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第一章
13 『先生サイド』
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今回の実力テストの結果を広げ、三人の教師が顔を突き合わせていた。
「今回は結構面倒な餓鬼しかないな。」
盛大な溜息を零すAクラスの担任である扇に対し、Bクラスの担任である玉木が睨む。
「何を無責任な事を言っているんですか。」
「だって本当の事だろう。」
「確かに今回の生徒たちは一筋縄ではいかない生徒が数名いますが、毎年の事じゃないですか。」
「毎年ね…。」
扇はジッと玉木を見つめ、そして、興味を無くしたように資料の内二枚を前に出す。
「こいつらが異常なんだと思うんだけどな。」
「……。」
「ほぉ。」
扇の資料を二人が覗き込み、玉木は意味が分からないのか眉間に皺を寄せ、剣は面白そうなものを見つけたように目を輝かせる。
「空野紫織と御神氷夏ですか。」
「今回の筆記の五位と四位か。」
「玉木はともかく、剣手前は分かっているんだろう。」
「ボクはともかくとはどういう意味ですか!」
「そのまんまだよ、うっせーなマジで。」
気だるそうに頭を掻く扇は玉木を無視して剣を見ている。
「御神は厄介だな、多分、八割…いや、半分の本気を出されれば間違いなく俺は負けるだろうな。」
「なっ!」
「……。」
剣の言葉に玉木は驚くが、扇は予想していたのか、まったく動揺していなかった。
「そうか。」
「だから、正直言えばこいつのパートナーはこいつを御する人間がいいんだが……正直に言えばプロでも無理だろうな。」
「そんな。」
「………………いや、いる事はいる。」
「…………。」
「えっ、誰の事を言っているんですか。」
まるで、最悪な組み合わせとばかりに暗い顔をする扇に、剣はジッと彼を見て、玉木はそんな人がいる訳ないと顔を顰めている。
「問題児になりそうな、空野だ。」
「…普通の生徒に見えますけど。」
「ぱっと見は。」
「属性は?」
「無属性。」
「無理じゃないですか、御神くんはーー。」
黙れというように扇から威圧を懸けられ、玉木は黙り込む。
「オレだって事前調べをしていて疑ったさ、こいつは見た目と中身が伴っていない化け物だ。」
「……化け物…な。」
剣の言葉に扇は溜息を零す。
「常人を逸脱するような行いばかりしているし、まさか、無属性の癖に戦闘能力まであるなんて、あいつは本当に何を目指しているんだ。」
「そこまでなのか。」
「ああ、そうだな、御神が天性の化け物ならば、空野は努力の化け物だな。」
「……。」
「だが、二人ならば互いを補っていける……まあ、問題があれば、パワーバランスが大幅に崩れるな。」
「そこまでなのか。」
「正直言えば、空野単体で何でもありならば、オレでさえ危ういと思う。」
「マジか。」
「嘘でしょ。」
「マジ話だ。」
「「……。」」
「まあ、こいつらが組むのは最終手段だがな。」
「御神が他の奴と組みたいと思ってくれれば助かるんだがな。」
「その確率は。」
「……。」
黙り込む剣に彼らはその答えを察する。
「ゼロに等しいか。」
「ああ。」
きっぱりと言う扇に剣は溜息をと共に肯定の言葉を紡ぐ。
「彼らの心配はまた後でにして、先に他の生徒の万が一決まらなかった時のパートナーを決めましょう。」
「そうだな。」
「……。」
玉木の言葉に剣は頷き、扇は頭を掻く。
「まあ、他の連中はこうでいいじゃねぇか。」
扇はSクラスのメンバーとA,Bクラスのメンバーをうまく組み合わせていく。
「……。」
「流石、扇仕事が早いな。」
「面倒な事はさっさと終わらせて帰りてぇからな。」
「不真面目な人の癖に何でこうも仕事が早いんでしょうか。」
玉木の言葉に剣は苦笑し、扇は口角を上げ、指で自分の頭を指す。
「お前と違ってここの出来が違うんでな。」
「何ですってっ!」
「はいはい、二人とも終わったんなら片づけて帰ろうじゃないか。」
「なー、剣、飯奢ってくれ。」
「はぁ、何言っているんですか、あなたは。」
「あー、オレは剣に言っているだけどな。」
「……。」
玉木はジトリと扇を睨み、そして、剣を見る。
「俺は構わないが。」
「んじゃ、よろしくな。」
「……貴方は本当に扇に甘いですよね。」
玉木の言葉に剣は苦笑する。
「んな、つもりはないんだが。」
「甘いですよ。」
玉木はそう言うと溜息を一つ零した。
「今回は結構面倒な餓鬼しかないな。」
盛大な溜息を零すAクラスの担任である扇に対し、Bクラスの担任である玉木が睨む。
「何を無責任な事を言っているんですか。」
「だって本当の事だろう。」
「確かに今回の生徒たちは一筋縄ではいかない生徒が数名いますが、毎年の事じゃないですか。」
「毎年ね…。」
扇はジッと玉木を見つめ、そして、興味を無くしたように資料の内二枚を前に出す。
「こいつらが異常なんだと思うんだけどな。」
「……。」
「ほぉ。」
扇の資料を二人が覗き込み、玉木は意味が分からないのか眉間に皺を寄せ、剣は面白そうなものを見つけたように目を輝かせる。
「空野紫織と御神氷夏ですか。」
「今回の筆記の五位と四位か。」
「玉木はともかく、剣手前は分かっているんだろう。」
「ボクはともかくとはどういう意味ですか!」
「そのまんまだよ、うっせーなマジで。」
気だるそうに頭を掻く扇は玉木を無視して剣を見ている。
「御神は厄介だな、多分、八割…いや、半分の本気を出されれば間違いなく俺は負けるだろうな。」
「なっ!」
「……。」
剣の言葉に玉木は驚くが、扇は予想していたのか、まったく動揺していなかった。
「そうか。」
「だから、正直言えばこいつのパートナーはこいつを御する人間がいいんだが……正直に言えばプロでも無理だろうな。」
「そんな。」
「………………いや、いる事はいる。」
「…………。」
「えっ、誰の事を言っているんですか。」
まるで、最悪な組み合わせとばかりに暗い顔をする扇に、剣はジッと彼を見て、玉木はそんな人がいる訳ないと顔を顰めている。
「問題児になりそうな、空野だ。」
「…普通の生徒に見えますけど。」
「ぱっと見は。」
「属性は?」
「無属性。」
「無理じゃないですか、御神くんはーー。」
黙れというように扇から威圧を懸けられ、玉木は黙り込む。
「オレだって事前調べをしていて疑ったさ、こいつは見た目と中身が伴っていない化け物だ。」
「……化け物…な。」
剣の言葉に扇は溜息を零す。
「常人を逸脱するような行いばかりしているし、まさか、無属性の癖に戦闘能力まであるなんて、あいつは本当に何を目指しているんだ。」
「そこまでなのか。」
「ああ、そうだな、御神が天性の化け物ならば、空野は努力の化け物だな。」
「……。」
「だが、二人ならば互いを補っていける……まあ、問題があれば、パワーバランスが大幅に崩れるな。」
「そこまでなのか。」
「正直言えば、空野単体で何でもありならば、オレでさえ危ういと思う。」
「マジか。」
「嘘でしょ。」
「マジ話だ。」
「「……。」」
「まあ、こいつらが組むのは最終手段だがな。」
「御神が他の奴と組みたいと思ってくれれば助かるんだがな。」
「その確率は。」
「……。」
黙り込む剣に彼らはその答えを察する。
「ゼロに等しいか。」
「ああ。」
きっぱりと言う扇に剣は溜息をと共に肯定の言葉を紡ぐ。
「彼らの心配はまた後でにして、先に他の生徒の万が一決まらなかった時のパートナーを決めましょう。」
「そうだな。」
「……。」
玉木の言葉に剣は頷き、扇は頭を掻く。
「まあ、他の連中はこうでいいじゃねぇか。」
扇はSクラスのメンバーとA,Bクラスのメンバーをうまく組み合わせていく。
「……。」
「流石、扇仕事が早いな。」
「面倒な事はさっさと終わらせて帰りてぇからな。」
「不真面目な人の癖に何でこうも仕事が早いんでしょうか。」
玉木の言葉に剣は苦笑し、扇は口角を上げ、指で自分の頭を指す。
「お前と違ってここの出来が違うんでな。」
「何ですってっ!」
「はいはい、二人とも終わったんなら片づけて帰ろうじゃないか。」
「なー、剣、飯奢ってくれ。」
「はぁ、何言っているんですか、あなたは。」
「あー、オレは剣に言っているだけどな。」
「……。」
玉木はジトリと扇を睨み、そして、剣を見る。
「俺は構わないが。」
「んじゃ、よろしくな。」
「……貴方は本当に扇に甘いですよね。」
玉木の言葉に剣は苦笑する。
「んな、つもりはないんだが。」
「甘いですよ。」
玉木はそう言うと溜息を一つ零した。
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