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4章 ベイツの過去
41話 光希、街の窮地を知る *光希視点
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「みんな~また明日ね~~~~」
私は、自分の家に到着すると、集団下校で帰宅するみんなにお別れの言葉を告げる。私の最近の日課は、宿題をさっさと終わらせて、スキル[異世界交流]を起動させ、咲耶お姉ちゃんと交流を図ることだ。ビデオチャットの機能を実装させたいのに、レベルはずっと2のままだからヤキモキする。
私はお母さんに帰ってきたことを告げると、自分の部屋へ入り、私服へと着替える。すぐに、ランドセルから今日の宿題となる科目の教科書とノートを出す。
「今日は少し多いから、早速始めよう!! 待っててね、お姉ちゃん!!」
集中すると、時間の経過を忘れてしまうことがある。私が一心不乱で宿題を終わらせると、時間が午後5時36分になってた。私は背伸びしたまま深呼吸をすると、気持ちを整える。
「よし、タブレットを持って、1階へ行こう!!」
私はリビングのソファーに座り、早速スキル[異世界交流]を起動する。やった、お姉ちゃんから、早速メッセージが入っている!!
《至急、救援求む!!》
え、何これ!?
救援? 私に?
続きを読んでみよう。
《光希、あなたにお願いがあるの。リリアムの街には樹齢1000年以上の大きな大きな大樹があるの。その大樹様は精霊で、ず~っと私の住む街を守護しているんだ。でも、街のみんなは大樹様への感謝を失念して、【大樹=精霊】である事実をもう100年くらい忘れ去れているの。そのせいで、大樹様が激怒して、街内で大暴れしそうになったのだけど、私が話し合い説得したことで、何とか騒動を鎮めることができたわ》
おお~~~お姉ちゃん凄いよ!!
木の大きさがわからないけど、樹齢1000年の[大樹]ていうくらいだから、相当な大きさなのかな? お姉ちゃんは、私に何を求めているのかな?
《大樹様のストレスを解放させるため、街の住民たちに[畏敬][感謝][崇拝]を思い出させたい。そこで、お姉ちゃんは思ったの。日本の神社内に祀られている大樹の画像をこっちに送ってくれないかな? 出来る限りでいいから、豪華に祀られているものをお願い!! 絵で描くより、そっちの方が絶対に説得力があると思うの。なるべく、今日中に送って欲しい。こっちの大樹様の画像を送るね。今、魔物化しているから目と口があって怖いけど、精霊に戻ったら神聖さが復帰するよ》
お姉ちゃんからの救援要請、確かに受け取りました!!
早速、神社内に祀られている大樹をネットから探し出そう!!
私はお母さんにお姉ちゃんからの救援要請を話すと、仕事そっちのけでお姉ちゃんから送られてきた大樹様の画像を見る。私も確認したけど、こっちに襲ってくるんじゃないかというくらい凶暴な顔をした大きな木のお化けだった。
「完全に、どこかのゲームの魔物ね。魔物化した原因とかは書かれていないけど、話し合えたのだから、危険な状況は脱しているのね。この大樹様を祀るのなら、[しめ縄][鳥居]は絶対必須よ。そして、樹全体を囲う柵も必要ね。相手が精霊なのだから、それを示す石碑も欲しいわね」
始めはお母さんの言った言葉を理解できなかったけど、ネットで検索しながら不明な単語の意味を理解していった。色んな神社を見ていくと、大樹の前に賽銭箱とそこに通じるまでの地面に石畳が敷かれている神社もあった。私とお母さんがし精霊として相応しいものを話し合っていると、そこにお兄ちゃんが帰ってきたので、私は事情を説明する。
「なるほどな。文明が発展し、生活水準と利便性が飛躍的に向上したことで、街の人々は[大樹=精霊]だという認識を忘れてしまったのか。そうなると、駅から近いのなら、訪れる観光客たちにも精霊だということをアピールしないといけない。樹齢1000年以上となると、樹高も相当あるだろう。それなら、もっと大々的に祀ったほうがいい。日本の大樹の画像と、俺たちの理想とする祀り方をメッセージにして送ってみよう」
お兄ちゃんの意見に、私もお母さんも賛成した。
結局、大樹様を祀るのに必要な物は8つかな。
① 巨大鳥居
② 鳥居と両端に一定間隔で佇む立派な石灯籠
③ 豪華な絵が彫られた木製賽銭箱
④ 大樹様の由来が刻まれている立派な石碑
⑤ 賽銭箱の上に設置されている巨大しめ縄
⑥ 大樹様を囲う豪華な柵
⑦ 大樹様を囲う神聖かつ立派なしめ縄
⑧ それらの画像を合成して作られた大樹様を祀る社
私たちは、理想とするものを日本中の神社から探し出し、次々とダウンロードしていく。そして、3人で相談し合い、イメージしやすく、[これだ!!]というものを厳選した画像12点をお姉ちゃんに送った。
《お母さんとお兄ちゃんにも協力してもらって、お姉ちゃんの求めるものを探し出したよ。日本の有名な神社内にある御神木と、祀るのに相応しい[賽銭箱][石畳の道][柵][鳥居]の画像を送ります》
大樹様、これで納得してくれるかな?
「お兄ちゃん、大樹様は画像を見て喜んでくれるかな?」
「う~ん、日本とアステリアスの世界観がかなり違うからわからないが、だからこそ大樹様の視点から見れば、かなり新鮮に映るはずだ。あとは、大樹様の持つ感性次第だな」
世界観か~、私もお姉ちゃんから送られてくる街の写真を見たけど、家自体も日本のものと違うよね。神社も日本だからこそ景観とかも合ってるけど、それが異世界で作られたとしても、そこの景観と合うのかがわからない。
大樹様、喜んでくれるといいな~。
私は、自分の家に到着すると、集団下校で帰宅するみんなにお別れの言葉を告げる。私の最近の日課は、宿題をさっさと終わらせて、スキル[異世界交流]を起動させ、咲耶お姉ちゃんと交流を図ることだ。ビデオチャットの機能を実装させたいのに、レベルはずっと2のままだからヤキモキする。
私はお母さんに帰ってきたことを告げると、自分の部屋へ入り、私服へと着替える。すぐに、ランドセルから今日の宿題となる科目の教科書とノートを出す。
「今日は少し多いから、早速始めよう!! 待っててね、お姉ちゃん!!」
集中すると、時間の経過を忘れてしまうことがある。私が一心不乱で宿題を終わらせると、時間が午後5時36分になってた。私は背伸びしたまま深呼吸をすると、気持ちを整える。
「よし、タブレットを持って、1階へ行こう!!」
私はリビングのソファーに座り、早速スキル[異世界交流]を起動する。やった、お姉ちゃんから、早速メッセージが入っている!!
《至急、救援求む!!》
え、何これ!?
救援? 私に?
続きを読んでみよう。
《光希、あなたにお願いがあるの。リリアムの街には樹齢1000年以上の大きな大きな大樹があるの。その大樹様は精霊で、ず~っと私の住む街を守護しているんだ。でも、街のみんなは大樹様への感謝を失念して、【大樹=精霊】である事実をもう100年くらい忘れ去れているの。そのせいで、大樹様が激怒して、街内で大暴れしそうになったのだけど、私が話し合い説得したことで、何とか騒動を鎮めることができたわ》
おお~~~お姉ちゃん凄いよ!!
木の大きさがわからないけど、樹齢1000年の[大樹]ていうくらいだから、相当な大きさなのかな? お姉ちゃんは、私に何を求めているのかな?
《大樹様のストレスを解放させるため、街の住民たちに[畏敬][感謝][崇拝]を思い出させたい。そこで、お姉ちゃんは思ったの。日本の神社内に祀られている大樹の画像をこっちに送ってくれないかな? 出来る限りでいいから、豪華に祀られているものをお願い!! 絵で描くより、そっちの方が絶対に説得力があると思うの。なるべく、今日中に送って欲しい。こっちの大樹様の画像を送るね。今、魔物化しているから目と口があって怖いけど、精霊に戻ったら神聖さが復帰するよ》
お姉ちゃんからの救援要請、確かに受け取りました!!
早速、神社内に祀られている大樹をネットから探し出そう!!
私はお母さんにお姉ちゃんからの救援要請を話すと、仕事そっちのけでお姉ちゃんから送られてきた大樹様の画像を見る。私も確認したけど、こっちに襲ってくるんじゃないかというくらい凶暴な顔をした大きな木のお化けだった。
「完全に、どこかのゲームの魔物ね。魔物化した原因とかは書かれていないけど、話し合えたのだから、危険な状況は脱しているのね。この大樹様を祀るのなら、[しめ縄][鳥居]は絶対必須よ。そして、樹全体を囲う柵も必要ね。相手が精霊なのだから、それを示す石碑も欲しいわね」
始めはお母さんの言った言葉を理解できなかったけど、ネットで検索しながら不明な単語の意味を理解していった。色んな神社を見ていくと、大樹の前に賽銭箱とそこに通じるまでの地面に石畳が敷かれている神社もあった。私とお母さんがし精霊として相応しいものを話し合っていると、そこにお兄ちゃんが帰ってきたので、私は事情を説明する。
「なるほどな。文明が発展し、生活水準と利便性が飛躍的に向上したことで、街の人々は[大樹=精霊]だという認識を忘れてしまったのか。そうなると、駅から近いのなら、訪れる観光客たちにも精霊だということをアピールしないといけない。樹齢1000年以上となると、樹高も相当あるだろう。それなら、もっと大々的に祀ったほうがいい。日本の大樹の画像と、俺たちの理想とする祀り方をメッセージにして送ってみよう」
お兄ちゃんの意見に、私もお母さんも賛成した。
結局、大樹様を祀るのに必要な物は8つかな。
① 巨大鳥居
② 鳥居と両端に一定間隔で佇む立派な石灯籠
③ 豪華な絵が彫られた木製賽銭箱
④ 大樹様の由来が刻まれている立派な石碑
⑤ 賽銭箱の上に設置されている巨大しめ縄
⑥ 大樹様を囲う豪華な柵
⑦ 大樹様を囲う神聖かつ立派なしめ縄
⑧ それらの画像を合成して作られた大樹様を祀る社
私たちは、理想とするものを日本中の神社から探し出し、次々とダウンロードしていく。そして、3人で相談し合い、イメージしやすく、[これだ!!]というものを厳選した画像12点をお姉ちゃんに送った。
《お母さんとお兄ちゃんにも協力してもらって、お姉ちゃんの求めるものを探し出したよ。日本の有名な神社内にある御神木と、祀るのに相応しい[賽銭箱][石畳の道][柵][鳥居]の画像を送ります》
大樹様、これで納得してくれるかな?
「お兄ちゃん、大樹様は画像を見て喜んでくれるかな?」
「う~ん、日本とアステリアスの世界観がかなり違うからわからないが、だからこそ大樹様の視点から見れば、かなり新鮮に映るはずだ。あとは、大樹様の持つ感性次第だな」
世界観か~、私もお姉ちゃんから送られてくる街の写真を見たけど、家自体も日本のものと違うよね。神社も日本だからこそ景観とかも合ってるけど、それが異世界で作られたとしても、そこの景観と合うのかがわからない。
大樹様、喜んでくれるといいな~。
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