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今日は省吾さんが帰国する日だ。早く会いたくて、昨日からソワソワしている。
大先生たちは慣れているのか、通常運転だ。でも、おばあちゃんも私と同じように、省吾さんが帰って来るのを今か今かと待っているのがわかった。省吾さんが家に帰ってから食べる料理を作るために、昨日のうちから近所の八百屋さんに行って、大根やきのこなどの煮物料理に合う食材や、真っ赤ないちごをかご一杯に買い込んだ。
この八百屋さんに並ぶものはハズレがない。
お嫁さんが作る、余った小さめのサツマイモを焼き芋は、安くて蜜がたっぷりだからとても美味しい。大きくないから、食の細い高齢者や女性は、八百屋さんも焼き芋があると必ずかごに入れるから、あっという間に完売する大人気商品だ。
たくさん買い物をするからって付き合うと、ちょうどその「幻の焼き芋」が2本あったから、家に帰っておばあちゃんと食べた。程よく柔らかくて黄金色の輝くサツマイモは頬っぺたが落ちそうなほど美味しい。おばあちゃんは、大先生に半分残していて、仲が良いなあとほっこりする。若先生は焼き芋があまり好きでゃないから、代わりに苺とヨーグルトのチーズケーキを作ったら喜ばれた。
ところが、省吾さんが帰国直前にトラブルがあった。登場する予定だった便がエンジントラブルを起こして、予定通りに帰って来られない。それを聞いた私とおばあちゃんは、もうすぐ会えるはずだった人に会えなくなってショックを受けた。エンジントラブルならどうしようもないのに、航空会社が酷いって思う。
現地は少々混乱していて、省吾さんはチケットの取り直しのために色々調べているようだった。
「え? じゃあ、帰りは明日で、関空着なんですか?」
「ああ。日本行きの便を探したら、キャンセルがあってね。一番早く日本に到着できるからそれに決めた。帰国したら新幹線で帰るつもりだ」
「でも、ただでさえ長い時間飛行機に乗って帰るのに、さらに大阪から家まで数時間もかかるじゃないですか……。大丈夫なんですか?」
「それが、羽田や成田着はその次の日になるんだ。実は、二週間以上も海外の食事を続けていたせいで、にきびや口内炎が出来てね。早く彩音ちゃんが作る料理が食べたい」
「もう、省吾さんったら、冗談ばっかり。あ、おばあちゃんがね、ぶり大根をこしらえてくれてるから、一日遅くなるなら味がよく染みて美味しいと思いますよ」
「それは楽しみだな。あと、冗談じゃないんだけどなあ。家の食事が一番だ。ばあちゃんのごはんも美味しいけど、最近は彩音ちゃんの作る優しい味の料理のほうが好きだ」
好きって彼に言われて、胸が大きく跳ねる。スマホに当てた耳が熱い。実際、スマホも熱を持っているけれど、明らかに私の熱が上がっている。
(違うから! 好きっていうのは料理の事でしょ。普通の社交辞令で何勘違いして嬉しがってるのよ)
こほんとひとつ咳払いをして、何でもない風を装う。今、目の前に彼がいなくて良かったとホッとしつつ、とても残念なような不思議な気持ちを持て余した。
「ふふ、そう言って貰えて嬉しいです」
「彩音ちゃんさ、祝日があるから連休だろ? 勉強で忙しい? 何か用事があったりする?」
「え? 勉強は忙しいというか、そこそこ、ですかね。用事は、おばあちゃんのお手伝いくらいです」
「俺、折角大阪に到着するし、行ってみたいところがあるんだ。良かったら、交通費は俺が出すから、USJに付き合ってくれないか?」
「ユニバですか? 私も行った事ないから行ってみたいです」
「じゃあ、決まりだ。日帰りになるけどいい?」
「勿論です。うわぁ、楽しみです」
ついさっきまで、省吾さんの帰国のトラブルで下向きだったはずの気持ちが、もう上に向いていてワクワクしている。彼は日曜日に帰国して、USJ近くのビジネスホテルに適当に泊まるというから、祝日の月曜日の朝に待ち合わせする事になった。
省吾さんが飛行機に搭乗する時刻になり通話が出来なくなる。急いで調べると、たくさん遊びたいものがあった。始発で出発したとしても、大阪に着くのに時間がかかる。ワンデーパスだと、ほとんど遊べないしエクスプレスパスも当日手に入れるのは難しそう。
「うーん、私も今のうちに大阪に行っておこうかな。うん、そうしよう」
今日のうちに大阪にいれば、関空まで省吾さんを迎えに行くことが出来る。少しでも彼に会いたい。会えなかった日々を過ごすうちに、急速に彼への想いが膨れ上がっていて、そう思ったらじっと待ってなんかいられなかった。
私ひとりで大阪に行く事は、大先生には難色を示されたけれど、若先生やおばあちゃんは心配しつつ楽しんでおいでと背中を押してくれた。お兄ちゃんにも知らせると、ユニバから500メートルくらいしか離れていないホテルを、週末だというのに、すぐにとってくれてびっくりする。
「お兄ちゃん、ありがとう」
「このくらいなんでもない。省吾によろしくな」
そんなわけで、大阪出身の澤向さんに色んな裏技情報を教えてもらいつつ、おばあちゃんが作ったぶり大根をタッパに入れて大阪に向かったのである。
省吾さんが到着するのは、日曜日の14時すぎ。のぞみに乗って三時間弱でホテルに到着して一泊して朝から関空に向かう。広い空港内にはたくさんのショップなどがあり、色々見ているとあっという間に時間になった。
到着フロアは、たくさんの人がごった返していた。モニターに映る案内に、彼が乗っている便が到着したと知らせてた。
スーツケースを押してゲートから出てくる人々に、私と同じように待っていた人が次々近寄っていく。人影が見える度に首を伸ばして、確認しては違うから期待が外れっぱなしになってがっかりする。
飛行機はとっくに日本に来ているというのに、肝心の人を待ちわびる時間が長くて、入国手続きで手間取ったりしているのかとヤキモキした。
そして、壁の向こう側から大きなスーツケースを軽々押して来る彼の姿を目にした時、嬉しくてゲート近くで手を振った。
「省吾さん! お帰りなさい」
「え? 彩音ちゃん?」
飛行機の中ではスマホの電源を落としていた彼と連絡がつかなかったから、私がここにいる事にびっくりした彼が目を大きく見開いていた。柵の向こう側、ほんの数メートル先に待ち望んでいた彼がいる。
他の人がいるため、ゆっくり歩いている姿がもどかしい。ようやく、彼が私の目の前にやって来た時は、彼を見送ってから今までの寂しい気持が吹き飛んだ。毎日、彼に会いたくて一日一日が長く感じていたのが嘘のように、今はただ、無事に帰って来てくれた彼が目の前にいる事が嬉しくて堪らない。
「びっくりした。もう大阪に着いていたんだね。ただいま、…………会いたかった」
私をじっと見つめながら、とても優しい瞳でそんな事を言うから、彼も私の事を好きなんじゃないかって、また勘違いしそうになる。
「私も、会いたかったです」
彼と私の、「会いたかった」という言葉は同じでも、気持ちは天と地ほどの開きがあると思う。だけど、それでも私は、こうして会えただけでも十分すぎるほど幸せだと思う。
大勢の人が行き交う雑踏の中、省吾さんがはぐれないように私の手を引く。もう何度も振れたその手が、懐かしく思える。彼が、私の側に帰って来てくれたんだと実感して胸が熱くなった。
このままずっと、私の手を握ってくれるといいなと思いながら、彼と一緒にホテルに向かったのであった。
大先生たちは慣れているのか、通常運転だ。でも、おばあちゃんも私と同じように、省吾さんが帰って来るのを今か今かと待っているのがわかった。省吾さんが家に帰ってから食べる料理を作るために、昨日のうちから近所の八百屋さんに行って、大根やきのこなどの煮物料理に合う食材や、真っ赤ないちごをかご一杯に買い込んだ。
この八百屋さんに並ぶものはハズレがない。
お嫁さんが作る、余った小さめのサツマイモを焼き芋は、安くて蜜がたっぷりだからとても美味しい。大きくないから、食の細い高齢者や女性は、八百屋さんも焼き芋があると必ずかごに入れるから、あっという間に完売する大人気商品だ。
たくさん買い物をするからって付き合うと、ちょうどその「幻の焼き芋」が2本あったから、家に帰っておばあちゃんと食べた。程よく柔らかくて黄金色の輝くサツマイモは頬っぺたが落ちそうなほど美味しい。おばあちゃんは、大先生に半分残していて、仲が良いなあとほっこりする。若先生は焼き芋があまり好きでゃないから、代わりに苺とヨーグルトのチーズケーキを作ったら喜ばれた。
ところが、省吾さんが帰国直前にトラブルがあった。登場する予定だった便がエンジントラブルを起こして、予定通りに帰って来られない。それを聞いた私とおばあちゃんは、もうすぐ会えるはずだった人に会えなくなってショックを受けた。エンジントラブルならどうしようもないのに、航空会社が酷いって思う。
現地は少々混乱していて、省吾さんはチケットの取り直しのために色々調べているようだった。
「え? じゃあ、帰りは明日で、関空着なんですか?」
「ああ。日本行きの便を探したら、キャンセルがあってね。一番早く日本に到着できるからそれに決めた。帰国したら新幹線で帰るつもりだ」
「でも、ただでさえ長い時間飛行機に乗って帰るのに、さらに大阪から家まで数時間もかかるじゃないですか……。大丈夫なんですか?」
「それが、羽田や成田着はその次の日になるんだ。実は、二週間以上も海外の食事を続けていたせいで、にきびや口内炎が出来てね。早く彩音ちゃんが作る料理が食べたい」
「もう、省吾さんったら、冗談ばっかり。あ、おばあちゃんがね、ぶり大根をこしらえてくれてるから、一日遅くなるなら味がよく染みて美味しいと思いますよ」
「それは楽しみだな。あと、冗談じゃないんだけどなあ。家の食事が一番だ。ばあちゃんのごはんも美味しいけど、最近は彩音ちゃんの作る優しい味の料理のほうが好きだ」
好きって彼に言われて、胸が大きく跳ねる。スマホに当てた耳が熱い。実際、スマホも熱を持っているけれど、明らかに私の熱が上がっている。
(違うから! 好きっていうのは料理の事でしょ。普通の社交辞令で何勘違いして嬉しがってるのよ)
こほんとひとつ咳払いをして、何でもない風を装う。今、目の前に彼がいなくて良かったとホッとしつつ、とても残念なような不思議な気持ちを持て余した。
「ふふ、そう言って貰えて嬉しいです」
「彩音ちゃんさ、祝日があるから連休だろ? 勉強で忙しい? 何か用事があったりする?」
「え? 勉強は忙しいというか、そこそこ、ですかね。用事は、おばあちゃんのお手伝いくらいです」
「俺、折角大阪に到着するし、行ってみたいところがあるんだ。良かったら、交通費は俺が出すから、USJに付き合ってくれないか?」
「ユニバですか? 私も行った事ないから行ってみたいです」
「じゃあ、決まりだ。日帰りになるけどいい?」
「勿論です。うわぁ、楽しみです」
ついさっきまで、省吾さんの帰国のトラブルで下向きだったはずの気持ちが、もう上に向いていてワクワクしている。彼は日曜日に帰国して、USJ近くのビジネスホテルに適当に泊まるというから、祝日の月曜日の朝に待ち合わせする事になった。
省吾さんが飛行機に搭乗する時刻になり通話が出来なくなる。急いで調べると、たくさん遊びたいものがあった。始発で出発したとしても、大阪に着くのに時間がかかる。ワンデーパスだと、ほとんど遊べないしエクスプレスパスも当日手に入れるのは難しそう。
「うーん、私も今のうちに大阪に行っておこうかな。うん、そうしよう」
今日のうちに大阪にいれば、関空まで省吾さんを迎えに行くことが出来る。少しでも彼に会いたい。会えなかった日々を過ごすうちに、急速に彼への想いが膨れ上がっていて、そう思ったらじっと待ってなんかいられなかった。
私ひとりで大阪に行く事は、大先生には難色を示されたけれど、若先生やおばあちゃんは心配しつつ楽しんでおいでと背中を押してくれた。お兄ちゃんにも知らせると、ユニバから500メートルくらいしか離れていないホテルを、週末だというのに、すぐにとってくれてびっくりする。
「お兄ちゃん、ありがとう」
「このくらいなんでもない。省吾によろしくな」
そんなわけで、大阪出身の澤向さんに色んな裏技情報を教えてもらいつつ、おばあちゃんが作ったぶり大根をタッパに入れて大阪に向かったのである。
省吾さんが到着するのは、日曜日の14時すぎ。のぞみに乗って三時間弱でホテルに到着して一泊して朝から関空に向かう。広い空港内にはたくさんのショップなどがあり、色々見ているとあっという間に時間になった。
到着フロアは、たくさんの人がごった返していた。モニターに映る案内に、彼が乗っている便が到着したと知らせてた。
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飛行機はとっくに日本に来ているというのに、肝心の人を待ちわびる時間が長くて、入国手続きで手間取ったりしているのかとヤキモキした。
そして、壁の向こう側から大きなスーツケースを軽々押して来る彼の姿を目にした時、嬉しくてゲート近くで手を振った。
「省吾さん! お帰りなさい」
「え? 彩音ちゃん?」
飛行機の中ではスマホの電源を落としていた彼と連絡がつかなかったから、私がここにいる事にびっくりした彼が目を大きく見開いていた。柵の向こう側、ほんの数メートル先に待ち望んでいた彼がいる。
他の人がいるため、ゆっくり歩いている姿がもどかしい。ようやく、彼が私の目の前にやって来た時は、彼を見送ってから今までの寂しい気持が吹き飛んだ。毎日、彼に会いたくて一日一日が長く感じていたのが嘘のように、今はただ、無事に帰って来てくれた彼が目の前にいる事が嬉しくて堪らない。
「びっくりした。もう大阪に着いていたんだね。ただいま、…………会いたかった」
私をじっと見つめながら、とても優しい瞳でそんな事を言うから、彼も私の事を好きなんじゃないかって、また勘違いしそうになる。
「私も、会いたかったです」
彼と私の、「会いたかった」という言葉は同じでも、気持ちは天と地ほどの開きがあると思う。だけど、それでも私は、こうして会えただけでも十分すぎるほど幸せだと思う。
大勢の人が行き交う雑踏の中、省吾さんがはぐれないように私の手を引く。もう何度も振れたその手が、懐かしく思える。彼が、私の側に帰って来てくれたんだと実感して胸が熱くなった。
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