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第一章
第八話 クエスト開始
しおりを挟むレイヤ達は部屋に入ると声を漏らした。
「す、すごすぎる…なんだよこの部屋。めっちゃ豪華…」
「現在で言うどっかの高級マンション…?」
笑いながら?焦りながら…?そんな感じにリンが言う。ちなみにリンとカレンは同じ高校ではない。
「よし、じゃあテロ組織バファルトを滅ぼしに行こ!」
「簡単に怖いこと言うなぁ~」
レイヤは笑いながら言う。
「ここ…?見たところ、普通のビルだけど…?」
「このビルはバファルトがお金を盗んで、表面上銀行として建てたビルだよ」
リンがバファルトのビルを見ながら言ってくれる。
「あ!それとレイヤ。このクエストはプレイヤーじゃなくてNPCだから安心してね」
「でも怖いな…」
「でも人じゃないから安心して!」
人じゃない?まぁいいゲームを楽しもう。
ビルの中に入ると[Lv.15]テロ組織員というNPCが複数体出てきた。そしてその正体は、ガイコツだった。Lv.15…どれくらい強いのかわからないな。1回も決闘したことないし、Lv.59もどれくらい強いのかも知らんし…。
「さ、やろうか!」
俺たちは剣をかまえ攻撃を開始する。
「やぁぁぁ!!!」
下から上に勢いよく剣を振るカレン。まるで剣豪のごとくかっこいい。
「そこぉ!」
横からガイコツの首めがけ剣を振る。骨が、砕ける音が至る所でする。
延々と件を振りつつける三人はいつしかクエストクリアが目の前に迫っていた。
「ここが最後の敵がいる場所?」
「そ、こん中にいるやつを倒せばクエストクリア!」
そしてレイヤは少し豪華な扉を開けた。その扉はどの扉よりも重く感じた。
少し長かったけどこれでやっとこのクエストもクリアかぁー。やっと休めるわ…、まっ、最後まで気を抜かないでやるか!
ドアを開けた向こうには、何故かLv.80のガイコツロードがいた。
「え、80…!?か、勝てなくない…?」
「か、カレン推奨Lvは30なんだよな?」
「そのはずだよ…な、なんでこんなとこにLv.80のガイコツロードがいるの…?」
これは…詰んだってやつだなー…。俺は59。相手は80…うん!無理だ!しっかしどーすればいいんだ!?
「そこの君。助けて欲しいかい?」
「えっ…って。誰ですか…?」
「君らのこと心配してきたんだけど正解だね、私はバルサファイヤ所属のただのプレイヤー。と言っとくね。ま、助けて欲しい感じだしこいつは私が倒しちゃっていいのかな?」
女の人なのになんかかっけぇ!多分相当この人強いんだろうなぁ。
「さぁーてと!」
女の人は、直線を描くかのように剣先をガイコツロードの首元目掛け振る。
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