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女の人は、とてもか弱くて強い ※

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「あ、テーノ……わたくし、どうしたらいいのか……わ、わからなくて」

俺だって、どうしたらいいのかさっぱりだし、これでいいのか全くもって自信がない。だが、そんな事言えるはずもなく。

「レーニアは俺に任せて。ただ、俺の動きに集中していて」

「ん……あ、そこはダメェ……」

 彼女の足の付け根に手をはわし、指をそっと差し入れると、くちゅりという音がした。まだ固く閉じたそこから、俺のためだけに沢山の蜜を出してくれているようで嬉しい。

「ダメなのか?」

 そう言いながら、女の人が一番感じるという粒をいじると、ピクピクする彼女がかわいい。気持ちいいみたいだ。さらに、閉じた花弁の中を指でそっと探ると、たぶんここかなと思える場所があり、少しだけ指をいれてみた。中は熱くて、俺の指に絡みついて来るような柔らかさだ。おそらくここで間違いなさそうだ。

「……うー、ダメじゃないけど。んんっ! ず、ずるいー」

 何がズルいと言うのか。俺は、拒む様子を見せながらも、そっと足の力を抜いてぴったり閉じていた太ももが開くと同時に、体をぐいっとそこに入れた。

 口で可愛がるというのは、今のレーニアには恥ずかしすぎるだろうし、本気で拒否されたら困る。やってみたいけど、それはおいおいの楽しみに取っておこうと思った。

 俺の最大に膨らんだ欲しかないとろこを、濡れそぼった場所にぴとりとくっつける。レーニアからも、俺のそこが、自分のあわいに思わせぶりにぐいぐいつけられているのが見えている。彼女は、目を見開き、声にならない声で少し不安なような期待の籠った揺れる瞳で凝視していた。そんな様子が、俺の腰をぞくぞくさせてくるから、もっと見せたくて思わせぶりに腰をさらに動かす。

「レーニア、俺を見て」

 自分で見せつけておきながら、ずっと俺よりもそこばかり気にするのがつまらなくなった。俺の顔の方を向かせ唇と舌を絡み合わせた。

 腰の角度を変え、切っ先を彼女の中に入るための入り口に当てる。硬いままのその花弁の中のぬめりと温度が、俺の欲と心を刺激し、油断すればすぐに暴発しそうなほど気持ちがいい。

 ゆっくり腰をすすめると、彼女の体が強張る。

「レーニア、なるべく力を抜いて……」

 そうでなきゃ、狭すぎて少し圧迫がきつくて辛いのもある。それに、嘘かどうかはわからないが、女性は力が抜けたほうが初めては楽だと聞いた。

「ん、ん……いた……」

「はぁ、レーニア……」

 ここでやめたら中途半端なまま、次も痛いだろう。俺は一気に貫いたほうが、彼女が楽かもしれないとぐいっと腰を近づけた。

「あっ! ……いったっ!」

「ごめん、レーニア。少し我慢して」

 きつい中の壁が、俺をそれ以上いれないようにしているかのようだ。痛くはないが、俺のそこでしか感じ取れない熱と狭さが俺を責め立てる。それは長いような、短い時間だったのかもしれない。ぶにゅりと先端が何かに当たり、奥まで来たのだと悟る。まだ根元は入っていない。全て彼女に包み込んで欲しい。もっと奥に進みたい。

 だけど、痛さのあまり涙を流して堪えている彼女を見て、そんな自分勝手な欲のまま腰を進める事はできなかった。

「レーニア、入ったよ。痛くしてごめん」

「ううん。わたくしこそ、こんな事で泣いてごめんなさ……ん……」

 彼女が謝る必要はない。それ以上続けさせたくなくて唇で言葉を防いだ。

「謝らなくていい。好きだ。レーニア、ずっと大切にする」

「ん……わたくし、も……」

 ぎゅっと抱きしめキスを続ける。レーニアの涙が止まったが、彼女があまりにもかわいそうで、それ以上続ける気持ちがなくなった。ずるりと抜くと、思った以上に血が出ていて、俺のレーニアが出血多量で天に召されたらどうしようかと滅茶苦茶焦った。

 大丈夫だというレーニアのそこを、医者に見せてもらおうとしたら、彼女に止められた。そこまで大した出血じゃないからすぐに止まるだなんて。どうしてそんな事がわかるんだ。

「テーノ……月のモノはもっと多いけど倒れてないわ。それに、まだジンジンするけど、我慢できるし。今日は、このままあなたとふたりでいたいの」

 ベッドでしどけない姿の彼女に、そんな健気な事を言われて、気持ちは本当にあれでやめてよかったと思いつつ、俺の欲棒はびきびき大きくなったので、彼女の傷が治る次の機会まで泣く泣くステイさせる事にした。

「レーニア、本当に大丈夫なのか? 目眩は? フラフラしないか? ああ、脈がすごく速いじゃないか。出血のせいで貧血になってるんじゃないのか?」

「大丈夫だってば。それに、ドキドキしちゃうのは、恥ずかしいからなのと、大好きな人と一緒にいるから当たり前よ! ね、慌てなくていいから抱きしめて?」

 そう言われてみればそうだと、少しだけ心が落ち着く。彼女の望むがまま、全身で抱きしめようとしてハタと気づく。

ダメだ! このまま抱いたら、俺のココが下心満載だとバレてしまう!

 こんな有様になっている事を知られたくない。俺は、腰を彼女からできるかぎり離した。

気付かれてないよな? げ、幻滅されたどうしよう……

 幸い、レーニアは全く気付いてなさそうでホッと胸を撫でおろす。

 ふたりで幸せな気分のまま眠ったのであった。


 翌朝、彼女の体の中の俺がつけた傷が悪化していないかハラハラしたけれど、歩くのに支障はないようだ。

「レーニア。今日は部屋で安静にしておこう」

「え? なんで? わたくし、川から出る湯気とかも見て見たいわ。もう、心配しすぎよ」

「レーニアは大丈夫じゃないのに大丈夫って言うだろ? 大人しく今日は寝ていよう」

「えー……嫌よ。次じゃなくて、今日見たいの。だって、あなたと過ごす今日はこれっきりなのよ? ねえ、疲れたら我慢せずにきちんと言うから。だから、見に行きましょうよ」

 俺の心配をよそに彼女ははしゃいで予定通りの観光をしたがった。押し問答をしていると、痛みよりも、俺のが入ったっていう感覚が残っている気がするとか言い出して、俺は悶絶しそうになった。

「あ……! や、やだ。わたくしったら……さっきのは忘れてぇ……」

 真っ赤になって、小さな両手で顔を隠すレーニアが可愛すぎてたまらない。そんな風に言われたら、観光そっちのけで、本気でベッドから出したくなくなる。ただし、安静とは真逆で、動けなくなるくらい俺が襲い掛かる方向で、だが。

 結局、レーニアに俺は敵わない。最初から勝負にならないのだ。それはもう抱っこしながら周りたくなるほど慎重に彼女の体を気遣いながら、ゆっくりのんびり観光した。

 冷たい川から上る湯気は、あいにく気象条件が整っていないので見る事が出来なかった。残念だが、これからいくらでも来れる。

「そっかあ。自然だもの、しょうがないわよねえ……見たかったなあ」

「また連れてきてあげる。俺もここには何度も来たいし」

「ほんとに? 嬉しい!」

「レーニア大丈夫か? 抱っこしようか?」

「もう、過保護ねぇ。ふふふ、テーノ、次はあっちに行きたいわ」

「仰せのままに」

 俺に向かって、弾けるように笑いながら俺に言う彼女の笑顔を守りたいと思った。






 






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