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3章 ガルディア帝国 マルコ遺跡編
闘技会
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盗賊集団から1人出てきたわね。力的にSクラスか。以前のリッチといい勝負をするぐらいかな。
「お姉様、空間魔法て便利ですね。地上の様子を見れるんですから。」
「まあ、空間魔法で各国の連絡を取る事も出来るから、この程度なら簡単よ。」
あ、リッチが話している途中なのに相手の首を切断した。
「ふぇ!相手の人が、なんか気の毒です。自己紹介の途中で斬られるなんて。」
「リッチからしたら、うるさいと思ったんでしょう。というかガルディア帝国のSクラスて馬鹿なの!相手が人間ならまだしも、リッチ相手に自己紹介する意味がわからん。余程、強さに自信があったんでしょうね。はあ~、ユニコーン、グリフォン、こういう相手は中途半端に強いだけだから、話すだけ無駄。もし出会ってしまったら、ささっと始末したらいいわ。」
「「は!」」
「お姉様、斬られた彼、一応Sクラスなんですけど。」
あ、終わったようね。うん、馬車から誰か出てきた。む、こっちを見て赤くなった。これは、完全に私を認識したわね。鑑定したら、キース・ガルディア、第2皇子、スキルに『千里眼』を持っているのか。『千里眼』は、自分の魔力に依存して、遠くの物や人物を見ることが出来る。まあ、見られたけどいいか。でも、クロードさんの言う通りになりそう。リッチが戻ってきた。
「お待たせしました。ガルディア帝国のSクラスの人間は大したことないですな。ただ、気に入った人間が1人いました。」
「キース・ガルディアでしょ。」
「はい、奴がガルディア帝国の皇帝になれば、ますます繁栄するでしょう。」
「確かにね。でも、それを良しとしない輩もいると。この国でも、面白い事に巻き込まれそうね。グリフォンとユニコーンの出番が早々に来るかもしれないわ。さあ、ビルブレムに向けて出発よ。」
助けられたキース一行は、ビルブレムへ向けて飛んでいく私達をずっと見ていた。
○○○
時刻は夕方17時、今日はあそこの街で休みますか。
「街発見。今日の旅はここまでね。グリフォン、ユニコーン、その辺りで降ろして。」
「「はい!」」
地上に着陸すると、名残惜しそうに私達を見ていた。
「明日の朝8時に召喚するわ。それまで自由行動よ。ただし、悪意のない人間の殺生は禁止とします。悪意のある人間が襲ってきた場合、一番強い人間は最後まで残しておくこと。その最後の1人に本拠地を聞き出してから始末しなさい。そして、本拠地が街ではなく山であった場合は、私に報告して。」
「「「は、畏まりました!」」」
「我が主、1つ宜しいでしょうか?」
「なにかな?」
「遭遇した邪族を討伐しても、宜しいでしょうか?」
「全然構わないわよ。邪族の種類にもよるけど、討伐してきた邪族でとびきり美味しい料理を作ってあげるわ。」
「「「「「本当ですか!」」」」」
なぜか、フィンとイリスも身を乗り出した。
「え、ええ、ただし、場合によっては野宿になる可能性があるわよ。フィンとイリスは、それで良いの?」
「「全然、構いません!!」」
「やったわ!サーシャ様の料理は美味しいらしいから、いっぱい捕まえるよ、ユニコーン!」
「ああ!」
「リッチは、空間魔法『アイテムボックス』を使えるから問題ないわね。それじゃあ、解散。」
召喚獣達は、一斉に邪族探しに行った。
「師匠の手料理、どんなのが出てくるんだろう?楽しみだね、イリス!」
「はい!」
-
-
-
街の中は、結構賑やかだ。調味料や食糧は、スフィアートで買ってるからいらないけど、知らない食材もあるかもしれない。ちょっと見てみよう。
「この辺りまでは、まだ唐揚げ広まってないんだね、残念。」
「フィン姉、あそこの屋台で何か焼いてるよ。行ってみよう。」
フィン、イリス、相当唐揚げにハマってるわね。あの屋台は、焼き鳥かな?
「すいません、これはなんという料理なんですか?」
イリスがウキウキした気分で聞いている。
「これは、焼きバードだよ。この辺りに生息しているロックバードの肉を焼いたものだ。美味いぞ、どうだ?」
「2人前、お願いします。これ、お金です。」
イリスにとって、初めての買い物ね。フィンとイリスには、お小遣いを渡してあるから、少しくらいの買い物なら出来るようにしてある。
「おー、フィン姉、お姉様、美味しいですよ!甘さも丁度いい!」
「師匠、これ美味しいです。唐揚げとは違った美味さだ。」
へえ、私も注文して食べたけど美味しい。タレが焼鳥に使用しているものに近いわね。
「はは、ありがとうな。嬢ちゃん達も、ビルブレムの闘技会を観に行くんだろ。」
闘技会?そんなのあるんだ?
「私達は、ビルブレム近くにあるダンジョンを冒険しようと思っていたんですけど、闘技会も面白そうですね。どんな部門があるんですか?」
「闘技会は、武器・魔法・召喚の3部門があるぞ。どれも面白いぞ!開催は、確か11日後だ。嬢ちゃん達、ビルブレム周辺のダンジョンは、高いランクが多いから間違えて入るなよ。」
「はい、ありがとうございます。闘技会も観戦しますね。」
お礼を言い、屋台から離れ、広場にあるベンチに座った。
「闘技会か、面白そうね。フィン、イリス、邪族が魔導具に探知されずに進入してくる方法は、いくつかあるわ。スフィアートでは使われてなかったけど、今回使ってくる可能性が高いわね。まず間違いなく、闘技会に邪族が入り込んで、何かしてくるでしょうね。」
「ええ、本当ですか、お姉様!でも、スフィアートでは、どうして使わなかったんでしょうか?」
「洗脳で充分と思ったか、単に思い付かなかっただけでしょう。」
「師匠、今の私だと、闘技会で活躍出来るでしょうか?」
「そうね、『魔力纏い』を使えば、本戦に出場出来るかもしれないわね。使わなければ、間違いなく予選落ちね。」
「はう!予選落ちですか。なんかショックです。」
「まあ、今のフィンはCクラスの力量だから当然ね。でも、私達は絶対に出場しないわよ。邪族が観戦している前で、自分の力を見せるわけにはいかないわ。」
「お姉様が出場したら、どの部門でも確実に優勝しますからね。」
「そうそう、師匠が出場したら優勝するのが決定だから、逆に面白くないよね。」
いや、まあ、そうなんだけど、うーん。
その後、ビルブレムの情報収集を行い、夕食を食べ、手頃な宿屋を見つけて部屋で情報をまとめた。
1) 戦いが盛んな街で、3ヶ所ある闘技場では、毎日試合が行われている。
2) ビルブレムには、冒険者ギルドの冒険者ランクとは別に、闘技ギルドの闘技ランクというものがある。闘技場で登録後、試合を行い勝っていけば、ランクも上がるという仕組みになっている。
3) 闘技ランクには、武器・魔法・召喚の3 部門があり、クラスも冒険者ランクと同じS~Fまである。
4) ガルディア帝国では、冒険者ランクと闘技ランクの両方が重要視されている。多分、冒険者ランクが対邪族戦、闘技ランクが対人戦用だろう。
5) 毎年1回、国を上げての闘技会が開催されており、優勝者には賞品としてオリハルコンが、副賞として【闘技制覇者】という特別な身分が与えられ、その身分は貴族階級の侯爵と同等になる。
「師匠、この闘技制度はレーデンブルクやアルテハイムでも実施されています。やはり、これまで種族間の戦争もありましたから、対人戦用として今でも残っているんです。現在、この制度を採用していないのはテルミア王国、シルフィーユ王国だけです。」
「成る程、採用している国は、先の事を読んで必要だろうと思い継続している。逆に採用していない国は、種族間の戦争をなくすために、危険だけどあえて廃止したという事かな。」
「私は、闘技制度は反対です。お姉様は、どう思いますか?」
「私としては、戦争のためではなく、あくまで自衛として闘技制度はあった方がいいわね。邪王が消滅した時、しばらくの間は平和が続くでしょう。でも、月日が経つ毎に、人々の心から大事なものが失われていく。」
フィンもイリスも首を傾げた。
「大事なもの?師匠、それはなんですか?」
「それは、----危機感よ。」
「「危機感?」」
「危機感、スキルでいう危機察知能力ね。現在、多くの人々はいつ邪族に襲われるかわからないから、いつでも逃げる準備が整っている。邪王が消滅すると、自分達を脅かす存在がいなくなった事で、どうしても気が緩む。そして、平和が何年も続くと、戦争や邪族の存在も忘れてしまい、人々の中から危機意識が薄れていく。悪意を持った人間は、そこに漬け込むの。なんの対策もしていない村や街を襲い、自分達のものにしようとする。現に、500年前から種族間の戦争は起こっていないのに、盗賊達が村や街を襲っているでしょう。邪王が消滅したら、今後この連中が、裏で力を付けてくるでしょうね。だから、多くの人々に危機意識を持たせるため、闘技制度には賛成よ。テルミア王国やシルフィーユ王国も、闘技制度とは違った危機意識を忘れないような制度を作ればいいと思うわ。」
「おー!お姉様、最高です。そうか、何も今の闘技制度を実施する必要はないんですよね。人々の中から、危機意識を忘れなくさせる制度を作ればいいのか!」
「さすが師匠です。私は、闘技制度に関して、面白いから残しておいた方がいいと思っていました。痛い!」
フィンの頭をチョップした。
「フィン、1国の王女として、その考え方はダメでしょう。もう少し深く考えなさい」
「はい、すいません。」
2人には言わないけど、邪王完全消滅後の10~20年は平和が続くと思う。でも、邪王との戦いが風化してきた頃、再び種族間の戦争が発生する可能性がある。特に、このガルディア帝国がなんかやらかしそうな気がする。今の世代、誰が皇帝になるかで、未来が大きく分岐するでしょうね。
闘技会の話が落ち着いたところで、寝る事にした。
明日は、いよいよビルブレムだ。
「お姉様、空間魔法て便利ですね。地上の様子を見れるんですから。」
「まあ、空間魔法で各国の連絡を取る事も出来るから、この程度なら簡単よ。」
あ、リッチが話している途中なのに相手の首を切断した。
「ふぇ!相手の人が、なんか気の毒です。自己紹介の途中で斬られるなんて。」
「リッチからしたら、うるさいと思ったんでしょう。というかガルディア帝国のSクラスて馬鹿なの!相手が人間ならまだしも、リッチ相手に自己紹介する意味がわからん。余程、強さに自信があったんでしょうね。はあ~、ユニコーン、グリフォン、こういう相手は中途半端に強いだけだから、話すだけ無駄。もし出会ってしまったら、ささっと始末したらいいわ。」
「「は!」」
「お姉様、斬られた彼、一応Sクラスなんですけど。」
あ、終わったようね。うん、馬車から誰か出てきた。む、こっちを見て赤くなった。これは、完全に私を認識したわね。鑑定したら、キース・ガルディア、第2皇子、スキルに『千里眼』を持っているのか。『千里眼』は、自分の魔力に依存して、遠くの物や人物を見ることが出来る。まあ、見られたけどいいか。でも、クロードさんの言う通りになりそう。リッチが戻ってきた。
「お待たせしました。ガルディア帝国のSクラスの人間は大したことないですな。ただ、気に入った人間が1人いました。」
「キース・ガルディアでしょ。」
「はい、奴がガルディア帝国の皇帝になれば、ますます繁栄するでしょう。」
「確かにね。でも、それを良しとしない輩もいると。この国でも、面白い事に巻き込まれそうね。グリフォンとユニコーンの出番が早々に来るかもしれないわ。さあ、ビルブレムに向けて出発よ。」
助けられたキース一行は、ビルブレムへ向けて飛んでいく私達をずっと見ていた。
○○○
時刻は夕方17時、今日はあそこの街で休みますか。
「街発見。今日の旅はここまでね。グリフォン、ユニコーン、その辺りで降ろして。」
「「はい!」」
地上に着陸すると、名残惜しそうに私達を見ていた。
「明日の朝8時に召喚するわ。それまで自由行動よ。ただし、悪意のない人間の殺生は禁止とします。悪意のある人間が襲ってきた場合、一番強い人間は最後まで残しておくこと。その最後の1人に本拠地を聞き出してから始末しなさい。そして、本拠地が街ではなく山であった場合は、私に報告して。」
「「「は、畏まりました!」」」
「我が主、1つ宜しいでしょうか?」
「なにかな?」
「遭遇した邪族を討伐しても、宜しいでしょうか?」
「全然構わないわよ。邪族の種類にもよるけど、討伐してきた邪族でとびきり美味しい料理を作ってあげるわ。」
「「「「「本当ですか!」」」」」
なぜか、フィンとイリスも身を乗り出した。
「え、ええ、ただし、場合によっては野宿になる可能性があるわよ。フィンとイリスは、それで良いの?」
「「全然、構いません!!」」
「やったわ!サーシャ様の料理は美味しいらしいから、いっぱい捕まえるよ、ユニコーン!」
「ああ!」
「リッチは、空間魔法『アイテムボックス』を使えるから問題ないわね。それじゃあ、解散。」
召喚獣達は、一斉に邪族探しに行った。
「師匠の手料理、どんなのが出てくるんだろう?楽しみだね、イリス!」
「はい!」
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街の中は、結構賑やかだ。調味料や食糧は、スフィアートで買ってるからいらないけど、知らない食材もあるかもしれない。ちょっと見てみよう。
「この辺りまでは、まだ唐揚げ広まってないんだね、残念。」
「フィン姉、あそこの屋台で何か焼いてるよ。行ってみよう。」
フィン、イリス、相当唐揚げにハマってるわね。あの屋台は、焼き鳥かな?
「すいません、これはなんという料理なんですか?」
イリスがウキウキした気分で聞いている。
「これは、焼きバードだよ。この辺りに生息しているロックバードの肉を焼いたものだ。美味いぞ、どうだ?」
「2人前、お願いします。これ、お金です。」
イリスにとって、初めての買い物ね。フィンとイリスには、お小遣いを渡してあるから、少しくらいの買い物なら出来るようにしてある。
「おー、フィン姉、お姉様、美味しいですよ!甘さも丁度いい!」
「師匠、これ美味しいです。唐揚げとは違った美味さだ。」
へえ、私も注文して食べたけど美味しい。タレが焼鳥に使用しているものに近いわね。
「はは、ありがとうな。嬢ちゃん達も、ビルブレムの闘技会を観に行くんだろ。」
闘技会?そんなのあるんだ?
「私達は、ビルブレム近くにあるダンジョンを冒険しようと思っていたんですけど、闘技会も面白そうですね。どんな部門があるんですか?」
「闘技会は、武器・魔法・召喚の3部門があるぞ。どれも面白いぞ!開催は、確か11日後だ。嬢ちゃん達、ビルブレム周辺のダンジョンは、高いランクが多いから間違えて入るなよ。」
「はい、ありがとうございます。闘技会も観戦しますね。」
お礼を言い、屋台から離れ、広場にあるベンチに座った。
「闘技会か、面白そうね。フィン、イリス、邪族が魔導具に探知されずに進入してくる方法は、いくつかあるわ。スフィアートでは使われてなかったけど、今回使ってくる可能性が高いわね。まず間違いなく、闘技会に邪族が入り込んで、何かしてくるでしょうね。」
「ええ、本当ですか、お姉様!でも、スフィアートでは、どうして使わなかったんでしょうか?」
「洗脳で充分と思ったか、単に思い付かなかっただけでしょう。」
「師匠、今の私だと、闘技会で活躍出来るでしょうか?」
「そうね、『魔力纏い』を使えば、本戦に出場出来るかもしれないわね。使わなければ、間違いなく予選落ちね。」
「はう!予選落ちですか。なんかショックです。」
「まあ、今のフィンはCクラスの力量だから当然ね。でも、私達は絶対に出場しないわよ。邪族が観戦している前で、自分の力を見せるわけにはいかないわ。」
「お姉様が出場したら、どの部門でも確実に優勝しますからね。」
「そうそう、師匠が出場したら優勝するのが決定だから、逆に面白くないよね。」
いや、まあ、そうなんだけど、うーん。
その後、ビルブレムの情報収集を行い、夕食を食べ、手頃な宿屋を見つけて部屋で情報をまとめた。
1) 戦いが盛んな街で、3ヶ所ある闘技場では、毎日試合が行われている。
2) ビルブレムには、冒険者ギルドの冒険者ランクとは別に、闘技ギルドの闘技ランクというものがある。闘技場で登録後、試合を行い勝っていけば、ランクも上がるという仕組みになっている。
3) 闘技ランクには、武器・魔法・召喚の3 部門があり、クラスも冒険者ランクと同じS~Fまである。
4) ガルディア帝国では、冒険者ランクと闘技ランクの両方が重要視されている。多分、冒険者ランクが対邪族戦、闘技ランクが対人戦用だろう。
5) 毎年1回、国を上げての闘技会が開催されており、優勝者には賞品としてオリハルコンが、副賞として【闘技制覇者】という特別な身分が与えられ、その身分は貴族階級の侯爵と同等になる。
「師匠、この闘技制度はレーデンブルクやアルテハイムでも実施されています。やはり、これまで種族間の戦争もありましたから、対人戦用として今でも残っているんです。現在、この制度を採用していないのはテルミア王国、シルフィーユ王国だけです。」
「成る程、採用している国は、先の事を読んで必要だろうと思い継続している。逆に採用していない国は、種族間の戦争をなくすために、危険だけどあえて廃止したという事かな。」
「私は、闘技制度は反対です。お姉様は、どう思いますか?」
「私としては、戦争のためではなく、あくまで自衛として闘技制度はあった方がいいわね。邪王が消滅した時、しばらくの間は平和が続くでしょう。でも、月日が経つ毎に、人々の心から大事なものが失われていく。」
フィンもイリスも首を傾げた。
「大事なもの?師匠、それはなんですか?」
「それは、----危機感よ。」
「「危機感?」」
「危機感、スキルでいう危機察知能力ね。現在、多くの人々はいつ邪族に襲われるかわからないから、いつでも逃げる準備が整っている。邪王が消滅すると、自分達を脅かす存在がいなくなった事で、どうしても気が緩む。そして、平和が何年も続くと、戦争や邪族の存在も忘れてしまい、人々の中から危機意識が薄れていく。悪意を持った人間は、そこに漬け込むの。なんの対策もしていない村や街を襲い、自分達のものにしようとする。現に、500年前から種族間の戦争は起こっていないのに、盗賊達が村や街を襲っているでしょう。邪王が消滅したら、今後この連中が、裏で力を付けてくるでしょうね。だから、多くの人々に危機意識を持たせるため、闘技制度には賛成よ。テルミア王国やシルフィーユ王国も、闘技制度とは違った危機意識を忘れないような制度を作ればいいと思うわ。」
「おー!お姉様、最高です。そうか、何も今の闘技制度を実施する必要はないんですよね。人々の中から、危機意識を忘れなくさせる制度を作ればいいのか!」
「さすが師匠です。私は、闘技制度に関して、面白いから残しておいた方がいいと思っていました。痛い!」
フィンの頭をチョップした。
「フィン、1国の王女として、その考え方はダメでしょう。もう少し深く考えなさい」
「はい、すいません。」
2人には言わないけど、邪王完全消滅後の10~20年は平和が続くと思う。でも、邪王との戦いが風化してきた頃、再び種族間の戦争が発生する可能性がある。特に、このガルディア帝国がなんかやらかしそうな気がする。今の世代、誰が皇帝になるかで、未来が大きく分岐するでしょうね。
闘技会の話が落ち着いたところで、寝る事にした。
明日は、いよいよビルブレムだ。
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