スラムに堕ちた追放聖女は、無自覚に異世界無双する~もふもふもイケメンも丸っとまとめて面倒みます~

トモモト ヨシユキ

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8 鉱脈を探せ!

8ー1 空が落ちる!

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 8ー1 空が落ちる!

 キンドさんたちが命じてきていた『ヴェータ』沼からの立ち退き期限の5日前。
 朝起きたら空が暗かった。
 あれ?
 まだ、時間が早かったのかな?
 とか思ってしまったがそうではなかった。だって、エリクさんがすでに起きていたから。
 エリクさんは、何があっても8時間睡眠をとるという人だ。そのエリクさんが起きているということは、すでに朝はきているのだ。
 なんで暗いの?
 私がリビングの窓から空を見上げているとルシアさんたちが側にやってきた。
 「おはようございます、ユイ」
 ルシアさんがいつもと変わらない朝の挨拶をするが、なんだか落ち着かない様子だ。ノマさんとクーノもわきわきしている感じ。
 エリクさんだけは、いつもと変わりなかった。さすがは、もと王族。動揺してても他人には、それを悟らせない。
 「これは、何だ?」
 エリクさんが私に訊ねるが、私は、無言で頭を振る。
 というか、何か異変が起きたらそれがすべて私に起因すると思わないで欲しい。
 「もしかして日蝕かなんかかな?」
 私は、呟いた。エリクさんが訊ねる。
 「ニッショクとは、なんだ?ユイ」
 「太陽と月とかが重なって昼間でも暗くなることです。すぐに明るくなりますよ」
 私がざっくりと説明するとみな、ちょっとだけ安心したらしい。ルシアさんがホッとした表情で私にきいた。
 「では、すぐに明るくなるんですね?」
 そう。
 日蝕ならすぐに明るくなる。
 はずだった。
 いくら待っても空は、明るくはならなかった。
 というか、なんか、ごごごっと音がしてないですか?
 私は、外のデッキのところに出ると天に目を凝らした。
 あれ?
 空が動いている?
 徐々に暗い空が下に近づいている?
 辺りに不穏な風が吹き、鳥が騒いでいる。
 もしかして、これって、天が落ちている?
 『もしかしてではなく、天が落ちています。はやくここから逃げることをおすすめします、ユイ』
 ルキエルが私に囁く。
 はい?
 天が落ちてる?
 「そんな、バカな」
 私は、乾いた笑い声をあげた。
 「天が落ちてくるなんて」
 『後、数十分で落下してきます』
 ルキエルが淡々と話す。
 『みなさんを逃がした方がいいですよ』
 マジですか?
 天が落ちるって!
 あり得ない!
 どうにかして止めなきゃ!
 逃げるにしても、どこに逃げるっての?
 私は、それへと舞い上がっていく突風の中に立って空をみていた。
 
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