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第3章 ライバル宣言!
3ー8 守られている?
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3ー8 守られている?
騎士科の教室は、魔法の実技を練習するための演習場の近くの棟の一階の端っこにあった。
魔法科の入っている棟から少し離れていてわかりにくいのでセツ様たちと同行できてよかった。
騎士科の教室の扉を開いて中に入るとむっとした獣みたいな匂いがした。
何、これ?
わたしは、驚いて立ち止まった。
一斉に中にいた生徒たちがわたしの方を見た。
「あんたがカイラ?」
騎士科の生徒たちの中でもひときわ背が高くたくましい体つきをした黒髪に紫の瞳をした人物が進みでた。
わたしは、黙ったままこくりと頷いた。
わたしのそばに歩み寄るとその人物は、ふん、とバカにしたような笑いを浮かべた。
「聖女の騎士とかいうからどんな女傑かと思ったけど、まるで小鬼みたいなチビじゃねえか」
「こ、小鬼って」
わたしが反論しようとするのを遮ってセツ様が叫んだ。
「カイラをバカにするつもりか?」
セツ様は、わたしとその人の間に割り込むとわたしをかばうようにして言った。
「仮にも聖女様が自ら選ばれた騎士であるカイラをバカにすることは聖女様をバカにすることだ!」
うん?
わたしは、セツ様の背中をみながら小首を傾げていた。
なんでセツ様がわたしをかばってるの?
わたしが女の子だから?
わたしは、ちらっと隣にいたフレデリク様のことを見た。
フレデリク様は、困った顔をしてわたしから目をそらした。
ええ?
どういうこと?
わたしは、かなり喧嘩腰になっているセツ様の背中に呼び掛けた。
「セツ様?」
「カイラ」
セツ様は、わたしを振り向くとにっこりと微笑んだ。
「大丈夫。君のことは私が守ってあげるから」
はい?
わたしは、ぽっかんとしてセツ様のことを見上げてしまった。
なんで、わたしがセツ様に守られることになってるの?
セツ様に睨まれていた黒髪の人は、ちっと舌打ちして教室の窓辺の席へと戻っていった。
セツ様は、にこにこしてわたしに教室の中央の最善列の席を指してすすめると自分は、その隣に腰を下ろした。
わたしは、おずおずとセツ様の隣に座りながら考えていた。
なんでセツ様がわたしをかばってくれてるの?
やっぱり騎士を目指してるから女の子には優しいのかな?
でも。
わたしだって騎士を目指してるし!
騎士科の教室は、魔法の実技を練習するための演習場の近くの棟の一階の端っこにあった。
魔法科の入っている棟から少し離れていてわかりにくいのでセツ様たちと同行できてよかった。
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何、これ?
わたしは、驚いて立ち止まった。
一斉に中にいた生徒たちがわたしの方を見た。
「あんたがカイラ?」
騎士科の生徒たちの中でもひときわ背が高くたくましい体つきをした黒髪に紫の瞳をした人物が進みでた。
わたしは、黙ったままこくりと頷いた。
わたしのそばに歩み寄るとその人物は、ふん、とバカにしたような笑いを浮かべた。
「聖女の騎士とかいうからどんな女傑かと思ったけど、まるで小鬼みたいなチビじゃねえか」
「こ、小鬼って」
わたしが反論しようとするのを遮ってセツ様が叫んだ。
「カイラをバカにするつもりか?」
セツ様は、わたしとその人の間に割り込むとわたしをかばうようにして言った。
「仮にも聖女様が自ら選ばれた騎士であるカイラをバカにすることは聖女様をバカにすることだ!」
うん?
わたしは、セツ様の背中をみながら小首を傾げていた。
なんでセツ様がわたしをかばってるの?
わたしが女の子だから?
わたしは、ちらっと隣にいたフレデリク様のことを見た。
フレデリク様は、困った顔をしてわたしから目をそらした。
ええ?
どういうこと?
わたしは、かなり喧嘩腰になっているセツ様の背中に呼び掛けた。
「セツ様?」
「カイラ」
セツ様は、わたしを振り向くとにっこりと微笑んだ。
「大丈夫。君のことは私が守ってあげるから」
はい?
わたしは、ぽっかんとしてセツ様のことを見上げてしまった。
なんで、わたしがセツ様に守られることになってるの?
セツ様に睨まれていた黒髪の人は、ちっと舌打ちして教室の窓辺の席へと戻っていった。
セツ様は、にこにこしてわたしに教室の中央の最善列の席を指してすすめると自分は、その隣に腰を下ろした。
わたしは、おずおずとセツ様の隣に座りながら考えていた。
なんでセツ様がわたしをかばってくれてるの?
やっぱり騎士を目指してるから女の子には優しいのかな?
でも。
わたしだって騎士を目指してるし!
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