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世界冒険編/第一章
第三話 闇王の刺客
しおりを挟むディルの予想は的中した。
少し前のこと。
「セヴェ様。魔王ディスタ・ロスタは、現在カンリス:06王都に居ます。如何なさいますか?」
「あいつの力を図るため行け。ゼィ」
「かしこまりました」
恐らく、八神王序列第3位の彼に私の手下如きが勝てるわけが無い。しかし、宵闇にどれだけ苦戦するか見ものだ。
…闇王の気配がだんだんと大きくなっていく…これは…手下か?
「正解…」
背後に殺気を感じたディスタは、一瞬で高度1万メートル付近まで移動した。
「さすがは八神王の1人…魔王ディスタ・ロスタでありますなぁ…」
「殲滅せよ…双撃雷電」
どこからの雲から放たれた大量の雷がディスタの両腕にまとわりつく。
「完全滅殺」
と静かに放つディスタ。
「さすがにやばい…完全防御体制…っ!」
ディスタの攻撃を防御したことにより、空には大きな爆発が見えことだろう。
「ほほぉ…耐えおるか…」
ゼィ=ガロは宵闇之玖。宵闇で1番力が弱いと言えど世界の半分を破壊できるほどの力を持つ。
そんなゼィがディスタの攻撃により四肢が崩れていたのだ。
「セヴェは何を考えているんだ…まぁいい。死滅眼」
八神王の1人、魔王ディスタは誰をも一瞬で殺せる悪魔の眼《死滅眼》を持つ。しかしこの効力は八神王には効かない。
「うっ…!?ぐぅっっ…っ…ぁあ…!」
ゼィの体に少しづつヒビが入る。内部からは光が見える。
「これが…これが…っ!八神王の力っ…!美しい…美しい…私のものにしたいくらいだ…っ!」
とうとう形状を維持できなくなり、ゼィは大爆発とともに命の火を消した。
「で…セヴェ。何がしたい」
「さすが魔王。数百km離れた場所にいた僕を一瞬で見つけて一瞬で近づいてくるとは…」
「要件を言ってくれよ」
セヴェは少し間を空け口を開く。
「君の祖父にあたるのかな。この世界…いや宇宙を作りし存在。第一神位の最高神イサルラの堕天にある」
「お前が─」
「八神王の生みの親。君の父であるゲルラ。彼も飛び抜けてつよい。しかし彼よりも強いイサルラに勝てないことなど分かっている。故に我々はある計画を練っているのだ」
セヴェは説明と共に自らの目的を話す。
「計画…?」
「私が神になるのだ《闇絶神》になり、第二神位程の力を手に入れ、私の部下を闇王に即位させ2人でかかればかのイサルラといい苦戦するだろう…」
八神王の1人、闇王。世界最悪の地。最終絶滅区域の地下にある地下城塞《サーヴァ・レット》に居場所を置く者。
「《闇絶神》…!?」
「あぁ…八絶神の1人。私が最初の八絶神になれば八神王など容易く殺せる」
八絶神。八神王よりも上位に位置する存在。一般的には八神王から八絶神に即位する。現在八絶神は誰とひとりとしていない。そして八絶神の生みの親は最高神イサルラである。この世で誰もが抗えない強さを持つ者である。
「八絶神になるには、絶神恒星を崩壊させて…神系にならなければならないぞ」
「そう…知っている。だから僕は第三神位の君を監視している。君から神位を剥奪するか…または継承する」
「八神王のお前が第三神位の俺に勝てるわけがないだろう」
神位を持つものは、恐ろしく力が増幅するのだ。
「さぁ…これからに期待だ…」
そう言ってセヴェは、姿を消した。
「これは…帝達にも報告しなきゃいけないか…?」
魔王城《エンケラ・ヴェウス》では、ピリついた空気が走っていた。
「元帥。八神王情勢はどうだ」
「はい。序列は神王…龍王─」
「それを聞いてるのではない。闇王だ…セヴェの動きを教えろ」
帝ノ陸ゲルスは机を叩く。
「失礼致しました。闇王セヴェ様は、闇絶神となり最高神イサルラ様の堕天を目論んでいます」
「…セヴェめ…」
その時。1人の帝が経つ。
「私がセヴェを倒します」
「ネーナ。お前が行ったとこで八神王の1人であるセヴェには勝てぬ」
「うるさいな。私より下位の帝の貴方は黙っていて。私が必ず…セヴェを殺す」
ネーナは敬愛するディスタを世界の頂点、※帝王に君臨させようとしていてそれを邪魔するものは誰一人として生きて返さない。
※現在は帝王は空席
「お前がそこまで言うのなら、我はもう止めぬぞ。死んでも知らんからな」
「もー!ディルどこに行ってたの!1人になってから迷子になったんだからね!」
「すまんな」
「で!王都きてなにすんの!」
「冒険者決闘でもするか。お前をA級上位にするためにな」
冒険者決闘。王都でしかできない特別な昇進方法。試合に出るには自分。または他人から冒険者ポイント300pまたは半年に1回しか参加できない。
「えぇ!決闘…!?自信ないなぁ…」
「物は試しと言うだろ。やってみろ。半年に一回無料で出れるからよ」
「じゃ…やってみるよ…」
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