【完結】【R18】これから、白いドアを開けて体験授業に挑みますっ!

にじくす まさしよ

文字の大きさ
24 / 35

名前を呼び合う幸せ……※R18

しおりを挟む
「ん~~っ!」

 マリアは、思った以上の痛みと圧迫感を感じた。アーロンが必死そうな表情で力を抜くよう伝えて来るけれどもそんな簡単に力を抜く事が出来ない。眉間にしわをよせて目を思い切り閉じて歯を食いしばる。

「マリア……」

 そんな風に切なそうに、苦しそうに、でも、嬉しい気持が少し現れた声で名前を呼ばないで欲しい。ううん、もっと呼んで……。

 きゅんっとなってしまい、そこが狭くなり動いたためにますます痛みを感じてしまった。

 必死になんとかやり過ごそうとしていると、頬に、ぽたりと何かが落ちて来た。アーロンが動かないままだったので、徐々に痛みが遠のいくことに気づいて片目をうっすら開けて上を見上げる。

 彼の額から汗が流れており、ブラウンの髪がぴとりと顔にくっついている。ぽた、ぽたと彼から生じる水滴がマリアの熱い肌に落ちてきて、一滴が冷たい。張り付いた肌の部分はぴとりと冷たくも熱くも感じてしまう。でも、自分ではない汗がなんだか、他の人なら気持ち悪いそれがとても嬉しく、彼を見上げて微笑んだ。

 ひゅっとアーロンが息を飲んだあと、大きくせり出した咽が上下に動いた。

「アーロン……」

 そっと、彼の汗だらけの額を軽く拭うように指先で汗に触れた後、へばりついたブラウンの髪を横によけ、そして、大きな頬に手を当てた。

 苦しいのか、痛いのか、男の人のこういう時の感覚がわからない。だけど、彼のとろりとはちみつを溶かしたかのような甘い瞳が何を望んでいるのかは十分すぎるほどわかった。

 手を、逞しい首の後ろに移動させて手を軽く組み、彼の顔を自分のほうに引き寄せる。すると、マリアの弱弱しい力に一切さからわずに切羽詰まったような彼の顔が降りて来る。

 ちゅっ

 マリアはそっと彼の唇に軽くキスをした。彼らよりも拙い、リップ音さえ不器用なそれに心を全て乗っけるように触れ合わせる。

 ふっと、甘いマリアの吐息がアーロンの唇をくすぐった。

「来て……」

「マリア……、だが……」

「痛くてもいい……。あなたを感じさせて……」

 マリアの言葉が、彼女を痛くさせたくなくて止まっていたアーロンの体に火をつけた。

「あなたという人は……」

 アーロンは、噛みつくようにマリアの口全体を貪り始め、そして、ぐっと腰をマリアの奥へ突き出した。

 小説では、ぶちっとか、膜が破れる音がするとかなんとか書かれているけれども、痛みと圧迫感でそれどころではない。必死にふうふうと息をしていみるけれども、アーロンの逞しくて大きな熱の塊が容赦なくマリアの中を襲った。

 一気に貫かれたほうが一瞬で済むのか、じりじり入っては出て、そして止まりながら進まれた方がいいのかわからない。ただ、アーロンがゆっくり進めるままに、マリアは腰をのけぞらせて痛みに耐えていた。

「マリア……、マリア……っ!」

 アーロンの首の後ろに回していた手が、いつの間にか彼にしがみつくように背中にまわり、そして、爪を思い切り突き立てていた。

 キスの合間に奏でられるバリトンボイスがマリアと歌い、心を彼に引き寄せる。

 彼のキスは、荒れ狂う海のようだ。でも、心地がいい。もっともっと自分を翻弄して海の藻屑と化してしまって欲しいとさえ思う。

「んん~、アー、ロン……、アーロン! アーロン!」

 お互いの名前が、一番近い場所で発せられ、その声を互いが飲み込む。そうして夢中になっていると、アーロンの腰と、マリアの股間との間の空間がいつの間にかなくなっていたのであった。



 

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした

鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、 幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。 アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。 すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。 ☆他投稿サイトにも掲載しています。 ☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

魚人族のバーに行ってワンナイトラブしたら番いにされて種付けされました

ノルジャン
恋愛
人族のスーシャは人魚のルシュールカを助けたことで仲良くなり、魚人の集うバーへ連れて行ってもらう。そこでルシュールカの幼馴染で鮫魚人のアグーラと出会い、一夜を共にすることになって…。ちょっとオラついたサメ魚人に激しく求められちゃうお話。ムーンライトノベルズにも投稿中。

狼隊長さんは、私のやわはだのトリコになりました。

汐瀬うに
恋愛
目が覚めたら、そこは獣人たちの国だった。 元看護師の百合は、この世界では珍しい“ヒト”として、狐の婆さんが仕切る風呂屋で働くことになる。 与えられた仕事は、獣人のお客を湯に通し、その体を洗ってもてなすこと。 本来ならこの先にあるはずの行為まで求められてもおかしくないのに、百合の素肌で背中を撫でられた獣人たちは、皆ふわふわの毛皮を揺らして眠りに落ちてしまうのだった。 人間の肌は、獣人にとって子犬の毛並みのようなもの――そう気づいた時には、百合は「眠りを売る“やわはだ嬢”」として静かな人気者になっていた。 そんな百合の元へある日、一つの依頼が舞い込む。 「眠れない狼隊長を、あんたの手で眠らせてやってほしい」 戦場の静けさに怯え、目を閉じれば仲間の最期がよみがえる狼隊長ライガ。 誰よりも強くあろうとする男の震えに触れた百合は、自分もまた失った人を忘れられずにいることを思い出す。 やわらかな人肌と、眠れない心。 静けさを怖がるふたりが、湯気の向こうで少しずつ寄り添っていく、獣人×ヒトの異世界恋愛譚。 [こちらは以前あげていた「やわはだの、お風呂やさん」の改稿ver.になります]

処理中です...