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5 サンタさんミーツ可愛い女の子
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雪が僕と彼女の(と、トナカイさん)の周囲をちらりちらりと舞っている。凍るような寒さの空気はピィンと緊張するように澄み切っていた。
綺麗にドレスアップされて、頬が赤らんだ彼女。夜空に溶け込むかのような黒髪が、背後の大きな部屋から漏れる光が当たってキラキラ輝き輪っかを作っている。赤い瞳は明るくて、とても美しい。思わず僕は彼女に見惚れてしまい、一瞬言葉をなくした。けれど、トナカイさんの後ろ足が容赦なく僕を襲ったために、続くセリフを少々変えて伝える。
「す、素敵なレディ! えーと。どうやら間違ってここに来たようだ。すまない、本当なら別のカップルの所に持って行くはずが……」
彼女も今は一人かもしれないけれど、恋人がすぐに戻って来るんだろうと思った。こんなにかわいいんだ。彼氏の一人や二人、いてもおかしくない。
ところが、様子がおかしい。いきなりぐらついて体が傾く。慌てて彼女の横に転移をして支えた。もこもこのサンタ用の服でふんわりキャッチできて、今日ほど、このじいちゃんっぽい衣装に感謝した事はない。
ふと目が合った。白いつけ髭とつけ眉毛の間の僕の目に指が向かってくる。 僕の左右の瞳は色が違う上に、魔力が膨大すぎるために怖がられている。彼女に嫌われたくなくてとっさに目を閉じた。
「きれーい。青宝魔石と緑宝魔石みたい」
あれ? 目元をスリスリされていたけれど、途中から、なんか、恰幅のいいおじいさんに扮するために綿を思いっきり仕込んでいる胸やお腹を擦られている。プニプニ揉まれて全然お肉には届いていないけれど変な感じだ。
「は? おい、あんた、しっかり……」
彼女は信じられない言葉をその赤い小さな唇が発した。きれいなどと、今まで言われたことがない。目を恐る恐る開けながら、意識がどんどんなくなっていく気がして揺さぶった。
ひょっとして、寒さのあまり生命の危機が彼女に? だ、だから様子がおかしかったのか? ヤバい!
僕は緊急時に備えるために聖魔法を唱えるために体の奥底から力を沸き出させる。トナカイさんが何かを言っているけれど、それどころではない。彼女を助けないとと思い必死になった。
「う……、きもぢわるいぃ……」
彼女のその呟きの後、僕のサンタ用の真っ赤な白い縁取りの上下と黒のベルト、付け髭までもが、可愛い彼女から出て来たすっぱいものを掛けられてしまったのであった。
※※ピ──…………。暫くの間、美しい景色と音楽を~以下略※※
僕はトナカイさんに嫌がられながら、体中から臭気をまきちらして彼女を抱っこしながらソリに戻った。
「ちょっと、ヨウルプッキちゃん、酔っ払いなんて放っておきなさいよ。ラスト1賞どうすんのさ」
「トナカイさん! この寒空に酔った人を放り出すなんて殺人行為なんだよ? それに、ラスト1賞はこの女の子だから問題ない! 取り敢えず、うちに戻るから急いで~」
「も~。わかったわよ。でも、ガチャを乗せている荷台に乗っていてよね。あと、ヨウルプッキちゃんの臭いと汚れがアタシに当たらないように魔法で壁を作っててよ!」
「わかったよ! 綺麗にしてあげたいし、僕もお風呂入りたいからさっと行くよー!」
「オッケー!」
僕たちは、トナカイさんの最速の飛翔と僕の転移を総動員して、過去最高記録で帰宅した。家の上から、後ろ足で蹴られて、お姫様抱っこをしている彼女ごと落下する。
「ちょ、トナカイさん! 危ないよ! それに、この子どうすんの!」
「うるさいわね。アタシはハニーに会いにいってこれからの聖夜を楽しみたいのよ。酔っ払いはヨウルプッキちゃんが一人で面倒みなさいよねっ!」
最後にガチャが僕の近くの積もった雪に突き刺さるように落ちて来た。文句を言おうとして空を見上げてみたけれど、トナカイさんの姿はすでになかった。
綺麗にドレスアップされて、頬が赤らんだ彼女。夜空に溶け込むかのような黒髪が、背後の大きな部屋から漏れる光が当たってキラキラ輝き輪っかを作っている。赤い瞳は明るくて、とても美しい。思わず僕は彼女に見惚れてしまい、一瞬言葉をなくした。けれど、トナカイさんの後ろ足が容赦なく僕を襲ったために、続くセリフを少々変えて伝える。
「す、素敵なレディ! えーと。どうやら間違ってここに来たようだ。すまない、本当なら別のカップルの所に持って行くはずが……」
彼女も今は一人かもしれないけれど、恋人がすぐに戻って来るんだろうと思った。こんなにかわいいんだ。彼氏の一人や二人、いてもおかしくない。
ところが、様子がおかしい。いきなりぐらついて体が傾く。慌てて彼女の横に転移をして支えた。もこもこのサンタ用の服でふんわりキャッチできて、今日ほど、このじいちゃんっぽい衣装に感謝した事はない。
ふと目が合った。白いつけ髭とつけ眉毛の間の僕の目に指が向かってくる。 僕の左右の瞳は色が違う上に、魔力が膨大すぎるために怖がられている。彼女に嫌われたくなくてとっさに目を閉じた。
「きれーい。青宝魔石と緑宝魔石みたい」
あれ? 目元をスリスリされていたけれど、途中から、なんか、恰幅のいいおじいさんに扮するために綿を思いっきり仕込んでいる胸やお腹を擦られている。プニプニ揉まれて全然お肉には届いていないけれど変な感じだ。
「は? おい、あんた、しっかり……」
彼女は信じられない言葉をその赤い小さな唇が発した。きれいなどと、今まで言われたことがない。目を恐る恐る開けながら、意識がどんどんなくなっていく気がして揺さぶった。
ひょっとして、寒さのあまり生命の危機が彼女に? だ、だから様子がおかしかったのか? ヤバい!
僕は緊急時に備えるために聖魔法を唱えるために体の奥底から力を沸き出させる。トナカイさんが何かを言っているけれど、それどころではない。彼女を助けないとと思い必死になった。
「う……、きもぢわるいぃ……」
彼女のその呟きの後、僕のサンタ用の真っ赤な白い縁取りの上下と黒のベルト、付け髭までもが、可愛い彼女から出て来たすっぱいものを掛けられてしまったのであった。
※※ピ──…………。暫くの間、美しい景色と音楽を~以下略※※
僕はトナカイさんに嫌がられながら、体中から臭気をまきちらして彼女を抱っこしながらソリに戻った。
「ちょっと、ヨウルプッキちゃん、酔っ払いなんて放っておきなさいよ。ラスト1賞どうすんのさ」
「トナカイさん! この寒空に酔った人を放り出すなんて殺人行為なんだよ? それに、ラスト1賞はこの女の子だから問題ない! 取り敢えず、うちに戻るから急いで~」
「も~。わかったわよ。でも、ガチャを乗せている荷台に乗っていてよね。あと、ヨウルプッキちゃんの臭いと汚れがアタシに当たらないように魔法で壁を作っててよ!」
「わかったよ! 綺麗にしてあげたいし、僕もお風呂入りたいからさっと行くよー!」
「オッケー!」
僕たちは、トナカイさんの最速の飛翔と僕の転移を総動員して、過去最高記録で帰宅した。家の上から、後ろ足で蹴られて、お姫様抱っこをしている彼女ごと落下する。
「ちょ、トナカイさん! 危ないよ! それに、この子どうすんの!」
「うるさいわね。アタシはハニーに会いにいってこれからの聖夜を楽しみたいのよ。酔っ払いはヨウルプッキちゃんが一人で面倒みなさいよねっ!」
最後にガチャが僕の近くの積もった雪に突き刺さるように落ちて来た。文句を言おうとして空を見上げてみたけれど、トナカイさんの姿はすでになかった。
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