【完結】【R18】これから、白いドアを開けて体験授業に挑みますっ!

にじくす まさしよ

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アダムの後継者は……※※R18

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「マリア、出すよ……!」

 ここ二週間ほど、マリアは彼だけを受け入れていた。蜜月と言っていたらしい伝説の言葉通り、夫は仕事にも行かず二人きりでマリアにつきっきりになり昼夜問わず愛し合い、そして情熱を愛する妻の奥に吐き出し続けていた。

 その間、残りの夫たちは普段交代でマリアの側にいるため仕事に行き、二人の時間を邪魔しないように帰宅しても彼らのこもる寝室に、必要最低限の日常の世話以外で入ってくる事はなかった。

「アダム……、アダム、私も、イクッ!」

 ぱちゅんぱちゅんとお互いの肌が強く速くぶつかり合い、やがて大きく嬌声を上げながら反り返る妻。愛しいマリアをかき抱いて、中と同じように、体をびく、びくっとと震わせながらもっと最奥に入りたいとばかりに強く腰を押し付けた。

 何度抱いても飽きるどころか、もっとのめり込みたくなる妻の体は、愛するごとに花開くように柔らかく、香しい香りをまとい、強力な媚薬そのもののようにアダムを捕らえて離さなかった。

「あ……、ふぅ……」

 お互いに、詰めていた息を吐きだして整えていく。今、マリアはアダムの太ももの上に乗って対面座位ですっぽりと彼を中に入れて余韻を楽しんでいた。

 ぴくりと、思いだしたようにアダムのそれが狭い壁を刺激すると、ぴくぴく、ゆらゆらとマリアの腰も動き出す。

「マリア、まだ欲しいの?」

「ん……、あん……」

 下から、降りて自身を飲み込んでいる子宮の口に、反り返った切っ先の唇でキスを強く贈るように突き上げた。

 マリアの体が上に跳ねては重力と彼女の重みでさらにきつくキスを体内で交わす。

「ひ……、あぁっ!」

 強い刺激に、たちまち鎮静化した快楽の波が、再び白波を帯びて高く荒れていく。すでに知り尽くしたお互いのクセや動きに合わせてもっともっと高みにひっぱられた。ベッドのスプリングを利用してアダムが腰を上に跳ねさせると、マリアはうまく彼の切っ先を感じる部分に当てるために、彼にしがみつきながら腰を揺らす。

「マリア、マリアッ……! キスを、口にちょうだい」

 彼女の細い腰を掴んでいた、彼の片手がマリアの首の後ろにかかり、共愛に夢中で顔を振る妻の頭を下におろす。強い快楽のため、自分が何をどうしているのかわからないまま、夫の誘導どおりに、ぷるんとした柔らかい唇に噛みつくように唇で覆った。柔らかくて熱い舌が絡み合い、お互いの口角からはどちらのものともわからない唾液が落ちて顎を汚している。

 どろどろに汚れた二人の矯正は部屋に響き、ギシギシと激しいベッドのきしむ音をかき消して、やがて静寂が支配した。


※※※※

「また、ずいぶんと……」

 帰宅したアーロンが、寝室に入って来て、二人のだらりとベッドに横になった様子と、彼らの上下の口やシーツがびしょびしょになった惨状を見てため息を吐いた。

「おい、アダム、起きろ……」

「あ……? アーロンか……」

「動けるか?」

「ああ。ふぅ……」

 アダムはアーロンにゆさぶられて気だるい体を起こす。シーツすらかけられていない全裸のまま、だらりと足をひろげて右膝を立てた。
  そこに右の肘を乗せ、無造作に右手で額に張り付いた髪の毛を上にかき上げる。その様はとても淫靡で色っぽい。

「マリアに酷い事をするなら、この状況をスティーブと二人で邪魔をするぞ?」

「喜んでいたさ。二人だって、散々マリアを貪っているのに、俺だけ責めるのか?」

「う……」

「ただいま戻りました……。また抱きつぶしたんですか?」

「おかえり、スティーブ。手加減はしているよ?」

「全く……。見苦しいですから体を洗って服を着てください」

「くくく、なんだ今更隠すモノでもないだろう?」

「誰が男のモノなんぞ見たいものか。さっさと風呂に行けっ!」

 追い立てられるようにアダムは、隠す事もせずにゆっくりと汗と愛液でべとついた体を動かして風呂に向かった。



※※※※


 マリアの月のものが終わってから、アダムが彼女を独占しているのはわけがある。アダムの後継者を望む者、望まぬ者が目を光らせており、一触即発の緊張が世界中に張り巡らされていたからだ。

 マリアは勿論、彼女の関係者、夫たちにもその目と手は伸びており、それらを振り払うためにも、一刻も早く、健康なアダムの女の子を作る必要に迫られたのである。

 申し分のない後継者が誕生すれば、宙ぶらりんだった均衡がバランスを崩し、一気に形勢はアダムたちの有利に働く。

 勿論、それを許そうとしない派閥とも交渉をし続けて、次代の後継者の誕生ととも、彼らの派閥から夫を迎えるという折衷案が締結されたのである。

 エヴァンス家の子は、男女ともに、子を成せば女子が多く生まれるというのは有名で、常に求婚が殺到するのだ。今もなお三人しか夫を持たないマリアに対しても世界中から求婚者が詰めかけてきており、中には誘拐も辞さない者もいる。

 アダムたちの力をもってしても、どうしても穴が出来るもので、特にスミレ夫人とのお茶会は危険極まりなかったのである。

 だが、マリアを閉じ込めてしまうのは、太陽の光を十分にあびていた一輪の薔薇を即座に枯らす事になるため、大国の王並みかそれ以上のセキュリティに守られて、許されるかぎりマリアの望みを叶えていた。

 なんとか、水面下では虎視眈々とアダムの足元を掬いたがる組織に目を光らせつつ、マリアやアーロン、スティーブに話をして、早急にアダムの血を継ぐ子を作る事が最優先事項となったのであった。

 マリアは、毎日検診を受けているがなかなか受胎しない。相性が悪いのかどうか。勿論、マリアにも夫たちにも健康に問題なく、こればかりは科学ではどうしようもない神秘の域であり、いわゆる授かりものだ。

 アダムは、ここぞとばかりにマリアを独占して愛しつくした。正直なところ、子を孕まなくても構わない。ただ、マリアに似たかわいい女の子が欲しいなと思うくらいである。

 昼夜問わず、子種をマリアの子宮に飲み込ませるのは、子作りというよりもマリアを独り占めに出来る今のうちに彼女を堪能したいだけだ。

 アダムと入れ替わるように、ぐったりしたマリアを抱えて二人が風呂に入る。流石にいつものように愛でる事はせず、テキパキと彼女を綺麗にして寝衣を着せた。

 風呂から出ると、すでにきれいに取り換えられたシーツの上に、すやすやと眠るマリアを今日はスティーブが抱えて連れて来た。ベッド中央に乗り上げて慎重に彼女を降ろす。

 ぽすんとベッドに沈み込んだ彼女を囲むように三人で寝そべったあと、目を閉じて眠りについた。

 そんな日が二週間ほど続いた日、ついにマリアの受胎が確認された。安定期に入るまでは秘密が望ましく、彼女の周囲はさらに厳重な警戒態勢がとられた。

 時に、マリアを攫いにくる組織がいたが、鉄壁の防御を敷く家に侵入すら出来ない。スミレ夫人を家に招き、マリアと楽しい時間を過ごしてもらっていた。

 彼女の存在は、不安定になってしまった妊娠中のマリアにとってとても慰めとなり、夫たちはいつも以上に彼女に敬意を払った。

 妊婦にいいとされる彼女の家に伝わる伝統料理を、スミレの夫が手づから振舞い、皆で舌鼓をうつ。

 何事もなく、無事に出産を終えたマリアの腕には黒い髪の女の子が、アダムにそうっと抱かれている亜麻色の髪の女の子が、健康に産まれてすやすやと眠りについていたのであった。
















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