僕がサポーターになった理由

弥生 桜香

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第一章

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「……………ふ~。」

 あの怪しげな気配を感知した日から三日が経ち土曜日になり、僕は電車に乗って遠くの山に登ったが、やはりというか、何もなかった。

「無駄足か…。」

 汗を拭いながら僕は地図を広げる。

「……この近辺の山にはいなさそうだけど、かと言って、この木曜日、金曜日と近場の山は探ったけどなかった。」

 どうしたものかと、僕は天を仰ぐ。

「後は…遠出という距離になるな、まあ、問題はないけど、でも、日帰りだと大変だし、一泊となると、未成年だと難しい…どうしたものかな。」

 僕はぶつぶつと口に出しながらお弁当を食べる。

「……そういえば、ニュースを見てなかったな。」

 僕は携帯を取り出し、ニュースをざっと見る。

「……警察官が襲われてから一週間になるけど、犯人は未だ捕まっていないか…。」

 物騒だ、と思いながら僕はお弁当を平らげる。

「さて、この後どうするかな。」

 すぐさま帰るか、それとも、どこかついでに回るか。

 僕は携帯で検索をかける。

「……うん、見事に何もないな。」

 この近くに民家があっても、特に名物というものもなく、僕はしょうがないと腰を上げる。

「明日はまた、調べなおして、どう行動するか考えないと、お金も時間も限りはあるんだから。」

 僕は自分を勇気づけながら一歩踏み出す。

 この時の僕は「前」の自分が住んでいた里がここよりもずっと北になるのだが、電車で行けない距離であることに気づいていなかった。

 そして、それを知るのは随分先だった。
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