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5章 レーデンブルク 悪魔討伐編
悪魔討伐完了、そしてフィンとの別れ
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この日、スフィアタリア全土において、悪魔が全て送還された。送還の際、悪魔に乗っ取られた者や一体化された者達は、優しい白い光に包まれたという。一体化した悪魔と戦っていたサーシャの加護者達、悪魔に乗っ取られた友を説得していた者、悪魔について何も事情を聞かされていない者、全ての人々が優しい光を見て、おかしくなった者達は女神の温かな光によって浄化されたのだと思ったらしい。それ程、神秘的な光景だったそうだ。
○○○ サーシャ視点
ふー、やっと悪魔討伐完了ね。世界地図を見ても、全てのマークが消えている。トイフェルベリー・乗っ取り・一体化全ての悪魔達が次元の狭間に送還出来たようね。
「さて、秒寺は死に場所を求めているそうだけど、どうする?」
「----俺の目的は変わらない。もう生きているのに疲れたよ」
「そう、佐江さんや努さんにお別れを言う気は無いの?」
「元々俺は、存在感の薄い人間だ。あの2人とも、殆ど話をしていないからな。友達でも何でもないから話す必要はない。謝りたいのはサリアだけだな。上にいるんだろ?」
本当に反省している様ね。
「ええ、転移でサリアの元へ連れて行ってあげるわ」
「頼む」
転移を実行し、サリアのいる場所へ移動した。
「サーシャ、悪魔の送還が終わったのね。-----そんで秒寺!やけに弱々しいけど生きていたか!」
「ああ、生きていたよ。サリア、すまなかった。悪魔があそこまで召喚されるとは、完全に計算外だった。お前にはシステムの負担で苦労を掛けたから、死ぬ前に謝っておきたかった」
「な、なんなのよ!佐江や努も私に謝って来て、秒寺にも謝れるとは思わなかったわ!ふん、まあいいわ。サーシャが来てくれた事で、管理システムの応急処置も終わったからね。こうして、私も自由行動が出来る様になったから許してやるわ」
「ありがとう。サーシャ、俺のせいで数多くの迷惑をかけてすまなかった。もう、この生に悔いはないよ。やってくれ」
「-----わかったわ。秒寺、さようなら。『虚無球』」
秒寺伸太郎の全体が、虚無球に覆われた。虚無球が消え、そこには秒寺の姿が跡形もなく消えていた。
「サーシャ様、これで良かったんですか?あの人、本当に反省してましたよ」
「だからこそ、葬ってあげたのよ。秒寺の目からは、活力を全然感じなかった。このまま生かしても苦しめるだけよ。おそらく、面白そうという安易な判断で神族となり、何百年も生きていた事で生き疲れたんでしょうね。ああいう人には、安らかな眠りを与えてあげないとね。大きな罪を犯してはいるけど、涼見凌一とは全く違うわ」
さて、これで悪魔討伐に関わるもの全てが終わったわね。
あら?レオン、ジン、リッカ、フィン、イリスも戻って来たか。
「サーシャ、終わったんだな?」
「ええ、悪魔達も秒寺伸太郎も全員始末したわ。レオンは国民達に知らせてあげて。そして、今日からアルテハイムの国王は、レオンになる事を宣言しなさい」
「----そうだな。僕、いや、私が今日から国王となって国民達を守らなければな。フィン、私と共にいてくれないか?2人で新たなアルテハイムを築いていこう」
「レオン!!!-----はい!」
これって、プロポーズよね?
フィンは、まだ12歳なんだけど良いのかしら?
ここは、スフィアタリアなんだから良いよね。
《皆の者、たった今、威圧を解除した。そして、聞いて欲しい。新たな女神サーシャと女神サリアによって、スフィアタリア全土に蔓延っていた悪魔達は、全て殲滅した。皆も白い光に包まれていく人達を見ただろう。悪魔に乗っ取られた者は助かっているが、一体化された者は灰になったはずだ。目の前で親・兄弟・親類・友達が灰になる瞬間を目撃したと思う。これは、とても悲しい事だ。だが女神サーシャとサリアによって、その者達は手厚く葬られた。その中には、アルテハイムの国王陛下、王妃、王太子、姫、私以外の王族も含まれていた。残る王族は私だけとなったが、婚約者でるフィン・レーデンブルクと共にアルテハイム王国を再興していきたいと思う。皆の者、再興の為、私達に力を貸してくれ!》
始めは静けさを保っていた王都が、どんどん賑やかになってきた。皆、状況を理解したのだろう。親類を失い啜り泣く者、喜びを噛み締める者、レオンに対して怒りを現す者、多くの人々が混在していた。その中でも、レオンに対して怒りを持っている者は全体の3割程か。今回は国民の意見を完全に無視して、強硬手段に移ったのだから、怒こる者もいて当然だ。レオンも、それは理解している。
ここで私もフォローをしておこうかな。
拡声魔法で国民達に伝えておきましょう。
《みんな、新たな女神となったサーシャよ。隣にいるのが女神サリアね。今回、こういった強硬手段を取った事を、まず謝らせてもらうわね。言い訳になるけど、強硬手段を取った理由があるわ。まず、召喚した悪魔達を全滅させると、スフィアタリア自体が壊れる危険性があった。だから、悪魔達を元いた場所、次元の狭間へ送還させないといけなかったの。そして送還させるには、2つの方法があるわ。勇者を殺すか、悪魔召喚を行った諸悪の根源を捕まえて、送還魔法を唱えさせるかよ。勇者を殺す方法は論外なのはわかるわね。だから悪魔召喚を行った者、シンタロウを探したの。その結果、シンタロウは悪魔の親玉に囚われて、アルテハイム王城の地下に幽閉されている事がわかったの。すぐに殺されなかった原因は、悪魔の親玉と同レベルの強さを持っていたからよ。悪魔の親玉ベリアルはシンタロウの魔法とスキルを使えなくして、長い時間をかけて強さを吸い取っていたわ。私達が到着した時点で、シンタロウは全てを吸い尽くされ死にかけていた。だから、強硬手段を取らせてもらったのよ。本来なら国民全員に話し掛けて、きちんと理解してもらった上で、私達も実行したかった。でも、勇者を殺させるわけにはいかなかった。あなた達には、辛い経験をさせたかもしれない。でも、あなた達のおかげで、勇者が----スフィアタリアが救われたのよ。それを誇りに思って欲しい。亡くなった人達の冥福を祈らせてもらうわね》
私がアルテハイム全土を覆う程の『畏敬』スキルを発動させると、『畏敬』は白い光となり、アルテハイム全土がその光に包まれた。
----光が収まり、王都の人達を見ると------全員が私とサリアを崇拝する目になっていました。
《サーシャ様~サリア様~レオン様~、アルテハイムを救って頂きありがとうございま~~す》
誰かが言った御礼の言葉を発端に、サーシャコールとサリアコールが湧き上がったよ。なんか、完全に崇拝対象がスフィアから私とサリアに変化した気がする。
「-----お姉様、やっちゃいましたね」
「師匠、ありがとうございます。レオンへ怒りを向けていた人がいなくなりました」
「ちょっと、完全に私とサーシャを見る目が崇拝対象になっているわよ!」
「サーシャ様、あの演説と畏敬だけで崇拝を得るとは、さすがです」
「うひゃあ、みんなサーシャ様とサリアを連呼してるよ」
うーん、演説の所為?それとも畏敬スキルの所為?
どちらにしても、やってしまった。まさか、ここまで崇拝されるとは!
「まあ、これで大部分が納得してくれたでしょう。でも、レオンもフィンも若いから、国民達からの信頼を得るのは容易ではないわよ。あなた達にとって、ここからが試練だからね」
「「はい!」」
悲しいけど、ここでレオンとフィンとはお別れね。
「師匠、今までありがとうございました。もう、師匠と旅を続けられないのは悲しいですけど、必ずアルテハイムを復興させてみせます!」
「サーシャ、ありがとう。君がいなければ、アルテハイムは完全に滅亡していた。必ず復興させてみせる!そして、サーシャが作った料理を国民全員に食べさせるのが、次の目標だな」
あの~~私の料理に拘らなくても良いんだけど?
「ええ、頑張りない。私達は、レーデンブルクに悪魔討伐の報告をしてからシルフィーユにいる勇者達と合流して、邪王を討伐するわ」
「師匠、もう行ってしまうんですか?」
「本当なら復興を手伝ってあげたいんだけど、予想通り邪王が動き出しそうなの。残念だけど、ここでお別れよ」
邪王の奴、悪魔がいなくなった事にいち早く勘付いたか。封印が壊されるのも時間の問題ね。
「-----師匠、今までありがとうございました!私、私、師匠と出会えて本当に良かったです!多くの事を学ばせて頂きました!イリス、師匠が何かやらかしそうになったら全力で止めてね!」
流石に、もうやらかさないわよ。
「はい!フィン姉、私も落ち着いたら、聖女アイリスとして遊びに来ますね」
「うん!----サリア、短い時間だったけど楽しかったよ。落ち着いたら遊びに来てね」
「い、良いわよ。遊びに行ってあげるわ!」
「ジンさん、リッカ、師匠の事を頼むね」
「ああ、任せろ!俺達はサーシャ様の従者だ。サーシャ様が何かやらかしそうになったら、命を懸けて止めてみせる!」
私、子供扱いされてない?
「----お別れは嫌だな。----でも、アルテハイムを復興させないといけないもんね。----サーシャ様の事は私達に任せて、復興頑張ってね。----また、みんなで遊びに行くからね」
あはは、笑いながら泣いてるか。
「リッカ、泣かないで。永遠のお別れじゃないんだから」
「あは----そうだね」
さて、そろそろレーデンブルクに戻りましょう。
《皆さん、これから私達は、勇者と共に邪王を討伐して来ます。邪王は、ここから遠い北方の島に封印されています。もし邪王討伐に成功したら、北の方向に光の柱が迸るでしょう。それが現れた時、真の平和が訪れます。それまでは、邪族の進行も激しくなる可能性もありますが、国王レオンと王妃フィンはSクラスの邪族を一撃で葬れる力を有しています。安心して生活して下さいね。それでは、邪王討伐に行ってきます》
《《《サーシャ様~~、サリア様~~》》》
「それじゃあ、レーデンブルクに戻るわね。それと、あなた達に私からのプレゼントを渡しておくわ。私と同レベルの転移魔法をステータスに追加しておいたから、私達に会いたくなったら、いつでも来て良いからね。さすがに、管理世界の座標は教えれないけどね」
「ふぇーーー、転移魔法ですか!師匠、ありがとうございます」
「サーシャ、ありがとう!」
「それじゃあね。復興、頑張りなさい」
「「はい!」」
レオン、フィン辛くなったら、いつでも相談して良いからね。
レーデンブルクで休憩したら、次はいよいよ最終決戦の邪王討伐ね。
○○○ サーシャ視点
ふー、やっと悪魔討伐完了ね。世界地図を見ても、全てのマークが消えている。トイフェルベリー・乗っ取り・一体化全ての悪魔達が次元の狭間に送還出来たようね。
「さて、秒寺は死に場所を求めているそうだけど、どうする?」
「----俺の目的は変わらない。もう生きているのに疲れたよ」
「そう、佐江さんや努さんにお別れを言う気は無いの?」
「元々俺は、存在感の薄い人間だ。あの2人とも、殆ど話をしていないからな。友達でも何でもないから話す必要はない。謝りたいのはサリアだけだな。上にいるんだろ?」
本当に反省している様ね。
「ええ、転移でサリアの元へ連れて行ってあげるわ」
「頼む」
転移を実行し、サリアのいる場所へ移動した。
「サーシャ、悪魔の送還が終わったのね。-----そんで秒寺!やけに弱々しいけど生きていたか!」
「ああ、生きていたよ。サリア、すまなかった。悪魔があそこまで召喚されるとは、完全に計算外だった。お前にはシステムの負担で苦労を掛けたから、死ぬ前に謝っておきたかった」
「な、なんなのよ!佐江や努も私に謝って来て、秒寺にも謝れるとは思わなかったわ!ふん、まあいいわ。サーシャが来てくれた事で、管理システムの応急処置も終わったからね。こうして、私も自由行動が出来る様になったから許してやるわ」
「ありがとう。サーシャ、俺のせいで数多くの迷惑をかけてすまなかった。もう、この生に悔いはないよ。やってくれ」
「-----わかったわ。秒寺、さようなら。『虚無球』」
秒寺伸太郎の全体が、虚無球に覆われた。虚無球が消え、そこには秒寺の姿が跡形もなく消えていた。
「サーシャ様、これで良かったんですか?あの人、本当に反省してましたよ」
「だからこそ、葬ってあげたのよ。秒寺の目からは、活力を全然感じなかった。このまま生かしても苦しめるだけよ。おそらく、面白そうという安易な判断で神族となり、何百年も生きていた事で生き疲れたんでしょうね。ああいう人には、安らかな眠りを与えてあげないとね。大きな罪を犯してはいるけど、涼見凌一とは全く違うわ」
さて、これで悪魔討伐に関わるもの全てが終わったわね。
あら?レオン、ジン、リッカ、フィン、イリスも戻って来たか。
「サーシャ、終わったんだな?」
「ええ、悪魔達も秒寺伸太郎も全員始末したわ。レオンは国民達に知らせてあげて。そして、今日からアルテハイムの国王は、レオンになる事を宣言しなさい」
「----そうだな。僕、いや、私が今日から国王となって国民達を守らなければな。フィン、私と共にいてくれないか?2人で新たなアルテハイムを築いていこう」
「レオン!!!-----はい!」
これって、プロポーズよね?
フィンは、まだ12歳なんだけど良いのかしら?
ここは、スフィアタリアなんだから良いよね。
《皆の者、たった今、威圧を解除した。そして、聞いて欲しい。新たな女神サーシャと女神サリアによって、スフィアタリア全土に蔓延っていた悪魔達は、全て殲滅した。皆も白い光に包まれていく人達を見ただろう。悪魔に乗っ取られた者は助かっているが、一体化された者は灰になったはずだ。目の前で親・兄弟・親類・友達が灰になる瞬間を目撃したと思う。これは、とても悲しい事だ。だが女神サーシャとサリアによって、その者達は手厚く葬られた。その中には、アルテハイムの国王陛下、王妃、王太子、姫、私以外の王族も含まれていた。残る王族は私だけとなったが、婚約者でるフィン・レーデンブルクと共にアルテハイム王国を再興していきたいと思う。皆の者、再興の為、私達に力を貸してくれ!》
始めは静けさを保っていた王都が、どんどん賑やかになってきた。皆、状況を理解したのだろう。親類を失い啜り泣く者、喜びを噛み締める者、レオンに対して怒りを現す者、多くの人々が混在していた。その中でも、レオンに対して怒りを持っている者は全体の3割程か。今回は国民の意見を完全に無視して、強硬手段に移ったのだから、怒こる者もいて当然だ。レオンも、それは理解している。
ここで私もフォローをしておこうかな。
拡声魔法で国民達に伝えておきましょう。
《みんな、新たな女神となったサーシャよ。隣にいるのが女神サリアね。今回、こういった強硬手段を取った事を、まず謝らせてもらうわね。言い訳になるけど、強硬手段を取った理由があるわ。まず、召喚した悪魔達を全滅させると、スフィアタリア自体が壊れる危険性があった。だから、悪魔達を元いた場所、次元の狭間へ送還させないといけなかったの。そして送還させるには、2つの方法があるわ。勇者を殺すか、悪魔召喚を行った諸悪の根源を捕まえて、送還魔法を唱えさせるかよ。勇者を殺す方法は論外なのはわかるわね。だから悪魔召喚を行った者、シンタロウを探したの。その結果、シンタロウは悪魔の親玉に囚われて、アルテハイム王城の地下に幽閉されている事がわかったの。すぐに殺されなかった原因は、悪魔の親玉と同レベルの強さを持っていたからよ。悪魔の親玉ベリアルはシンタロウの魔法とスキルを使えなくして、長い時間をかけて強さを吸い取っていたわ。私達が到着した時点で、シンタロウは全てを吸い尽くされ死にかけていた。だから、強硬手段を取らせてもらったのよ。本来なら国民全員に話し掛けて、きちんと理解してもらった上で、私達も実行したかった。でも、勇者を殺させるわけにはいかなかった。あなた達には、辛い経験をさせたかもしれない。でも、あなた達のおかげで、勇者が----スフィアタリアが救われたのよ。それを誇りに思って欲しい。亡くなった人達の冥福を祈らせてもらうわね》
私がアルテハイム全土を覆う程の『畏敬』スキルを発動させると、『畏敬』は白い光となり、アルテハイム全土がその光に包まれた。
----光が収まり、王都の人達を見ると------全員が私とサリアを崇拝する目になっていました。
《サーシャ様~サリア様~レオン様~、アルテハイムを救って頂きありがとうございま~~す》
誰かが言った御礼の言葉を発端に、サーシャコールとサリアコールが湧き上がったよ。なんか、完全に崇拝対象がスフィアから私とサリアに変化した気がする。
「-----お姉様、やっちゃいましたね」
「師匠、ありがとうございます。レオンへ怒りを向けていた人がいなくなりました」
「ちょっと、完全に私とサーシャを見る目が崇拝対象になっているわよ!」
「サーシャ様、あの演説と畏敬だけで崇拝を得るとは、さすがです」
「うひゃあ、みんなサーシャ様とサリアを連呼してるよ」
うーん、演説の所為?それとも畏敬スキルの所為?
どちらにしても、やってしまった。まさか、ここまで崇拝されるとは!
「まあ、これで大部分が納得してくれたでしょう。でも、レオンもフィンも若いから、国民達からの信頼を得るのは容易ではないわよ。あなた達にとって、ここからが試練だからね」
「「はい!」」
悲しいけど、ここでレオンとフィンとはお別れね。
「師匠、今までありがとうございました。もう、師匠と旅を続けられないのは悲しいですけど、必ずアルテハイムを復興させてみせます!」
「サーシャ、ありがとう。君がいなければ、アルテハイムは完全に滅亡していた。必ず復興させてみせる!そして、サーシャが作った料理を国民全員に食べさせるのが、次の目標だな」
あの~~私の料理に拘らなくても良いんだけど?
「ええ、頑張りない。私達は、レーデンブルクに悪魔討伐の報告をしてからシルフィーユにいる勇者達と合流して、邪王を討伐するわ」
「師匠、もう行ってしまうんですか?」
「本当なら復興を手伝ってあげたいんだけど、予想通り邪王が動き出しそうなの。残念だけど、ここでお別れよ」
邪王の奴、悪魔がいなくなった事にいち早く勘付いたか。封印が壊されるのも時間の問題ね。
「-----師匠、今までありがとうございました!私、私、師匠と出会えて本当に良かったです!多くの事を学ばせて頂きました!イリス、師匠が何かやらかしそうになったら全力で止めてね!」
流石に、もうやらかさないわよ。
「はい!フィン姉、私も落ち着いたら、聖女アイリスとして遊びに来ますね」
「うん!----サリア、短い時間だったけど楽しかったよ。落ち着いたら遊びに来てね」
「い、良いわよ。遊びに行ってあげるわ!」
「ジンさん、リッカ、師匠の事を頼むね」
「ああ、任せろ!俺達はサーシャ様の従者だ。サーシャ様が何かやらかしそうになったら、命を懸けて止めてみせる!」
私、子供扱いされてない?
「----お別れは嫌だな。----でも、アルテハイムを復興させないといけないもんね。----サーシャ様の事は私達に任せて、復興頑張ってね。----また、みんなで遊びに行くからね」
あはは、笑いながら泣いてるか。
「リッカ、泣かないで。永遠のお別れじゃないんだから」
「あは----そうだね」
さて、そろそろレーデンブルクに戻りましょう。
《皆さん、これから私達は、勇者と共に邪王を討伐して来ます。邪王は、ここから遠い北方の島に封印されています。もし邪王討伐に成功したら、北の方向に光の柱が迸るでしょう。それが現れた時、真の平和が訪れます。それまでは、邪族の進行も激しくなる可能性もありますが、国王レオンと王妃フィンはSクラスの邪族を一撃で葬れる力を有しています。安心して生活して下さいね。それでは、邪王討伐に行ってきます》
《《《サーシャ様~~、サリア様~~》》》
「それじゃあ、レーデンブルクに戻るわね。それと、あなた達に私からのプレゼントを渡しておくわ。私と同レベルの転移魔法をステータスに追加しておいたから、私達に会いたくなったら、いつでも来て良いからね。さすがに、管理世界の座標は教えれないけどね」
「ふぇーーー、転移魔法ですか!師匠、ありがとうございます」
「サーシャ、ありがとう!」
「それじゃあね。復興、頑張りなさい」
「「はい!」」
レオン、フィン辛くなったら、いつでも相談して良いからね。
レーデンブルクで休憩したら、次はいよいよ最終決戦の邪王討伐ね。
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