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5章 猫の恩返し
63話 露店でも食べられるお料理を目指します
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家に帰還した時間は夕方5時、私とユウキは夕食のため、早速アイテムボックスから魔物の足の一部だけを取り出して、包丁で4人分の肉を切った。そこから薄く肉を2切れだけ切り、互いに試食してみる。
「あっさりとして淡白な味わいだな。だが、噛めば噛むほどに、肉の純粋な味が染み込んでくる。うん…これは刺身でも美味い‼︎ こういったタイプの肉は、この地域にないから、料理人としては腕が鳴るぞ」
私も、ユウキと同じ感想だ。食べてわかったけど、この味はタコとイカを足して2で割ったかのような味わいだ。これなら、光希の送ってくれたレシピを採用できる。
「咲耶、この肉で何を作るんだ?」
「問題はそこだよね。私的にはアレスを喜ばせたいから、露店でも作れる物にしたいの。ただ、ここに示すものと似た料理が国内で開発されているかが問題なんだけど、ユウキはこの2品を知ってるかな?」
私はタブレットを出して、2品の画像を見せる。
このうちの1品なら、この世界の露店でも作りやすい…と思う。
「いや、知らないな。私は国内の海岸線沿いの街にも行ったことはあるが、こういった系統の料理を見たことがない。勿論、王都にもないな。だが、その下にある画像[たこ焼き]に凄くそそられるのだが、これを作らないのか? 露店で作れたら目立つし、客引きにもなるぞ?」
あ~ユウキは、そっちに目がいっちゃうか~。
「[たこ焼き]は日本でも名物だから、私も大好物なんだけど、専用の調理器具がいるの。流石に、明日、明後日で作れないよ」
タコ料理の中でも露店で作れるものと限定すれば、私だって[たこ焼き]を第一に思い浮かべる。私も、自分で作りたいと思うもの。今度、調理器具をデザインして、アマンガムさんに製作できるかお願いしてみよう。せっかくだから、たこ焼きや明石焼きを猫用にアレンジして、今回の功労者たちにプレゼントしようかな。
「むむ、こんな丸くて小さな物を作るのに、専用の調理器具がいるのか。う~ん、確かにそれがないのなら仕方ないか」
たこ焼きを除いて選ぶとするなら、この2品が妥当なんじゃないかなと思う。
「光希から送られてきたレシピの中でも、この2品が一番手頃なものと思うの」
「確かに、作り方も比較的簡単そうだ。1品目は卵と肉がメインに、2品目は植物オイルに浸して、肉やニンニク、キノコを炒めるわけか。1品目は平民向き、2品目は貴族向きに見えるな」
ユウキは料理を見て、そう感じるのね。元々、1品目は日本でもかなり安価で食べられていて、露店でも売られているから平民向けになる。2品目に関しては、露店で売られているところを見たことがない。何度か店で食べたことあるけど、値段も1品目よりも遥かに高かった。見た目も上品そうだから、貴族向けに見えるのかな?
「まずは、この2品を少しだけ作って、ベイツさんに試食してもらおうよ」
「そうだな。実際のイベントでも、調理者の提供する料理は2品以内と決められているから問題ない。これでいこう‼︎」
私とユウキは、レシピに見合う調味料を使い、2品を仕上げ、それを夜8時に帰還したベイツさんに試食してもらうと、彼は大いに気に入り、冷えたキンキンのビールを飲みながら2品を完食した。試食ということもあり、量も少なかったので、ベイツさんは物足りないという思いを、表情に出していたけど、肉の量も決まっているので、これ以上提供できないことを知ると、ガクッと肩を落とした。どちらも酒のつまみとして最高のあてだから、こうなる予感もしていたのだけど、ここまで酷く落胆されるとは思わなかった。これで最優秀を貰えるとは思えないけど、せっかくだから何らかの爪痕を残したい。
……翌朝
ベイツさんは朝食を食べると早々に、崩壊した領主邸へ向かった。ルウリと合流して、情報交換を行うみたい。結局、ルウリも帰還してないから、邸を崩壊させた犯人を捕縛できたのかわからないけど、フリードは全部知っていると思う。多分、私とユウキを巻き込ませたくないから言わないだけなのかな。そこは私たちも理解しているので、私とユウキは気にすることなく、自分たちの業務に徹するため、マナリオのいる公園へと向かい、猫たちと合流した。
「みんな~、今日私はオルバイン辺境伯様のもとへ行って、テンタクルズオクトパスの肉の出し入れをしないといけないから、時折ここを離れるわ。私のいない間、ちゃんとユウキの言う事を聞くこと、いいわね?」
猫一同「にゃ~~~(は~~~い)」
「ユウキ、主催者テントへ行って、今日のスケジュールを聞いてくるわ。猫や販売の方をお願いね」
「了解だ。あの大型テントで調理するようだな。咲耶も頑張れよ」
「うん、順番とかも気になるし、しっかり聞いてくる」
フェスタ初日で大変な騒動が起きてしまったけど、もう終息しているし、ミケーネとシロのおかげでヌメリ除去の方法もわかった。
2日目以降は、何も起きない事を願いたい。
○○○ ユウキ視点
昨日は、大変だった。ベイツさんが少しだけ私たちに情報を開示してくれたことから推察するに、何処の馬鹿か知らないが、フェルデナンド伯爵の暗殺を考えたのだろう。彼の行方不明から少しして、貴族共の検挙も始まったからな。だから、貴族共はこぞって、伯爵の居場所を捜索し始めた。
だが、ここで問題が起きた。
【伯爵の居場所を突き止めたが、当の本人がその場所の何処を探しても見つからない】
伯爵が行方不明になって以降、王都にいる貴族たちの犯罪が次々と明るみに出て、当主たちが牢獄送りへとなったことで、家自体の権威も失っている。中には、爵位そのものが剥奪された家もあるという。私の知る限り、その数は全部で8つ、新聞ではまだまだ増えるかもしれないと言っている。犯罪に手を染め、まだ明るみになっていない貴族の誰かの仕業で間違いない。
おそらく、自分の名を語られぬ前に伯爵を始末しようと考えた。そして、伯爵発見の報せがスパイから届いたため、暗殺を試みようとしたが、邸内の何処を探しても、伯爵が見当たらない。
日々が過ぎていき、貴族側の緊張も極限状態の中、フードフェスタのイベントを知った。そのイベントで使用されるものを利用して、邸内の居場所が掴めないのであれば、[邸ごと消せばいい][邸内にいないのなら毒ガスで街内にいる人々全員を消せばいい]と考え、使用される全てのバッグの魔石に細工を施した。200個もあるから、この計画は伯爵の行方を捜索している段階から考えられていたのだろう。
しかし、初日の時点で誤算が起きた。
邸の崩壊に成功し、伯爵の死を人伝で知ったものの、その遺体が何処にも見当たらない。バッグの細工が発動して、魔物が外に出現したものの、猫がすぐにヌメリ除去の方法を見つけ出し、それによって魔物本体のヌメリも除去されてしまう。しかも、Aランク冒険者ベイツさんのバッグに入れられてしまうという大誤算も起きた。
早い話、犯人の目論見通り、事が運ばなくなったんだ。
ベイツさんのバッグを持つ咲耶の周囲には、強大な従魔フリードがいるし、ベイツさんの周囲には、精霊のルウリがいる。相当な手練れでない限り、あの2体には敵わないだろう。だから、スパイもしくは暗殺者は街から逃げ出そうと目論んだ。ルウリが既に捕縛しているだろうから、今頃全貌が明るみになっている頃合いかもな。
「もう終わっている事だから、私たちは露店に集中するか。騒動も起きないだろう」
私は昨日騒動について考える事を止め、猫たちと一緒に開店準備を進めていく。ショーの小道具、猫たちの販売用の餌類を置いていき、開店準備が完了すると、丁度開店時刻となる朝10時の鐘が鳴った。ショーの時間は11時、それまでは猫たちの自由時間だ。皆、それぞれ自由に行動している。私が暇を弄んでいると、1人の獣人女性が私たちの店を訪れた。
何故か猫ではなく、販売用の商品をじっと見ている。
家に、飼い猫がいるのだろうか?
「あっさりとして淡白な味わいだな。だが、噛めば噛むほどに、肉の純粋な味が染み込んでくる。うん…これは刺身でも美味い‼︎ こういったタイプの肉は、この地域にないから、料理人としては腕が鳴るぞ」
私も、ユウキと同じ感想だ。食べてわかったけど、この味はタコとイカを足して2で割ったかのような味わいだ。これなら、光希の送ってくれたレシピを採用できる。
「咲耶、この肉で何を作るんだ?」
「問題はそこだよね。私的にはアレスを喜ばせたいから、露店でも作れる物にしたいの。ただ、ここに示すものと似た料理が国内で開発されているかが問題なんだけど、ユウキはこの2品を知ってるかな?」
私はタブレットを出して、2品の画像を見せる。
このうちの1品なら、この世界の露店でも作りやすい…と思う。
「いや、知らないな。私は国内の海岸線沿いの街にも行ったことはあるが、こういった系統の料理を見たことがない。勿論、王都にもないな。だが、その下にある画像[たこ焼き]に凄くそそられるのだが、これを作らないのか? 露店で作れたら目立つし、客引きにもなるぞ?」
あ~ユウキは、そっちに目がいっちゃうか~。
「[たこ焼き]は日本でも名物だから、私も大好物なんだけど、専用の調理器具がいるの。流石に、明日、明後日で作れないよ」
タコ料理の中でも露店で作れるものと限定すれば、私だって[たこ焼き]を第一に思い浮かべる。私も、自分で作りたいと思うもの。今度、調理器具をデザインして、アマンガムさんに製作できるかお願いしてみよう。せっかくだから、たこ焼きや明石焼きを猫用にアレンジして、今回の功労者たちにプレゼントしようかな。
「むむ、こんな丸くて小さな物を作るのに、専用の調理器具がいるのか。う~ん、確かにそれがないのなら仕方ないか」
たこ焼きを除いて選ぶとするなら、この2品が妥当なんじゃないかなと思う。
「光希から送られてきたレシピの中でも、この2品が一番手頃なものと思うの」
「確かに、作り方も比較的簡単そうだ。1品目は卵と肉がメインに、2品目は植物オイルに浸して、肉やニンニク、キノコを炒めるわけか。1品目は平民向き、2品目は貴族向きに見えるな」
ユウキは料理を見て、そう感じるのね。元々、1品目は日本でもかなり安価で食べられていて、露店でも売られているから平民向けになる。2品目に関しては、露店で売られているところを見たことがない。何度か店で食べたことあるけど、値段も1品目よりも遥かに高かった。見た目も上品そうだから、貴族向けに見えるのかな?
「まずは、この2品を少しだけ作って、ベイツさんに試食してもらおうよ」
「そうだな。実際のイベントでも、調理者の提供する料理は2品以内と決められているから問題ない。これでいこう‼︎」
私とユウキは、レシピに見合う調味料を使い、2品を仕上げ、それを夜8時に帰還したベイツさんに試食してもらうと、彼は大いに気に入り、冷えたキンキンのビールを飲みながら2品を完食した。試食ということもあり、量も少なかったので、ベイツさんは物足りないという思いを、表情に出していたけど、肉の量も決まっているので、これ以上提供できないことを知ると、ガクッと肩を落とした。どちらも酒のつまみとして最高のあてだから、こうなる予感もしていたのだけど、ここまで酷く落胆されるとは思わなかった。これで最優秀を貰えるとは思えないけど、せっかくだから何らかの爪痕を残したい。
……翌朝
ベイツさんは朝食を食べると早々に、崩壊した領主邸へ向かった。ルウリと合流して、情報交換を行うみたい。結局、ルウリも帰還してないから、邸を崩壊させた犯人を捕縛できたのかわからないけど、フリードは全部知っていると思う。多分、私とユウキを巻き込ませたくないから言わないだけなのかな。そこは私たちも理解しているので、私とユウキは気にすることなく、自分たちの業務に徹するため、マナリオのいる公園へと向かい、猫たちと合流した。
「みんな~、今日私はオルバイン辺境伯様のもとへ行って、テンタクルズオクトパスの肉の出し入れをしないといけないから、時折ここを離れるわ。私のいない間、ちゃんとユウキの言う事を聞くこと、いいわね?」
猫一同「にゃ~~~(は~~~い)」
「ユウキ、主催者テントへ行って、今日のスケジュールを聞いてくるわ。猫や販売の方をお願いね」
「了解だ。あの大型テントで調理するようだな。咲耶も頑張れよ」
「うん、順番とかも気になるし、しっかり聞いてくる」
フェスタ初日で大変な騒動が起きてしまったけど、もう終息しているし、ミケーネとシロのおかげでヌメリ除去の方法もわかった。
2日目以降は、何も起きない事を願いたい。
○○○ ユウキ視点
昨日は、大変だった。ベイツさんが少しだけ私たちに情報を開示してくれたことから推察するに、何処の馬鹿か知らないが、フェルデナンド伯爵の暗殺を考えたのだろう。彼の行方不明から少しして、貴族共の検挙も始まったからな。だから、貴族共はこぞって、伯爵の居場所を捜索し始めた。
だが、ここで問題が起きた。
【伯爵の居場所を突き止めたが、当の本人がその場所の何処を探しても見つからない】
伯爵が行方不明になって以降、王都にいる貴族たちの犯罪が次々と明るみに出て、当主たちが牢獄送りへとなったことで、家自体の権威も失っている。中には、爵位そのものが剥奪された家もあるという。私の知る限り、その数は全部で8つ、新聞ではまだまだ増えるかもしれないと言っている。犯罪に手を染め、まだ明るみになっていない貴族の誰かの仕業で間違いない。
おそらく、自分の名を語られぬ前に伯爵を始末しようと考えた。そして、伯爵発見の報せがスパイから届いたため、暗殺を試みようとしたが、邸内の何処を探しても、伯爵が見当たらない。
日々が過ぎていき、貴族側の緊張も極限状態の中、フードフェスタのイベントを知った。そのイベントで使用されるものを利用して、邸内の居場所が掴めないのであれば、[邸ごと消せばいい][邸内にいないのなら毒ガスで街内にいる人々全員を消せばいい]と考え、使用される全てのバッグの魔石に細工を施した。200個もあるから、この計画は伯爵の行方を捜索している段階から考えられていたのだろう。
しかし、初日の時点で誤算が起きた。
邸の崩壊に成功し、伯爵の死を人伝で知ったものの、その遺体が何処にも見当たらない。バッグの細工が発動して、魔物が外に出現したものの、猫がすぐにヌメリ除去の方法を見つけ出し、それによって魔物本体のヌメリも除去されてしまう。しかも、Aランク冒険者ベイツさんのバッグに入れられてしまうという大誤算も起きた。
早い話、犯人の目論見通り、事が運ばなくなったんだ。
ベイツさんのバッグを持つ咲耶の周囲には、強大な従魔フリードがいるし、ベイツさんの周囲には、精霊のルウリがいる。相当な手練れでない限り、あの2体には敵わないだろう。だから、スパイもしくは暗殺者は街から逃げ出そうと目論んだ。ルウリが既に捕縛しているだろうから、今頃全貌が明るみになっている頃合いかもな。
「もう終わっている事だから、私たちは露店に集中するか。騒動も起きないだろう」
私は昨日騒動について考える事を止め、猫たちと一緒に開店準備を進めていく。ショーの小道具、猫たちの販売用の餌類を置いていき、開店準備が完了すると、丁度開店時刻となる朝10時の鐘が鳴った。ショーの時間は11時、それまでは猫たちの自由時間だ。皆、それぞれ自由に行動している。私が暇を弄んでいると、1人の獣人女性が私たちの店を訪れた。
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