼノリア神が笑う。
特に気分を害してはいないようだ。
「でも好き勝手されるのは世界の創造神としては癪だなあってぇ。
ふっふっふぅ~。
だから拒んでる君達と一緒にぃ、これから蓮香がする事を盗み見してやろうって思ってぇ」
あ、ちょっとは気分を害してたのか。
でも何となくいたずらする子供みたいな顔だな。
「ほらぁ、あっちぃ」
指差した方にはどこかに向かう蓮香の後ろ姿が見えた。
部屋に着いて念のためノックして名乗ると薄茶色の髪の人属、カミュラが出てきた。
ゼネガラはトビから連絡をもらってどこかへ向かったらしい。
カミュラもトビから指示があったのだろう。
素直に俺達を招き入れ、続き部屋となっているレンの部屋のドアを開けてくれた。
レンにあてがわれているベッドにそっと降ろし、靴を脱がせてやらなければと思う。
そう思ったところで····。
「····ゴホッ」
突然蓮香がゴポリと血を吐いた。
何が起きた?!
「蓮香?!」
「レン?!」
俺と、すぐ後ろについて来ていたカミュラが慌てる。
カミュラは蓮香がレンだと思っているようだ。
黒い花びらがまた1枚パラリと落ちる。
残りは2枚となったが、そんな事を考えている場合じゃない。
「傷が開いたな」
「傷って何がだ?!」
「言ったはずだ。
魂の傷があると。
見てみろ」
ファルの冷静な言葉に指摘され、華奢な体に目をやる。
黒い服の胸元と腹の辺り、そう、蓮香が最期に刺されたあの辺りからじわりと何かが赤黒く滲んできている。
止血しようとしたのか、レンの性別も、恐らく共に風呂に入る仲だったのならその傷痕も知っているはずのカミュラが服をめくる。
「そん、な····」
カミュラが息をのんで服から手を離し、慌ててあちらの部屋に走って行った。
生々しいだけの傷痕だったそれからはダラダラと真っ赤な血が溢れていく。
「どけ」
ただ1人冷静なファルに後ろへ押し退けられる。
ファルは蓮香を横向きにさせると蓮香の頭上の方に腰かけ、上からのぞき見るような格好でそっと手を取った。
「レン!」
再びカミュラが真っ青な顔でバタバタと戻って来る。
腕には大小のタオルが抱えられている。
「騒ぐな。
お前は後ろに回ってそれで腹を押さえろ。
グラン、お前は手を握ってそれで胸の傷を押さえていろ」
不機嫌そうにカミュラと俺に指示を出すと握る手と反対の手で小さな頭をそっと撫でる。
それを見てカミュラも俺もすぐに動いた。
「どうして····」
カタカタと震える手で腹を止血し始めたカミュラはぼろぼろと涙を流す。
俺は蓮香の空いているもう片方の手を握り、自分のもう一方の手で受け取った1枚を胸に押し当てた。
「泣くな、鬱陶しい。
グラン、今から蓮香の意識に潜る。
お前も来い」
そう言うが早いか、ファルの影がぶわっと膨らんで俺と蓮香を覆った。
意識が暗転する直前、あのタバコの香りが鼻腔をくすぐった。
次に目を開くと真っ暗な中で自分とファルの姿がぼんやりと浮かんでいた。
「ファル!
蓮香はどこだ?!」
「わからん。
何者かの干渉を受けたからこれ以上潜れん」
「干渉?」
仮にも黒竜の?
そんな事できる奴が····。
「そう~。
僕だよぉ~」
あ、いたわ。
少しの間ぶりだな、この間延びした喋り方。
「ゼノリア神····」
そう呟くと並んで立つ俺達の前に髪も肌も明らかな白を纏い、藍色に金が散った目をしたゼノリア神が現れた。
すると彼を中心に白い光があらわれ、暗がりを侵食して白い空間へと変わった。
いつものように神気を放っていないからか威圧感は今のところない。
「邪魔した理由は何だ?」
ファルは神であってもお構い無しに不愉快さを顕にする。
「もぉ、そんな怒らないでよぉ~」
「それで?」
あ、ヤバい、不機嫌なんじゃなくて怒ってたのか。
現在進行形で黒い魔力を纏って攻撃しようとするくらい怒ってるが、恐らく創造神であるゼノリア神には勝てないはずだ。
今の状況にもファルの言動にも慌ててしまう。
「もぉ、短気なんだからぁ~。
それに君の力に干渉してるのは蓮香の呪力ぅ。
今僕が干渉してるのは蓮香の方だよぉ~」
「あの、ゼノリア神。
何故蓮香が干渉してるのでしょう?
そらよりも蓮香の所に行かせていただけませんか!
早く行かないと取り返しがつかない事になりそうな気がしてならないんです!」
つい早口になってしまうが、レンではないとはいえ血だらけの番を見てしまった後では焦る感情には蓋をできない。
「いまは大丈夫ぅ。
蓮香は今夢見をあっちの世界に繋げてるよぉ~。
多分ねぇ、ヨハンと彼の両親の夢を繋げてぇ、あっちの世界の蓮香の大事な人達にぃ、会いに行ったんだぁ~。
お陰で魂の傷が裂けちゃったぁ~」
「そんな?!
蓮香は無事なんですか?!」
「ん~、ちゃんと戻って来るつもりみたいだしぃ、夢までは縛れないからぁ。
ヨハンが転移者でなければ絶対できなかったんだけどぉ、あっちの神も蓮香に絆されて向こうの食べ物持って来ちゃったしぃ?
ほんと蓮香は抜け目ないよねぇ~」
「食べ物?」
ファルが訝しげに聞くと、ゼノリア神は俺達の胸元をそれぞれの手で指差す。
「た~ば~こぉ~」
「え?」
確かあの時吸い殻はファルに渡したはずなのに、どうして俺を?
服の上から胸に手をやると護身用ナイフなんかを仕込んでおく為につけてる隠しポケットに変わった感触がした。
取り出すとあの吸い殻だったが、黒い靄のようになって消えた。
取り出す前から消えかけてなかったか?
はっ、それでずっとあの独特の香りがしてたのか?!
いつの間に····考えられるのは地下牢から戻る時に抱き上げていた時くらいだが····。
「3つあって呪華の花びらを1枚吸わせてたでしょぉ?
1つはヨハンの両親を呼び出す為ぇ。
1つは向こうに両親を帰す時について行く為ぇ。
もう1つは自分がこっちに帰る為だよぉ。
意識だけとはいってもぉ、世界を渡るにはあっちとこっちを媒介する何かが必要だったんだぁ」
それで手を握っておけと言っていたのか?!
いつからそのつもりだったんだ?!
確かに抜け目がないな。
それにしても何故こんな事を?
「蓮香はあちらに戻って何をするつもりだ?
あちらの神に戻れと言われた時はお前に不義理はしないと断っていた」
どうやらファルも俺と同じ事がきになっていたようだ。
「ん~、愛する人達の抱えた因果を解消するためぇ?
僕達神もぉ、夢までは縛れないんだぁ。
本当に極々たまにだけどぉ、他の世界の誰かと波長が合って夢で繋がる事は無くはないしねぇ。
それぞれの世界の神の許しのいらない唯一の方法がぁ、夢で意識だけが他の世界と繋がる事だからぁ。
蓮香はそういう理の隙間を突いたんだよぉ。
まあ普通は意識的にできないけどねぇ~」
くすくすとゼノリア神が笑う。
特に気分を害してはいないようだ。
「でも好き勝手されるのは世界の創造神としては癪だなあってぇ。
ふっふっふぅ~。
だから拒んでる君達と一緒にぃ、これから蓮香がする事を盗み見してやろうって思ってぇ」
あ、ちょっとは気分を害してたのか。
でも何となくいたずらする子供みたいな顔だな。
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