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4 恋人たちのクリスマス。今日もヨウルプッキちゃんは仕事です。トナカイさんも、もれなく仕事なんです
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「……ねえ、トナカイさん。なんで今年の宅配先はこんなにも多いんだろ……?」
僕は、空中に出した地図で、次の宅配先の住所を確認する。事前に受取人には連絡できないため不在や置配が出来ないから、人物の生態エネルギーの元である魔力を辿っているのだ。
G(業務用)P(ピープルズ)S(サーチャー)
このシステムが全世界に構築されるまでは、サンタクロース協会では、何度も何度も配達を繰り返し過労死するサンタさんやトナカイさんがたくさんいたみたいだ。方やラブラブ、方やアップアップ。なんかおかしくないかと、時々サンタクロース協会では、ライフワークバランスを要望するストライキが起こっている。
「あ、なんかね、この国の王子様が結婚したから、次世代の縁組を虎視眈々と狙うため、子作り政略結婚が大流行中なんだって」
「子作り……」
「生殖能力のある男女が結合して次世代の元を分け合う儀式ねー」
身も蓋もない事を言われた。そりゃそうなんだけど、もっと、こう、ロマンチックに言えないのか。
「政略結婚」
「打算と契約だけの男女の結びつきだねー」
なんて殺伐とした……。今まで様々な恋人たちにガチャを回してもらって来たけれど、政略でも想い合っている恋人たちもいたのに。
「だ、だけど、いちゃいちゃするんだろ?」
「だから、こうしてアタシがヨウルプッキちゃんとガチャ乗せたソリをひいているんじゃないの」
「……僕もガチャを回したい~」
「あのね、相棒のヨウルプッキちゃんが彼女一人作ったことないから、可愛い可愛いアタシのハニーを今日みたいな日に一人にさせなきゃなんないのよ? わかってる?」
「トナカイさんの彼女だって、あの子と一緒にガチャ配ってるじゃないか」
そう、目の前を逞しいお尻をこちらに向けて、夜空を飛び、僕の魔法で転移をしながらあっちこっちつれていってくれているオカマ……ぎゃっ!(前足チョップが僕にさく裂中)、
いや、オネェ……ぐふぅっ!(後ろ足ボディーブローが僕のみぞおちをクリティカルヒット中)、
もとい、美の申し子たる雄々しいトナカイさんには、
とっても可愛くて美人な……うがぁっ!(まだまだ彼女を褒めたらないと体当たりで僕の体がふっとぶ)
女神のようなトナカイさんの恋人がいるんだ。
「他に、こんな日に働くカップルトナカイがいないから、ハニーがあの子に付き合って、隣国を飛び回っているんじゃないの! ほら、さっさといくよ! あと一組で終わりでしょ!」
トナカイさんの恋人は、同じ仕事仲間の彼氏いない歴=年齢の女の子サンタさんと一緒に宅配中なのだ。
「……うん。あ、ちょうどあの場所みたいだ。ガチャが光り出したし、GPSも間違いない!」
「よっしゃー、ラスト1賞をゲットするのは、どんな恋人たちなのかしらぁ?」
「ラスト1賞は特別だから3回ガチャを回せるんだよね~。じゃあ、煙を出すよ! ラストォ!」
「はーい!」
ガチャの中身は、恋人たちが翌朝までに一番欲しい物や役に立つ物が入っている。つまり、恋人たちの愛を深める薬や道具なのだ。
僕は他人のために一生懸命サンタジョブを熟しているけれど心中モヤモヤしつつ、これで仕事が終わると思うと、ぱぱっとさっさと済ませたくて煙が晴れた瞬間定番のセリフを言った。
「や、やぁ、愛を語らう恋人た……ち……?」
『君たちに、素敵な聖夜を過ごすためのプレゼントを授けよう。このガチャには、今の君たちに必要な物が入っている。さぁ、ガチャを回すんだ! おめでとう! 豪華な今年のラスト1賞は君たちだよっ! 君たちの素晴らしい未来の布石になりますよーにっ!』
と、ガチャを差し出しながら続けるはずが、どう見てもこのテラスには女の子が一人しかいないのであった。
僕は、空中に出した地図で、次の宅配先の住所を確認する。事前に受取人には連絡できないため不在や置配が出来ないから、人物の生態エネルギーの元である魔力を辿っているのだ。
G(業務用)P(ピープルズ)S(サーチャー)
このシステムが全世界に構築されるまでは、サンタクロース協会では、何度も何度も配達を繰り返し過労死するサンタさんやトナカイさんがたくさんいたみたいだ。方やラブラブ、方やアップアップ。なんかおかしくないかと、時々サンタクロース協会では、ライフワークバランスを要望するストライキが起こっている。
「あ、なんかね、この国の王子様が結婚したから、次世代の縁組を虎視眈々と狙うため、子作り政略結婚が大流行中なんだって」
「子作り……」
「生殖能力のある男女が結合して次世代の元を分け合う儀式ねー」
身も蓋もない事を言われた。そりゃそうなんだけど、もっと、こう、ロマンチックに言えないのか。
「政略結婚」
「打算と契約だけの男女の結びつきだねー」
なんて殺伐とした……。今まで様々な恋人たちにガチャを回してもらって来たけれど、政略でも想い合っている恋人たちもいたのに。
「だ、だけど、いちゃいちゃするんだろ?」
「だから、こうしてアタシがヨウルプッキちゃんとガチャ乗せたソリをひいているんじゃないの」
「……僕もガチャを回したい~」
「あのね、相棒のヨウルプッキちゃんが彼女一人作ったことないから、可愛い可愛いアタシのハニーを今日みたいな日に一人にさせなきゃなんないのよ? わかってる?」
「トナカイさんの彼女だって、あの子と一緒にガチャ配ってるじゃないか」
そう、目の前を逞しいお尻をこちらに向けて、夜空を飛び、僕の魔法で転移をしながらあっちこっちつれていってくれているオカマ……ぎゃっ!(前足チョップが僕にさく裂中)、
いや、オネェ……ぐふぅっ!(後ろ足ボディーブローが僕のみぞおちをクリティカルヒット中)、
もとい、美の申し子たる雄々しいトナカイさんには、
とっても可愛くて美人な……うがぁっ!(まだまだ彼女を褒めたらないと体当たりで僕の体がふっとぶ)
女神のようなトナカイさんの恋人がいるんだ。
「他に、こんな日に働くカップルトナカイがいないから、ハニーがあの子に付き合って、隣国を飛び回っているんじゃないの! ほら、さっさといくよ! あと一組で終わりでしょ!」
トナカイさんの恋人は、同じ仕事仲間の彼氏いない歴=年齢の女の子サンタさんと一緒に宅配中なのだ。
「……うん。あ、ちょうどあの場所みたいだ。ガチャが光り出したし、GPSも間違いない!」
「よっしゃー、ラスト1賞をゲットするのは、どんな恋人たちなのかしらぁ?」
「ラスト1賞は特別だから3回ガチャを回せるんだよね~。じゃあ、煙を出すよ! ラストォ!」
「はーい!」
ガチャの中身は、恋人たちが翌朝までに一番欲しい物や役に立つ物が入っている。つまり、恋人たちの愛を深める薬や道具なのだ。
僕は他人のために一生懸命サンタジョブを熟しているけれど心中モヤモヤしつつ、これで仕事が終わると思うと、ぱぱっとさっさと済ませたくて煙が晴れた瞬間定番のセリフを言った。
「や、やぁ、愛を語らう恋人た……ち……?」
『君たちに、素敵な聖夜を過ごすためのプレゼントを授けよう。このガチャには、今の君たちに必要な物が入っている。さぁ、ガチャを回すんだ! おめでとう! 豪華な今年のラスト1賞は君たちだよっ! 君たちの素晴らしい未来の布石になりますよーにっ!』
と、ガチャを差し出しながら続けるはずが、どう見てもこのテラスには女の子が一人しかいないのであった。
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