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アーロンは攻められたい……※※R18
しおりを挟むアーロンとスティーブは、すやすや眠る愛しい妻を見て、起こさないように体を綺麗にしてから左右から挟み込んだ。
ひそひそと二人でなにやら話し合いをしたあと、頬にキスをそれぞれ落として眠りにつく。
マリアが目を覚ますと、すでに太陽は天中にあり、アダムの姿が見えない事で彼が仕事に行ったのだ分かった。少し寂しいが左右にいるアーロンとスティーブに慰められた。
結婚した当初よりは彼らの欲は落ち着きを見せては来ていたが、マリアは裸のままアーロンに危なげなく抱き上げられて、三人で隣に設置された大きな浴場に運ばれた。
お互いに体を洗い合い、勿論、夫たちに手で泡を体のあちこちを撫でつけられながら、結局は何度もイかされるのではあったが。
「マリア……? 昨日はスミレ夫人に何を渡されたんですか?」
スティーブが、映画に出て来る銀幕のスターのような美麗な笑みを浮かべながらマリアに訊ねた。
「えっと……」
「マリア、私たちの間に隠し事をするのか……?」
口ごもるマリアに、しょんぼり耳を垂れた柴犬……、いや、アーロンがとても可哀そうになり、かなり葛藤しつつ、禁書の事を彼らに打ち明けた。
「禁書って……。一体なんでそんなものをスミレ夫人が?」
「えっと……。そのぅ……。いけない事だとはわかっているのよ? でも、その……。ね?」
「まあ、大体はわかるが……」
「え? アーロン、知っているの?」
「おそらく、知らない男はいませんよ」
「まあ、過去に酷い事をした男たちがいるものの、適切に行えば愛が深まるからな」
「そ、そうなの? 本当に?」
「ええ。恐らく、ご婦人がたに流通しているものよりも詳しい書籍は、僕たちは幼少期には渡されていますからね。妻に酷い事をしないようにという警告であり教育として。あらゆる方法を女性よりも深く具体的に学びますから」
「まあ、そういう事だ。男の子には、入門書にいたっては男親が渡すものだと伝えられているからな」
マリアは、またしても自分だけ知らない世界を聞いて仰天する。確かに、悪い事でも、学んでそれがなぜダメなのかを学ばなければ、思いついたら妻を壊しかねないほど性的な要求する男もいるだろう。
「そ、そっか……。そうなのね……」
「で、マリア?」
アーロンは、温い湯船に浸かって脱力を少しして彼らに持たれているマリアの頭を撫でながら含みのある言葉を投げかける。
「ん?」
「読んだのでしょう? いくらなんでも政府が禁止していたとしても暗黙の了解の部分はあるんです。僕たちは女性に伝わる本の内容を知りません。何を読んだのか聞かせてください」
「ふぁっ!?」
マリアは、アレを夫に言わなければならないのかと思い、冷や汗が噴出した。ちょっとそれは勘弁してほしい。なんなら見せたほうがまだマシだ。
まさか、アーロンやスティーブの、今も肌に当たる硬くて大きいものを口で、本に書かれてあった、しゃ、しゃ、しゃぶる行為、なんてとても言い出せない。
マリアはちょっと二人とも酷い事を言うと思い、体を反転させた。アーロンの逞しい太ももに、浮力で軽くなった体をのせて、少し高い位置から彼を見下ろす。
「……、二人とも酷い……。私が困ってるのを楽しんでない?」
「マリア、そんな事は……」
「そうですよ。嫌なら言わなくても良いんですよ?」
「そんな事をいいつつ、いつもいつも結局はみんなの思い通りになっているわよね?」
「き、気のせいじゃないか?」
「マリア、僕たちに愛されるのが嫌なのですか?」
ほら、いつだって今は二人だけれども三人がかりでいつの間にかほだされて良いように翻弄されている気がする。すでに、二人の様子と言葉を聞いて心がぐらつきだしていた。
「嫌とかじゃなくってね?」
「なら嬉しい?」
「良かったです……!」
マリアは、自分の思うような会話が出来ず、解せない。胡乱な目で二人を見て小さくため息を吐いた。
「もう……! えいっ!」
「う……、マリア? 何を!」
アーロンは、何気に攻められるのが好きだ。お返しに彼の乳首や今も反り返ったソコを触ると、戸惑いながらもとても嬉しそうに目元が赤くなる。低い声が漏れて感じている彼のぴくりと盛り上がる筋肉をそーっと撫でながら胸の小さな尖りをクリクリと指先でいじってみた。
ちなみに、これをすると本気で嫌がるのはスティーブだ。彼は攻められるよりも私を攻めて、辛くなってやめてって言いながらも彼に翻弄されてわけがわからなくなる私を見て、さらに攻めて喜んでいる気がする。なんて酷い夫なんだ。でも、そんな夫たちを愛して、愛される事にも最高の喜びを感じているのだからしょうがない。
「もう……。おしおきよ! ほら、ちょっと浮いて?」
「マ、マリア……。そんな所……」
ちゃぷんと湯船が波を作る。マリアが腕や体を動かして、アーロンの胸元が水面上に出るように力を入れると、甘く潤んだ彼の体が、逆らいもせずに水から出る。嫌がりながらも、もっとして欲しいとばかりにソコを差し出すアーロンの瞳には期待が込められている。誰よりも大きな体なのにとてもかわいくて、マリアは少し意地悪く口角をにっとあげた。
「じっとして。スティーブ、アーロンを抑えていてね?」
「くすくす。仰せのままに」
「ちょ、スティーブ……! おまっ!」
「なんだかんだで喜んでいるくせに。とても羨ましくて焼けてしまいます」
スティーブは、笑いながらアーロンの盛り上がった筋肉とパワーを、効率よく抑え込んだ。いくら力が強くとも、抵抗できなくなる人体のポイントは、医学を学んだスティーブにとって保持する事は容易い。
「う、羨ましいなら、変わってやるっ」
「遠慮しておきます」
にこにこと、焦っているアーロンを見つめながら妻のターゲットが自分でなくてホッとしている。
「アーロン、酷くしないし。感じてね?」
マリアはそう言うと、逞しくも柔らかくて丸い胸に手を当てて、舌でチロチロと水で濡れた肌を舐め始めた。すると、ぼんっと音がしそうなほど、胸筋が盛り上がる。柔らかい、外付きの彼の乳首はそれに比べるととても小さい。柔らかいそこを右手できゅっとつまみながら、彼がより感じる右の桃色のきれいなそこを口に含んで可愛がった。
ゆらゆらと水面が揺れて、アーロンの足に乗ったマリアの体を頼りなく揺らす。バランスを取りながら、アーロンの全身筋肉の鎧で包まれた体のあちこちを撫でて行く。
「くっ……!」
「アーロン、きもひいい?」
口に尖りを含んで舐りながら、上目遣いで彼を見上げると、とても苦しそうに眉をしかめながら耐えている姿が見える。でも、彼の大きな口から漏れ出すのは、苦痛ではない色を含んでおり、ふふふと静かに笑いながら強く吸い付いた。
こんな風にアーロンを攻めていると、スティーブが自分を攻めすぎる気持ちもわかる気がしてぞくりぞくり体の中心から日常では感じえない何かが擡げて来る。
ちゅぽんと口を離すと、息を荒げながら天井を目を閉じて上を向く彼の上気した肌がとても色っぽい。首から鎖骨、胸元に流れる汗が、湯船の中に消えていく。
「アーロン、禁書にはこうも書かれてあったの。ここで男の人も達する事が出来るって。ふふふ、私頑張るね」
アーロンはぎょっとして目を見開き、愛しい妻の微笑みを驚愕の表情で見つめた。
「アーロン、頑張って下さいね……」
どうやら、マリアに意地悪な事を言い過ぎて反撃をされているようだ。
「…………」
マリアの望みならなんでもかなえてあげたい。だが、ここで達するなど男としてのプライドが……。でも、して欲しい気もしてアーロンの心と頭がごちゃごちゃになる。
「嫌……?」
コテンと、頼りなげに湯船で桃色に染まった美しい妻の言葉にアーロンは陥落してしまった。
「……、マリアの好きなようにして欲しい……」
スティーブは、とうとうマリアの思う通りにアーロンの最後の矜持が崩れ去ってしまい、ほんの少し同情しかかった。けれども、アーロンの口元と瞳にはそうなって欲しいという欲情の色が浮かんでいて、やれやれと肩をすくめたのであった。
その後は、マリアはあれよあれよと二人がかりでいつものように翻弄されてしまい、アーロンの調教……、いや、開発、もとい、彼への愛を思う存分発揮する事が出来なかったのである。
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